この記事では、クリアなテイストのウォッカをベースとしたカクテルでも、甘いテイストで飲みやすいカクテルを紹介します。
ウォッカは、大麦、小麦、ライ麦、ジャガイモといった穀物などの原料を加工して造られる、ロシア発祥の蒸留酒(スピリッツ)の一種です。蒸留酒はアルコール度数が高く、火をつければ燃えることから、「火酒(かしゅ)」と呼ばれることもあります。ウォッカはアルコール度数が40度と高く、氷点下でも凍らないため、超低温地域で重宝されてきた歴史があります。
ウォッカは製造過程において、白樺の木炭などのフィルターで濾過する工程があり、これによって雑味が取り除かれるため、無味無臭ですっきりとした味わい、まろやかな爽快感が特徴的で、世界4大スピリッツ(ウォッカ、ジン、ラム、テキーラ)の中では最も癖のない風味と言われています。
なお、クリアさが特徴的なウォッカですが、香りや味を加えた「フレーバードウォッカ」もあり、世界中で様々な味のウォッカが流通しています。
これらの特徴から、カクテルベースとして使われることが多いものの、ストレートやロックなど、様々な飲み方で嗜まれています。
「カクテル(cocktail)」とは、ウイスキー、ウォッカなどのアルコール度数の高いお酒をベースにして、ジュースや果汁、リキュール、薬味などを加えた混合酒のことです。
ロングとショートには度数やグラスの大きさ、氷の有無など様々な違いがあります。
「ショートカクテル」は、脚の長い逆三角形の「カクテル・グラス」などが使われるカクテルで、グラスに氷が入っていないので時間が経つとぬるくなってしまい、風味が劣ってしまうため、早めに飲むのが良いとされているカクテルです。
ショートカクテルの多くはウォッカやジンなどのスピリッツをベースにリキュールや果実・卵・香辛料をミックスして作られるカクテルで、量は少なめで、アルコール度数が高めなのも特徴です。
飲み切る時間の目安としてはお酒の温度が変わるまでの15分とされており、バーでは「ショートカクテルは3口で飲め」という教訓もあります。
一方、「ロングカクテル」は大きめのグラスに氷が入っているカクテルで、居酒屋などでもよく見かけるカクテルが多いです。氷が入っているのでショートカクテルよりも長く楽しむことができますが、時間が経つと氷で味が薄まってしまいます。
ロングカクテルもウォッカやジンなどのスピリッツをベースにトニックウォーターや炭酸水、柑橘類、ジュースなどをミックスして作られるカクテルで、アルコール度数は低めなのも特徴です。
飲み切る時間の目安としては30分とされており、それ以上時間が経つと氷が解けて風味が変わってしまうでしょう。
この項目では、手に入りやすい割材で、ウォッカと混ぜるだけで簡単に作れるカクテルを紹介します。
※紹介している割合はあくまで目安なので、好みに合わせて調節してください。
トニックウォーターは炭酸水に柑橘類の皮から抽出されたエキスや糖分を加えたもので、ウォッカと割ることで「ウォッカ・トニック」となります。ウォッカ・ソーダよりも味や香りがあるので、アルコールが苦手だけどさわやかにお酒を楽しみたい方におすすめです。お好みでレモンやライムなどを絞ると更にさわやかさが増しますよ。
★割合は、ウォッカ:トニックウォーター=1:3
ウォッカをオレンジジュースと割れば、居酒屋などのメニューでもよく見かける「スクリュー・ドライバー」になります。ウォッカ系のカクテルでは一番飲みやすいと言われるカクテルですが、ベースがウォッカということもあり、意外と度数が高く、女性を酔わせやすいキラーカクテルとも呼ばれているので要注意です。
名前の由来は、アメリカの油田の労働者がウォッカとオレンジ・ジュースをねじ回しでかき混ぜたのが始まりとされています。
★割合は、ウォッカ:オレンジジュース=1:2または3
ちなみに、ソーダを適量加えることで「ウォッカ・オランジーナ」というカクテルになり、パイナップルジュースを加えれば「ウォッカシンデレラ」という、さらにフルーティで口当たりの良いカクテルになります。
少々癖のあるグレープフルーツジュースですが、ウォッカとの相性は抜群で、グレープフルーツジュースで割った「ブル・ドック」は気軽に作れることから人気の高いカクテルです。
★割合は、ウォッカ:グレープフルーツジュース=1:2または3
グラスのフチに塩がまぶされたカクテルは「ソルティ・ドッグ」と呼ばれており、こちらも有名なカクテルですよね。クランベリージュースを混ぜれば「シー・ブリーズ」というカクテルにもなります。この2つのカクテルは後の項目でそれぞれ詳しく紹介します。
フルーツジュース系の中では一番さっぱりしているアップルジュースとウォッカと割ることで、「ビッグ・アップル(ウォッカ・アップル)」というカクテルになり、ウォッカをさっぱりと楽しむことができますよ。
特に、ポーランド産の「ズブロッカ」とはとても相性が良く、ズブロッカをアップルジュースで割ったカクテルは「シャルロッカ」という独自の名前が付けられています。
★割合は、ウォッカ:アップルジュース=1:2または3
ウォッカ+ジンジャーエールのカクテル「モスコー・ミュール」も言わずと知れた有名カクテルの1つで、飲みやすさから大衆人気のあるカクテルです。ジンジャーエールは甘口と辛口がありますが、どちらで割っても違った美味しさがあります。本来のレシピはライム果汁を加えますが、なくても十分美味しいですよ。
レモンを絞れば「ウォッカ・バック」というカクテルになります。よく聞く「~バック」というカクテルは、お酒をジンジャエールで割り、レモンを絞ったカクテルの呼び方です。
★割合は、ウォッカ:ジンジャーエール=1:2または3(+ライム果汁(適量))
コーラと混ぜれば「ルシアン・コーク(ウォッカコークとも呼ばれる)」というカクテルにもなります。コーラの風味が強く、とても飲みやすく、ゴクゴクと飲めてしまいますが、ウォッカベースなので度数が高く、コーラは糖分量が多いので、飲みすぎに注意です。
★割合は、ウォッカ:コーラ=1:2または3
カルピスはビールなどで割ってもおいしいですが、ウォッカとの相性も良いですよ。こちらもごくごく飲めるタイプのカクテルなので、飲みすぎに要注意です。水以外にもソーダや、オレンジジュースなどのフルーツジュースを加えて割るのもおすすめです。
★割合は、ウォッカ:カルピス:水=1:1:3または4
女性に人気のあるコーヒーリキュールのカルーアをウォッカと割れば「ブラックルシアン」というカクテルになります。コーヒー風味で甘くて飲みやすいカクテルですが、度数が高いので要注意です。
★割合は、ウォッカ:カルーア=1:1
生クリームを浮かべれば「ホワイト・ルシアン」というカフェオレに近い味わいのカクテルにもなりますよ。
比較的低度数で飲みやすいカクテルを紹介します。
※紹介している割合はあくまで目安なので、好みに合わせて調節してください。
「アンジェロ」は、オレンジジュースとパイナップルジュースのトロピカルな風味と、サザンカンフォートとガリアーノのハーブが香る甘口のカクテルです。鮮やかな黄色い見た目がとても爽やかですよ。
ウォッカ …30ml
オレンジ・ジュース…20ml
パイナップル・ジュース…20ml
ガリアーノ…1tsp(小さじ1)
サザン・カンフォート…10ml
スライス・オレンジ…1枚(お好みで)
「イエロー・サブマリン」は、イタリアの伝統的なリキュール「サンブーカ」を使った、八角の爽やかな香りが漂うトロピカル風味のカクテルです。カットされたフルーツとビタミンカラーの見た目もかわいらしいカクテルです。
ウォッカ …15ml
サンブーカ…15ml
オレンジ・ジュース…30ml
パイナップル・ジュース…30ml
カットしたパイナップル…1個
チェリー…1個
「ウォッカ・コリンズ」は、レモンの酸味が爽やかな、すっきりとした味わいのカクテルです。さっぱりしすぎていると感じる方は、フレーバードウォッカをベースにすると良いかもしれません。
ウォッカ...45ml
レモンジュース...15ml
砂糖...1tsp(小さじ1)
炭酸水...適量
レモンスライス...1枚
「エル・フラミンゴ」は、その名の通りフラミンゴのようなピンク色が特徴的なカクテルです。カカオリキュールとミルクが入っているので、デザートのような味わいを楽しむことができるカクテルです。
ウォッカ …30ml
クレーム・ド・カカオ・ホワイト…20ml
ガリアーノ…15ml
グレナデン・シロップ…2tsp(小さじ2)
ミルク…60ml
カット・パイナップル…1個
クラッシュド・アイス…適量
「ケープ・コッダー」は、ウォッカをクランベリージュースで割った、甘酸っぱく、すっきりとした味わいのカクテルです。名前はクランベリーの原産地であるアメリカのケープコッド州に由来しており、単に「ウォッカ・クランベリー」と呼ばれることもあります。
クランベリージュースは様々なカクテルで使うので、カクテル好きな方は1本あるとワンランク上のカクテルを作ることができますよ。
ウォッカ …45ml
クランベリージュース…45~60ml(お好みの量で)
「シー・ブリース」は、上記のケープ・コッダーにグレープ・フルーツジュースを加えたカクテルで、「海のそよ風」の名を冠する、1980年代にアメリカ西海岸で流行したカクテルです。ケープ・コッダーよりも酸味があり、女性に人気のカクテルです。
ウォッカ …45ml
グレープフルーツ・ジュース …60ml
クランベリー・ドリンク…60ml
「スカイ・ボール」は、ウォッカにライムジュース、トニックウォーター、炭酸水を加えた、とにかくすっきりと爽やかなカクテルで、夏の暑い日に飲みたくなるようなカクテルです。
ウォッカ …45ml
ライム・ジュース …15ml
トニックウォーター…適量
炭酸水…適量
カット・ライム...1枚
「セックス・オン・ザ・ビーチ」は、バーで注文する際に躊躇してしまうような名前のカクテルですが、ミドリの豊かな香りと甘さ、フランボワーズの甘酸っぱさ、パイナップルジュースのトロピカルな甘みがあり、とても飲みやすいカクテルです。1989年に公開されたトム・クルーズ主演の映画『カクテル』に登場し、日本でも知られるようになりました。
ウォッカ …15ml
ミドリ(メロン・リキュール)…20ml
クレーム・ド・フランボアーズ …10ml
パイナップル・ジュース …80ml
ミドリと、クレーム・ド・フランボアーズの代わりにピーチリキュール(10ml)、クランベリージュース(30ml)を使うレシピもあります。
ウォッカをグレープフルーツジュースで割った「ブル・ドック」は気軽に作れることから人気の高いカクテルですが、グラスのフチに塩がまぶされたカクテルは「ソルティ・ドッグ」と呼ばれており、こちらも有名なカクテルです。口を付けた部分を少しずつ移動させて飲んだり、ふちについた塩をカクテルの中に落としながら飲んだりすることで、ウォッカとグレープフルーツの酸味と塩のしょっぱさを同時に味わうことができるカクテルです。
ウォッカ …45ml
グレープフルーツジュース …適量
レモン(ハーフカット) …1個
塩 …適量
グレープフルーツジュースを少し減らし、トニックウォーターを加えることで「ソルト・リック」というカクテルになり、ソルティ・ドッグよりも爽やかな味わいになります。
「チチ」は、トロピカル・ドリンクの定番的カクテルで、ココナッツ・ミルクのソフトな口当たりとパイナップルジュースのトロピカルな甘みがミルキーな口当たりで、お酒が苦手な方にもおすすめのカクテルです。名前の「Chi Chi」はフランス語由来で、現地ではシシと発音され、「気取っている」といった意味で使われます。
ウォッカ …30ml
ココナッツ・ミルク …45ml
パイナップル・ジュース…80ml
独特な香りと味わいを持ち、甘くて飲みやすいことから人気のあるバナナ・リキュールを使ったカクテルの「バナナ・パンチ」は、トロピカルな甘さと、ライムのすっきりとした風味も持つカクテルです。黄色くてかわいらしく、カット・バナナの飾られた「バナナ・パンチ」はパーティーにもお勧めです。
ウォッカ …30ml
バナナ・リキュール …10ml
ライム・ジュース…15ml
ソーダ …適量
カット・バナナ…1個
有名な「スクリュー・ドライバー」にハーブ系リキュールの「ガリアーノ」を加えた「ハーベイ・ウォールバンガー」は、カリフォルニアのサーファーのハーベイが、このカクテルを求めて壁を叩いて回ったという伝説から、有名になったカクテルです。飲みやすいですが、ガリアーノ特有の独特なハーブ系の風味が感じられ、カクテル初心者を卒業したい方にぴったりのカクテルです。
ウォッカ …45ml
オレンジジュース …適量
ガリアーノ…1~2tsp(小さじ1~2)
カット・オレンジ
「フラミンゴ・レディ」は、その名の通りピンク色が特徴的なカクテルで、細長いグラスまたは足の長いグラスに入れれば、まるでフラミンゴのような見た目になります。トロピカルな甘さを楽しむことのできる、飲みやすいカクテルです。
ウォッカ …20ml
ピーチ・リキュール(ピーチ・ブランデー)…20ml
パイナップル・ジュース…20ml
レモン・ジュース…10ml
グレナデン・シロップ…1tsp(小さじ1)
砂糖…適量
スライス・レモン…1/2枚
「ベイ・ブリース」は、人気のカクテル「シー・ブリーズ」から派生したカクテルですが、シー・ブリーズよりフルーティで甘く、ソフトドリンクのような飲み口が人気のカクテルです。
ウォッカ …45ml
パイナップル・ジュース …90ml
クランベリー・ドリンク…30ml
「マネキネコ」は1995年に日本で生み出された創作カクテルで、英語では「Lucky Charm」といい、幸福を呼ぶカクテルです。トロピカルなフレーバーで南国にいるような気分を味わえるカクテルですよ。
ウォッカ …20ml
ココナッツ・パッション…10ml
バナナ・リキュール…10ml
グレープフルーツ・ジュース…20ml
ブルー・キュラソー…1tsp(小さじ1)
マラスキーノ・チェリー…1個
レッド・チェリー…1個
「ミッドナイト・サン」は、メロン・リキュールの独特な甘みとオレンジ、レモンの酸味が効いたフルーティなカクテルです。真夜中の太陽という意味で、底に沈むグレナデン・シロップが白夜の常に沈まぬ太陽を表しているおしゃれなカクテルです。ウォッカは白夜が起こるフィンランド産のものを使うのが一般的とされています。
ウォッカ…40ml
メロン・リキュール…30ml
オレンジ・ジュース…20ml
レモン・ジュース…10ml
グレナデン・シロップ…1tsp(小さじ1)
炭酸水…適量
スライス・レモン…1枚
マラスキーノ・チェリー…1個
「メモリアル・グリーン」は、ライムやメロンといった緑色のフルーツをフィーチャーしたカクテルで、メロン・シロップの鮮やかな緑が美しいカクテルです。甘酸っぱく、アルコール度数も低めでとても飲みやすいカクテルです。
ウォッカ …1/4
コーディアル・ライム …1/4
メロン・シロップ…1/4
グレープフルーツ・ジュース…1/4
飲みやすいカクテルから辛口のカクテルまで、20~25度くらいの中度数のカクテルを紹介します。
※紹介している割合はあくまで目安なので、好みに合わせて調節してください。
「アイリッシュ・ルシアン」は、アイリッシュ、ルシアンと国の名前が付けられたカクテルで、さらにアメリカンなコーラも入っているという、国同士がぶつかっているような甘口のカクテルです。ギネス・ビールの銘柄のうち、「エクストラ・スタウト」が一番マッチすると言われています。
ウォッカ...45ml
コーヒーリキュール...45ml
コーラ...60ml
ギネス・ビール...適量
「アロマ・トラップ」は、1992年に日本で誕生したカクテルで、様々なフルーツの風味を感じることのできる甘口のカクテルです。赤とオレンジ色のコントラストが美しい、見た目も楽しめるカクテルです。
ウォッカ(スミノフ)…45ml
ピーチ・リキュール…30ml
オレンジ・ジュース…30ml
パイナップル・ジュース…30ml
グレナデン・シロップ…1tsp(小さじ1)
クラッシュド・アイス…適量
「インプレッション」は、旧東京全日空ホテル(現:ANAインターコンチネンタルホテル東京)で生み出されたオリジナルカクテルです。フルーティーな風味で、とても飲みやすいカクテルです。
ウォッカ...20ml
ピーチリキュール...10ml
アプリコットブランデー...10ml
アップルジュース...20ml
「ガルフ・ストリーム」は、北大西洋の狭く強い海流「メキシコ湾流」を意味するカクテルで、ブルー・キュラソーによる爽やかな水色の見た目と、トロピカルな風味が楽しめる甘口のカクテルです。
ウォッカ …15ml
ピーチ・リキュール…15ml
ブルー・キュラソー…5ml
フレッシュ・グレープフルーツ・ジュース…20ml
パイナップル・ジュース…5ml
レシピのピーチ・リキュールをマスカット・リキュールの「ミスティア」に置き換えると、「ミスティア・ストリーム」というカクテルにもなりますよ。
「クレッチマ」は、カカオ・リキュールのチョコレートの味わいに、レモンの酸味を合わた、少し珍しい組み合わせのカクテルで、食後にぴったりなデザート感覚のカクテルです。
ウォッカ …25ml
クレーム・ド・カカオ・ブラウン…25ml
レモン・ジュース…10ml
グレナデン・シロップ...1dash(1振り、5~6滴)
フランス語で「大賞」を意味する名前のカクテル「グランプリ」は、あっさりとした上品な香りと、ドライな中にほんのり甘みが感じられる味わいが特徴的なカクテルです。
ウォッカ...30ml
ドライ・ベルモット...25ml
コアントロー...5ml
レモンジュース...1tsp(小さじ1)
グレナデンシロップ...1tsp(小さじ1)
「コスモポリタン」は、ピンク色のかわいらしい見た目と、甘くさっぱりとした味わいで世界的に人気のカクテルです。アメリカのTVドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』(1998-2004)でよく飲まれていたことで、日本のバーにも女性向けカクテルとして浸透したカクテルです。
ウォッカ…30ml(シトラス系のフレーバードウォッカが望ましい)
ホワイト・キュラソー…10ml
クランベリー・ジュース…10ml
ライム・ジュース…10ml
「バーバラ」は、カカオの香りと、生クリームのまろやかさがやさしい味わいのカクテルで、まるでデザートにのような味わいです。「ウイズ・ドゥードル」とも呼ばれています。とても飲みやすいですが、しっかりとアルコール度数が高いの要注意です。
ウォッカ …30ml
クレーム・ド・カカオ・ブラウン …15ml
生クリーム …15ml
「ボルガ・ボートマン」は、モスクワを流れる「ボルガ河の船乗り」を意味するカクテルです。香りがよく、程よい甘さで飲みやすいカクテルです。辛口でドライなカクテルが好きな方は、チェリー・ブランデーをチェリー系のリキュールの中でもより酸味があり、ドライな味わいの「キルシュ」に変えて作ると良いでしょう。
ウォッカ …20ml
チェリー・ブランデー…20ml
オレンジ・ジュース…20ml
「ポロネーズ」は、ポーランドの国民的音楽から名前がとられた、赤い見た目が特徴的なカクテルです。宮廷舞曲のような華やかでロマンティックなカクテルと言われています。
ウォッカ …40ml
チェリー・ブランデー…20ml
レモン・ジュース…1tsp(小さじ1)
シュガー・シロップ…1tsp(小さじ1)
「ミドリ・パッシュ」は、クランベリージュースの赤が眩しい甘口カクテルです。メロン・リキュールの豊潤な甘みと、クランベリー・ジュースの酸っぱさがマッチしていて、とても飲みやすいカクテルです。
ウォッカ …15ml
ミドリ(メロン・リキュール)…30ml
クランベリー・ジュース…75ml
「ルナ・パーク」は、カクテルでは珍しいヨーグルト・ドリンクやアセロラ・ジュースを使ったカクテルで、月の形に切ったリンゴが飾られていて見た目もかわいらしく、甘口で飲みやすいカクテルです。
ウォッカ …20ml
クレーム・ド・バイオレット …20ml
ヨーグルト・ドリンク…10ml
アセロラ・ジュース…10ml
カット・アップル...1枚
レモン・ピール...1枚
「レイク・クイーン」は、1984年に日本のコンテストで優勝したカクテルです。グリーンティ・リキュールとフレッシュ・クリームの組み合わせはさながら抹茶味のデザートのような味わいで、パイナップル・ジュースの酸味も感じられる、とても飲みやすく美味しいカクテルです。
ウォッカ …20ml
グリーン・ティー・リキュール…20ml
パイナップル・ジュース…10ml
フレッシュ・クリーム…10ml
「ロングアイランド・アイスティー」は、1980年代の初めにアメリカのロングアイランド州で生まれたカクテルです。紅茶が入っていないのに、まるでアイスティーのような見た目と風味が楽しめるカクテルです。
ジン…大さじ1
ウォッカ…大さじ1
ラムホワイト…大さじ1
テキーラ…大さじ1
ホワイトキュラソー…大さじ1
レモン汁もしくはレモンジュース…大さじ1~2
コーラ…大さじ4~5
クラッシュド・アイス…適量
レモン・スライス…1枚
「ロード・ランナー」は、1976年にバーテンダー協会が開催したカクテルのコンペティションで、第1位となったカクテルです。ココナッツ・ミルクのミルキーな味わいと、アマレットのアーモンドのような香りも感じられる、トロピカルなテイストの飲みやすい甘口カクテルです。
ウォッカ …1/2
アマレット …1/4
ココナッツ・ミルク …1/4
ナツメグ...適量
30度以上の強めのカクテルを紹介します。強めでも飲みやすいカクテルもありますよ。
※紹介している割合はあくまで目安なので、好みに合わせて調節してください。
「アフター・ミッドナイト」は、「真夜中過ぎ」を意味する、パリ生まれのカクテルです。チョコレートの風味にミントの爽やかな後味が感じられ、甘口で飲みやすいカクテルです。「ファンキー・グラスホッパー」という呼び名もあります。
ウォッカ …3/5
クレーム・ド・カカオ・ホワイト…1/5
グリーン・ペパーミント・リキュール…1/5
「イースト・ウイング」は、チェリーブランデーの豊潤な甘みと、カンパリの独特な風味が合わさった、複雑な味わいが楽しめるカクテルです。材料がすべてリキュールのため、アルコール度数は高いですが、甘口で飲みやすいですよ。
ウォッカ...40ml
チェリーブランデー...10ml
カンパリ...5ml
「グリーン・スパイダー」は、クリアなテイストのウオッカに、ペパーミントの香味が爽やかな味わいを添えている、甘口なのにすっきりとした味わいで、深い緑色の見た目も美しいカクテルです。
ウォッカ …45ml
グリーン・ミント・リキュール…15ml
「グリーン・ファンタジー」は、緑色の爽やかな見た目が美しいカクテルです。少し癖のあるドライ・ベルモットが甘いメロン・リキュールで緩和されており、アルコール度数は高いものの、飲みやすい甘口のカクテルです。
ウォッカ …24ml(25ml)
ドライ・ベルモット…24ml(25ml)
メロン・リキュール …12ml(10ml)
ライム・ジュース…1dash(1振り、5~6滴)
「ゴッドマザー」は、ウォッカにアンズから造られるリキュールの「アマレット」を加えた強めの甘口カクテルです。アマレット由来のアーモンドような香りも楽しむことができます。
ウォッカ …45ml
アマレット…15ml(またはウォッカと同量)
なお、ウォッカをウイスキーに変えると「ゴッドファーザー」というカクテルになります。
「ゴールドフィンガー」は、パイナップルジュースのトロピカルな風味と、ガリアーノのハーブが香る甘口のカクテルです。名前の通り黄金色の見た目がゴージャスなカクテルです。
ウォッカ …20ml
ガリアーノ…15ml
パイナップル・ジュース…15ml
「ザ・ノーザン・ライト」は、1999年に日本で生まれた創作カクテルで、様々なフルーツのフレーバーを楽しむことができる味わい深いカクテルです。コーラルスタイルと銀箔が「ザ・ノーザン・ライト=オーロラ」をイメージしており、見た目も美しいカクテルです。
ウォッカ …30ml
カシス・リキュール…10ml
クランベリー・ジュース…20ml
レモン・ジュース…1tsp(小さじ1)
グラニュー糖…適量
銀箔…適量
「ジプシー」は、別名「ジプシー・クイーン」の名も持つ、ヨーロッパの移動民族の名がつけられている甘めのカクテルです。ヨーロッパの教会で代々造られていた秘蔵酒「ベネグクティン」と、苦みを持つハーブ系のリキュール「アンゴスチュラ・ビターズ」を用いた、複雑な味わいのカクテルです。
ウォッカ …40ml
ベネディクティン…15ml
アンゴスチュラ・ビターズ…1dash(1振り、5~6滴)
「スイート・マリア」は、アンズのリキュール「アマレット」のアーモンドのような香りと、クリームのやさしい甘みが味わえるカクテルです。乳白色のかわいらしく、どこかほっとするような見た目も特徴的です。
ウォッカ …30ml
アマレット…15ml
フレッシュ・クリーム…15ml
野外でのお茶会を意味する「野点」は、緑茶から造られる「グリーン・ティ・リキュール」という日本産リキュールを使ったカクテルで、緑茶ならではの香りや渋み、ライムの爽やかさも感じられる甘めのカクテルです。濃い緑色の落ち着いた見た目とは裏腹に甘く、飲みやすいカクテルです。
ウォッカ …30ml
グリーン・ティ・リキュール …15ml
コーディアル・ライム…15ml
「ハイ・ライフ」は上流階級を意味する名前のカクテルで、アフリカのガーナのホテルで生まれたカクテルです。乳白色の上品な見た目と、パイナップル・ジュースと卵白によって口当たりがマイルドになっているのが特徴的です。
ウォッカ …45ml
ホワイトキュラソー …10ml
パイナップル・ジュース …10ml
卵白…1個分
「ビューティフル・スター」は、1994年に日本で行われた創作カクテルのコンテストで優勝した作品で、アップル・リキュールとライム・ジュースの甘酸っぱさが特徴的なカクテルです。
ウォッカ(スミノフ) …45ml
アップル・リキュール(オルデスローエ) …10ml
ライム・ジュース …1tsp(小さじ1)
ブルー・シロップ(UCC)…1/2tsp(小さじ1/2)
「吉野」は1982年に日本で生まれたカクテルで、グラスの底の桜の花とほのかな緑色が美しい、春の情緒溢れるカクテルです。キルシュワッサーのサクランボの香りと、グリーンティ・リキュールの緑茶由来の渋みと苦みのある甘さが味わえる、実に日本らしいカクテルです。
ウォッカ …60ml
キルシュワッサー…1tsp(小さじ1)
グリーンティ・リキュール…1tsp(小さじ1)
桜の花の塩漬け(1本)
アイスクリームやフルーツを使ったカクテルや、フルーツやお肉を漬け込んで作ることのできる、一風変わったカクテルを紹介します。パーティーなどにお勧めのカクテルです。
ウォッカにシナモン・シロップを合わせる「シナモン・ウォッカ」は、香り高くスパイシーな味わいが楽しめます。シナモンには発汗作用や、血糖値を下げるといった効能があるため、健康にも良いお酒です。
ウォッカ…400ml
シナモンスティック...4本
水…500ml
氷砂糖…150g
ミントの葉…適量
スイカ1個にウォッカを流し込んで漬け込むことで、鮮やかなピンク色の見た目が奇抜な「スイカウォッカ」ができます。パーティーなどで出せばインパクト抜群です。アルコール度数は入れるウォッカの量によりますが、およそ20~30度です。
ウォッカ …1瓶(750ml)
スイカ...1個(種なしが望ましい)
アメリカ西海岸ではパーティーメニューの定番ドリンク「パンチカクテル」。白ワインとストロベリーフレーバーのウォッカにレモンジュースやジンジャーエールを入れたフルーティーで口当たりの良い甘さが特徴的です。フルーツはイチゴとブルーベリーを使っていますが、他のフルーツを入れてみても面白いでしょう。アルコール度数はおよそ10度です。
白ワイン...14/20
ストロベリーウォッカ(スミノフまたはストリチヤナ)...2/20
レモンジュース...1/20
アガベネクター...1/20
ジンジャーエール...2/20
イチゴ...適量
ブルーベリー...適量
ウォッカとチョコレート・リキュールで割って作る「チョコレート・マティーニ」に、生クリームとチョコレートで作るガナッシュを加えた、ほぼデザートと呼んでもいいレベルの、デラックス版チョコレート・マティーニです。
【ガナッシュ】
生クリーム...240ml
セミスイートチョコレート...141g(粗く刻む)
【チョコレート・マティーニ】
ウォッカ...30ml
ベイリーズ・アイリッシュ・クリーム(チョコレート・リキュール)...120ml
チョコレート(飾り用)...適量
【ガナッシュ】
【チョコレート・マティーニ】
「ミレニアム・ルシアン・カフェ」は、日本でカクテルの創作コンテストにて生み出されたカクテルです。ウォッカベースのカクテルであることを忘れてしまうような、まるでデザートのような味わいのカクテルです。アルコール度数はおよそ10度です。
スミノフ・ウォッカ …20ml
アイリッシュ・クリーム …20ml
バニラ・リキュール…20ml
バニラ・シロップ…5ml
アイスコーヒー…90ml
カクテルを作る際、レシピに登場する専門用語を紹介します。
容量180~300ml。「ロックグラス」という名称の方が一般的で、主にオンザロックススタイルの強めのカクテルに用いられます。口径が広く、大きな氷がそのまま入るため、ロック向きとされています。
容量90mlが標準。ドラマや映画によく登場する、脚の長い逆三角形のグラスで、主にショートカクテル用です。逆三角形の部分(ボウル)が鋭角なほど強いカクテルに合います。ちなみに、グラスの形には理由があり、長い脚の部分「ステム」を持つことでカクテルの温度が上昇するのを防ぐことができます。
容量300ml程度。グラスの脚が短く安定感のある形状で、グラスのフチにカットフルーツを飾るようなトロピカル系のカクテルでよく使われています。
容量300~360ml。トールグラスとも呼ばれます。細長い形状が特徴的で、炭酸が抜けにくいことから発泡性のカクテルに向いています。背の高いものは、材料のグラデーションを楽しむおしゃれなカクテルにも使われます。
容量120mlが標準。主に柑橘類を使ったサワースタイルのロングカクテルに用いられます。日本では脚付きのものがほとんどですが、外国では平底のタイプも用いられています。
容量60~75ml。スペイン産ワインの「シェリー酒」を飲むために作られたグラスで、ストレートにもカクテルにも応用ができる用途の広いグラスです。
飲み口が大きく背の低い「ソーサータイプ」と、飲み口が小さく背の高い「フルートタイプ」があります。ソーサータイプは泡立っているカクテルやクリームを浮かべるカクテルに、フルートタイプは発泡性のカクテルに向いています。
10オンス(300ml)が標準。用途は多様で、カクテルでは、氷をたくさん入れるロング・カクテルでよく使用されます。二重構造で保冷力が長持ちするタンブラーもありますよ。
容量30~45mlと小さめです。本来はストレート用ですが、見た目の美しいプースカフェスタイルのカクテル(食後に飲むカクテル)に使われることがあります。
ワインの色・香り・味を余さず楽しむためのグラスです。赤ワインは大ぶりのもの、白ワインは小ぶりのものが適しています。カクテルでも時々使われることのあるグラスです。
カクテルの中に沈めるフルーツに刺したり、花やフルーツをカットして作る「ガーニッシュ」を飾る際に使用するピンです。
その名の通り、シェイクする際に使用する器具で、トップ(蓋)、ストレーナー、ボディの3つのパーツに分かれています。ボディの中に材料と氷を入れ、ストレーナーとトップを被せて、強く振って中身をかき混ぜて使います。
また、ボディとティンの2パーツからなるボストンシェーカーも存在し、より激しいシェイクをする事が出来ます。主に、卵白やクリーム系、フルーツなどの材料を扱う場合に使用します。
シェーカーの形にもいくつか種類があり、一般的な「スタンダード型」、細長い「バロン型」があり、ボストンシェーカーにはティンがスケルトンになっているおしゃれなものもあります。
シェーカーの部品ではないストレーナー単体は、へら型のステンレス板に、らせん状のワイヤーを取り付けた道具です。ミキシンググラスやボストンシェーカーと一緒に使用される事が多く、氷を取り除き液体のみを注ぐ事が出来ます。
長い棒状のスプーンで、中央の棒部分はらせん状にねじれているので、スムーズに液体を回転させ材料をかき混ぜる事が出来ます。また、スプーンの反対部分は様々な形があり、フォーク、重し、氷よけなどになっています。
一般でいうミキサーのこと。シェーカーでは混ざらないカクテルを作る際に使用されます。カクテルの用語で「ミキサー」とは「割り材」、すなわち、水、炭酸水、トニック・ウォーター、ジンジャー・エール、コーラ、オレンジ・ジュース、トマト・ジュースなど、割るために用いる飲料の総称を指します。
かき混ぜる「ステア」の技法の際に使用するグラスです。主に円柱型の大型のグラスの形状で注ぎ口が付いており、内側はバースプーンが回転しやすいように丸くなっています。
「シェイク」の技法は、シェーカーの中に氷と材料を入れ蓋をし、強く振って中身を混ぜ、グラスに液体を注ぐ技法です。混ざりにくい材料を混ぜる際や、アルコール度数の高いカクテルベースやリキュールの角を取り、飲みやすくするために用いられます。
「ステア」の技法は、混ざりやすい材料を、氷を入れたミキシング・グラスに注ぎ、バー・スプーンなどで手早くかき混ぜる技法で、素材の味わいや香りを活かす際に用いられる技法です。
「ブレンド」の技法は、ブレンダー(ミキサー)を使用して、機械の強い力によって材料を混ぜ合わせる技法。
主に、フレッシュフルーツを混ぜ合わせる際や、氷と材料を混ぜ合わせてフローズンカクテルを作る際に使用されます。
「ビルド」の技法は、シェーカーやミキシンググラスなどを使用せずに、グラスの中に直接材料や氷を入れかき混ぜて完成させる技法です。
水割りやソーダ割り、ロングカクテルで主に使用されます。
「スノースタイル」は、グラスのフチをレモン汁で濡らし、食塩や砂糖を付着させるデコレーション技法です。なお、スノースタイルという呼称は和製英語で、英語では、「rimmed with salt」、「rimmed with sugar」といいます。
「コーラルスタイル」は、グラスのフチをシロップやリキュールで濡らし、塩や砂糖を付着させるデコレーション技法です。グラスのフチに幅広くデコレーションするのが特徴です。
バースプーンのスプーンすりきり1杯分の量で、小さじ1杯と同量の約5mlです。
ボトルを逆さにし、1振りで落ちてきた液体の量で、およそ5~6滴とされ、約1mlです。
1オンス=約30mlです。アメリカとイギリスで量が微妙に異なり、米ガロン法では1/16パイント(約29.57ml)、英ガロン法では1/20パイント(約28.41ml)です。
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