敏感肌の方向けのクレンジングの選び方を分かりやすく解説します。しっかりメイク汚れは落とせるけど、肌負担の低いおすすめアイテムを紹介します。
よく耳にする「敏感肌」は医学的な定義が存在しない肌質とされています。一般的に敏感肌は、かゆみやほてり、赤み、発疹、腫れ、痛みなどの症状が起こりやすい状態の肌を指します。敏感肌になる原因は人により異なり、アレルギーやホルモンバランスの乱れ、ストレスなどが考えられます。敏感肌になってしまっている時は、肌への負担が少ない成分が配合されているクレンジング剤を使用するのがおすすめです。
肌質は季節や加齢、女性の場合は生理周期などによって変化します。その時々の自分の肌の状況を観察し、使用するアイテムなどを調整してみましょう。肌質に応じて、適切なクレンジングや化粧水などのスキンケアアイテムを使用することが重要となります。
敏感肌で悩んでいる方は、敏感肌に特化した化粧品ブランドから商品を選ぶのも一つの手段です。
敏感肌の方でも安心して使用できるような成分でつくられており、皮膚科やクリニックなどの医療機関でも紹介されている商品も多いです。
下記は、有名な敏感肌向けのブランドの一例です。
ラロッシュポゼ(フランス)
ビオデルマ(フランス)
アベンヌ(フランス)
ディセンシア(日本)
アクセーヌ(日本)
dプログラム(日本)
アルージェ(日本)
キュレル(日本)
ミノン(日本)
NOV(日本)
また、一般の化粧品ブランドの中に、敏感肌向けのスキンケアラインが用意されていることがあります。
これらのブランドは、アレルギーテストやパッチテスト、スティンギングテストなどのテストを実施している商品が多いです。ただし、すべての人にアレルギー反応が出ないというわけではありませんので、注意しましょう。
肌が敏感になっている場合、肌への刺激が少ない成分が配合されているクレンジングを選ぶことをおすすめします。
以下は、敏感肌の方が刺激を感じやすいといわれている成分の一例です。成分の良し悪しは一概には決められず、人によっては刺激を感じないこともあります。また、以下の成分以外で刺激を感じる場合もあります。
アルコール(エタノール)
皮膚が乾燥したり刺激を感じる場合がある
パラベン
ごくまれにかぶれなどの肌トラブルを起こす可能性がある
グリセリン
高濃度の場合、アクネ菌のエサとなり増殖する可能性がある
ラウリン酸
肌に残りやすく刺激にある可能性がある
プロテアーゼ、パパイン
敏感肌の刺激になる可能性がある
イソプロピルメチルフェノール、イオウ、レゾルシン
肌のバリア機能が低下して大人ニキビが悪化することがある
香料・着色料
ごくまれにかぶれたりシミになることがある
タンパク由来成分(コラーゲン 等)
アレルギーの原因となることがある
敏感肌以外の肌質や、クレンジングの種類、クレンジング全体の選び方についてはこちらの記事を参考にしてください。
農薬や化学肥料を使用しないで栽培した植物をオーガニック(有機栽培)植物といい、オーガニック植物を使用して作られた化粧品を一般的に「オーガニックコスメ」といいます。
オーガニックコスメは、化学合成成分の配合率が低い(もしくはゼロ)商品のことで、化学合成成分によるアレルギー反応が出にくい点が最大のメリットです。全ての化学成分が悪いというわけではありませんが、ケミカルコスメで肌トラブルがある方は、オーガニックコスメで解決する場合があります。
ハーブの成分などを配合し、肌本来の自然治癒力を高める目的で作られた商品もありますが、効果には個人差があります。
乾燥が原因で肌が敏感になっている場合は、保湿成分が配合されたクレンジングを使うことで、敏感症状が和らぐ場合があります。
代表的な保湿成分には下記があります。
グリセリン
セラミド
アミノ酸
ヒアルロン酸
コラーゲン
スクワラン
ホホバ油
ワセリン
レシチン
スフィンゴ脂質
グリセリンは優秀な保湿成分の一つですが、中には肌に合わない方もいます。グリセリンフリーのクレンジングに関しては、こちらの記事を参考にしてください。
クレンジングはメイク汚れを取り除くものなので、クレンジングだけで肌を保湿することはできません。クレンジング後の化粧水やクリームなどのスキンケアでしっかりと保湿を行う必要があります。
どんな肌質の人でもメイクをした日は、オイルやバームタイプなど洗浄力の高いクレンジングを使い、メイクをしっかり落とすことが重要です。メイク汚れが残っていると、それが肌荒れの原因になる場合もあります。
洗浄力が低いものは肌負担が小さいので、敏感肌の人は選びがちですが、長時間クレンジングしたり何度も擦るとかえって肌負担が大きくなってしまいます。メイクをした日は、洗浄力の高いものであまり擦らず短時間でクレンジングを行いましょう。
薄いメイク(下地にフェイスパウダーのみ)の日は、クリームやミルクなどを使うとよいでしょう。肌負担を減らすには、メイクの濃淡でクレンジング剤を使い分けるのがベストです。
敏感肌の方はそもそも密着度の高いファンデーションなどでのメイクを避けるべきといえます。ファンデーションなどに配合されている成分が、敏感肌の原因となっている場合もあります。どうしてもメイクをする場合は、敏感肌向けブランドが販売している商品を使うのがよいでしょう。
オイルやバームなど洗浄力が高いクレンジング剤でかつダブル洗顔不要のものを使うと、洗顔の回数を減らすことができ、摩擦や皮脂の取りすぎを防ぐことができます。皮脂は肌を乾燥から守るために必要な成分であることを心に留めておきましょう。
拭き取りタイプのクレンジングは、肌をこすることになり、摩擦が生じます。摩擦により肌がピリピリしたり、敏感肌の症状が悪化してしまうこともあります。そのため、敏感肌の方は拭き取りタイプのクレンジングは避けるべきです。
摩擦は肌負担が大きく様々な肌トラブルの原因となるため、拭き取りタイプは、肌質に関係なく使用をさける方が良いといえます。そのため、日常使いは極力避け、どうしても洗面台でクレンジングができない場合のみ使用しましょう。
ここで紹介する商品は、全ての敏感肌の方に合うというわけではありません。肌の状態や化粧品に対する肌の反応には個人差があります。
シュウウエムラは、メイクアップアーティストの植村秀さんがハリウッドでの経験を活かし、欧米的な美と日本的な繊細さを追求した日本発のブランドです。個性美やアートに重きを置きながらも、高品質な商品を提供しています。
この商品は、肌が敏感になりがちな方向けのクレンジングオイルです。ユズエキスなどの植物由来成分を配合しており、摩擦が起きにくい状態で汚れを落とすことができるシュウウエムラの独自の洗浄システムが採用されています。9種類のエッセンスオイルがブレンドされた香りには、リラックス効果もあります。
マツエク対応*、W洗顔不要、濡れた手での使用不可、スマッジプルーフメイク(お湯で落とせるメイク)です。
*一般的なシアノアクリレート系の接着剤に対応しています。使用されている接着剤については、施術店にご確認ください。
オイルには厚みがありしっとりとした使い心地です。潤いを感じる洗い上がりでなめらかな肌になります。
シュウウエムラの代表的なクレンジングオイル「アルティム8∞ スブリム ビューティ クレンジング オイル」は、98%が自然由来成分です。こちらの商品も、敏感肌の方でもお使いいただけます。
アクセーヌは皮膚生理学の本質に基づき低刺激でアレルギーの原因とならず、効果の実感できる化粧品を目指したブランドです。
この商品は、オイルの中で最も洗浄力が高いといわれるミネラルオイルを主成分としています。洗浄力が高い分、メイク汚れを素早く落とすことができ、肌負担が少なくできます。界面活性剤フリーなので、界面活性剤が肌に合わない方にとっては使いやすいアイテムです。
この商品は、水で濡らしたコットンにオイルを乗せ、肌をやさしく拭き取ることでメイクを落とします。乳化させた状態のオイルでクレンジングするため、ミネラルオイルを直接肌にのせるクレンジング方法と比較すると、肌の負担は軽減されます。ただし摩擦は避けるべきなので、拭き取る際は圧をかけず、肌の表面を撫でるようにして拭き取りましょう。
界面活性剤以外にも、パラベンフリー、アルコールフリー、無香料、無着色です。
マツエク対応*、W洗顔必要、濡れたコットンで使用可、ウォータープルーフメイク対応です。
*一般的なシアノアクリレート系の接着剤に対応しています。使用されている接着剤については、施術店にご確認ください。
クレンジング後の洗顔には、同ブランドの洗顔料「アクセーヌリセットウォッシュ」がおすすめです。
Tatcha(タッチャ)は2021年9月に日本に上陸したばかりの、アメリカのブランドです。創業者が初めて日本を訪れた際に、京都の舞妓の美容習慣に感銘を受けて作られました。ブランド名は、日本の生花の原型「立花(たてはな)」からインスピレーションを得ているなど、ブランド全体を通して日本を感じられます。
この商品には、伊豆大島産のカメリアオイル(椿油)と米ぬか油が配合されています。また、日本が誇るスーパーフード(米・茶・海藻)を発酵させたTatcha独自の「HADSEI-3™: ハダセイ-3™」も配合されています。
鉱物油フリー、合成香料フリー、フタル酸フリー、パラベンフリー、動物実験フリーです。また、アレルギーテスト済み*の商品です。
*全ての人にアレルギーが起きないというわけではありません。
マツエク対応、W洗顔不要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク非対応です。
さらさらとしたテクスチャーで、洗い上がりはしっとりとした肌になります。
CLINIQUE(クリニーク)は、1968年に世界で初めて皮膚科学的見地から生まれたアメリカのブランドです。皮膚科医の問診からヒントを得て独自に開発された肌診断ツールを使用し、一人ひとりにあった商品を提供しています。全ての製品にアレルギーテストを実施し、パラベン、香料など肌の刺激となるものを使用していません。
この商品は洗浄力が高く、落としづらい日焼け止めやしっかりメイクもするりとメイクオフできます。また、保湿成分(エモリエント作用)としてハイブリッドサフラワー油が配合されています。
パラベンフリー、フタル酸エステルフリー、香料フリー、ヴィーガンフレンドリーです。また、アレルギーテスト済み*です。
*全ての方にアレルギーが起きないというわけではありません。
マツエク非対応、W洗顔不要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク対応です。
手のひらで溶けるバームは、とろっと厚めのオイル状になります。皮脂やうるおいを取りすぎることはありませんが、さっぱりとした洗い上がりです。ほぼ無臭ですが、油特有の匂いがかすかにあります。
DRUNK ELEPHANT(ドランクエレファント)は、2021年10月に日本に上陸したばかりのアメリカのブランドです。多くの肌トラブルの原因となっているといわれる原料を使わない「成分引き算主義」のスキンケアブランドです。
この商品には、フルーツエキスや植物オイル、アフリカンブレンドオイル*などが配合されています。付属のパウダー「ドランクエレファントブースター」を使えば、毛穴や角質ケアもできます。
*スクレロカリアビレア種子油、バオバブ種子油、スイカ種子油、シンジオフィトンラウタネニ核油(トリートメント成分)
エッセンシャルオイルフリー、シリコーンフリー、PEGフリー、無香料です。ヴィーガン、クルエルティフリーフリーの商品です。
マツエク非対応、W洗顔不要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク対応です。
バームとは思えない、溶けたバターのようなテクスチャーです。洗い上がりの肌はしっとりふっくらとなります。香りはほとんどありません。付属のパウダーは肌あたりがやさしく、刺激性が低いので敏感肌の方も使いやすいです。
Farmacyは、アメリカ・ニューヨーク生まれのスキンケアブランドで、サステナビリティと科学に根付いています。環境保護の活動に注力しており、リサイクル可能な素材や、植物性インクの使用などを行っています。環境だけでなく、人の肌にとってもやさしい製品作りを行っており、パラベンや硫酸塩、フタル酸エステルなどの成分は使用していません。200万以上の成分情報を開示するなど、消費者にとっての製品選びの透明性を保っています。
この商品は、ヒマワリとショウガ根オイルが配合されており、アイメイクやファンデーションなどの頑固なメイクや不純物を瞬時に溶かし落とします。ターメリックやモリンガエキスも配合されており、肌の汚れを落とすだけでなく、日焼けや大気汚染などによる肌ダメージにアプローチする効果があるといわれています。また、パパイヤ酵素には、毛穴の汚れを落とし肌のキメを整える作用があります。
パラベンフリー、ミネラルオイルフリー、ホルムアルデヒドフリー、フタル酸エステルフリー、合成香料フリーです。またこの商品は、グルテンフリー、クルエルティフリー、ヴィーガンです。
人の健康や環境に害を及ぼす可能性のある成分不使用なので、敏感肌の方でも安心してご使用いただけるクレンジングバームです。
MTメタトロンは、MTコスメティクス株式会社が運営する、美容クリニック・エステティックサロン専売のスキンケアブランドです。肌悩みに真に応える製品の実現をコンセプトにしており、美容クリニックやエステティックサロンにてカウンセリングを受けた上で、肌に合った商品の購入ができます。
MT クレンジング・ジェルは、油分を含まないクレンジングジェルです。アルテア根エキスやカミレツ花エキス、トウキンセンカ花エキスなどの保湿成分が配合されています。
マツエク対応、W洗顔必要、濡れた手で使用不可です。ウォータープルーフメイクはポイントメイクリムーバーでのクレンジングを推奨しています。
厚みのある重めのテクスチャーです。洗い上がりの肌はつっぱらず、しっとりとした仕上がりになります。無香料です。
アイメイクやリップメイクは同ブランドのポイントメイクリムーバー「MT ポイントメイクアップ・リムーバー」で落としましょう。また、クレンジング後は同ブランドの「MT フェイシャル・フォアミング・ウォッシュ」または「MT コロイダル・ミネラル・ウォッシュ」で洗顔を行いましょう。
ラロッシュポゼは、フランスのスキンケアブランドです。敏感肌のために皮膚科医の協力を得て商品が開発され、現在では世界で約9万人以上の皮膚科医がラロッシュポゼの商品を採用しています。
フランス発祥の「ミセラーテクノロジー」が採用されています。メイクなど油性の汚れをミセル(粒子)の内側で吸着し、水となじむ構成をしている外側の粒子が肌にうるおいを残します。
パラベンフリー、アルコールフリー、ソープフリー、無着色です。また、アレルギーテスト済み*、皮膚科科学的テスト済み*の商品です。
*全ての人に肌トラブルがおきない、アレルギーを起こさないというわけではありません。
マツエク対応、W洗顔不要、濡れた手で使用可能、ウォータープルーフメイク非対応です。
みずみずしい軽めのテクスチャーです。爽快感のある洗い上がりですが、しっかりと肌にうるおいが残ります。日焼け止めのみの日や薄いメイク(下地とフェイスパウダーのみ)にはぴったりのクレンジングです。
アイシャドウなどのラメは落ちづらいため、クレンジング前に同ブランドのポイントメイクリムーバー「レスペクティッシム ポイントメイクアップリムーバー」を使いましょう。
Freshは、アメリカ・ボストン生まれのブランドです。日本にはまだ未上陸ですが、海外では人気の高いブランドです。世界中のナチュラル食品やコスメのセレクトショップとして始まったブランドでしたが、満足できる製品が見つからなかったため、自分たちでオリジナルの製品を作り始め、Freshが誕生しました。環境や人の害になる可能性があるといわれる数百種類の成分を使用せず、自然と科学の成分を組み合わせて効果の期待できる製品作りを行っています。
この商品は、Freshのベストセラー商品の一つで、クレンジングと洗顔の両方ができる洗顔料です。肌のpHバランスやうるおいを保ちながら、メイクや不純物を落とします。アミノ酸を豊富に含み肌の弾力性を高める効果がある大豆プロテインや鎮静作用のあるキュウリエキス、肌バランスを整えるローズウォーターが配合されており、柔らかい肌に仕上げます。
ジェル状の洗顔料で、そのまま使用します。目元にもお使いいただけます。
オルビスは、美しさを引き出すというコンセプトをもとに、肌が持つ力を最大限に発揮できる、「水環境」を叶える、科学に裏打ちされた心地よさを提供するスキンケア商品が特徴のブランドです。
この商品は、クリームタイプのメイク落としで、メイク汚れだけに馴染む、セレクトクレンジング成分によって、潤いは奪わずにしっとりとした肌を保ちながらウォータープルーフメイクもするんと落とします。保湿成分ヒアルロン酸Na、ローマカミツレ花エキス、ローズマリー葉エキス、ラベンダー花水などのブレンドハーブ成分によって、潤って、スキンケアを受け入れやすい肌に整えます。
無香料・無着色、アルコールフリー、アレルギーテスト済み*、ノンコメドジェニックテスト済み**です。
*全ての方にアレルギーが起きないというわけではありません。
**全ての方にコメド(ニキビのもと)が発生しないということではありません。
マツエク対応、W洗顔必要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク対応です。
厚みのあるテクスチャーのクリームがメイク汚れとなじむと、オイルのような形状に変化します。
クレンジング後の洗顔には、オルビスユーウォッシュがおすすめです。
ディセンシアはポーラ・オルビスグループの敏感肌専門ブランドです。製品はアルコール・香料・紫外線吸収剤不使用で、アレルギーテストや皮膚科医の立ち合いによる実施用モニターテストを経て、クリアしています。
この商品は、敏感肌のハリ不足・キメ乱れリスクに着目したエイジングケア*シリーズ「アヤナス」のクレンジングです。敏感肌特有の毛穴に着目し、必要な潤いは残しながら毛穴目立ちの原因を取り除く、センサークリーンアップ処方で洗い上がりはしっとりとした肌に導きます。健やかな肌に整えるごぼうエキスや、ジンセンX、パルマリン、ビルベリー葉エキスの3種の植物由来成分を配合したストレスバリアコンプレックスが、敏感肌をケアし、ハリや弾力のある肌へと導きます。
*年齢に応じたケア
無香料、無着色、アレルギーテスト済み**です。
**全ての方にアレルギーが起きないというわけではありません。
マツエク対応***、W洗顔必要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク対応です。
***マツエクによって使用されている薬剤が異なりますので、施術店に使用可否をご確認ください。
厚みのあるテクスチャーのクリームがメイク汚れとなじむと、オイルのような形状に変化します。
クレンジング後の洗顔には、同シリーズの洗顔料「アヤナスクリームウォッシュコンセントレート」がおすすめです。
First Aid Beauty(ファーストエイドビューティー)は、アメリカのスキンケアブランドです。日本には未上陸のブランドですが、海外では非常に人気が高いです。
First Aid Beautyの商品は、肌に優しいクリーンな成分のみで作られています。(合成香料やエタノールなどを含む1,300以上の成分を一切使用していません!)そのため、敏感肌の方でも安心して使用いただけます。また、100%クルエルティフリーのブランドで、PETA認証を獲得しています。
この商品だけでクレンジング+洗顔ができます。肌を柔らかく保ちながら、メイクや肌の汚れをしっかり落とします。植物性の抗酸化成分が配合されており、ダメージを受けた肌を整え、さらなる外部刺激から肌を守ります。肌に負担をかけないpHバランスが取れた処方で、肌荒れなどを軽減します。
この商品は、以下の成分を使用しておりません。
グルテン、ナッツ、オイル、大豆、アルコール、合成着色料、合成香料、ラノリン、ミネラルオイル、パラベン、ペトロラタム、フタル酸エステル、プロピレングリコール、硫酸塩、タルク、ホルムアルデヒド、オキシベンゾン、コールタール、ヒドロキノン、トリクロカルバン、エタノール、エチルアルコール
またこの商品は、ヴィーガン、クルエルティフリー、ナノフリー、皮膚科医テスト済みです。
W洗顔必要、濡れた手で使用不可です。
ホイップ状の洗顔料で、そのまま使用します。(摩擦を避けるために泡立てての使用を推奨します。)
アクセーヌは、ピアス株式会社の傘下にあるブランドです。1970年代に頻発した化粧品アレルギーを2度と繰り返さないために、皮膚科専門医とともに共同研究され生まれました。肌への負担が少ない商品が多いことから、皮膚科でも紹介されています。
この商品は、低刺激性のクレンジングミルクです。肌をほぐして取り除く角質ケアに特化しています。角質柔軟成分やザラつきやくすみ、ニキビなどの原因となる古い角質を柔らかくし、取り除きやすい状態に整えます。
アルコール(エタノール)フリー、無香料、無着色、です。また、肌に残りやすく刺激になりやすいといわれるラウリン酸やオレイン酸もカットしています。
マツエク対応*、W洗顔必要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク対応です。
*一般的なシアノアクリレート系の接着剤に対応しています。使用されている接着剤については、施術店にご確認ください。
やや粘度の高いテクスチャーです。洗い上がりはもちもちの肌に仕上がります。無香料ですが、かすかに原料臭がします。薄いメイク(下地とフェイスパウダーのみ)時にぴったりのクレンジング剤です。
同ブランドの洗顔料には「リセット ウォッシュ」があります。泡で出てくるタイプなので、泡立ては不要です。
チャントアチャームは、株式会社ネイチャーズウェイが運営する日本のオーガニックブランドです。100%自然成分*にこだわり、有機JAS認証の自社農場で育てたハーブを積極的に使用しています。パラベンやシリコン、合成ポリマー、紫外線吸収剤などの石油由来・化学成分は一切使用しません。
この商品は、石油系界面活性剤は一切使っておらず、天然由来成分のみで汚れを落とします。無農薬ハーブエキス(エキナセア、ゼニアオイ、セイヨウノコギリソウ)や北アルプスの温泉水、天然由来のアミノ酸が配合されています。
マツエク対応、W洗顔不要(ミルククレンジングでは珍しい!)、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク対応です。
軽めのミルク状が、肌になじませると透明のオイル状になります。洗い上がりの肌はうるおいがキープされ、しっとりとします。オーガニック商品のため、薄いメイク(下地とフェイスパウダーのみ)向きです。香りはほのかな天然のハーブの香りです。洗い上がりの肌のうるおいを守ってくれます。
*ISO16128-1で定義された自然成分、自然由来成分、鉱物由来成分のみを使用。
自然原料:植物や鉱物などから得て科学的処理など施していない原料のこと。
自然由来原料:植物や動物などから取り出した特定の物質や自然原料を科学的処理または生物学的処理をして得た原料のこと。半分以上が自然由来物質で構成されるもの。
鉱物由来原料:地球上に自然に存在する無機物質と同じものを化学合成によって得る原料で、自然鉱物原料と同じ化学組成を持っているもの。
Jurlique(ジュリーク)は、オーストラリアのオーガニックブランドです。ドイツで暮らしていた博士と学者の夫婦が、ナチュラルな原料(植物)とそれらを育てやすい環境を求めオーストラリアに移住しJurliqueが誕生しました。
この商品は、美容液のようなミルククレンジングといわれています。配合されているマシュマローエキス(アルテア根エキス)がうるおいヴェールとして働き、スキンケア感覚でクレンジングができます。
マツエク非対応、W洗顔必要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク非対応です。
濃厚でふわっとしたミルクが体温で柔らかくなり、とろみが増します。洗い上がりは実際に美容液を塗ったようにしっとりとします。オーガニック商品のため、薄いメイク(下地とフェイスパウダーのみ)向きです。ローズとラベンダーの上品でナチュラルな香りです。
同ブランドの洗顔料には「リニューバランスフォーミングジェル」があります。
摩擦が生じないように、オーガニックコットンなど肌触りのよいコットンにクレンジング剤をたっぷり浸し、肌をすべらせるようにやさしく拭き取りましょう。
ビオデルマは1977年にフランスで創業されたスキンケアブランドです。生物学の視点を皮膚科学に取り入れた科学的アプローチで、40年以上にわたり研究を続けています。皮膚科学に関心の高いフランスでは、多くの皮膚科専門医がビオデルマの商品を処方しています。
この商品は、1本でクレンジング・洗顔・保湿の役割を果たすというコンセプトで作られた、弱酸性のクレンジング剤です。保湿成分であるキュウリ果実エキスやビオデルマ独自D.A.F.(マンニトール、キシリトール、ラムノース)が配合されています。
無香料、無着色、エチルアルコール無添加、オイル無添加、パラベン無添加のクレンジングウォーターです。パッチテスト済み*、ノンコメドジェニックテスト済み**です。
* 全ての人に皮膚刺激が起きないないということではありません。
** 全ての方にコメド(ニキビのもと)が発生しないということではありません。
マツエク対応、W洗顔不要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク対応です。
リキッドタイプなので、水のようにさらさらとしたテクスチャーです。拭き取り後の肌はさっぱりとします。無香料ですが、かすかに原料臭がします。
この商品には、弱酸性のフランスの天然湧水「ターマルウォーター」が配合されています。「ミセラーテクノロジー」により、ミセル(粒子)の内側にメイクなどの油性の汚れを吸着する一方で、水となじむ構成をしている粒子の外側が肌にうるおいを与えます。
パラベンフリー、オイルフリー、アルコールフリーです。また、皮膚科学的テスト済み*、アレルギーテスト済み**、ノンコメドジェニックテスト済み***です。
*全ての人に肌トラブルが起きないわけではありません
**全ての人にアレルギーが起きないわけではありません
***全ての人にコメド(ニキビのもと)ができないわけではありません
マツエク対応、W洗顔不要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク非対応です。
リキッドタイプで、かつオイルフリーなので、水のようにさらさらとしたテクスチャーです。洗い上がりはさっぱりとした肌になります。
この商品は、メイクなどの汚れを溶かして落とし、肌に栄養を与えバリア機能をサポートすることができるクレンジングリキッドです。エモリエント成分としてマルラオイルやワイルドメロンシードオイルなどの植物オイルが配合されています。
エッセンシャルオイルフリー、シリコーンフリー、無香料、硫酸塩フリーです。
またこの商品はヴィーガン、クルエルティフリーです。
使用前に容器を振り、コットンになじませて使用します。こすったりせず、コットンをおいて汚れを取ります。目元や口元にもお使いいただけます。使用後の洗い流しは不要です。
この商品は、敏感な目元や口元に使えるクレンジング剤です。目元の黒ずみの原因となるアイメイクの汚れを落とします。パラベンフリーで皮膚科学的テスト済み*です。
*全ての人に肌トラブルが起きないわけではありません
マツエク非対応、W洗顔必要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク対応です。
軽めのテクスチャーです。洗浄力は高く、落ちづらいマスカラも少ない摩擦でするりと落ちます。拭き取り後はさっぱりとした肌になります。香りはついていません。
あらゆる肌タイプの方におすすめです。敏感肌の方でもご使用いただけます。
ポイントメイクを落とした後は、上記でご紹介した「ミセラークレンジング ウォーター」で残りのメイク汚れを落としましょう。
この商品は、オイルと水溶性成分の2層式ポイントメイク落としです。ウォータープルーフタイプのマスカラ等の濃いメイクを素早く優しく落とすことができます。
本品をコットンに染み込ませ、優しく目元や口元メイクを拭き取流用にして使用します。
無香料、アレルギーテスト済み*です。
*全ての方にアレルギーが起きないというわけではありません。
お顔全体のクレンジングには、テイクザデイオフシリーズのクレンジングオイルやバームがおすすめです。
THREEは、2009年に誕生した「NEW ATTITUDE FOR BEING NATURAL(ナチュラルはこんなにも自由になれる)」というコンセプトを掲げたブランドです。原料は天然由来のものを85%以上使用し、遺伝子組み換え原料や、合成香料・着色料は使用せず、動物実験も行わないなど、天然原料にこだわっています。特に、新バランシングラインでは、精油や植物油など自然の恵みを厳選し、ヨーロッパで誕生したオーガニックとナチュラル化粧品の国債基準である「COSMOS」を取得しています。
この商品は、天然由来の原材料を99%使用した、植物油とボタニカルウォーターの2層式のポイントメイクアップリムーバーです。リッチな美容成分でデリケートな目元や口元の潤いを守りながらメイクをするりと落とします。グレープフルーツ果実エキスや、ゼラニウム油によって爽やかな香りも楽しむことができます。
2層式なので、容器をよく振ってからコットンに含ませて目元や口元に数秒馴染ませてから優しく拭き取ります。
お顔全体のクレンジングには、同じバランシングラインのTHREEバランシングクレンジングオイルがおすすめです。また、クレンジング後は「バランシングフォーム R」で洗顔を行いましょう。泡で出てくるタイプなので、泡立てる手間が省けて便利です。
クレンジングを行う際に、最低限注意すべきポイントは下記の通りです。
摩擦は厳禁
洗いすぎも厳禁
必ずぬるま湯で洗い流す
クレンジング時や、クレンジング後のタオルでの拭き取り時に、肌を強くこすることは避けましょう。摩擦によりさらに肌のキメが乱れたり、バリア機能が低下してしまいます。
また、洗いすぎることにより、肌に必要な皮脂まで取り除いてしまいますので、クレンジング剤を顔にのせる時間は、どんなに長くても1分程度に抑えましょう。1分以上経過してもメイクが落ちない場合は、メイクの濃さに対して洗浄力が足りていないことが考えられるため、クレンジング剤やメイクの見直しが必要です。
さらに、クレンジング剤を洗い流す時のお湯の温度にも注意が必要です。お湯の温度が熱すぎると、肌に必要な皮脂やうるおい成分まで洗い流してしまいます。ほんのり温かいと感じる30〜34度前後が最適といわれています。
クレンジング剤には様々な種類がありますが、その中でもクレンジングオイルは洗浄力が高いため、敏感肌には向かないという意見があります。確かに、洗浄力が高い分、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまう場合がありますが、クレンジングオイルが一概に敏感肌の方に不向きとはいえません。
クレンジングオイルに含まれる油性成分には様々な種類があります。洗浄力が高いながらも肌負担の小さい「油脂系オイル」は、敏感肌の方におすすめできます。
また、肌負担が小さいミルクタイプなどはその分洗浄力も低いので、長時間クレンジングする傾向にあります。肌負担が小さいクレンジング剤でも肌に置く時間が長いと、肌負担が大きくても短時間で済むクレンジングよりも、肌への負担が結果的に大きくなる場合があります。
オーガニックコスメだから(だけが)安全、安心
オーガニックだから肌にも環境にもやさしい
と考えている人が多いですが、一概にそうとはいえません。
有機栽培された植物の中には、天敵である微生物などから身を守るために植物毒を放つものがあり、その毒性が肌荒れやかぶれなどの肌トラブルを引き起こす可能性があります。自然の成分の中にはまだ研究が進んでいないものも多く存在するのも事実です。また、有機栽培された植物だけを使用したコスメは、品質にばらつきも出ます。人によっては、オーガニックコスメで肌荒れしたり、アレルギー反応が出ることもありますので、自分に合った商品を見つけ使用することが大切です。
敏感肌を改善しようと、スキンケアをやりすぎるのはかえって逆効果になることもあります。長時間のフェイシャルスチーマーや角質ケアのやりすぎ、拭き取りなどの摩擦が生じるケアなどは、敏感症状を悪化させるばかりではなく、シミなどの肌トラブルに繋がる可能性もあります。
栄養バランスが偏った食事では、保湿成分がうまく作られないため、日頃の食生活の見直しも大切です。
また、空気の乾燥(低湿度)にも注意が必要です。冷暖房を使用する夏や冬は、空気が乾燥しがちです。加湿器の使用など適度な加湿を行うことをおすすめします。
日焼け止めは主に水ベースとシリコーンベースの2タイプに分けることができます。水ベースの日焼け止めは落としやすいためクレンジングは必須ではありませんが、シリコーンベースの日焼け止めは落としづらいため、クレンジングで丁寧に洗い流すことをおすすめします。使用前に日焼け止めをよく振るタイプがシリコーンベースです。
また、日焼け止めは天気に関わらず365日塗ることを推奨します。紫外線はあらゆる肌トラブルの原因となるためです。室内にも紫外線は入ってきますので、外出しない日でも日焼け止めを塗るように心がけましょう。
かずのすけ, 白野実(2019)『美肌成分事典』主婦の友インフォス
上原恵理(2021)『医者が教える 人生が変わる美容大事典』KADOKAWA
永松麻美(2021)『正しい知識がわかる 美肌事典』高橋書店
すみしょう(2021)『最短で美肌になるために知っておきたい スキンケア大全』KADOKAWA
久光一誠(2021)『効果的な「組み合わせ」がわかる 化粧品成分事典』池田書店
川島眞, 川田暁, 神田吉弘, 世喜利彦, 能﨑章輔(2018)『美容の科学』じほう
宇山侊男, 岡部美代治, 久光一誠(2020)『化粧品成分ガイド 第7版』フレグランスジャーナル
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