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ウイスキーの甘いカクテル26選。材料と作り方を紹介

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ウイスキーの甘いカクテル26選。材料と作り方を紹介

この記事ではウイスキーをベースとしたカクテルのうち、甘いテイストで飲みやすいカクテルを紹介します。

ウイスキーとは

ウイスキーは、大麦、ライ麦、トウモロコシといった穀物を発酵・蒸留し、樽熟成することで造られる蒸留酒の一種です。発祥はスコットランドとアイルランドの2説あるようですが、はっきり決着はついていないようです。
 
原料によって「モルト・ウイスキー(大麦)」、「グレーン・ウイスキー(穀物全体)」、「コーン・ウイスキー(トウモロコシ)」といった呼び名で分類されており、さらに産地によっても「スコッチ・ウイスキー(スコットランド)」、「アイリッシュ・ウイスキー(アイルランド島)」、「バーボン・ウイスキー(アメリカ・ケンタッキー州バーボン郡)」といった分類がされています。
 
ウイスキーは、木製の樽で熟成するため、ウッディーな香りとビターな風味が特徴的ですが、原料や熟成に用いる樽によって風味が大きく異なります。香りもスモーキーなものからフルーティーなものがあり、味わいも軽いもの(ライト・ボディ)から重たいもの(フル・ボディ)まで様々です。
 
欧州連合(EU)がウイスキーの最低度数を40度と定めていることもあり、ウイスキーの度数は基本的に40~43度の製品が多くなっています。イギリスでは43度、アメリカでは40度が標準度数と定められていますよ。
 
飲み方はストレートやロック、ソーダ割りといった飲み方が好まれていますが、ウイスキーを使ったカクテルもあり、「マンハッタン」「オールド・ファッションド」などの有名なカクテルがあります。

カクテルとは

混合酒を指す

「カクテル(cocktail)」とは、ウイスキー、ウォッカなどのアルコール度数の高いお酒をベースにして、ジュースや果汁、リキュール、薬味などを加えた混合酒のことです。

ロングとショートの違い

ロングとショートには度数やグラスの大きさ、氷の有無など様々な違いがあります。

ショートカクテル

「ショートカクテル」は、脚の長い逆三角形の「カクテルグラス」などが使われるカクテルで、グラスに氷が入っていないので時間が経つとぬるくなってしまい、風味が劣ってしまうため、早めに飲むのが良いとされているカクテルです。
 
ショートカクテルの多くはウォッカやジンなどのスピリッツをベースにリキュールや果実・卵・香辛料をミックスして作られるカクテルで、量は少なめで、アルコール度数が高めなのも特徴です。
 
飲み切る時間の目安としてはお酒の温度が変わるまでの15分とされており、バーでは「ショートカクテルは3口で飲め」という教訓もあります。

ロングカクテル

一方、「ロングカクテル」は大きめのグラスに氷が入っているカクテルで、居酒屋などでもよく見かけるカクテルが多いです。氷が入っているのでショートカクテルよりも長く楽しむことができますが、時間が経つと氷で味が薄まってしまいます。
 
ロングカクテルも、スピリッツをベースにトニックウォーターや炭酸水、柑橘類、ジュースなどをミックスして作られるカクテルで、アルコール度数は低めなのも特徴です。
 
飲み切る時間の目安としては30分とされており、それ以上時間が経つと氷が解けて風味が変わってしまうでしょう。

ウイスキーの甘いカクテル【簡単】

この項目では、手に入りやすい割材で、ウイスキーと混ぜるだけで簡単に作れるカクテルを紹介します。
※紹介している割合はあくまで目安なので、好みに合わせて調節してください。

コークハイボール

ウイスキー+コーラで作る定番の「コークハイボール」はコーラの風味が強く、とても飲みやすいのでゴクゴクと飲めてしまいますが、ウイスキベースなので度数が高く、コーラは糖分量が多いので、飲みすぎに注意です。
 
★割合は、ウイスキー:コーラ=1:3または4

ジンジャーハイボール

ウイスキー+ジンジャーエールの「ジンジャーハイボール」も定番の1つです。甘くピリッとしたテイストが楽しめます。ジンジャーエールは甘口と辛口がありますが、どちらで割っても違った美味しさがありますよ。
 
★割合は、ウイスキー:ジンジャーエール=1:3または4
 
スコッチ・ウイスキーベースでライム果汁を絞ったものは「マミー・テーラー」、レモン果汁を絞ったものは「スコッチ・バック」と呼ばれています。

カウボーイ

ウイスキー+牛乳の組み合わせは「カウボーイ」と呼ばれ、発祥のアイルランドやスコットランドでもポピュラーな飲み方です。牛乳のまろやかな口当たりでとても飲みやすくなります。ホットでも美味しいですよ。
 
★割合は、ウイスキー:牛乳=1:2または3

ウイスキーの甘いカクテル【低度数:20度未満】

比較的低度数で飲みやすいカクテルを紹介します。

アイリッシュ・コーヒー

アイリッシュ・コーヒー」は、ホットコーヒーと生クリームを使ったカフェオレのよう甘いテイストで、食後に飲まれることの多い人気カクテルです。伝統的な作り方を紹介しているので、誰かに作ってみるのもおすすめですよ。

材料

  • ウイスキー…30~45ml

  • ホット・コーヒー …適量

  • コーヒー・シュガー (ブラウン・シュガー)…1tsp(小さじ1)

  • 生クリーム …適量

作り方

  1. グラス(ワイン・グラスなど)の底にコーヒー・シュガーを入れる
  2. グラスにウイスキーを注ぐ
  3. (ウイスキーに火をつけグラスを温め、演出する)
  4. 炎のある内に、好みのホットコーヒーを入れる
  5. ホイップされたフレッシュクリームをフロートさせる

インペリアル・フィズ

インペリアル・フィズ」は、レモンのすっきりとしたテイストと炭酸水の爽やかな喉越しが楽しめるカクテルで、ホワイト・ラムのコクのある香りと甘みがアクセントになっています。

材料

  • ウイスキー …30ml

  • ホワイト・ラム...10ml

  • レモンジュース...15ml

  • シュガーシロップ…10ml

  • 炭酸水…適量

  • マラスキーノ・チェリー、スライス・レモン…お好み

作り方

  1. 炭酸水以外の材料をシェーカーに入れ、氷を入れてシェークする
  2. 氷を入れたグラスにシェークした材料を注ぐ
  3. グラスを炭酸水を満たし、軽くステアする
  4. お好みでフルーツを飾る

クロンダイク・クーラー

クロンダイク・クーラー」は、ホーセズ・ネックスタイルのオレンジ・ピールがおしゃれなカクテルです。オレンジジュースとジンジャーエールのフルーティーでさっぱりとした味わいが楽しめます。

材料

  • ウイスキー …45ml

  • オレンジジュース …20ml

  • ジンジャーエール…適量

  • オレンジ・ピール...オレンジ1個分

作り方

  1. ホーセズ・ネックスタイル(果物の皮を繋げて剥く)にしたオレンジ・ピールをコリンズ・グラスに飾る
  2. ウイスキー、オレンジ・ジュースを注ぐ
  3. 氷を入れて、ジンジャエールを注ぎ、軽くステアする

ケイブルグラム

ケイブルクラム」は、ジンジャーハイボールにレモンの爽やかさが加わったすっきりとしたテイストのカクテルです。シェイクするのでウイスキーのアルコール感がまろやかになっていて飲みやすいですよ。

材料

  • ウイスキー …45ml

  • レモン・ジュース …15~20ml

  • 砂糖…1tsp(小さじ1)

  • ジンジャーエール…適量

作り方

  1. ジンジャーエール以外の材料を入れてシェークし、グラスに注ぐ
  2. 氷を入れてジンジャエールを注ぎ、軽くステアする

ジョン・コリンズ

ジョン・コリンズ」は、レモネードのようなさっぱりとした味わいが楽しめるカクテルで、ジンベースの「トム・コリンズ」と並んでコリンズスタイルの代表的なカクテルです。

材料

  • ウイスキー …45ml

  • レモン・ジュース …20ml

  • 砂糖…2tsp(小さじ2)

  • 氷、ソーダ…適量

  • マラスキーノ・チェリー、スライス・レモン…お好み

作り方

  1. ソーダ以外の材料を入れてシェークする
  2. コリンズ・グラスに注ぐ
  3. 氷を入れてソーダを注ぎ、軽くステアする
  4. スライス・レモンやマラスキーノ・チェリーをカクテル・ピンに刺して飾る

テネシー・クーラー

テネシー・クーラー」は、ミント・リキュールのすっきりとした甘さや後味が楽しめるカクテルです。ジンジャー・ビアは日本ではなかなか手に入らないので、ジンジャーエールで代用するのがおすすめです。

材料

  • テネシー・ウイスキー …45ml

  • クレーム・ド・ミント・グリーン(ミント・リキュール) …20ml

  • レモン・ジュース …20ml

  • シュガー・シロップ…1tsp(小さじ1)

  • ジンジャー・ビア…適量

  • スライス・レモン…1枚

  • スライス・ライム…1枚

  • マラスキーノ・チェリー…1個

作り方

  1. ジンジャー・ビアと飾り用のフルーツ以外の材料をシェーカーに入れて、シェークする
  2. シェークした材料を氷を入れたタンブラーに注ぐ
  3. グラスをジンジャー・ビアで静かに満たし、軽くステアする
  4. 飾り用のフルーツをカクテル・ピンに刺して飾る

ハイランド・クーラー

ハイランド・クーラー」は、ジンジャーエールのすっきりと甘いテイストが楽しめるカクテルです。ビターズがアクセントとなっていて、後味にほろ苦さなどの複雑な味わいを感じることができます。

材料

  • スコッチ・ウイスキー …45ml

  • レモン・ジュース …15ml

  • アンゴスチュラ・ビターズ…2dash(2振り、10~12滴)

  • シュガー・シロップ…1tsp(小さじ1)

  • ジンジャーエール …適量

作り方

  1. ジンジャーエール以外の材料をシェーカーに入れ、氷を入れてシェークする
  2. 氷を入れたタンブラーにシェークした材料を注ぐ
  3. グラスをジンジャーエールで満たし、軽くステアする

ウイスキーの甘いカクテル【中度数:20度~30度未満】

20度~30度未満の中度数のカクテルを紹介します。

ウイスキー・マック

ウイスキー・マック」は、ジンジャー・ワインの甘く生姜のピリッとした味わいが楽しめるカクテルです。イギリスで人気のカクテルで、特に男性人気の高いカクテルとして知られています。

材料

  • ウイスキー(スコッチ・ウイスキー) …40ml

  • ジンジャー・ワイン …20ml

作り方

  1. 材料を氷を入れたオールド・ファッションド・グラスに入れる
  2. 軽くステアする

オリエンタル

オリエンタル」は、スイート・ベルモットとホワイト・キュラソーのフルーティーな甘みが楽しめるカクテルです。後味にはライムの爽やかさが感じられます。

材料

  • ライ・ウイスキー…30ml

  • スイート・ベルモット…10ml

  • ホワイト・キュラソー…10ml

  • ライムジュース…10ml

  • マラスキーノ・チェリー…1個

作り方

  1. シェーカーに氷を入れて、マラスキーノ・チェリー以外の材料を入れてシェークする
  2. カクテル・グラスに注ぐ
  3. マラスキーノ・チェリーを沈める

チャーチル

チャーチル」は、イギリスの元首相の名前が由来のカクテルで、オリエンタルと似たレシピですが、コクのある甘みとすっきりとした後味で食前酒として人気のカクテルです。

材料

  • スコッチ・ウイスキー…30ml

  • コアントロー…10ml

  • スイート・ベルモット…10ml

  • ライム・ジュース…10ml

作り方

  1. 材料をシェーカーに入れて、シェークする
  2. カクテル・グラスに注ぐ

ハイハット

ハイハット」はシルクハットを意味する名前のカクテルで、チェリー・ブランデーの甘い香りと味わい、レモンのすっきりとした後味が楽しめるカクテルです。

材料

  • バーボン・ウイスキー …35ml

  • チェリー・ブランデー …10ml

  • レモン・ジュース …15ml

作り方

  1. 材料をシェーカーに入れ、氷を入れてシェークする
  2. カクテル・グラスに注ぐ

ブラッド・アンド・サンド

ブラッド・アンド・サンド」は、同名の小説や映画が名前の由来となっているカクテルです。ブラッドというおどろおどろしい名前とは裏腹にフルーティーな甘さが楽しめるカクテルです。

材料

  • ウイスキー …15ml

  • スイート・ベルモット …15ml

  • チェリー・ブランデー …15ml

  • オレンジ・ジュース …15ml

  • マラスキーノ・チェリー…1個

作り方

  1. マラスキーノ・チェリー以外の材料をシェーカーに入れ、氷を入れてシェークする
  2. カクテル・グラスに注ぐ
  3. カクテル・ピンを刺したマラスキーノ・チェリーをグラスに入れる

フレンチ95

フレンチ95」は、ジンベースの人気カクテル「フレンチ75」のバリエーションレシピです。シャンパンの華やかな香りと味わい、爽やかな喉越しを楽しむことができます。

材料

  • バーボン・ウイスキー …45ml

  • レモン・ジュース …20ml

  • 砂糖 …1tsp(小さじ1)

  • シャンパン …適量

作り方

  1. バーボン・ウイスキー、レモン・ジュース、砂糖をシェーカーに入れる
  2. 氷を入れてシェークする
  3. コリンズ・グラスまたは、トール・グラスに注ぐ
  4. 冷えたシャンパンを満たす

ワード・エイト

ワード・エイト」は、1898年にアメリカのボストンが区制の変更で8つの区(ward)になったのを記念して考案されたカクテルです。柑橘類のフルーティーな香りと爽やかな甘みを楽しむことができます。

材料

  • ライ・ウイスキー …30ml

  • オレンジ・ジュース …15ml

  • レモン・ジュース …15ml

  • グレナデン・シロップ …1tsp(小さじ1)

作り方

  1. 材料をシェーカーに入れ、氷を入れてシェークする
  2. カクテル・グラスに注ぐ

ウイスキーの甘いカクテル【高度数:30度以上】

30度以上の強めのカクテルを紹介します。強めでも飲みやすいカクテルもありますよ。

ヴィヴァ・レオ

ヴィヴァ・レオ」は、「レオ万歳」という名前の通り、1979年の西武ライオンズ優勝に因んで考案されたカクテルです。すっきりとした甘みのあるテイストが楽しめ、後味も爽快です。

材料

  • カナディアン・ウイスキー…50ml

  • ガリアーノ…20m

  • コアントロー…10ml

  • ホワイト・ミント・リキュール…2dash(2振り、10~12滴)

  • ライム・ピール…1片

作り方

  1. シェーカーにライム・ピール以外の材料を入れ、氷を入れてシェークする
  2. 材料をカクテル・グラスに注ぎ、ライム・ピールを絞り、グラスのフチに飾る

ゴッドファーザー

ゴッドファーザー」は、映画にもなった同名の有名小説から名付けられたカクテルです。コク深い重厚な香りとまろやかな甘い味わいが楽しめます。

材料

  • ウイスキー(スコッチ・ウイスキー) …45ml

  • アマレット …15ml

作り方

  1. 材料を氷を入れたオールド・ファッションド・グラスに入れる
  2. 軽くステアする

スコッチ・キルト

スコッチ・キルト」は、スコッチ・ウイスキーを原料とするリキュール「ドランブイ」を使ったカクテルで、コク深い香りと甘みが楽しめるカクテルです。

材料

  • スコッチ・ウイスキー …40ml

  • ドランブイ …20ml

  • オレンジ・ビターズ…2dash(2振り、10~12滴)

  • レモン・ピール(レモンの果皮)

作り方

  1. 材料をミキシンググラスでステアして、カクテル・グラスに注ぐ
  2. レモン・ピールを絞りかける

バーボネラ

バーボネラ」は、1930年代に考案されたクラシックカクテルで、ドライ・ベルモットとオレンジ・キュラソーがバーボン・ウイスキーの香りを引き立てているカクテルです。コク深い甘みも楽しめます。

材料

  • バーボン・ウイスキー …2/4

  • ドライ・ベルモット …1/4

  • オレンジ・キュラソー …1/4

  • グレナデン・シロップ …1dash(1振り、5~6滴)

作り方

  1. 材料をミキシンググラスに入れてステアする
  2. カクテル・グラスに注ぐ

フロンティア

フロンティア」は、様々なフルーツ由来の材料が織りなすコク深いフルーティーな味わいが楽しめるカクテルです。バーボン・ウイスキーと柑橘類の相性の良さが実感できます。

材料

  • バーボン・ウイスキー…30ml

  • アプリコット・ブランデー…15ml

  • コアントロー…5ml

  • オレンジ・ジュース…5ml

  • レモン・ジュース…5ml

  • スライス・レモン…1枚

  • マラスキーノ・チェリー…1個

作り方

  1. シェーカーに飾り用のフルーツ以外の材料を入れ、氷を入れてシェークする
  2. カクテル・グラスに注ぎ、スライス・レモンとマラスキーノ・チェリーをカクテル・ピンで刺してグラスの縁に飾る

ホール・イン・ワン

ホール・イン・ワン」は、すっきりとした味わいの中にほろ苦さを感じられるカクテルで、縁起のいい名前からも祝いの席で食前酒として飲まれることが多いカクテルです。

材料

  • バーボン・ウイスキー …2/3

  • ドライ・ベルモット …1/3

  • レモン・ジュース …2dash(2振り、10~12滴)

  • オレンジ・ジュース …1dash(1振り、5~6滴)

作り方

  1. 材料を入れてシェークする
  2. カクテル・グラスに注ぐ

マンハッタン

マンハッタン」は、カクテルの女王とも称される人気カクテルで、19世紀の終わりに誕生したクラシックカクテルでもあります。複雑で華やかな香りと控えめな甘さが楽しめます。ベースをスコッチ・ウイスキーに変えたカクテルは「ロブ・ロイ」と呼ばれます。

材料

  • ライ・ウイスキー(カナディアン) …3/4

  • スイート・ベルモット …1/4

  • アロマチックビターズ …1dash(1振り、5~6滴)

  • レッドチェリー …1個

  • レモン・ピール...1片

作り方

  1. ミキシンググラスに数個氷を入れる
  2. アロマチックビターズ、ライ・ウイスキー、スイート・ベルモットの順に入れる
  3. ミキシンググラスに入れた材料を軽くステアする
  4. ミキシンググラスにストレーナーをかぶせて、カクテル・グラスに注ぐ
  5. カクテルピンで刺したレッドチェリーをカクテルの中に落とす
  6. レモン・ピールを絞る

ミスティ・ネイル

ミスティ・ネイル」は、アイリッシュ・ウイスキーをベースとしたリキュールのアイリッシュ・ミストを使った、アイリッシュ・ウイスキーづくしといったカクテルです。アイリッシュ・ミストの甘みで飲みやすいですが、度数がとても高いので要注意です。

材料

  • アイリッシュ・ウイスキー …40ml

  • アイリッシュ・ミスト …20ml

作り方

  1. オールド・ファッションド・グラスに氷を2~3個入れる
  2. 材料を注いで軽くステアする

ラスティ・ネイル

ラスティ・ネイル」は、錆びたくぎのような色合いが名前の由来のカクテルです。ドランブイはスコッチ・ウイスキーベースのリキュールで、こちらはスコッチ・ウイスキーづくしのカクテルです。ドランブイの甘みで飲みやすいですが、度数もとても高くなっています。

材料

  • スコッチ・ウイスキー …40ml

  • ドランブイ …20ml

作り方

  1. オールドファッションドグラスに氷を2~3個入れる
  2. 材料を注いで軽くステアする

【参考】カクテルの専門用語

カクテルを作る際、レシピに登場する専門用語を紹介します。

グラス

オールド・ファッションド・グラス

容量180~300ml。「ロックグラス」という名称の方が一般的で、主にオンザロックススタイルの強めのカクテルに用いられます。口径が広く、大きな氷がそのまま入るため、ロック向きとされています。

カクテル・グラス

容量90mlが標準。ドラマや映画によく登場する、脚の長い逆三角形のグラスで、主にショートカクテル用です。逆三角形の部分(ボウル)が鋭角なほど強いカクテルに合います。ちなみに、グラスの形には理由があり、長い脚の部分「ステム」を持つことでカクテルの温度が上昇するのを防ぐことができます。

ゴブレット・グラス

容量300ml程度。グラスの脚が短く安定感のある形状で、グラスのフチにカットフルーツを飾るようなトロピカル系のカクテルでよく使われています。

コリンズ・グラス

容量300~360ml。トールグラスとも呼ばれます。細長い形状が特徴的で、炭酸が抜けにくいことから発泡性のカクテルに向いています。背の高いものは、材料のグラデーションを楽しむおしゃれなカクテルにも使われます。

サワー・グラス

容量120mlが標準。主に柑橘類を使ったサワースタイルのロングカクテルに用いられます。日本では脚付きのものがほとんどですが、外国では平底のタイプも用いられています。

シェリー・グラス

容量60~75ml。スペイン産ワインの「シェリー酒」を飲むために作られたグラスで、ストレートにもカクテルにも応用ができる用途の広いグラスです。

シャンパン・グラス

飲み口が大きく背の低い「ソーサータイプ」と、飲み口が小さく背の高い「フルートタイプ」があります。ソーサータイプは泡立っているカクテルやクリームを浮かべるカクテルに、フルートタイプは発泡性のカクテルに向いています。

タンブラー

10オンス(300ml)が標準。用途は多様で、カクテルでは、氷をたくさん入れるロングカクテルでよく使用されます。二重構造で保冷力が長持ちするタンブラーもありますよ。

リキュール・グラス

容量30~45mlと小さめです。本来はストレート用ですが、見た目の美しいプースカフェスタイルのカクテル(食後に飲むカクテル)に使われることがあります。

ワイン・グラス

ワインの色・香り・味を余さず楽しむためのグラスです。赤ワインは大ぶりのもの、白ワインは小ぶりのものが適しています。カクテルでも時々使われることのあるグラスです。

道具

カクテル・ピン

カクテルの中に沈めるフルーツに刺したり、花やフルーツをカットして作る「ガーニッシュ」を飾る際に使用するピンです。

シェーカー

その名の通り、シェイクする際に使用する器具で、トップ(蓋)、ストレーナー、ボディの3つのパーツに分かれています。ボディの中に材料と氷を入れ、ストレーナーとトップを被せて、強く振って中身をかき混ぜて使います。

また、ボディとティンの2パーツからなるボストンシェーカーも存在し、より激しいシェイクをする事が出来ます。主に、卵白やクリーム系、フルーツなどの材料を扱う場合に使用します。
シェーカーの形にもいくつか種類があり、一般的な「スタンダード型」、細長い「バロン型」があり、ボストンシェーカーにはティンがスケルトンになっているおしゃれなものもあります。

ストレーナー

シェーカーの部品ではないストレーナー単体は、へら型のステンレス板に、らせん状のワイヤーを取り付けた道具です。ミキシンググラスやボストンシェーカーと一緒に使用される事が多く、氷を取り除き液体のみを注ぐ事が出来ます。

バースプーン

長い棒状のスプーンで、中央の棒部分はらせん状にねじれているので、スムーズに液体を回転させ材料をかき混ぜる事が出来ます。また、スプーンの反対部分は様々な形があり、フォーク、重し、氷よけなどになっています。

ブレンダー(ミキサー)

一般でいうミキサーのこと。シェーカーでは混ざらないカクテルを作る際に使用されます。カクテルの用語で「ミキサー」とは「割り材」、すなわち、水、炭酸水、トニックウォーター、ジンジャーエール、コーラ、オレンジジュース、トマトジュースなど、割るために用いる飲料の総称を指します。

ミキシング・グラス

かき混ぜる「ステア」の技法の際に使用するグラスです。主に円柱型の大型のグラスの形状で注ぎ口が付いており、内側はバースプーンが回転しやすいように丸くなっています。

技法

シェイク

「シェイク」の技法は、シェーカーの中に氷と材料を入れ蓋をし、強く振って中身を混ぜ、グラスに液体を注ぐ技法です。混ざりにくい材料を混ぜる際や、アルコール度数の高いカクテルベースやリキュールの角を取り、飲みやすくするために用いられます。

ステア

「ステア」の技法は、混ざりやすい材料を、氷を入れたミキシング・グラスに注ぎ、バー・スプーンなどで手早くかき混ぜる技法で、素材の味わいや香りを活かす際に用いられる技法です。

ブレンド

「ブレンド」の技法は、ブレンダー(ミキサー)を使用して、機械の強い力によって材料を混ぜ合わせる技法。
主に、フレッシュフルーツを混ぜ合わせる際や、氷と材料を混ぜ合わせてフローズンカクテルを作る際に使用されます。

ビルド

「ビルド」の技法は、シェーカーやミキシンググラスなどを使用せずに、グラスの中に直接材料や氷を入れかき混ぜて完成させる技法です。
水割りやソーダ割り、ロングカクテルで主に使用されます。

スノースタイル

「スノースタイル」は、グラスのフチをレモン汁で濡らし、食塩や砂糖を付着させるデコレーション技法です。なお、スノースタイルという呼称は和製英語で、英語では、「rimmed with salt」、「rimmed with sugar」といいます。

コーラルスタイル

「コーラルスタイル」は、グラスのフチをシロップやリキュールで濡らし、塩や砂糖を付着させるデコレーション技法です。グラスのフチに幅広くデコレーションするのが特徴です。

単位

tsp(ティースプーン)

バースプーンのスプーンすりきり1杯分の量で、小さじ1杯と同量の約5mlです。

dash(ダッシュ)

ボトルを逆さにし、1振りで落ちてきた液体の量で、およそ5~6滴とされ、約1mlです。

oz(オンス)

1オンス=約30mlです。アメリカとイギリスで量が微妙に異なり、米ガロン法では1/16パイント(約29.57ml)、英ガロン法では1/20パイント(約28.41ml)です。