定番商品だけでなく、洗浄力が高いものやオーガニックアイテムなど幅広く紹介しています。自分に合ったクレンジングオイルを見つけたい方はぜひ参考にしてください。
クレンジングオイルとは油性成分が主成分のクレンジング剤を指し、一般的に油性成分が70〜80%、界面活性剤が10〜20%の割合で配合されています。水性成分や美容成分などが配合されているクレンジングオイルもあります。
界面活性剤は簡単にいうと、水と油を混ざりやすくする成分を指します。数千種類もあり、化粧品だけでなく食品にも使用されます。
クレンジング剤にはオイル以外にも、バームやジェル、クリーム、ミルクなどの種類がありますが、オイルは最も洗浄力が高いタイプです。ウォータープルーフマスカラや、カバー力・密着度が高いファンデーションなどもしっかりと落とすことができます。クレンジングオイルの主成分はメイクと同じ油性成分なので、メイク汚れとのなじみが早く落ちやすい傾向にあります。
クレンジングオイルは洗浄力が強いので肌負担も大きいと一般的に言われますが、オイルタイプは洗浄力が強い分、クレンジング時間が短く済みます。その結果、洗浄力の弱いもので長時間クレンジングするより、肌負担が小さい場合もあります。また、オイルの伸びがよいため、肌の摩擦を最小限に抑えることができるという側面もあります。
クレンジングの最大の目的は、メイクを落とすことです。どんな肌質の人でも、メイクをした日は、クレンジングでしっかりメイク汚れを落とすことが大切です。化粧水や美容液、乳液などのスキンケアの効果を高めるためにも、クレンジングで汚れをしっかり落とすことが重要です。
下地にフェイスパウダーのみといった薄いメイク以外の日は(通常のメイクをした日は)、洗浄力の高いクレンジングであるオイルタイプがおすすめです。
ノーメイクや薄いメイクの日でも、脂性(オイリー)肌の方にはクレンジングオイルがおすすめです。クレンジングオイルは皮脂と同じ油性成分なので、よく馴染み、皮脂汚れが落ちやすいです。
脂性肌の方は皮脂の分泌量が多く、肌に付着したままだと酸化し、シミやニキビ、たるみ、くすみなどの肌トラブルの原因になってしまいます。
自分では脂性肌だと思っていても、実は乾燥型脂性肌な方も多いので注意しましょう。肌がオイリーなのにきしむ感じがする場合は、乾燥型脂性肌のことが多いです。そんな方はしっかり皮脂汚れを取り除いた上で、保湿ケアすることが重要です。
さらに、クレンジングオイルは洗浄力の高さから、毛穴ケアにも向いています。毛穴に詰まった皮脂や汚れを落とし、毛穴の開きやザラつきなどの肌悩みの改善に繋がります。ただし、強い摩擦を加えてのクレンジングは逆効果になりますので、正しいクレンジング方法を守りましょう。クレンジング方法は後ほどご紹介します。
洗浄力が高いがゆえ、肌に必要な皮脂まで落としてしまう可能性があります。皮脂が不足すると、肌のバリア機能が低下し、肌が乾燥しやすくなります。
クレンジング後の十分なすすぎが足りず、クレンジング剤が肌に残ってしまった場合、残った成分がニキビ菌などのエサになりニキビができてしまう可能性があります。
まつげエクステンション(マツエク)を付けている場合、クレンジングオイルが使えないことがあります。使用されている接着剤が、クレンジングオイルの油性成分によって溶ける恐れがあるためです。マツエク対応と謳っているクレンジングオイルは、一般的な接着剤であるシアノアクリレート系対応であることが多いのですが、接着剤には様々な種類がありますので施術店に確認しましょう。
W洗顔不要のオイルクレンジングが近年増えていますが、脂性肌でクレンジング後のベタつきが気になる方や、洗顔した方が肌の調子が上がる方は、クレンジング後の洗顔をおすすめします。
ただし、洗いすぎによる皮脂の落としすぎは避けるべきですので、クレンジングの回数や時間を増やすことは避けましょう。正しいクレンジング方法は後ほどご紹介します。
クレンジングに求める条件別に、おすすめのアイテムを紹介していきます。
シュウウエムラは、メイクアップアーティストの植村秀さんがハリウッドでの経験を活かし、欧米的な美と日本的な繊細さを追求した日本発のブランドです。個性美やアートに重きを置きながらも、高品質な商品を提供しています。
最近では「クレンジングオイルといえばシュウウエムラ!」というほど、人気の高いアイテムです。
商品中成分の98%が自然由来成分で、クレンジング剤にも関わらずスキンケア成分が約75%も配合されています。また、商品名にもあるように8つの植物オイルが配合されています。その一つである日本産の椿オイル(カメリアオイル)は、人の皮膚と同じオレイン酸を豊富に含み、保湿力が高く、洗い上がりの肌の潤いをキープします。
マツエク対応、W洗顔不要、濡れた手で使用可能、スマッジプルーフメイク(お湯で落とせるメイク)です。
オイルには厚みがありしっとりとした使い心地です。潤いを感じる洗い上がりでなめらかな肌になります。
あらゆる肌タイプの人におすすめです。
キールズは米国ニューヨークでアポカセリー(調剤薬局)として始まったブランドです。アポカセリーとは、カウンセリングをもとに顧客一人ひとりに適した薬草や原料を調合し、薬やお茶を販売する店を指します。Nature(自然)・Science(科学)・ Service(サービス)という3つの信念をコンセプトにしています。
美容オイル発想のクレンジングで、様々なエッセンシャルオイルが配合されています。エッセンシャルオイルの香りにはリラックス効果があります。その中の一つであるイブニングプリムローズオイルは、肌のバリア機能をサポートしてくれます。整肌や保湿ができるスキンケア効果の高いクレンジング剤です。
マツエク非対応、W洗顔不要、濡れた手で使用可能、ウォータープルーフメイク対応です。
ゆるめのテクスチャーで、洗い上がりはしっとりふっくらな肌になります。
あらゆる肌タイプの人におすすめです。
Kanebo(カネボウ)は、株式会社カネボウ化粧品が運営する百貨店向けのブランドです。
株式会社カネボウ化粧品は、LUNASOL(ルナソル)やKATE(ケイト)、COFFRET D'OR(コフレドール)などのブランドも展開しています。
この商品は、オイルの中で最も洗浄力が高い炭化水素系油(ミネラルオイル)を主成分としています。また、洗浄成分として配合されているアミノ酸由来のラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)は、メイクなじみがよくメイク汚れを瞬時に浮き上がらせます。
マツエク非対応、W洗顔必要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク対応です。
今回おすすめしているクレンジングオイルの中では最も軽く、さらっとしたテクスチャーです。洗い上がりはオイル特有のベタつき感がなく、潤いに満ちた肌に仕上がります。華やかなフルーティーフローラルの香りです。
あらゆる肌タイプの人におすすめです。
クレンジング後は、洗顔が必要になります。洗顔には、同ブランドの「スクラビングマッドウォッシュ」がおすすめです。洗浄成分でモロッコ溶岩クレイが高配合されており、不要な皮脂や古い角質、汚れを洗い流してくれます。
Attenir(アテニア)は、ファンケルグループのブランドで、一流ブランドの品質を3分の1の価格で提供することをコンセプトにしています。商品開発・製造・販売を自社で行い、削減したコストを惜しみなく商品研究や品質向上に投資しています。
この商品は、肌ステインを洗い流すことで、くすみのない明るい肌を目指すという理念のもと企画・製造されています。配合されている珊瑚草オイルにはくすみの原因である肌ステインを分解する作用があります。
鉱物フリー、パラベンフリー、アルコールフリーです。また、アレルギーテスト済み*、ノンコメド処方*の商品です。
*全ての方にアレルギー、コメドが起きないというわけではありません。
マツエク対応、W洗顔不要、濡れた手で使用可能、ウォータープルーフメイク対応です。
今回ご紹介したクレンジングオイルの中では、最もとろみのある厚めのテクスチャーです。洗い上がりの肌はつっぱり感はありませんがさっぱりめです。柑橘系の香りで、特にレモングラスの香りが強く感じられます。
あらゆる肌タイプの人におすすめです。
ボビィ ブラウンは、ナチュラルかつ健康的に見えるメイクスタイルを追求し、1991年にアメリカで創業されたコスメブランドです。現在は、エスティローダーグループの傘下ブランドとなっています。
ホホバ種子油やオリーブ油、ラベンダー油など6種類のボタニカル成分(保湿成分)が配合されています。また、ショウガ根エキスやクランベリー果実エキス、ローブッシュブルーベリー果実エキスなどの整肌成分も配合されています。
マツエク、W洗顔不要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク対応です。
軽くさらさらとしたテクスチャーです。洗い上がりはうるおってしっとりとした肌になります。香りは、ほとんど感じられません。
Melvita(メルヴィータ)は1983年にフランスで創業されたオーガニックコスメブランドです。自然由来成分を95%以上使用し、フランスで最初にオーガニックコスメ認証を受けたブランドです。
この商品は、自然由来成分100%(オーガニック由来成分42%)でできているクレンジングオイルです。オーガニック認証「ECOCERT」を取得しています。白ゆりオイルやヒマワリ種子油、ホホバ種子油などの美容成分が89%も配合されています。
マツエク非対応*、W洗顔必要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフ対応です。
*使用されている接着剤については、施術店にご確認ください。
軽めでさらっとしたテクスチャーのオイルです。洗い上がりの肌はもちもちになります。やさしい白ゆり(リリー)の香りは他のクレンジングオイルにない特徴的な香りですが、とてもリラックスできます。
クレンジング後は、同ブランドの「ネクターブラン ホイップウォッシュ」で洗顔を行いましょう。
Tatcha(タッチャ)は2021年9月に日本に上陸したばかりの、アメリカのブランドです。創業者が初めて日本を訪れた際に、京都の舞妓の美容習慣に感銘を受けて作られました。ブランド名は、日本の生花の原型「立花(たてはな)」からインスピレーションを得ているなど、ブランド全体を通して日本を感じられます。
この商品には、伊豆大島産のカメリアオイル(椿油)と米ぬか油が配合されています。また、日本が誇るスーパーフード(米・茶・海藻)を発酵させたTatcha独自の「HADSEI-3™: ハダセイ-3™」も配合されています。
パラベンフリー、鉱物油フリー、フタル酸フリー、合成香料フリー、動物実験フリーです。また、アレルギーテスト済み*の商品です。
*全ての人にアレルギーが起きないというわけではありません。
マツエク対応、W洗顔不要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク非対応です。
さらさらとしたテクスチャーで、洗い上がりはしっとりとした肌になります。
あらゆる肌タイプの人におすすめです。
コスメデコルテは、株式会社コーセーが運営するブランドです。4つのラインが用意されており、この商品が属するDECORTE AQ はトータルエイジングケアに特化しています。
この商品は、コメヌカ油やオリーブ果実油などの植物オイルを配合したクレンジングです。酸化した皮脂もすっきりと落としてくれます。
パラベンフリーで、アレルギーテスト済み*です。
*全ての方にアレルギーが起きないというわけではありません。
マツエク非対応、W洗顔必要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク非対応です。
とろみのあるテクスチャーです。洗い上がりは、潤ってもちもちとした肌になります。エッセンシャルオイル(天然香料)を使用しており、フローラル系の香りです。
クレンジング後は同ラインの「AQ ミリオリティ リペア フォーミングウォッシュ n」での洗顔をおすすめします。
matsukiyo(マツキヨ)は、ドラッグストアのマツモトキヨシのプライベートブランドです。
この商品は98%が自然由来成分でできており、10種類の植物オイルが配合されています。トウモロコシ胚芽油が主成分で、これは上記でご紹介したシュウウエムラのクレンジングオイルの主成分としても使われている油脂系オイルです。原価が高いオイルですが、この商品は大変お手頃な価格で販売されています。
シリコンフリー、防腐剤フリー、合成着色料フリー、鉱物油フリーです。
マツエク対応*、W洗顔必要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフ対応です。
*一般的なシアノアクリレート系の接着剤に対応しています。使用されている接着剤については、施術店にご確認ください。
とろみのあるテクスチャーです。洗い上がりはさっぱりとした肌になります。柑橘、ハーバルフローラ系の香りです。
クレンジングオイルは大別して3つの種類があります。種類によって、テクスチャーや香り、洗浄力などが異なります。
炭化水素油系オイルは、石油や石炭などを精製して不純物を取り除いた純度の高いオイルです。精製したオイルは酸化しないため、安定性が高いです。
炭化水素系(鉱物油系)のオイルは、オイル中で最も洗浄力が高いため、カバー力やキープ力の高いファンデーションやウォータープルーフメイクなどのしっかりメイクを落とすのに向いています。しかし、強い洗浄力で肌に必要な皮脂まで落としてしまう可能性があるので、敏感肌の方は使用を避けた方がいいでしょう。原価が安いため、安価なクレンジング剤で用いられることが多いです。
炭化水素油系オイルには、ミネラルオイルやスクワラン、ワセリン、水添パーム油、パラフィン、水添ポリイソブテンなどがあります。
エステル油は、酸性物質とアルコールを合成させたオイルです。
酸化しにくく、肌との相性がいいのが特徴です。洗浄力は炭化水素油系に次いで高く、しっかりめのメイクも落ちやすいです。また、肌への負担も低めです。ただし、脱脂力が高く、肌が乾燥しやすくなりますので、乾燥肌や敏感肌の方の使用には注意が必要です。
ロウ類は、エステル油を主成分とした天然成分のものを指します。
エステル油は、炭化水素油系(鉱物油系)オイルと油脂系オイルの中間的な性質です。
エステル油系オイルには、パルミチン酸エチルヘキシルやトリエチルヘキサノイン、リンゴ酸ジイソステアリルなどがあります。ロウ類の例には、ホホバ種子油やミツロウなどがあります。
動植物から得られるオイルです。
人の皮脂の成分と類似したオイルなので、肌なじみがいいといわれています。3種類の中では油脂系オイルの洗浄力は低いですが、クレンジング剤の中では高い方で、しっかりメイクでもしっかり落とすことができます。肌への負担は3種類の中で最も低くく、乾燥肌や敏感肌の方もお使いいただけます。原価が高いので、油脂系オイルを主成分とするクレンジングオイルは高価になる傾向があります。
油脂系オイルには、オリーブ果実油やアルガニアスピノサ核油、シア脂、馬油、マカデミア種子油、ヤシ油などがあります。
肌に触れる前に、手を清潔にすることが第一ステップです。手についた雑菌などが肌荒れを引き起こす場合があるので、ハンドソープなどで軽く手を洗いましょう。
一般的なクレンジングオイルは、乾いた手で使用するように作られています。手を洗ったらタオルなどでしっかりと水気を取り、クレンジング剤を手に取ります。使用方法などに記載されている分量、もしくはそれよりも多めに使いましょう。
クレンジング剤を肌にのせる順番は、皮脂腺が活発なTゾーン(おでこから鼻先)→Uゾーン(フェイスライン)→頬です。
お風呂に入る前か、お風呂に入ってすぐのクレンジングがおすすめです。
肌がふやけた状態は、肌のバリア機能が低下している状態で、成分の刺激を感じやすくなったり乾燥しやすくなってしまいます。
顔全体にクレンジング剤をのせたら、顔の中心から外側に向かってなじませていきます。この時、ゴシゴシと強い摩擦を加えるのはNGです。小鼻周りなど毛穴が気になる部分は、薬指の腹を使って小さな円を描くようにやさしくなじませます。肌にクレンジングオイルをのせる時間は、30秒〜1分程度にしましょう。それ以上は、肌に必要な皮脂まで落ちてしまい、肌負担が大きくなってしまいます。また、1分以上かけてもメイクとなじまない場合は、メイクに対してクレンジングの洗浄力が低いことが考えられますので、クレンジング剤を変えるなどして対処しましょう。
クレンジングオイルが顔全体になじんだら、少量の水またはぬるま湯をつけて油分と水分をまぜて、クレンジング剤が白くなるまで乳化させましょう。乳化とは、油や水分のように本来混ざり合わないものが均一に混ざり合うことを指します。乳化によってメイク汚れが浮き、少ない摩擦で落とすことができます。
乳化ができたらクレンジング剤を洗い流します。この時、ぬるま湯で洗い流すのがポイントです。お湯の温度が高すぎると、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまいます。ほんのり温かいと感じる人肌程度の温度が最適です。洗い流す時は顔をこするのではなく、お湯を顔に優しくつけるようにします。すすぎの回数は30回ほどが目安で、オイルのヌルヌル感がなくなるまでです。生え際やフェイスライン、小鼻の周りなども丁寧に洗い流しましょう。界面活性剤などのすすぎ残しがあると、肌荒れの原因になってしまいます。
清潔なタオルもしくはティッシュで水分を吸い取ります。顔を擦って水分を「拭く」のではなく、タオルやティッシュを顔にやさしく当て水分を「吸い取る」ことが重要です。肌当たりの良い素材のものを使用しましょう。
W洗顔が必要な場合は、05のあとに洗顔へとうつります。
洗顔料の使い方も、基本的にはクレンジングオイルの使い方と同じです。泡立てが必要なものは、手やネットを使ってたっぷりの泡を立てて使います。
「炭化水素油(鉱物油)を使うとシミができる」「鉱物油は肌荒れする」など、鉱物油=危険と認識している方が少なくないようです。これは、精製技術がまだ発達していなかった第二次大戦後に、純度の低い鉱物油が配合された化粧品を使用し肌トラブルが頻発したことがきっかけです。
しかし、肌トラブルの原因は鉱物油そのものではなく、鉱物油に含まれていた不純物にあったことが後の研究でわかっています。また、現在はろ過の技術がかなり進んでおり、多くの不純物は取り除かれています。昨今は、純度が低く危険度の高い成分は、化粧品の成分としての使用を禁じられています。
よって、不純物を取り除いた鉱物油は安全性が高く、炭化水素油自体がシミの原因になるというのは間違った認識です。
ただし、クレンジングの際の肌の摩擦が原因で、シミになることはありますので、正しいクレンジング方法でメイクを落とすことが重要です。
炭化水素油系が敏感肌に必ずしも向いていないわけではありませんが、人によっては避けるべきといえます。
上述した通り、質の悪い炭化水素油が化粧品に使われていた時代もありましたが、現在では生成技術の発展により、純度の高い炭化水素油のみが使用されています。
炭化水素油には様々な種類の油がありますが、クレンジングオイルの主成分として使用される炭化水素油は、ほとんどがミネラルオイルです。ミネラルオイル自体は低刺激な物質で、ミネラルオイルの化学構造上、肌のバリア機能を破って体内に浸透することはありません。
しかし、炭化水素油は油分を取る力が強いのが特徴で、メイクの汚れだけでなく、必要な皮脂まで取り除いてしまうことがあります。
また、炭化水素油は水との馴染みがよくないため、しっかりと洗い流すために強い、または多くの界面活性剤が配合される傾向にあります。そのため、炭化水素油(鉱物油)の油を取る力と界面活性剤の水と油を混ぜ合わせる力により、洗浄力がさらに高くなってしまいます。
ただし、ミネラルオイルと界面活性剤には数千種類あり、どの成分が肌に合うか否かは個人によります。どの商品が自分に合うのか少量から試すとよいでしょう。肌トラブルがある場合は、必ず皮膚科医に相談しましょう。
皮脂と角質、外因性の汚れが混ざって固まったのものを「角栓(かくせん)」といいます。これが、角栓が毛穴に詰まると毛穴汚れになります。角栓の表面が空気に長く触れ、酸化したたものを黒ずみ毛穴と呼びます。
クレンジングで毛穴汚れ対策をすることはできますが、クレンジングのみで角栓や黒ずみを落としきることはできません。なぜなら、たんぱく質はクレンジング剤だけで溶かすことができないからです。
角栓を溶かすのは酵素です。酵素には、角質を分解してくれる作用があります。したがって、クレンジングオイルでメイク汚れや不要な皮脂を取り除き、酵素洗顔で出来てしまった角栓を少しずつ溶かし減らしていくことが重要です。
かずのすけ, 白野実(2019)『美肌成分事典』主婦の友インフォス
上原恵理(2021)『医者が教える 人生が変わる美容大事典』KADOKAWA
永松麻美(2021)『正しい知識がわかる 美肌事典』高橋書店
すみしょう(2021)『最短で美肌になるために知っておきたい スキンケア大全』KADOKAWA
久光一誠(2021)『効果的な「組み合わせ」がわかる 化粧品成分事典』池田書店
川島眞, 川田暁, 神田吉弘, 世喜利彦, 能﨑章輔(2018)『美容の科学』じほう
宇山侊男, 岡部美代治, 久光一誠(2020)『化粧品成分ガイド 第7版』フレグランスジャーナル
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