タルトタタンとタルトの違いを解説していきます。
タルトとはタルト生地を使った焼き菓子の総称です。例えばタルト生地の上にりんごを乗せた「りんごタルト」やいちごを乗せた「いちごタルト」など様々な種類があります。果物を使ったものの他にもチョコレートなどを流し込んで冷やし固めたものなどもあります。
タルトタタンは無塩バターと砂糖で煮詰めキャラメリゼにしたりんごを型に敷き詰めて焼いた後にタルト生地を被せてさらに焼く菓子です。一般的にタルトといわれる焼き菓子とは異なりますが、広い意味でいえばタルト生地を使っているという点でタルトの一種で、「ひっくりかえしたりんごタルト」といわれることもあります。
タルト生地の主な原料は無塩バターや粉砂糖、卵、薄力粉、塩です。りんごやいちごなど、タルトに詰める食材は様々です。
タルト生地となる生地の上に具材をつめて焼くこともあれば、予め焼いておいたタルト生地にクリームやチョコを流し込んで冷やし固め、いちごなどのフルーツを乗せることもでいます。
ちなみにタルトは本来サイズによって、「タルト」「タルトレット」「タルトレット・フール」など呼び方が異なりますが、総称して「タルト」と呼ばれます。
タルトの発祥はフランスです。
まだスプーンやフォークといったカラトリーが存在していなかった古代ローマの時代に、ペースト状のものを食べやすくするためにタルト生地で器を作り、その中にクリームなどを流し入れて食べるようになったのが起源といわれています。
その後フランスからヨーロッパにも伝わり、イギリスではタルト生地を利用したエッグタルトが作られ、その後も様々なタルトが誕生しました。
「タルト」はラテン語で「丸い皿」を意味します。
タルトタタンの主な原料は、りんごと無塩バター、砂糖、タルト生地です。
無塩バターと砂糖で煮詰めキャラメリゼにした大きめにカットしたりんごを型に敷き詰めて焼いた後にタルト生地を被せてさらに焼く菓子で、焼き上がった後にひっくり返すのが大きな特徴です。
キャラメリゼとは糖を加熱したときに糖分が酸化するときに起こる「カラメル化反応」を利用した技法で、キャラメリゼにすることで特有の香ばしい香りと味を出すことができます。
タルトタタンは焼き上がった後にひっくり返すので、フランス語で「 tarte renversée(タルト・ランヴェルセ)」ともいわれます。「ランヴェルセ」には「逆さま」という意味があります。
タルトタタンはフランス発祥の焼き菓子です。
タルトタタンが誕生したきっかけには諸説あります。
一つ目は、ホテルで調理を担当していた姉のステファニーが、りんごタルトを作ろうとしたところりんごをいつもより長く炒めてしまい、失敗をカバーするためにりんごの入ったフライパンの上に生地をのせてそのままオーブンで焼き、出来上がったものをフライパンをひっくり返して取り出したところ、おいしそうだったのでそのままお客様に出したという説です。
もう一つは、ステファニーが焦がしてしまったりんごタルトを間違ってひっくり返してしまったことがきっかけで誕生したという説です。
また、タルト生地を忘れて焼いてしまったため、やむを得ず後から生地をかけて焼いたという説もあります。
どの説においても、りんごタルトを作ろうとしたときの失敗から誕生した食べ物であるということがわかります。そのためタルトタタンは「世界最高の失敗作」なんていわれています。
タルトタタンという名はタタン姉妹の名字「タタン」に由来して「タルトタタン」と名付けられました。
タルトタタンは、りんごをバターと砂糖で煮詰めているためりんごそのものはとろとろとしており、表面はパリパリとしています。りんごの甘酸っぱさの中にほろ苦さ、タルト生地の香ばしさがとてもよく合います。
本場のタルトタタンはりんごを使ったものですが、現在はりんごだけではなくバナナやブルーベリー、パイナップルなど様々な果物を使ったタルトタタンもあります。
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