脂性肌(オイリー肌)の方向け化粧水特集。皮脂の気になる方が注目すべき成分も解説します。定番おすすめ人気アイテムから、まだ日本ではあまり知られていない海外ブランドまで幅広く紹介します。
脂性肌とは、皮脂量も水分量も多い肌質のことを指します。オイリー肌やオイリースキンともいいます。
肌の表面はしっとりみずみずしいものの、顔全体に脂っぽさやテカリを感じます。Tゾーン(額・鼻筋)は特に皮脂量が多く、毛穴が比較的大きいため、肌のキメが粗く見えてしまいます。脂性肌の方に多い肌トラブルは、ニキビや吹き出物、毛穴の開き、毛穴詰まりなどです。
自分では脂性肌だと思っていても、実は乾燥型脂性肌(インナードライ肌)の方が多くいます。肌が乾燥していると、それ以上水分を減らさないよう肌が余分な油分を分泌してしまうことが原因です。肌はオイリーなのに、つっぱる感じがある人は「乾燥型脂性肌」です。そんな方は余分な皮脂はしっかり取りながらも、保湿するのが大切です。
化粧水の主な役割は、肌に水分やうるおいを与え、健やかに保つことです。
化粧水には、水や保湿剤、界面活性剤などの化粧水の本体を作るための原料(基剤原料)と、防腐剤など製品を安定に保つための原料(品質保持原料)、美白剤や肌荒れ改善剤、収れん剤などの機能を与えるための原料(化粧品用薬剤)が配合されています。配合されている成分や分量は、化粧水によって異なります。
化粧水は、大別すると柔軟化粧水、収れん化粧水、拭き取り用化粧水の3種類に分けることができ、それぞれ目的などが若干違います。
柔軟化粧水
一般的な化粧水は柔軟化粧水に該当し、皮膚(角層)の柔軟と保湿が主な目的です。肌(角層)に水分や保湿成分などを補い柔らかくして、化粧水の次に使用する美容液や乳液、クリームなどの浸透を促進します。
収れん化粧水
収れん化粧水とは、肌を引き締めることを目的とした化粧水です。皮膚(角層)に水分や保湿成分を補給するほかに、過剰な皮脂の分泌を抑える作用や肌を一時的に引き締める作用を高めます。アルコールの配合量が多く、保湿成分の配合量が少ない傾向にあり、さっぱりとした使用感のものが多いです。
拭き取り用化粧水
拭き取り用化粧水は、洗浄化粧水とも呼ばれます。クレンジングなどの後に、肌に残った油分などを拭き取り、肌を清潔にすることが目的となります。洗浄効果を高めるために、界面活性剤やアルコールなどの配合量が多いのが特徴で、収れん化粧水と同様にさっぱりとした使用感のものがほとんどです。
脂性肌の方には、特に収れん化粧水や拭き取り化粧水がおすすめです。皮脂の過剰分泌を防ぐ成分により肌を引き締めたり、過剰に分泌された皮脂を拭き取ることで、さっぱりとした肌に導くことができます。
ただし、収れん化粧水や拭き取り化粧水は、保湿力が低い傾向があります。化粧水の後のスキンケアでしっかりと保湿を行うことが大切です。
脂性肌の方で肌がベタつくなど、皮脂が気になる場合は、皮脂をコントロールする成分が配合されている化粧水がおすすめです。
皮脂の分泌を抑制する成分としては、レチノールやナイアシンアミド、ビタミンC、アゼライン酸、サリチル酸、アルコール(エタノール)、ライスパワー®No.6、フィチン酸、ピリドキシンHcl(塩酸ピリドキシン、ビタミンB6誘導体)、10−ヒドロキシデカン酸などがあります。
ただし、成分の種類や量によっては、肌に刺激を感じる場合があります。例えば、アルコール(エタノール)には、収れん作用などがありますが、人によっては肌がかぶれたり赤みが出たりする可能性があります。
過剰な皮脂分泌が原因で、ニキビで悩む脂性肌の方もいらっしゃると思います。そういう場合には、ニキビケア成分が配合されている化粧水がおすすめです。
ニキビは大別すると、「思春期ニキビ」と「大人ニキビ」があります。思春期ニキビは、二次性徴によって増える性ホルモン(アンドロゲン)により、皮脂が増加することが原因となり、Tゾーンに出やすいです。大人ニキビは、20〜40代に多く、ホルモンバランスの変化、不規則な生活習慣、乾燥によるターンオーバーの乱れが主な原因で、乾燥しやすく角層肥厚になりやすいUゾーンに出やすいです。
思春期ニキビでお悩みの方は、皮脂の分泌を抑えてくれたり、ニキビを鎮静させてくれる化粧水がおすすめです。ニキビ肌用の化粧水や、脂性肌向けの化粧水、毛穴ケアに特化した化粧水などがよいでしょう。化粧水の種類でいうと、過剰な皮脂を取り除く拭き取り化粧水や、毛穴を引き締める効果のある収れん化粧水などもおすすめです。
大人ニキビのケアで大切なことは、アクネ菌の活動を抑えつつ、しっかりと保湿力のあるものです。おすすめの成分は下記の通りです。
皮脂分泌抑制成分
ビタミンC誘導体、ナイアシンアミド、サリチル酸、アゼライン酸
抗炎症成分
ビタミンC誘導体、ナイアシンアミド、トラネキサム酸、グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)、グリチルレチン酸ステアリル、アラントイン
抗菌(殺菌)成分
イソプロピルメチルフェノール、シメン-5-オール、サリチル酸、イオウ、レゾルシン
抗酸化成分
フラーレン、トコフェルリルリン酸Na、アスタキサンチン、ユビキノン、リン酸アスコルビルMg
ただし、殺菌成分に関しては、依存しすぎてしまうと、皮脂の常在菌のバランスが乱れ慢性ニキビにいつながる恐れがあります。また、大人ニキビに対しては、肌のバリア機能を低下させてしまい、ニキビが悪化する可能性もあります。そのため、抗菌(殺菌)成分配合の化粧水は、朝もしくは夜のみ1日1回の使用したり、週1〜2回のスペシャルケアとして使用したり、皮脂の分泌が気になる時にのみ使用するのがおすすめです。
一言で毛穴トラブルといっても、毛穴には主に、詰まり毛穴・開き毛穴・たるみ毛穴の3つのタイプがありますが、脂性肌の方に起きやすいのは詰まり毛穴や開き毛穴が多いです。
詰まり毛穴とは、毛穴に汚れが詰まっている状態を指します。詰まり毛穴を長期間放置すると酸化し、黒ずみ毛穴となります。詰まり毛穴におすすめの成分は、皮脂の分泌を抑制してくれるナイアシンアミドやビタミンC(ビタミンC誘導体)、アゼライン酸、毛穴詰まりを解消してくれるサリチル酸などです。また、ニキビケアと同様に収れん化粧水や拭き取り化粧水もおすすめです。
開き毛穴とは、毛穴が開いてしまっている状態のことを指します。すり鉢状に開いていることから、すり鉢毛穴ということもあります。開き毛穴の主な原因は、皮脂の過剰分泌や乾燥なので、拭き取り化粧水や、保湿ケアに特化した化粧水がおすすめです。また、レチノールやペプチドなど肌のハリを促進させる成分もおすすめです。
ちなみに、たるみ毛穴とは、皮膚がたるむことで毛穴が開いてしまう状態のことを指します。たるみ毛穴の原因は、加齢や紫外線ダメージによるコラーゲンやエラスチンなどの量の減少や質の低下です。肌全体のハリや弾力が失われ、毛穴が引っ張られることで開いてしまいます。そのため、コラーゲンなどの産生を促すレチノールやペプチド、ビタミンCなどの成分が配合された化粧水がおすすめです。
脂性肌も含め、あらゆる肌質の方にとって保湿はとても重要です。保湿をすることで、様々な肌トラブルを防ぐことができます。
特に乾燥型脂性肌(インナードライ)の場合、肌が乾燥していることが原因で皮脂が過剰に分泌されてしまいます。そのため、保湿をしっかり行えば、余分な油分を抑えることができます。
保湿成分には、セラミド類やヒアルロン酸、コラーゲン、レチノール、ナイアシンアミド、アミノ酸、グリセリン、スクワラン、ワセリンなどがあります。
また、ブランド独自の保湿成分などもありますので、どの成分にどんな働きがあるのかを確認してみましょう。
<保湿成分の特徴>
セラミド類
角質層に存在するうるおい成分で、水分を挟み込む性質を持つ。動物型・ヒト型・疑似型があり、最近はなじみがよいヒト型が人気。
ヒアルロン酸
水分を抱えこむ性質を持つ。1gで2リットル以上の水分を抱えることができる。
コラーゲン
水分を抱えこむ性質を持つ。分子が大きいため角質層まで浸透しないが、肌表面に保護膜を作り肌を保湿したり保護することができる。
レチノール
ヒアルロン酸の産生を促進し、皮膚の水分量を増やすことができる。
アミノ酸
水分をつかむ性質を持つ。単体ではうるおいのキープ力は少なめだが、分子が小さいため浸透しやすい。
グリセリン
角質層の水分を保持する。水分を外部から取り込む働きもある。
スクワラン
水分の蒸散を防ぐことに優れている。
ワセリン
ワセリン自体には保湿成分はないが、肌に塗ることで油膜を張ることができ、水分の蒸散を防いだり、外部からの刺激から肌を保護することができる。
スキンケアアイテムの中でも、化粧水は特に様々なニーズに応えるものが多く揃っています。例えば、脂性肌向けでかつ美白対策ができるものや、脂性肌向けでかつエイジングケアができる化粧水などです。ご自身の肌悩みに合わせて選んでみましょう。
また、化粧水は毎日使うものですので、使い心地の良いものを選ぶことも大切です。例えば、ボトルの種類(ポンプ式・スプレー式など)や、香り、使用時間帯(朝用・夜用)などです。
ETVOS(エトヴォス)は、2007年創業の日本の化粧品メーカーです。日本ではじめて国産のミネラルファンデーションを製造・開発したメーカーとして知られています。ミネラルファンデーションとヒト型セラミドを配合したスキンケアを主力商品としています。
この商品は、エトヴォス独自の複合成分であるセラミディアル®コンプレックスで、角層にうるおいを与えて肌を整えることができる化粧水です。セラミディアル®コンプレックスは、保湿成分のヒト型セラミド(セラミドEOP、NG、NP、AG、AP)とナイアシンアミドを配合しています。ヒト型セラミドには、角層の細胞と細胞の間を埋めて水分を抱え込む働きがあり、人の肌に元々存在するセラミドと同様の構造をしているため、肌に馴染みやすいのが特徴です。ナイアシンアミド(ビタミンB3)は、10年以上前から多くの化粧品に配合されている、多くの可能性を秘めた成分です。また、肌にうるおいを与えるナス果実エキスや2種のヒアルロン酸も配合されていて、肌の水分をしっかり蓄えてみずみずしい肌へと導きます。さらに、美容成分であるPOs-Ca®とリピジュアにより、角層のすみずみにまで水分が行き届きます。
石油系界面活性剤フリー、鉱物油フリー、シリコンフリー、着色料フリー、合成香料フリー、パラベンフリー、アルコールフリーです。
パッチテスト済み*、アレルギーテスト済み*、スティンギングテスト済み*です。
*全ての方にアレルギーや肌トラブル、皮膚刺激が起こらないというわけではありません。
敏感肌を含むあらゆる肌質の方がご使用いただけます。
脂性肌の方で、皮脂やニキビでお悩みの方には「薬用 アクネVCローションⅠ」がおすすめです。また、保湿美容液「アルティモイストセラム」は脂性肌の方でもご使用いただけます。
キールズは米国ニューヨークでアポカセリー(調剤薬局)として始まったブランドです。アポカセリーとは、カウンセリングをもとに顧客一人ひとりに適した薬草や原料を調合し、薬やお茶を販売する店を指します。Nature(自然)・Science(科学)・ Service(サービス)という3つの信念をコンセプトにしています。
この商品は、毛穴・皮脂ケアシリーズ「UFオイルフリーライン」の化粧水です。テカリやべたつきが気になる脂性肌向けのシリーズで、肌をみずみずしく潤いで皮脂などを抑えてくれます。主要成分としてアンタークチシン、チガヤ根エキス、キューカンバーエキスが配合されています。アンタークチシンは、南極の氷河の微生物から採れるエキスで、水分を保持する作用があります。チガヤ根エキスは、カリウムを豊富に含むエキスで、肌への水分補給をサポートし潤いを与える作用があります。キューカンバーエキスは、キュウリ果実から抽出されるエキスで、ひにゃりとした爽やかな感触で、保湿効果に優れています。
合成香料フリー、パラベンフリー、合成着色料フリー、オイルフリーです。
同シリーズには化粧水の他にも洗顔料や保湿ジェルもあります。
ベアミネラルは、カリフォルニア州サンフランシスコで誕生したブランドです。クリーン・ナチュラルなミネラルファンデーションを初めて世に送り出したブランドです。クリーンな化粧品であることにこだわり、動物実験不実施、ビーガンフォーミュラを貫いています。
この商品は、毛穴トラブルやごわつきに特化した「ポア スキンケア コレクション」の角質ソフニング コンディショナー(化粧水)です。角質のサイクルと皮脂バランスの乱れに着目し、毛穴のつまりや開きなどの毛穴トラブルに積極的に働きかけます。ポア スキンケア コレクションの共通成分である「ミネラル フルーツ コンプレックス*」が配合されています。古い角質を穏やかにほぐし毛穴の目立たないやわらかな肌に整える効果があります。美肌菌(皮膚常在菌叢)の環境をサポートし、健やかな肌へと導きます。
*フルーツ酸(サトウキビエキス、サトウカエデエキス、ビルベリー果実エキス、ヤエヤマアオキ葉エキス、オレンジ果実エキス、レモン果実エキス)のブレンド
アルコール(エチルアルコール)フリー、グルテンフリー、タルクフリー、ラウリル硫酸Naフリー、合成香料フリーで、動物由来の成分を使用していないヴィーガン製品です。また、ノンコメドジェニックテスト済み*、アレルギーテスト済み*です。
* 全ての方にニキビができない、アレルギーが起こらないというわけではありません。
同シリーズのポアクレイクレンザー(洗顔料)、ポアオイルフリーモイスチャライザ(乳液)もおすすめです。
クラランスは、1954年に肌と心に幸福感をもたらすエステティックサロンとしてフランスパリで誕生しました。肌に優しく効果的な、選りすぐりの植物成分を使い、女性のライフステージの変化によって起こる様々なニーズに応える製品を作り続けるトータルスキンケアブランドです。
この商品は、皮脂が気になる肌の潤いバランスを整え、キメの整った肌に導くアルコールフリーの化粧水です。植物を研究し続けているクラランスは、美肌の鍵を握る肌フローラ*に着目し、オイリーに傾きがちな肌を清潔に整えてくれる「プレバイオティクスコンプレック(クロレラエキス、ラミナリアディギタータエキス)」やハマメリスエキス(ハマメリス葉エキス)を配合しています。
* 肌の上に生息する様々な細菌の集合のこと
アルコールフリーです。
コットンで肌になじませたら、ティッシュオフで拭き取ります。
脂性肌の方には、同ブランドの洗顔料やクレイマスク、フェイスオイルの使用もおすすめします。
アルビオンは、1956年に誕生した、先進の技術革新と本物思考で生み出された、独創的で高品質な化粧品の数々を展開するラグジュアリーな総合コスメブランドです。
この商品は、アルビオンを代表するシリーズ「スキンコンディショナー」の医薬部外品の化粧水です。「スキコン」の愛称で、1974年の発売以来、アルビオンのベストセラー商品として親しまれています。季節や環境変化でコンディションをくずしがちな肌をみずみずしく健やかな肌に整え、肌あれや乾燥を防いでくれる化粧水です。有効成分としてグリチルリチン酸ジカリウムが配合されています。グリチルリチン酸ジカリウムは、甘草の根から得られる成分を水に溶けやすくした成分で消炎作用があり、肌荒れ防止の効果があります。また、保湿成分として配合されているハトムギエキスは、温帯から熱帯に生息するハトムギをあえて寒さの厳しい北海道で有機栽培した「オーガニック北のはと」から抽出しています。「北のはと」は国内で唯一、消炎作用や体の水分をバランスを整える作用があるといわれる「ヨクイニン」として認められています。
同シリーズには、洗顔石鹸とマスクもあります。
IPSAは、1986年に誕生した、資生堂グループの化粧品ブランドです。ここの肌状態は異なり、自ら美しくなろうとする力をもっているという考えから、ひとりひとりの肌が本来保っている力にアプローチできる製品を提案している。カウンターでは肌の水分量・皮脂量・透明感などを計測できるイプサライザーを備え、肌データを元にしたカウンセリングを行なっています。
この商品は、普段の洗顔では落としきれない不要な角層や毛穴汚れを落とすことができる拭き取り化粧水です。過剰に分泌されて重層化した角質を「皮脂溶解ソフトマイクロボール技術」で肌に負担をかけることなく除去することができます。「皮脂溶解ソフトマイクロボール技術」は、皮脂となじみやすい成分を含むやわらかいボールが不要な角層をほぐしてコットンでからめやすくするイプサ独自の技術です。
コットンで肌表面を優しく拭き取るようになじませます。
拭き取り化粧水の後は同ブランドの人気化粧水「ザ・タイムR アクア」で肌を整えるのがおすすめです。
クリニークは「美しい肌は創り出すことができる」をコンセプトにした、皮膚科学から生まれたブランドです。全ての製品にアレルギーテストを実施し、パラベンや香料など肌の刺激となるものを使用していません。
この商品は、毛穴開きや乾燥、ざらつき、くすみなどの肌トラブルの原因となる古い角質を肌に負担をかけることなく除去し、化粧水や美容液などの浸透力を上げることができる拭き取り化粧水です。角質ケア成分として、ヒアルロン酸やハマメリス水、サリチル酸、アルコールが配合されています。ヒアルロン酸は、肌にうるおいを与える保湿成分で、拭き取った後もつっぱらず肌を心地よく保ちます。ハマメリス水には、肌を引き締めキメを整える効果があります。サリチル酸は、角質をやわらかくほぐしなめらかな肌を保ちます。アルコールは汚れや過剰な皮脂を皮脂を取り除き、フレッシュな使用感を与えてくれます。
パラベンフリー、フタル酸エステルフリー、香料フリーで、アレルギーテスト済み*です。
* 全ての方にアレルギーが起こらないというわけではありません。
朝晩の洗顔後、目元・口元を避けて、コットンで肌を擦らず、優しくなでるように拭き取ります。
脂性肌の方には3(混合肌〜脂性肌)または4(脂性肌)がおすすめです。
クリアファイングローションは、肌質に合わせて選ぶことができます。アルコールが苦手な方には、全ての肌タイプの方にお使いいただける「クラリファイングローション1.0」がおすすめです。ニキビでお悩みの脂性肌の方には、「アクネ クラリファイング ローション」がおすすめです。
THAYERS(セイヤーズ)は、170年の歴史と伝統を持つ米国のパーソナルケアブランドです。創業当初は創業者であるヘンリーセイヤー医師が医療従事者向けに開発したハーブエキスを生産していましたが、現在では、スキンケアアイテムなどの開発・販売を行っています。
この商品は、しなやかでキメ細やかな肌へ導くことができるアルコールフリーの化粧水です。化粧水の前の拭き取り化粧水としても使用することが可能です。センチフォリアバラ花水、ハマメリスエキス(ウィッチヘーゼル)を配合しています。センチフォリアバラ花水は肌にうるおいを与え、また皮脂によるテカリやベタつきを抑える効果があり、肌を落ち着かせより均一で輝きのある肌へと導きます。ハマメリスエキスは、セイヤーズ本社の自社農場で栽培された認定オーガニックウィッチヘーゼルを使用しており、独自のプロセスで抽出しています。さらに、認定オーガニックアロエベラエキスも配合されており、水分と油分のバランスを整えながら肌を引き締め、トラブル知らずの肌に導いてくれます。
アルコールフリー、パラベンフリー、合成色素フリー、フタル酸塩フリー、ラウリル硫酸ナトリウムフリー、ラウレス硫酸塩フリー、トリクロサンフリー、プロピレングリコールフリー、トルエンフリー、ホルムアルデヒドフリーで、石油由来の成分は一切使用していません。また、クルエルティフリー(動物実験なし)で動物由来の成分を使用していないヴィーガン製品です。
拭き取り化粧水として使用する際は、洗顔後、化粧水をコットンにたっぷりしみこませ、優しくふきとりなじませます。
THAYERSには、本商品の他にも洗顔石鹸やミスト状化粧水などがあります。
スキンケアとは、端的にいってしまえば「肌を保湿すること」です。肌の保湿は「水分を補充し、油分でカバーする」のが基本です。油分は肌の上に油膜を張り、水分が逃げるのを防ぎます。
化粧水は肌に水分を補充するものなので、化粧水だけではスキンケアは不十分ということになります。化粧水の後は、油分を多く含む乳液やクリームなど必ず使用しましょう。
基本的なステップは、化粧水→乳液の順番です。水分を補給したあとに油分で膜を張って水分を閉じ込めます。ただし、商品の中には「先行乳液」といって、化粧水の前に使用するものもあります。例えば、スキンケアブランドのアルビオンはスキンケアの最初のステップに乳液を使用します。化粧水の使用方法については、ブランドの公式サイトなどで確認を行いましょう。
テレビCMや広告などで「肌の奥まで浸透!」などの文言を見聞きしたことがある人は多いのではないでしょうか?しかし、実際には化粧品は皮膚の一番外側の部分である「角層」までしか浸透しません。人間の皮膚には、外部からの侵入物を体内に取り込まないシステムが備わっているためです。バリア機能を持つ角質をしっかりと保湿し、いい状態に保つことが極めて重要です。
保湿が重要だからといって、化粧水を規定量以上に使用していませんか?化粧水はたくさん塗る方が肌に良いというわけではありません。角質に浸透できる水分量は決まっているので、肌に塗った分全てが浸透するというわけではないからです。一時的に肌に浸透したりプルプルになっている感覚があるかもしれませんが、すぐに蒸発するため、あまり意味がありません。
手とコットンにはどちらにもメリット・デメリットがあります。肌負担を考慮すると、基本的には手で化粧水をつけるのを推奨します。
肌への負担を考慮すると、手で直接つける方が良いですが、ムラができたり目元や鼻などの細かい箇所につけづらいというデメリットがあります。コットンを使用する方が、細かい部分まで均等につけることができますが、摩擦により肌負担が大きくなります。
いずれの方法でも注意すべきことは、摩擦やパッティング(肌を叩くこと)を避けることです。赤みや色素沈着、ハリやシミなどの肌トラブルを招く恐れがあるためです。
コットンを使用する際は、肌負担が少ないコットン(オーガニックなど)を選び、コットン全体がひたひたになるくらい化粧水をたっぷり使用し(その分コストがかかります)、過度の摩擦を避けましょう。
日本には四季があり、それぞれも季節によって気候が大きく変わります。気候により肌の状態は左右されやすいため、できれば季節ごとに化粧水を使い分けるのがよいでしょう。
例えば、乾燥しやすい秋冬には保湿効果が高い化粧水を、皮脂分泌が多くなりやすい春夏には皮脂分泌を抑える作用もある化粧水を使用するなど、肌の状態に合わせて異なるスキンケアを取り入れてみましょう。
ただし、一度開封した化粧水はできるだけ早く使い切る方がよいので、次のシーズンに持ち越さないよう、使い切れる容量を購入するようにしましょう。
年齢によって肌の状態は変わるので、使用する化粧水も変える必要があります。例えば、皮脂の分泌量は20〜30代をピークにどんどん減ってきます。
20代で使用していた化粧水では保湿が物足りなく感じるなど肌の変化を感じたら、化粧水を含むスキンケアを見直すべきタイミングといえます。
化粧水は朝と晩で使い分けるべき?
基本的には、朝晩で使い分ける必要はありません(朝・夜専用のものでない限り)。しかし、朝のメイクの前に油分が多い化粧水を使用すると、メイクのりが悪くなってしまいます。そのため、朝は油分の少ないもの、夜は油分が多いものなど、朝晩でスキンケアアイテムを使い分けるのもありです。
拭き取り化粧水とは、洗顔の代わりに、コットンに化粧水を付けて汚れを取り除いたり、古い角質を落とすものです。もともとはフランス発祥のスキンケアアイテムといわれています。フランスの水道水は硬水で、硬水に含まれるマグネシウムやカルシウムなどのミネラルにより肌が乾燥したり肌荒れの原因となるため、フランスなどのヨーロッパでは、クレンジングや洗顔などはコットンや布で拭き取るのが主流です。
日本の水質は軟水なので、わざわざ拭き取り化粧水を使う必要はありません。ただし、拭き取り化粧水で古い角質を落とし化粧水の浸透が高くなる効果があるので、スキンケアに取り入れるのはありです。使用時はコットンによる摩擦には十分注意しましょう。
かずのすけ, 白野実(2019)『美肌成分事典』主婦の友インフォス
上原恵理(2021)『医者が教える 人生が変わる美容大事典』KADOKAWA
永松麻美(2021)『正しい知識がわかる 美肌事典』高橋書店
すみしょう(2021)『最短で美肌になるために知っておきたい スキンケア大全』KADOKAWA
久光一誠(2021)『効果的な「組み合わせ」がわかる 化粧品成分事典』池田書店
川島眞, 川田暁, 神田吉弘, 世喜利彦, 能﨑章輔(2018)『美容の科学』じほう
宇山侊男, 岡部美代治, 久光一誠(2020)『化粧品成分ガイド 第7版』フレグランスジャーナル
小林智子(2022)『すっぴん肌が好きになる 肌トラブル大全』WAVE出版
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