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青い色をしたジンのカクテル8選。材料と作り方を解説

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青い色をしたジンのカクテル8選。材料と作り方を解説

この記事では、ドライなテイストのジンをベースとしたカクテルのうち、美しい青色のカクテルを紹介します。

ジンとは

ジンは、「飲む香水」とも呼ばれる、ヨーロッパ生まれの蒸留酒(スピリッツ)の一種です。蒸留酒はアルコール度数が高く、火をつければ燃えることから、「火酒(かしゅ)」と呼ばれることもあります。
 
ジュニパーベリーを始めとしたスパイスやハーブ、フルーツなどの「ボタニカル」による香りづけが特徴的で、スパイシーで爽やかな独特の香りを持つ、切れ味のあるクリアな味わいが特徴的です。製造しているメーカーで香り付けに使用している原料が異なるので、製品ごとに違った味わいが楽しめます。
 
また、ジンには様々な種類がありますが、現在「ジン」と言えば、ほとんどの場合イギリス生まれの「ドライジン」を指します。定番の「ドライジン」以外には、まろやかな甘みを特徴としたオランダ産の「ジュネヴァ」、バランスの良い風味のドイツ産の「シュタインヘーガー」、甘めのドライジンともいえるイギリス産の「オールドトムジン」があります。また、生産されている地方によって風味の異なる「クラフトジン」が近年人気を博しています。
 
製品は40~50度のアルコール度数で売られている製品が多くなっていますが、飲む人の好みに合わせて37度前後、50度以上のジンも販売されています。ちなみに、EU(欧州連合)ではジンのアルコール度数は「37.5度以上」と定義づけられています。

カクテルとは

混合酒を指す

「カクテル(cocktail)」とは、ウイスキー、ウォッカなどのアルコール度数の高いお酒をベースにして、ジュースや果汁、リキュール、薬味などを加えた混合酒のことです。

ロングとショートの違い

ロングとショートには度数やグラスの大きさ、氷の有無など様々な違いがあります。

ショートカクテル

「ショートカクテル」は、脚の長い逆三角形の「カクテルグラス」などが使われるカクテルで、グラスに氷が入っていないので時間が経つとぬるくなってしまい、風味が劣ってしまうため、早めに飲むのが良いとされているカクテルです。
 
ショートカクテルの多くはウォッカやジンなどのスピリッツをベースにリキュールや果実・卵・香辛料をミックスして作られるカクテルで、量は少なめで、アルコール度数が高めなのも特徴です。
 
飲み切る時間の目安としてはお酒の温度が変わるまでの15分とされており、バーでは「ショートカクテルは3口で飲め」という教訓もあります。

ロングカクテル

一方、「ロングカクテル」は大きめのグラスに氷が入っているカクテルで、居酒屋などでもよく見かけるカクテルが多いです。氷が入っているのでショートカクテルよりも長く楽しむことができますが、時間が経つと氷で味が薄まってしまいます。
 
ロングカクテルもジンやウォッカなどのスピリッツをベースにトニックウォーターや炭酸水、柑橘類、ジュースなどをミックスして作られるカクテルで、アルコール度数は低めなのも特徴です。
 
飲み切る時間の目安としては30分とされており、それ以上時間が経つと氷が解けて風味が変わってしまうでしょう。

青いカクテルの原料は?

青いカクテルに必ず使われているのが「ブルー・キュラソー」というリキュールです。
 
ブルー・キュラソーは、「ホワイト・キュラソー」と呼ばれるオレンジ・リキュールを、合成着色料で青く着色したリキュールです。ブルー・キュラソーを材料に使うと、カクテルを青くするだけでなく、オレンジの持つコク深い甘みや微かな苦みがカクテルに加わるので、カクテルに深みが出ます。

ジンの青いカクテル

スカイ・アンド・シー

スカイ・アンド・シー」は、パイナップルジュースのトロピカルな味わいが楽しめる、南国の美しい空と海をイメージした青色のカクテルです。アルコール度数は約25度です。

材料

  • ドライジン…30ml

  • ブルー・キュラソー…15ml

  • パイナップル・ジュース…15ml

作り方

  1. 材料をシェーカーに入れる
  2. 氷を入れて、シェイクする
  3. カクテル・グラスに注ぐ

ターコイズブルー

ターコイズブルー」は、甘さ控えめでさっぱりとしたテイストで、名前の通りターコイズブルーの見た目がとても美しいカクテルです。アルコール度数は約25度です。

材料

  • ドライジン…20ml

  • ブルー・キュラソー…10ml

  • アップル・ジュース…10ml

  • レモン・ジュース…10ml

作り方

  1. 材料をシェーカーに入れる
  2. 氷を入れて、シェイクする
  3. カクテル・グラスに注ぐ

ブルー・デビル

ブルー・デビル」は、とてもさっぱりとしたテイストで、名前の通り少し恐ろしいくらいに美しい青色が特徴的なカクテルです。アルコール度数は約25度です。

材料

  • ドライジン…2/4

  • ブルー・キュラソー…1/4

  • レモン・ジュース…1/4

作り方

  1. 材料をシェーカーに入れる
  2. 氷を入れて、シェイクする
  3. カクテル・グラスに注ぐ

ブルー・トレイン

ブルー・トレイン」は、透き通る青色が美しく、ジンのスパイシーさと、オレンジ・リキュールとレモンジュースのさっぱり爽やかなテイストが楽しめるカクテルです。アルコール度数は約25度です。

材料

  • ドライジン…2/4

  • ホワイト・キュラソー…1/4

  • ブルー・キュラソー…1tsp(小さじ1)

  • レモン・ジュース…1/4

作り方

  1. 材料をシェーカーに入れる
  2. 氷を入れて、シェイクする
  3. カクテル・グラスに注ぐ

ブルー・バード

ブルー・バード」は、ブルー・キュラソーによる水色の見た目がとても美しいカクテルです。ジンの優雅な香りとドライなテイストに、ビターズのビターさがアクセントになっています。アルコール度数は約35度です。

材料

  • ドライジン…4/5

  • ブルー・キュラソー…1/5

  • アロマティック・ビターズ...2dash(2振り)

  • レモン・ピール…1片

作り方

  1. 材料をミキシンググラスに入れ、氷を入れて、ステアする
  2. 【1】にストレーナーを被せて、カクテル・グラスに注ぐ
  3. レモン・ピールを絞る

ブルー・パール

ブルー・パール」は、水色のカクテルの中に沈むパールオニオンが海底の真珠を思わせる、とても美しい見た目のカクテルです。ミント・リキュールが良いアクセントになっていますよ。アルコール度数は約35度です。

材料

  • ドライジン…30ml

  • コアントロー(ホワイト・キュラソー)…24ml

  • ミント・リキュール…6ml

  • パールオニオン…1個

作り方

  1. 材料をシェーカーに入れる
  2. 氷を入れて、シェイクする
  3. カクテル・グラスに注ぐ
  4. グラスの底にカクテルピンを刺したパールオニオンを沈める

ブルー・レディ

ブルー・レディ」は、同じジンベースの「ピンク・レディ」のアレンジレシピで、その名の通りかわいらしい水色が特徴的です。甘めのカクテルが好きな人におすすめで、シェイクした卵白の独特の味わいがグレナデンシロップをより甘く感じさせます。牛乳を入れるとよりクリーミーな味わいになります。アルコール度数は約30度です。

材料

  • ドライジン …40ml

  • ブルー・キュラソー…5ml

  • レモンジュース…10ml

  • 卵の白身 …1/2個

  • 牛乳(お好みで)…1tsp(小さじ1)

作り方

  1. 材料をシェーカーに入れる
  2. 氷を入れて、シェイクする(白身が入っているため、強く長めに)
  3. シャンパングラス(ソーサー型)に注ぐ

サファイアン・クール

サファイアン・クール」は、その名の通り綺麗な青色をしたカクテルで、グレープフルーツジュースと2種類のキュラソー(オレンジ系リキュール)の柑橘類のすっきりとした味わいが楽しめるカクテルです。アルコール度数は約30度です。

材料

  • ドライジン...25ml

  • ホワイトキュラソー...15ml

  • グレープフルーツジュース...15ml

  • ブルーキュラソー...1tsp(小さじ1)

  • レモンピール...適量

作り方

  1. 材料をシェーカーに入れる
  2. 氷を入れてシェイクする
  3. カクテルグラスに注ぎ、レモンピールを飾る

【参考】カクテルの専門用語

カクテルを作る際、レシピに登場する専門用語を紹介します。

グラス

オールド・ファッションド・グラス

容量180~300ml。「ロックグラス」という名称の方が一般的で、主にオンザロックススタイルの強めのカクテルに用いられます。口径が広く、大きな氷がそのまま入るため、ロック向きとされています。

カクテル・グラス

容量90mlが標準。ドラマや映画によく登場する、脚の長い逆三角形のグラスで、主にショートカクテル用です。逆三角形の部分(ボウル)が鋭角なほど強いカクテルに合います。ちなみに、グラスの形には理由があり、長い脚の部分「ステム」を持つことでカクテルの温度が上昇するのを防ぐことができます。

ゴブレット・グラス

容量300ml程度。グラスの脚が短く安定感のある形状で、グラスのフチにカットフルーツを飾るようなトロピカル系のカクテルでよく使われています。

コリンズ・グラス

容量300~360ml。トールグラスとも呼ばれます。細長い形状が特徴的で、炭酸が抜けにくいことから発泡性のカクテルに向いています。背の高いものは、材料のグラデーションを楽しむおしゃれなカクテルにも使われます。

サワー・グラス

容量120mlが標準。主に柑橘類を使ったサワースタイルのロングカクテルに用いられます。日本では脚付きのものがほとんどですが、外国では平底のタイプも用いられています。

シェリー・グラス

容量60~75ml。スペイン産ワインの「シェリー酒」を飲むために作られたグラスで、ストレートにもカクテルにも応用ができる用途の広いグラスです。

シャンパン・グラス

飲み口が大きく背の低い「ソーサータイプ」と、飲み口が小さく背の高い「フルートタイプ」があります。ソーサータイプは泡立っているカクテルやクリームを浮かべるカクテルに、フルートタイプは発泡性のカクテルに向いています。

タンブラー

10オンス(300ml)が標準。用途は多様で、カクテルでは、氷をたくさん入れるロングカクテルでよく使用されます。二重構造で保冷力が長持ちするタンブラーもありますよ。

リキュール・グラス

容量30~45mlと小さめです。本来はストレート用ですが、見た目の美しいプースカフェスタイルのカクテル(食後に飲むカクテル)に使われることがあります。

ワイン・グラス

ワインの色・香り・味を余さず楽しむためのグラスです。赤ワインは大ぶりのもの、白ワインは小ぶりのものが適しています。カクテルでも時々使われることのあるグラスです。

道具

カクテル・ピン

カクテルの中に沈めるフルーツに刺したり、花やフルーツをカットして作る「ガーニッシュ」を飾る際に使用するピンです。

シェーカー

その名の通り、シェイクする際に使用する器具で、トップ(蓋)、ストレーナー、ボディの3つのパーツに分かれています。ボディの中に材料と氷を入れ、ストレーナーとトップを被せて、強く振って中身をかき混ぜて使います。
また、ボディとティンの2パーツからなるボストンシェーカーも存在し、より激しいシェイクをする事が出来ます。主に、卵白やクリーム系、フルーツなどの材料を扱う場合に使用します。
シェーカーの形にもいくつか種類があり、一般的な「スタンダード型」、細長い「バロン型」があり、ボストンシェーカーにはティンがスケルトンになっているおしゃれなものもあります。

ストレーナー

シェーカーの部品ではないストレーナー単体は、へら型のステンレス板に、らせん状のワイヤーを取り付けた道具です。ミキシンググラスやボストンシェーカーと一緒に使用される事が多く、氷を取り除き液体のみを注ぐ事が出来ます。

バースプーン

長い棒状のスプーンで、中央の棒部分はらせん状にねじれているので、スムーズに液体を回転させ材料をかき混ぜる事が出来ます。また、スプーンの反対部分は様々な形があり、フォーク、重し、氷よけなどになっています。

ブレンダー(ミキサー)

一般でいうミキサーのこと。シェーカーでは混ざらないカクテルを作る際に使用されます。カクテルの用語で「ミキサー」とは「割り材」、すなわち、水、炭酸水、トニックウォーター、ジンジャーエール、コーラ、オレンジジュース、トマトジュースなど、割るために用いる飲料の総称を指します。

ミキシング・グラス

かき混ぜる「ステア」の技法の際に使用するグラスです。主に円柱型の大型のグラスの形状で注ぎ口が付いており、内側はバースプーンが回転しやすいように丸くなっています。

技法

シェイク

「シェイク」の技法は、シェーカーの中に氷と材料を入れ蓋をし、強く振って中身を混ぜ、グラスに液体を注ぐ技法です。混ざりにくい材料を混ぜる際や、アルコール度数の高いカクテルベースやリキュールの角を取り、飲みやすくするために用いられます。

ステア

「ステア」の技法は、混ざりやすい材料を、氷を入れたミキシング・グラスに注ぎ、バー・スプーンなどで手早くかき混ぜる技法で、素材の味わいや香りを活かす際に用いられる技法です。

ブレンド

「ブレンド」の技法は、ブレンダー(ミキサー)を使用して、機械の強い力によって材料を混ぜ合わせる技法。
主に、フレッシュフルーツを混ぜ合わせる際や、氷と材料を混ぜ合わせてフローズンカクテルを作る際に使用されます。

ビルド

「ビルド」の技法は、シェーカーやミキシンググラスなどを使用せずに、グラスの中に直接材料や氷を入れかき混ぜて完成させる技法です。
水割りやソーダ割り、ロングカクテルで主に使用されます。

スノースタイル

「スノースタイル」は、グラスのフチをレモン汁で濡らし、食塩や砂糖を付着させるデコレーション技法です。なお、スノースタイルという呼称は和製英語で、英語では、「rimmed with salt」、「rimmed with sugar」といいます。

コーラルスタイル

「コーラルスタイル」は、グラスのフチをシロップやリキュールで濡らし、塩や砂糖を付着させるデコレーション技法です。グラスのフチに幅広くデコレーションするのが特徴です。

単位

tsp(ティースプーン)

バースプーンのスプーンすりきり1杯分の量で、小さじ1杯と同量の約5mlです。

dash(ダッシュ)

ボトルを逆さにし、1振りで落ちてきた液体の量で、およそ5~6滴とされ、約1mlです。

oz(オンス)

1オンス=約30mlです。アメリカとイギリスで量が微妙に異なり、米ガロン法では1/16パイント(約29.57ml)、英ガロン法では1/20パイント(約28.41ml)です。