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グレープフルーツの保存方法と期間。常温が長持ち?適温は?

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グレープフルーツの保存方法と期間。常温が長持ち?適温は?

グレープフルーツは冷蔵や冷凍で保存するのが基本です。乾燥しないように、新聞紙やラップ、ポリ袋などに入れて保存するのがポイントです。また、砂糖漬けにしたり、ドライフルーツにして保存する方法もおすすめです。この記事では、グレープフルーツの保存方法と保存期間を詳しく解説していきます。

グレープフルーツの保存のポイント

ワックスや防カビ剤は塩洗いで落とす

日本で出回っているグレープフルーツのほとんどが海外産です。海外産グレープフルーツの皮には、ワックスや防カビ剤がついていることが多いため、しっかりと洗い流してから保存する必要があります。

そこでおすすめなのが塩洗いです。適量の塩をグレープフルーツの皮にもみこむようにこすってから水で洗い流します。塩洗いすることにより浸透圧でワックスや防カビ剤が落ちるだけでなく、色や香りがよくなります。

新鮮なグレープフルーツの特徴

当たり前ですが、なるべく新鮮なグレープフルーツを購入した方が、保存したときに長持ちします。新鮮なグレープフルーツの特徴は下記です。

  • 皮にハリがある

  • 果実が大きい(大きいものほどよく熟している)

  • 大きさの割に重みがある

  • 形が丸く傷や凹みがない

グレープフルーツの保存方法と期間【常温】

丸ごと(3〜5日)

丸ごとのグレープフルーツなら新聞紙に包んでかごに入れ3〜5日ほど常温で保存することができる

グレープフルーツの皮は、柑橘系の中でも厚めなので傷みにくいです。さらに、輸入品のグレープフルーツには防腐剤や防カビ剤が使用されているため、常温でも腐りにくいです。そのため、すぐに食べる場合は常温で保存してOKです。常温で保存するグレープフルーツは約3〜5日ほど日持ちします。

丸ごと新聞紙に包み、かごに入れ風通しがよく直射日光の当たらない冷暗所で保存します。グレープフルーツの保存の最適温度は1℃、湿度は85%といわれていますので、室温や湿度が上がりやすい夏場は常温保存NGです。また、夏場以外でも3〜5日ほどで食べ切れない場合は、常温以外の方法で保存するようにしましょう。

ちなみに、グレープフルーツは時間の経過とともに酸味が減っていく傾向があります。酸っぱいグレープフルーツが苦手な方は、購入後しばらくしてから食べることをおすすめします。

グレープフルーツの保存方法と期間【冷蔵】

すぐに食べない場合や、夏場の保存には冷蔵保存がおすすめです。そのまま冷蔵するのではなく、ポリ袋などに入れて乾燥を防ぐようにしてから保存するようにしましょう。グレープフルーツは冷蔵保存でも3〜4週間(丸ごとの場合)日持ちします。

丸ごと(3〜4週間)

グレープフルーツを皮付きのままポリ袋に入れて冷蔵保存する

乾燥を防ぐためにポリ袋に入れて、口を軽く閉じて野菜室で保存します。冷蔵で保存したグレープフルーツは3〜4週間ほど日持ちします。

カット(3日)

カットしたグレープフルーツは切り口にラップを密着させ保存袋に入れ冷蔵保存する

カットしたグレープフルーツは、切り口にぴったりとラップをつけて冷蔵用保存袋に入れて冷蔵室で保存します。

カットしたグレープフルーツは傷みやすいので、3日以内に食べ切るようにしましょう。

グレープフルーツの保存方法と期間【冷凍】

グレープフルーツは冷凍保存もおすすめ。冷凍保存すれは1ヶ月ほど保存することが可能です。丸ごと冷凍することも可能ですが、果肉のみを冷凍保存することで、解凍後すぐに食べられるので便利です。グレープフルーツの皮は、乾燥させてから保存するのがおすすめです(後ほどご紹介します)。

一房ずつ薄皮を剥いて(1ヶ月)

グレープフルーツは一房ずつに分けて冷凍保存するのがおすすめ

グレープフルーツは、一房ずつ冷凍するのがおすすめです。手間はかかりますが、解凍後すぐに食べることができます。

グレープフルーツの皮を剥き、薄皮も剥いた状態で食べやすい大きさにカットします。その後、冷凍用保存袋に入れて、空気を抜いて密封し冷凍庫へ。

保存袋に入れる前に、カットしたグレープフルーツを金属トレイの上にのせ急速冷凍することで、グレープフルーツ同士がくっつかず1個ずつバラバラに保存することができます。

冷凍したグレープフルーツは、半解凍してそのまま食べたり、ヨーグルトに添えて食べるのもおすすめです。ジュースやスムージーなどに入れても◎。水分が多いので、完全に解凍してしまうと食感が悪くなるので注意しましょう。

<グレープフルーツの薄皮を簡単に剥く方法>

熱湯で3分ほどグレープフルーツを茹で、氷水で5分ほど冷やします。その後皮を剥くと、かなり剥きやすくなります。

グレープフルーツの保存方法と期間【漬物】

グレープフルーツは砂糖に漬けて保存することで、酸素から遮断し酸化を防ぎ、微生物の繁殖も防ぎます。砂糖漬けにしたグレープフルーツは冷蔵で約2週間ほど保存できます。

砂糖漬け(冷蔵で2週間)

輪切りにしたグレープフルーツを砂糖とあわせ冷蔵保存すれば2週間ほど日持ちする

グレープフルーツを水洗い(または塩洗い)し、水けを拭き取ります。ヘタを取って輪切りにし、煮沸消毒した清潔な保存容器に入れます。てんさい糖を加えフタをし、冷蔵庫で保存します。

時々、保存容器を振って砂糖とグレープフルーツをなじませるようにするのがポイントです。砂糖漬けで保存したグレープフルーツはそのまま食べたり、皮を剥いてカットしヨーグルトに添えて食べると美味しくいただけます。

グレープフルーツの保存方法と期間【乾燥】

意外かもしれませんが、グレープフルーツは乾燥させてから保存するのもおすすめです。乾燥させたグレープフルーツは常温または冷蔵で約1ヶ月ほど日持ちします。ドライフルーツにしてそのまま食べたり、ヨーグルトなどにまぜて食べたり、紅茶やフルーツウォーターにしても◎。

天日干し(常温・冷蔵で1ヶ月)

輪切りにしたグレープフルーツをザルに広げて天日干しする

乾燥方法で一番おすすめなのは天日干しです。よく洗って水けを取り、皮ごと輪切り、もしくは皮は細切り、実は輪切りにします。カットしたグレープフルーツと皮をザルの上に並べ3日ほど天日干しにします。

天日干しするのは、晴天の午前10時から午後3時までの時間帯がおすすめです。

オーブン(常温・冷蔵で1ヶ月)

オーブンを使ってグレープフルーツの水分を飛ばすこともできる

天日干しができない時はオーブンを使って水分を飛ばしましょう。天板の上にクッキングシートを敷き、輪切りにしたグレープフルーツと細切りにした皮を並べ、100〜110℃で20〜30分加熱します。乾燥が足りなければさらに加熱します。

レンジ(常温・冷蔵で1ヶ月)

電子レンジを使えば短時間でグレープフルーツの水分を飛ばし乾燥させることも可能

レンジで乾燥させる方法はもっと簡単です。輪切りにしたグレープフルーツと細切りの皮をキッチンペーパーを敷いた耐熱皿の上に並べて、600Wで5〜8分程度加熱します。

電子レンジでの乾燥は時短で便利ですが、焦げたり燃えたりする場合があるので、こまめに確認しながら乾燥させましょう。