この記事では、ドライなテイストのジンをベースとしたカクテルのうち、甘さ控えめのテイストや、甘くない辛口のテイストのカクテルを紹介します。
ジンは、「飲む香水」とも呼ばれる、ヨーロッパ生まれの蒸留酒(スピリッツ)の一種です。蒸留酒はアルコール度数が高く、火をつければ燃えることから、「火酒(かしゅ)」と呼ばれることもあります。
ジュニパーベリーを始めとしたスパイスやハーブ、フルーツなどの「ボタニカル」による香りづけが特徴的で、スパイシーで爽やかな独特の香りを持つ、切れ味のあるクリアな味わいが特徴的です。製造しているメーカーで香り付けに使用している原料が異なるので、製品ごとに違った味わいが楽しめます。
また、ジンには様々な種類がありますが、現在「ジン」と言えば、ほとんどの場合イギリス生まれの「ドライジン」を指します。定番の「ドライジン」以外には、まろやかな甘みを特徴としたオランダ産の「ジュネヴァ」、バランスの良い風味のドイツ産の「シュタインヘーガー」、甘めのドライジンともいえるイギリス産の「オールドトムジン」があります。また、生産されている地方によって風味の異なる「クラフトジン」が近年人気を博しています。
製品は40~50度のアルコール度数で売られている製品が多くなっていますが、飲む人の好みに合わせて37度前後、50度以上のジンも販売されています。ちなみに、EU(欧州連合)ではジンのアルコール度数は「37.5度以上」と定義づけられています。
「カクテル(cocktail)」とは、ウイスキー、ウォッカなどのアルコール度数の高いお酒をベースにして、ジュースや果汁、リキュール、薬味などを加えた混合酒のことです。
ロングとショートには度数やグラスの大きさ、氷の有無など様々な違いがあります。
「ショートカクテル」は、脚の長い逆三角形の「カクテルグラス」などが使われるカクテルで、グラスに氷が入っていないので時間が経つとぬるくなってしまい、風味が劣ってしまうため、早めに飲むのが良いとされているカクテルです。
ショートカクテルの多くはウォッカやジンなどのスピリッツをベースにリキュールや果実・卵・香辛料をミックスして作られるカクテルで、量は少なめで、アルコール度数が高めなのも特徴です。
飲み切る時間の目安としてはお酒の温度が変わるまでの15分とされており、バーでは「ショートカクテルは3口で飲め」という教訓もあります。
一方、「ロングカクテル」は大きめのグラスに氷が入っているカクテルで、居酒屋などでもよく見かけるカクテルが多いです。氷が入っているのでショートカクテルよりも長く楽しむことができますが、時間が経つと氷で味が薄まってしまいます。
ロングカクテルもジンやウォッカなどのスピリッツをベースにトニックウォーターや炭酸水、柑橘類、ジュースなどをミックスして作られるカクテルで、アルコール度数は低めなのも特徴です。
飲み切る時間の目安としては30分とされており、それ以上時間が経つと氷が解けて風味が変わってしまうでしょう。
この項目では、手に入りやすい割材で、ジンと混ぜるだけで簡単に作れるカクテルを紹介します。
※紹介している割合はあくまで目安なので、好みに合わせて調節してください。
ジンをすっきりと手軽に飲みたい方におすすめです。ただし、割材に味や風味がない分、アルコール感が強いので、アルコールの味が苦手という方はジンの分量を減らしたり、柑橘類を絞ったりしてみると飲みやすくなります。
★割合は、ジン:炭酸水=1:3
トニックウォーターは炭酸水に柑橘類の皮から抽出されたエキスや糖分を加えたもので、ジンと割ることで有名な「ジン・トニック」となります。炭酸水で割るよりも味や香りがあるので、アルコールが苦手だけどさわやかにお酒を楽しみたい方におすすめです。お好みでレモンやライムなどを絞ると更にさわやかさが増しますよ。
★割合は、ジン:トニックウォーター=1:3
トニックウォーターを半分炭酸水に変えると「ジン・ソニック」というカクテルになります。バランスの良い爽やかさが魅力です。
トマトジュースと割ることで、赤い見た目が鮮やかな「ブラッディ・サム」というカクテルになります。トマトジュースに含まれるリコピンという成分には酔いを穏やかに進める効果があるなど、やや健康志向なカクテルです。お好みでレモンジュース、タバスコ、ウスターソース、塩、コショウを加える方もいるようです。
★割合は、ジン:トマトジュース=1:3
カクテルでは定番のライムはジンとの相性が抜群です。ジンにライム果汁を絞ればそのまま「ジン・ライム」になります。
★割合は、ジン30mlに対し、ライム1/6
ジン30ml+ライム1/2に好みの量の炭酸水を足せば「ジン・リッキー」というカクテルになります。
「ドッグズノーズ」はジンとビールを使ったカクテルで、ビールグラスに注いで作ります。ビールより度数は高くなりますが、ビールの苦みにジンのドライなテイストが加わって奥行きのある味わいになります。食事とも合わせやすく、食中酒にもおすすめです。
★割合は、ジン45mlに対し、お好みの量のビール
比較的低度数で飲みやすいジンのカクテルを紹介します。
※紹介している割合はあくまで目安なので、好みに合わせて調節してください。
「エメラルド・クーラー」は、綺麗な緑色がグラスに映えるカクテルで、ミント・リキュールのすっきりした味わいと、レモンの酸味のバランスが良く、程よい甘みで飲みやすいカクテルです。
ドライジン...30ml
ミント・リキュール...15ml
レモンジュース...20ml
ガムシロップ...1tsp(小さじ1)
炭酸水...適量
マラスキーノ・チェリー...1個
レモン・ピール...適量
「シルバー・フィズ」は、レモンジュースの酸っぱさとアルコール感が卵白のふわふわとした舌触りでまろやかになっている、飲みやすいジン・フィズといったテイストのカクテルです。
ドライジン …45ml
レモンジュース…20ml
砂糖…2tsp(小さじ2)
卵白…1個分
氷…適量
ソーダ…適量
「ジン・フィズ」は、ドライなジンのテイストとレモンジュースの甘酸っぱさがベストマッチした、ジンベースの中でも有名で人気な定番カクテルです。
ドライジン …45ml
レモンジュース …15ml
シュガーシロップ …2tsp(小さじ2)
ソーダ …適量
「シャディ・グローブ」は、「涼しい木立」を意味する名前のカクテルで、爽やかな飲み口とジンジャービアのピリッとした味わいが人気のカクテルです。
ドライジン …45ml
レモンジュース...15ml
シュガーシロップ...1tsp(小さじ1)
ジンジャービア...適量
「ジンジンミュール」は、ジン・バックのテイスト違いといったカクテルで、ミントを使った見た目はモヒートに近く、海外でとても人気のカクテルです。ジンジャービアの芳醇な生姜の香りが楽しめます。
ドライジン …60ml
レモンジュース …15ml
シュガーシロップ …7.5ml
ジンジャービア…適量
ミントの葉…10枚程
「トム・コリンズ」は、19世紀のロンドンでボーイをしていたジョン・コリンズが考案したカクテルで、当初ジョン・コリンズと呼ばれていたカクテルでしたが、ジンにオールドトムジンを使用してからはトム・コリンズと呼ばれるようになったカクテルです。ジン・フィズにレシピが似ていますが、こちらの方が少し甘く、飲みやすいカクテルです。
ジン(オールドトムジン) …60ml
レモンジュース …20ml
シュガー・シロップ…2tsp(小さじ2)
ソーダ水…適量
レモン・スライス…1枚
マラスキーノ・チェリー…1個
「ニンジャ・タートル」は、1990年に公開されたアニメ映画「ミュータント・タートルズ」に触発されて開発されたと言われるジンベースの緑色のカクテルです。ジンベースなので甘すぎず、オレンジジュースのフルーティーな味わいが楽しめる、見た目も鮮やかなカクテルです。
ドライジン...45ml
ブルー・キュラソー...15ml
オレンジジュース....適量
飲みやすいカクテルから辛口のカクテルまで、20度~30度未満の中度数のカクテルを紹介します。
※紹介している割合はあくまで目安なので、好みに合わせて調節してください。
「アヴィエーション」は、第一次世界大戦のころからあるクラシックカクテルで、甘さ控えめですっきりとした飲み口が世界中で人気のカクテルです。バイオレット・リキュールを少し入れるレシピもあるようです。
ドライジン...45ml
マラスキーノ...15ml
レモンジュース...15ml
「前菜」を意味する名前のカクテル「アペタイザー」は、食前酒として飲まれることの多いカクテルです。フレーバードワインのデュボネとオレンジジュースの甘すぎない爽やかな味わいが特徴です。
ドライジン…25ml
デュボネ…20ml
オレンジジュース…10ml
パルフェ・タムールの紫色が特徴的なカクテル「イーグルス・ドリーム」は、ドライなジンのテイストとレモンジュースの酸味がありながら、すみれの花の香りと卵白のまろやかなテイストもあり、とても飲みやすいカクテルです。
ドライジン …40ml
ヴァイオレット・リキュール(パルフェ・タムール) …20ml
レモンジュース …15ml
卵白 …1個分
シュガー・シロップ …1tsp(小さじ1)
「オータム・リーブス」は、ジンジャーワインを使った秋らしい黄金色が特徴的で、生姜のスパイシーな味わいが好きな人におすすめのカクテルです。
ドライジン...45ml
ジンジャーワイン...20ml
ライムジュース...10ml
「クローバー・クラブ」は、日本で人気のジンベースカクテル「ピンク・レディ」に似たレシピのカクテルですが、世界ではこちらが人気です。控えめな甘さとまろやかさで飲みやすいカクテルです。
ドライジン...45ml
ライムジュースまたはレモンジュース...15ml
グレナデン・シロップ...15ml
卵白...卵1つ分
「コスモポリタン・マティーニ」は、果汁感が溢れる、やや甘口のやさしい味わいが楽しめるカクテルです。赤い見た目もおしゃれで人気のカクテルです。
ドライジン(タンカレージン)…20ml
グラン・マルニエ(オレンジ・リキュール)…10ml
クランベリージュース…20ml
ライムジュース…10ml
「ザザ」は、フレーバードワインの「デュボネ」とビターズの、コクと深みのある香り・味わいが特徴的なカクテルです。似たレシピの「アペタイザー」同様、食前酒として嗜まれることの多いカクテルです。
ドライジン …40ml
デュボネ…20ml
アンゴスチュラ・ビターズ …1dash
「サマー・クイーン」は、その名の通り夏にぴったりのすっきり飲めるカクテルです。清涼感溢れる、フルーティーで気品ある味わいが人気です。
ドライジン…30ml
ホワイトキュラソー…20ml
グレープフルーツジュース…60ml
レモンジュース…10ml
ミントチェリー…1個
ミントの葉....1枚
クラッシュドアイス…適量
「ジン・デイジー」は、グレナデン・シロップの甘みが辛口のジンを飲みやすくしてくれるカクテルです。ミントとレモンの飾りが涼しげで、女性に人気のあるカクテルです。
ドライジン …45ml
レモンジュース …20ml
グレナデン・シロップ …2tsp(小さじ2)
スライス・レモン …1枚
ミントの葉 …1枚
「ジンバジルスマッシュ」は、2008年と最近誕生したカクテルですが、世界中で人気を博しているカクテルです。料理用としてのイメージが強いバジルですが、ジンのドライな味わいにマッチしていますよ。
ドライジン...50ml
レモンジュース...15ml
シュガーシロップ...10ml
バジルの葉...10枚程度
「ネグローニ」は、ジンべースのカクテルではトップレベルの人気カクテルです。食前・食後どちらにもおすすめで、スパイシーですっきりとした味わいです。名前はイタリア人の貴族ネグローニ伯爵がフィレンツェにあるレストランで愛飲していたことに由来しています。
ドライジン …30ml
カンパリ …30ml
スイート・ベルモット …30ml
スライス・オレンジ...1枚
「パリジャン」は、カシスリキュールを使った、赤い見た目が印象的なカクテルです。カシスの甘酸っぱいベリー系の味わいと、ジンの爽やかな香り、ドライベルモットの風味が絶妙なバランスです。まろやかな甘い口当たりで、食前酒としても人気です。
ドライジン...30ml
ドライ・ベルモット...20ml
カシス・リキュール...10ml
「ハワイアン」は、ビタミンカラーのトロピカルな雰囲気と味わいが楽しめるカクテルです。パイナップルジュースを使えば、より南国気分に近づくでしょう。
ドライジン …40ml
オレンジジュース(あるいはパイナップルジュース)…20ml
オレンジ・キュラソー…1tsp(小さじ1)
「ブランブル」は、キイチゴという意味の名前のカクテルで、その名の通り甘酸っぱい味わいが世界中で人気のカクテルです。飾りのフルーツもかわいらしく、女性に人気のカクテルです。
ドライジン...40ml
レモンジュース...20ml
シュガーシロップ...5ml
ボルス クレーム・ド・カシス(カシス・リキュール)...適量
カット・レモン、カシスの実...お好みの量
「ブルー・ムーン」は、ロマンチックな名前と、神秘的な紫色が人気のジンベースのカクテルです。すみれの花の香りが楽しめ、レモンジュースの爽やかな風味で後味もすっきりと飲めます。レモン・ピールを月の形にカットして浮かべると、よりロマンチックなカクテルに仕上がりますよ。
ドライジン...30ml
パルフェ・タムール(バイオレット・リキュール)...15ml
レモンジュース...15ml
レモン・ピール...お好みで
「フレンチ75」は、シャンパンを使ったエレガントで爽やかな風味のカクテルです。レモンの風味とシャンパンのフルーティーな味わいがジンの香りによく合い、食前酒としてもおすすめです。
ジン...45ml
レモンジュース...20ml
砂糖...1tsp(小さじ1)
シャンパン...適量
「ブロンクス」は、オレンジジュースの風味が強く感じられ、飲みやすく人気のカクテルです。マティーニにオレンジジュースを加えたようなレシピで、シェイクして作ることでアルコールの角が取れ、フルーティーさとまろやかさが引き立ちます。
ドライジン...30ml
ドライベルモット...10ml
スイートベルモット...10ml
オレンジジュース...10ml
このレシピに卵黄を加えると「ブロンクス・ゴールド」、卵白をくわえると「ブロンクス・シルバー」というカクテルになります
「ミリオン・ダラー」は、「百万ドル」を意味する名前のカクテルで、以前はシャンパンをベースに作られていたカクテルです。フルーティーでまろやかな口当たりで人気のカクテルです。
ドライジン …40ml
スイート・ベルモット…10ml
パイナップルジュース…15ml
レモンジュース…10ml
グレナデン・シロップ…1tsp(小さじ1)
卵白…1個分
パイナップル・スライス…1枚
30度以上の強めのカクテルを紹介します。強めでも飲みやすいカクテルもありますよ。
※紹介している割合はあくまで目安なので、好みに合わせて調節してください。
「青い珊瑚礁」は、1950年に行われたカクテルの国内大会での優勝作品で、透き通る海を思わせるミントの爽やかさが楽しめる、見た目も美しいカクテルです。底に沈めるレッドチェリーは珊瑚礁をイメージしています。
ドライジン …40ml
ペパーミント・グリーン(ミント・リキュール)…20ml
レッドチェリー …1個
カット・レモン …1個(お好みで)
ミントの葉...1枚(お好みで
「アカシア」は、植物のアカシアをイメージして作られたカクテルで、1928年にフランスのカクテルコンクールで優勝した作品です。薬草系リキュールのベネディクティンの複雑な味わいが楽しめます。
ドライジン…45ml
ベネディクティン…15ml
キルシュ・リキュール(キルシュワッサー)…2dash
「アラスカ」は、シャルトリューズの薬草の香りとまろやかな甘みが感じられる、強めのカクテルです。考案されたのはアメリカのアラスカ州ではなくサウスカロライナ州と、名前の詳しい由来は不明のカクテルです。
ドライジン …45ml
シャルトリューズ・ジョーヌ(イエロー)…15ml
材料のシャルトリューズをヴェール(グリーン)にすれば「グリーン・アラスカ(エメラルド・アイル)」というカクテルになります。日本ではこちらの方が人気です。
「アレン」は、マラスキーノのサクランボの香りと風味を感じられ、甘くてキリッとして、すっきりとした後味で口当たりが良いカクテルです。透き通った見た目もとてもおしゃれです。
ドライジン…2/3
マラスキーノ…1/3
レモンジュース…1tsp(小さじ1)
「アースクェイク」は、ジンのドライな辛みとアルコール度数(35度~40度)の高さによる、揺れるような刺激から名付けられたカクテルです。3種の強いお酒で造られているのでパンチのある味わいです。
ドライジン…20ml
ウイスキー…20ml
アブサンまたはぺルノー…20ml
「ヴェスパー」は、小説「007」の主人公の恋人の名前のカクテルで、らせん状のレモンの皮の飾りが印象的なカクテルです。ジンとウォッカのクリアなテイストの中に、リレ・ブランのフルーティな甘みを感じられる、辛口のカクテルです。
ドライジン(ゴードンジン)...90ml
ウォッカ...30ml
リレ・ブラン...15ml
らせん状に剥いたレモンの皮...1枚
「エイジアン・ウェイ」は、紫の神秘的な見た目が特徴的なカクテルです。「飲む香水」とも称されるパルフェ・タムールのすみれの花の風味がダイレクトに感じられる、強めのカクテルです。
ドライジン …40ml
ヴァイオレット・リキュール(パルフェ・タムール) …20ml
レモン・ピール …適量
クラッシュド・アイス…2/3カップ
「オーヴェルニュ」は、フランスの地名から名付けられたカクテルで、30種類以上の薬草から造られるリキュール「ヴェルヴェーヌ・ヴェレ」の爽やかな味わいが楽しめるカクテルです。
ドライジン…30ml
ヴェルヴェーヌ・ヴェレ(グリーン)…20ml
ライムジュース…10ml
「キッス・イン・ザ・ダーク」はロマンチックな名前が有名なカクテルで、チェリーリキュールの甘い香りとドライベルモットの鋭い味わいが楽しめるカクテルです。グラスに映えるきれいな色がかわいらしく、女性にも人気です。
ジン...20ml
チェリーリキュール...20ml
ドライベルモット...20ml
「ギブソン」は、ジンベースのカクテルではトップレベルで人気の辛口カクテルです。マティーニと似たレシピですが、こちらの方がジンの割合が多く、きりっとした味わいです。アメリカのイラストレーターのチャールズ・ダナ・ギブソン氏が考案したといわれています。
ドライジン...50ml
ドライベルモット...10ml
パールオニオン...2個
レモン・ピール...適量
「ギムレット」はジンの香りの良さと、すっきりしたライムジュースの味わいが絶妙なジンベースのカクテルです。爽やかなライムの香りとほのかな甘みがあり、癖の少ない味わいでカクテル初心者にもおすすめです。
ドライジン...45ml
ライムジュース...15ml
砂糖...1tsp(小さじ1)
「サファイアン・クール」は、その名の通り綺麗な青色をしたカクテルで、グレープフルーツジュースと2種類のキュラソー(オレンジ系リキュール)の柑橘類のすっきりとした味わいが楽しめるカクテルです。
ドライジン...25ml
ホワイトキュラソー...15ml
グレープフルーツジュース...15ml
ブルーキュラソー...1tsp(小さじ1)
レモンピール...適量
「ジン&イット」は、ジンとスイートベルモットを半々で割ったカクテルです。ジンのドライさと、スイートベルモットの香りと甘みをしっかりと感じられる、アルコール度数が強いカクテルです。別名を「ジン・イタリアン」と言い、マティーニの原型ともいわれています。
ジン...30ml
スイートベルモット...30ml
「ジン・ビターズ」は、苦みのある極めて辛口のカクテルです。ジュニパーベリーを強調した銘柄を使うと、エッジが効いたインパクトの強い味わいとなります。氷を入れないで作ったものは「ピンク・ジン」と呼ばれます。
ドライジン …30~45ml
アロマチックビターズ …1dash.(1振り、5~6滴)
「スプリング・フィーリング」は、その名の通り「小春日和」をイメージした緑色のカクテルで、爽やかな味わいの中にスパイシーさも感じられる、まさしく春の訪れのような味わいです。
ドライジン...30ml
シャルトリューズ・ヴェール(グリーン)...15ml
レモンジュース...15ml
「チャイニーズ・レディー」は、シャルトリューズのハーブの香りと、グレープフルーツのフルーティーな香りがさわやかに香るカクテルです。明るいイエローの見た目も特徴的です。
ドライジン …30ml
シャルトリューズ・ヴェール(グリーン) …15ml
グレープフルーツジュース…15ml
「ノック・アウト」は、その名の通りスパイシーで爽やかな味わいが楽しめる強めのカクテルです。1927年ボクシング世界ヘビー級選手権でジャック・デンプシーに勝利したジーン・タニーのために創作されたカクテルといわれています。しかし、皮肉なことにこの試合は判定による勝利だったそうです。
ドライジン …30ml
ドライ・ベルモット…20ml
リカール…10ml
ホワイト・ペパー・ミント(ミント・リキュール)…1tsp(小さじ1)
「ハンキー・パンキー」は、20世紀前半に誕生したクラシックカクテルの1つで、ドライなジンのテイストの中に薬草系リキュールの甘みと苦みが感じられる、世界中で人気のカクテルです。
ドライジン...45ml
スイート・ベルモット...45ml
フェルネット・ブランカ...7.5ml
「ビジュー」は、フランス語で宝石を意味する名前のカクテルです。赤いスイート・ベルモットと緑色のシャルトリューズ・ヴェールを混ぜたアンバーな色がとても美しいカクテルです。爽やかさ、甘味、苦み、様々なテイストが混じり合った深みのある味わいです。
ドライジン...20ml
シャルトリューズ・ヴェール(グリーン)...20ml
スイート・ベルモット...20ml
オレンジビターズ...1dash(1振り、5~6滴)
レモン・ピール...お好みで
マラスキーノ・チェリー...お好みで
「ホワイト・レディ」は、レモンジュースのすっきりした味わいが際立つ、ジンベースでも人気の高いカクテルです。甘みと酸味のバランスが良く、万人受けする味わいです。
ジン...30ml
ホワイトキュラソー...15ml
レモンジュース...15ml
アレンジレシピも多く、ジンをラムに変えると「X.Y.Z.(エックス・ワイ・ジー)」になり、ブランデーに変えると「サイドカー」になります。
ジン+ドライ・ベルモットで作る「マティーニ」は、別名「カクテルの王様」とも称される、世界中で人気のカクテルです。アルコール度数が高く、強いアルコールの刺激があり甘みも少ないので、甘くない辛口のお酒が飲みたい時に向いています。好きなフルーツを絞って爽やかに嗜むのも人気です。
ドライジン …45ml
ドライベルモット …15ml
オリーブ …1個
割合を4:1に変えると「ドライ・マティーニ」という呼び名になり、ペパーミント・リキュールを1tsp(小さじ1)加えると、緑が鮮やかなカクテル「クリスマス・マティーニ」になります。キャンディーなどを飾ればクリスマスのパーティーにもピッタリですよ。マティーニから派生したレシピは他にもたくさんあります。
「ラストワード」は、20世紀前半に誕生したクラシックカクテルですが、近年人気の高まっているカクテルです。ジンと薬草系リキュールによる、重厚な味わいのカクテルです。
ジン...20ml
シャルトリューズ・ヴェール(グリーン)...20ml
マラスキーノリキュール...20ml
ライムジュース...20ml
ちょっと変わった割材や味わいを持つジンベースのカクテルをいくつか紹介します。
「ケージャン・マティーニ」は、カクテルの王様「マティーニ」にハラペーニョソースを加えることで刺激的な味に仕上がっています。辛いものが好きな方にお勧めのカクテルです。
ドライジン...45ml
ドライベルモット...15ml
ハラペーニョ・ソース...4~5滴
「ダーティ・マティーニ」は、芳醇なオリーブの香りと濃厚なジンの風味がクセになるほどのおいしさです。少し濁った見た目から「ダーティ」と名付けられました。映画「007」にも登場することから、映画通にも人気のカクテルです。
ドライジン …60ml
オリーブの瓶詰めの汁…1tsp(小さじ1)
オリーブ …1~2個
「フローズン・ジントニック」は、カクテルの定番「ジン・トニック」をフローズン状にした、夏にぴったりのフローズンカクテルです。
ドライジン...40ml
トニックウォーター...10ml
ガム・シロップ...15ml
ライムジュース...10ml
1/2スライス・ライム...2枚
クラッシュアイス...160g
カクテルを作る際、レシピに登場する専門用語を紹介します。
容量180~300ml。「ロックグラス」という名称の方が一般的で、主にオンザロックススタイルの強めのカクテルに用いられます。口径が広く、大きな氷がそのまま入るため、ロック向きとされています。
容量90mlが標準。ドラマや映画によく登場する、脚の長い逆三角形のグラスで、主にショートカクテル用です。逆三角形の部分(ボウル)が鋭角なほど強いカクテルに合います。ちなみに、グラスの形には理由があり、長い脚の部分「ステム」を持つことでカクテルの温度が上昇するのを防ぐことができます。
容量300ml程度。グラスの脚が短く安定感のある形状で、グラスのフチにカットフルーツを飾るようなトロピカル系のカクテルでよく使われています。
容量300~360ml。トールグラスとも呼ばれます。細長い形状が特徴的で、炭酸が抜けにくいことから発泡性のカクテルに向いています。背の高いものは、材料のグラデーションを楽しむおしゃれなカクテルにも使われます。
容量120mlが標準。主に柑橘類を使ったサワースタイルのロングカクテルに用いられます。日本では脚付きのものがほとんどですが、外国では平底のタイプも用いられています。
容量60~75ml。スペイン産ワインの「シェリー酒」を飲むために作られたグラスで、ストレートにもカクテルにも応用ができる用途の広いグラスです。
飲み口が大きく背の低い「ソーサータイプ」と、飲み口が小さく背の高い「フルートタイプ」があります。ソーサータイプは泡立っているカクテルやクリームを浮かべるカクテルに、フルートタイプは発泡性のカクテルに向いています。
10オンス(300ml)が標準。用途は多様で、カクテルでは、氷をたくさん入れるロングカクテルでよく使用されます。二重構造で保冷力が長持ちするタンブラーもありますよ。
容量30~45mlと小さめです。本来はストレート用ですが、見た目の美しいプースカフェスタイルのカクテル(食後に飲むカクテル)に使われることがあります。
ワインの色・香り・味を余さず楽しむためのグラスです。赤ワインは大ぶりのもの、白ワインは小ぶりのものが適しています。カクテルでも時々使われることのあるグラスです。
カクテルの中に沈めるフルーツに刺したり、花やフルーツをカットして作る「ガーニッシュ」を飾る際に使用するピンです。
その名の通り、シェイクする際に使用する器具で、トップ(蓋)、ストレーナー、ボディの3つのパーツに分かれています。ボディの中に材料と氷を入れ、ストレーナーとトップを被せて、強く振って中身をかき混ぜて使います。
また、ボディとティンの2パーツからなるボストンシェーカーも存在し、より激しいシェイクをする事が出来ます。主に、卵白やクリーム系、フルーツなどの材料を扱う場合に使用します。
シェーカーの形にもいくつか種類があり、一般的な「スタンダード型」、細長い「バロン型」があり、ボストンシェーカーにはティンがスケルトンになっているおしゃれなものもあります。
シェーカーの部品ではないストレーナー単体は、へら型のステンレス板に、らせん状のワイヤーを取り付けた道具です。ミキシンググラスやボストンシェーカーと一緒に使用される事が多く、氷を取り除き液体のみを注ぐ事が出来ます。
長い棒状のスプーンで、中央の棒部分はらせん状にねじれているので、スムーズに液体を回転させ材料をかき混ぜる事が出来ます。また、スプーンの反対部分は様々な形があり、フォーク、重し、氷よけなどになっています。
一般でいうミキサーのこと。シェーカーでは混ざらないカクテルを作る際に使用されます。カクテルの用語で「ミキサー」とは「割り材」、すなわち、水、炭酸水、トニックウォーター、ジンジャーエール、コーラ、オレンジジュース、トマトジュースなど、割るために用いる飲料の総称を指します。
かき混ぜる「ステア」の技法の際に使用するグラスです。主に円柱型の大型のグラスの形状で注ぎ口が付いており、内側はバースプーンが回転しやすいように丸くなっています。
「シェイク」の技法は、シェーカーの中に氷と材料を入れ蓋をし、強く振って中身を混ぜ、グラスに液体を注ぐ技法です。混ざりにくい材料を混ぜる際や、アルコール度数の高いカクテルベースやリキュールの角を取り、飲みやすくするために用いられます。
「ステア」の技法は、混ざりやすい材料を、氷を入れたミキシング・グラスに注ぎ、バー・スプーンなどで手早くかき混ぜる技法で、素材の味わいや香りを活かす際に用いられる技法です。
「ブレンド」の技法は、ブレンダー(ミキサー)を使用して、機械の強い力によって材料を混ぜ合わせる技法。
主に、フレッシュフルーツを混ぜ合わせる際や、氷と材料を混ぜ合わせてフローズンカクテルを作る際に使用されます。
「ビルド」の技法は、シェーカーやミキシンググラスなどを使用せずに、グラスの中に直接材料や氷を入れかき混ぜて完成させる技法です。
水割りやソーダ割り、ロングカクテルで主に使用されます。
「スノースタイル」は、グラスのフチをレモン汁で濡らし、食塩や砂糖を付着させるデコレーション技法です。なお、スノースタイルという呼称は和製英語で、英語では、「rimmed with salt」、「rimmed with sugar」といいます。
「コーラルスタイル」は、グラスのフチをシロップやリキュールで濡らし、塩や砂糖を付着させるデコレーション技法です。グラスのフチに幅広くデコレーションするのが特徴です。
バースプーンのスプーンすりきり1杯分の量で、小さじ1杯と同量の約5mlです。
ボトルを逆さにし、1振りで落ちてきた液体の量で、およそ5~6滴とされ、約1mlです。
1オンス=約30mlです。アメリカとイギリスで量が微妙に異なり、米ガロン法では1/16パイント(約29.57ml)、英ガロン法では1/20パイント(約28.41ml)です。
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