肌の保湿に欠かせない化粧水。色々なブランドを試したけど、なかなかしっくりくるアイテムが見つからない方は、オーガニック化粧水を試してみてはいかがでしょうか?自分では知らないだけで、実はケミカル成分が肌に合っていないのかもしれません。オーガニックコスメの選び方も詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
一般的に、農薬や化学肥料を使用しないで栽培した植物をオーガニック(有機栽培)植物といいます。そして、オーガニック植物を使用して作られた化粧品を「オーガニックコスメ」といいます。
しかし、現時点で日本のオーガニック化粧品には明確な基準が存在しません。オーガニック成分高配合でも、ごくわずかでも「オーガニックコスメ」として販売することが可能です。一口にオーガニックコスメといっても、オーガニック成分の配合率には大きな差があるので注意しましょう。
また、「ナチュラルコスメ」という言葉にも明確な定義がありません。一般的には自然由来の原料を使用している化粧品に対して使いますが、自然由来成分の配合率もブランドによって異なり、少量配合でナチュラルコスメとして販売しているブランドも存在します。
ナチュラルコスメ=オーガニックコスメでもありません。植物由来でも、その植物が有機栽培されていなければ、オーガニックコスメということはできません。
オーガニックコスメは、化学合成成分の配合率が低い(もしくはゼロ)ことで、化学合成成分によるアレルギー反応が出にくい点が最大のメリットです。全ての化学成分が悪いというわけではありませんが、ケミカルコスメで肌トラブルがある方は、オーガニックコスメの方が肌に合う可能性があります。
ハーブの成分などを配合し、肌本来の自然治癒力を高める目的で作られた商品もありますが、効果には個人差があります。また、オーガニックコスメに含まれる精油(自然界に存在する植物などから抽出した芳香成分)の香りにより、リラックス効果も得られます。自身が心地よく感じる香りの化粧品を導入することで、ストレス軽減や、睡眠の質の改善などの効果も期待できます。
オーガニックコスメのデメリットには、価格と効果があります。オーガニックコスメは、時間と手間をかけて大切に育てられた植物を使用するため、他の化粧品と比較すると価格が高めに設定されていることが多いです。また、科学合成成分よりも作用が緩やかで、効果を実感しにくいという点もオーガニックコスメのデメリットといえます。植物が持つ本来の力で肌を健やかに保つため、即効性を感じることは難しいかもしれません。
まとめると、オーガニックコスメは以下の方におすすめです。
科学合成成分で肌トラブルを経験したことがある方(肌の不調を感じる方)
精油の香りでリラックスしたい方
環境にやさしい化粧品を使いたい方
上述のとおり、日本にはオーガニックの定義がありません。例えば、オーガニック成分を1種類だけ少量配合しただけでも「オーガニック」と表現することができます。ブランドごとに「オーガニック」の基準は異なりますので、オーガニック成分がどのくらい配合されているかを確認する必要があります。
成分表や商品説明、公式サイトで、配合されているオーガニック成分の内容と配合量をしっかり確認しましょう。例えば、オーガニック認証を取得しているものであれば、認証マークの表示があります(オーガニック認証に関しては後ほど詳しく解説します)。成分中の一部のみ有機成分を使用している場合は、下記の例のように有機成分のみ「※」で表示されています。
水、グリセリン、オリーブ油※、ホホバ種子油※、ローズマリー葉油、レモン果皮エキス...
※有機栽培成分
→この成分表の場合、オリーブ油とホホバ種子油はオーガニック成分で、それ以外はオーガニック成分に該当しない。ローズマリー葉油とレモン果皮エキスは、植物成分ではあるがオーガニック成分ではない。
オーガニック認証を得た化粧品には、オーガニック認証マークが表示されていますので、オーガニック認証マークを手がかりに化粧水を選ぶのもおすすめです。
世界の有名なオーガニック認証機関には下記があります。
Ecocert(フランス)
Cosmebio(フランス)
BDIH(ドイツ)
ICEA(イタリア)
Soil Association(イギリス)
USDA(アメリカ)
OCO(カナダ)
ACO(オーストラリア)
NaTrue(ベルギー)
demeter(ドイツ)
HOFA(アメリカ)
オーガニック認証機関の名称と、その機関が出すオーガニック認証の名称が違うので、大変分かりづらいです。また、オーガニック認証機関が、オーガニックの配合割合などから複数の認証を使い分けて発行しているため、さらに複雑になります。
COSMOSは、EcocertとCosmebio、BDIH、ICEA、Soil Associationの5団体によって、作られたオーガニック認証規格を指します。各団体によってオーガニック認証のプロセスと基準が違うため、その統一を目指して作られました。
Ecocert(エコサート)は、世界最大のコスメ商品のオーガニック認証機関といわれています。
USDAは、アメリカのオーガニック認証団体で、世界で最も厳しいオーガニック認証といわれています。主に食品に対するオーガニック認証を行っていますが、コスメにも行っています。
各商品のオーガニック認証に関しては、公式サイトを確認しましょう。
オーガニック成分には様々な種類がありますが、下記でオーガニックコスメでよく使用される成分をリストアップしましたので、化粧水選びの参考にしてください。
<おすすめのハーブ成分>
カミツレ花(カモミール)エキス:美白・収れん・肌質改善・抗酸化作用
アロエベラエキス:抗炎症・鎮痛・保湿・収れん作用
チャ葉エキス:抗菌・抗酸化・収れん作用
ローズマリー葉エキス:抗菌・抗酸化・収れん作用
トウキンセンカ花エキス:抗炎症・肌質改善作用
カニナバラ果実エキス:美白・抗菌・抗酸化作用
セージ葉エキス:殺菌・消毒・抗酸化・抗炎症・肌質改善作用
ラベンダー花エキス:抗菌・収れん・肌質改善作用
マンダリンオレンジ果皮エキス:保湿・収れん・肌質改善作用
<おすすめの精油成分>
ラベンダー油:リラックス・抗炎症・鎮痛・殺菌・消毒作用
オレンジ果皮油:リラックス・鎮痛・抗炎症作用
ゼラニウム油:リラックス・殺菌・消毒・収れん作用
ティーツリー油:殺菌・消毒・収れん・防腐・防虫作用
ベルガモット油:リラックス・抗炎症・消毒・防虫作用
レモングラス油:リラックス・殺菌・収れん・食欲増進作用
ローズ油:リラックス・殺菌・消毒・収れん
オーガニックコスメが自分の肌に合うかどうかが不安な方は、アレルギーテストなどを実施している化粧水を選ぶとよいでしょう。
アレルギーテストは、正式にはリピート・インサルト・パッチテスト法(パッチテスト)といいます。化粧品が発売される前に実際に対象の人に試し、アレルギー症状が出るかどうかを判断します。「アレルギーテスト済み」や「パッチテスト済み」と書かれた化粧品は、高いレベルで安全性を確保できた化粧品のことを指します。
その他、下記のようなテストを実施してるブランドもあります。
スティンギングテスト
化粧品の使用によって、刺激が少ないことを確認するためのテスト。「スティンギング(stinging)」とはピリピリ、ヒリヒリといった一過性の刺激感のことを指し、主に敏感肌を対象にテストを実施することが多い。「スティンギングテスト済み」と書かれた化粧品は、皮膚刺激を感じにくいことが確認されている。
ノンコメドジェニックテスト
ニキビの元であるコメド(面包)ができにくいことを確認するためのテスト。ニキビの原因となりうる成分を極力除いて開発されることが多い。「ノンコメドジェニックテスト済み」や「ノンコメドジェニック処方」と書かれた化粧品は、コメドができにくい=ニキビができにくいことが確認されている。
ただし、これらのテストを実施していても、すべての人に皮膚刺激やアレルギー反応が出ないというわけではありません。
ちなみに、多くのオーガニックブランドが、環境保護に注力していることから、動物実験は行わないことが多いです。
オーガニックコスメと謳っているものの中には、石油由来成分やアルコール(エタノール)など、化学成分を配合しているものもあります。これらの成分が原因で肌トラブルを引き起こすこともありますので、添加物の有無を事前にしっかりと確認しましょう。
化学成分の中で、刺激になりやすいといわれている成分は下記のとおりです。
鉱物油
アルコール(エタノール)
パラベン
シリコン
合成着色料
合成香料
石油系界面活性剤
タルク
ラウリル硫酸Na
ただし、成分との相性は人それぞれですので、上記の成分で必ずしも刺激を感じるというわけではありません。また、上記の成分以外の成分で刺激を感じることもあります。
保湿は肌質問わずあらゆる肌にとって必要なことです。肌をしっかり保湿することでバリア機能が向上し、様々な肌トラブルを防ぐことが可能です。
上記でご紹介したオーガニックハーブや精油成分の中には、保湿効果に優れたものがあります。特に精油や植物油脂は植物のオイルなので、肌をしっとりと保湿してくれることが期待できます。
また、化学成分の中にも高保湿な成分はあります。例えば、セラミド類やヒアルロン酸、コラーゲン、グリセリン、スクワラン、ワセリンなどです。ブランド独自の保湿成分などもありますので、どの成分にどんな働きがあるのかを確認してみましょう。
<保湿成分の特徴>
セラミド類
角質層に存在するうるおい成分で、水分を挟み込む性質を持つ。動物性、植物性、合成など様々な種類がある。最近は肌なじみがよいヒト型セラミドが人気。
ヒアルロン酸
水分を抱えこむ性質を持つ。1gで2リットル以上の水分を抱えることができる。これまではニワトリのトサカから抽出するのが一般的だったが、近年では乳酸球菌による発酵法で製造したものが主流。
コラーゲン
水分を抱えこむ性質を持つ。分子が大きいため角質層まで浸透しないが、肌表面に保護膜を作り肌を保湿したり保護することができる。ブタや魚などの動物の皮やウロコから抽出したものが一般的。
グリセリン
角質層の水分を保持する。水分を外部から取り込む働きもある。ヤシ油やパーム油、牛脂などの油脂を加水分解したり化学合成して製造される。
スクワラン
水分の蒸散を防ぐことに優れている。これまではサメ類の肝油を化学合成で製造するものが一般的だったが、近年ではオリーブ果実油から製造されるものが主流。
ワセリン
ワセリン自体には保湿成分はないが、肌に塗ることで油膜を張ることができ、水分の蒸散を防いだり、外部からの刺激から肌を保護することができる。石油を精製して製造される。
オーガニックに限った話ではありませんが、化粧水は毎日使用するものなので、使い心地の良い化粧水を選ぶことが大切です。例えば、香りやテクスチャー、ボトルの形状(ミスト式、ポンプ式など)、使用時間帯(朝用・夜用)などです。
特に香りやテクスチャーは人によって好みが大きく分かれます。オーガニックコスメでは、合成香料ではなく、植物から抽出される天然香料(精油)が使用されていることが多く、ローズやラベンダー、イランイラン、ゼラニウムなど、深みのある香りが特徴的です。リラックス効果があります。
使いやすさを重視したい場合は、ポンプ式やスプレー式の化粧水がおすすめです。特にスプレー式(ミスト状の化粧水)は、メイクの上から使用できるものが多いため、外出先の肌の水分補給としても使いやすいです。
ニールズヤードは、1981年創業のイギリスのオーガニックブランドです。全製品において水を除く70%以上がオーガニック成分であり、かつ土壌や環境、栽培方法など厳格な規定を設けている英国ソイルアソシエーション認定の原料を使用しています。また、アメリカのUSDAによってオーガニック認定された原料も使用しています。
この商品は、ニールズヤードのスキンケアカテゴリで人気No.1のアイテムで、英国アソシエーション認定のオーガニック製品です。修復の樹木と呼ばれるフランキンセンスが配合されています。フランキンセンスには、砂漠の過酷な乾燥や強烈な紫外線でできる傷を自ら修復する力があります。保湿成分としてアロエベラエキスやペプチドが配合されており、肌のキメを整えながら潤いで満たします。不要な角質や汚れを取り除きクリアな肌に整え、後から使用する美容液やクリームの浸透率を高める効果もあります。マンダリンやベルガモット、フランキンセンスなどをブレンドした香りにはリラックス効果もあります。
鉱物油フリー、アルコールフリー、シリコンフリー、パラベンフリー、無着色です。
敏感肌を含むすべての肌タイプの方が使用出来ます。
なお、フランキンセンスシリーズでは、メイク落としや美容液、保湿クリームなどの用意もあります。
Dr.ハウシュカ(ドクターハウシュカ)は「肌本来の持つ力や働きを信じて、サポートする」ことを大切に考えたドイツのブランドで、全ての製品で自然由来原料のみを使用し、オーガニックナチュラル化粧品の認証であるNARTUEを取得済みです。
この商品は、100%天然由来処方の化粧水で、肌にうるおいを与えてキメを整え、肌をなめらかに保って艷やかな透明感のある肌に導きます。この商品に配合されている成分は全部で5種類(水、アンチリスブルネラリアエキス、エタノール、ハマメリス樹皮/葉エキス、香料)と、他のブランドの化粧水と比較するととてもとてもシンプルです。アンチリスブルネリアエキスには、あらゆる肌状態に適用してアプローチをする作用が、ハマメリスエキスには、肌の引き締め作用があるといわれています。合成防腐剤を使用しない代わりに、この化粧水ではオーガニックの小麦由来のエタノールが使用されています。香料は天然由来の精油を使用しています。
着色料フリー、保存料フリー、界面活性剤フリーです。
全ての肌タイプの方にお使いいただけますが、特に敏感肌や乾燥肌の方におすすめです。
脂性肌の方や毛穴トラブルでお悩みの方には「クラリファイングトナー」がおすすめです。化粧水でお肌を整えた後は、同ブランドのクリームでスキンケアを完成させましょう。なお、クリームは肌質や肌トラブルなどに応じて5種類から選んでいただきます。その中でも「リバイタライジング デイクリーム」はあらゆる肌質の方におすすめのクリームです。
ヴェレダは、1921年に自然医薬品メーカーとして誕生しました。植物の持つ力を最大限に引き出すバイオダイナミック有機栽培農法による植物の恵みを生かし、毎日使いたくなるような心地よさと機能性のあるスキンケア商品を生み出しています。ヴェレダで使用する植物原料の約75%はオーガニックもしくはバイオダイナミック農法で育てられたものか、認められた方法で採集された野生植物が占めています。
この商品は、日本人の肌のために開発された「ざくろフェイスケアシリーズ」の高保湿化粧水です。角質層まで水分をめぐらせしっかり保湿することができるので、肌を引き締め乾燥小じわの目立たない肌へと導くことができます。ざくろフェイスケアシリーズの共通成分として「ザクロ果実エキス」が配合されています。ポリフェノールを豊富に含み、抗酸化力や再生力に優れているので、肌細胞の老化の原因となる活性酸素を除去することができます。また、肌細胞を活性化させる作用があるので、引き締まったなめらかな肌にしてくれます。
鉱物油フリー、合成保存料フリー、着色料フリー、香料フリーです。
すべての肌タイプの方にお使いいただけますが、特に乾燥肌の方におすすめです。
同シリーズの美容液やポイントケア、クリーム使用して、スキンケアルーティンを完成させましょう。また、軽やかな使用感が好みの方には「アイリス モイスチャーローション」が、乾燥肌には「ワイルドローズ モイスチャーローション」がおすすめです。これらも日本開発処方となっています。
PHYT'S(フィッツ)は、フィトセラピーとアロマテラピーのフュージョンから1972年にフランスで生まれたオーガニックコスメブランドです。天然由来成分100%にこだわり、2002年にスキンケアブランドとして世界で初めて、オーガニックコスメ認証「COSMEBIO(コスメビオ)」を取得しました。フィッツの製品は、世界の有名スパなどでも使用されています。
この商品も、オーガニックコスメ認証「COSMEBIO(コスメビオ)」を取得した化粧水です。100%天然由来成分を使用し、内10%はオーガニック成分を使用しています。肌の明るさや透明感にこだわる女性のために作られた「ブライトニングシリーズ」の化粧水で、肌にうるおいを与え、弾力のある健康的で輝きのある肌へ導きます。保湿の代表格であるアロエベラと、独自開発された8種類の植物成分「PWE®(ベアリー、カンゾウ、セイヨウノコギリ、パセリ、ニンジン、セロリ、バジル、ウィンターグリーン)」を配合しています。ニンジンには、ハリと弾力を与える作用が、セロリには肌荒れを防ぐ作用が、パセリには肌に輝きを与える作用があるといわれています。
石油由来原料フリー、防腐剤フリー、着色料フリー、合成香料フリー、遺伝子組み換え成分フリーで、動物実験を行っていません。
すべての肌タイプの方にお使いいただけますが、特に肌に明るさや透明感を出したい方におすすめです。
乾燥肌の方には「ミセルローション」、全ての肌質の方で、オーガニック成分高配合(48%がオーガニック成分)の化粧水をご希望の方には「ビターオレンジ ローション」がおすすめです。
do organic(ドゥーオーガニック)は、2008年に設立された国産オーガニックブランドです。スキンケア全品が最難関のオーガニック認証「エコサート」を取得、さらにオーガニック先進国であるヨーロッパで信頼性の高い、フランスの「コスメビオ協会」に入会しコスメビオマークも取得しています。
この商品は、製品中の約99.9%が天然由来の原料で作られており、その内13.3%はオーガニック成分を使用しています。乾燥でごわつきが気になる肌にもすっと浸透するみずみずしいテクスチャーで、乾燥や紫外線などによるダメージを受けやすい肌にうるおいを与え、肌バランスを整えることができる化粧水です。肌荒れを防ぐ効果のある甘草根由来エキス(グリチルリチン酸2K)が配合されています。肌を保湿するだけではなく、しっかりケアして透明感のあるみずみずしい肌へ導いてくれます。さらに、保湿成分の柳蘭エキスやキューカンバーエキスがキメを整え、do organic独自の穀物保湿成分(加水分解コメヌカエキス・加水分解コメエキス・豆乳発酵液)がハリを与え、エイジングケア*をしてくれます。有機ダマスクローズのほのかな香りにはリラックス効果もあります。
* 年齢に応じた化粧品によるお手入れ
パラベンフリー、フェノキシエタノールフリー、石油系界面活性剤フリー、合成香料フリー、タール色素フリー、合成高分子増粘剤フリー、合成酸化防止剤フリー、キレート剤フリーです。また、遺伝子組み換え成分は一切使用せず、動物実験は行っておりません。
特に敏感肌の方や、肌荒れやエイジングサインが気になる方におすすめです。
保湿ケアには「エクストラクト ローション モイスト」、乾燥による小じわやハリ、くすみなどのエイジングケアには「エクストラクト ローション アドバンスト」がおすすめです。
琉白(るはく)は、国産オーガニックスキンケアブランドです。沖縄の月桃(げっとう)やシークワーサー、ニガリ、海ぶどうなどを原料として使用しています。当ブランドの月桃スキンケアシリーズは、上記でご紹介したエコサート認証を受けており、毎年更新しています。
この商品は、原材料の100%は天然由来、29.7% は有機栽培でフランスエコサート認証を取得しているナチュラル&オーガニック化粧品の高保湿化粧水です。月桃ハーブ水をベースに海洋深層水や海ぶどうエキス、6種の植物エキス、ニガリを配合しています。月桃ハーブ水はポリフェノールを豊富に含み、殺菌・抗菌作用のあるといわれています。海ぶどうエキスは、ミネラルなどの豊富な栄養素を含み、くすみのない透明感のある肌を保つ作用が、6種の植物エキス(カニナバラ果実エキス、セイヨウノコギリソウエキス、セージ葉エキス、タチジャコウソウ花/葉エキス、クビレヅタエキス、ゲットウ根/種子/茎エキス)には乱れやすい肌のバランスを整える作用が、そしてニガリには、肌のミネラルバランスを整えて保湿性を高める作用があるといいわれています。
合成保存料(パラベン、フェノキシエタノール)フリー、合成香料フリー、合成着色料フリー、アルコールフリー、石油由来成分フリー、動物由来成分フリーです。
乾燥肌や敏感肌、コンディションが乱れやすい方におすすめです。
化粧水の後は、同ブランドの美容オイルと保湿クリームで、しっかりと油分を補給しましょう。スペシャルケアアイテムとして乳液シートマスクもおすすめです。
trilogy(トリロジー)は、自然科学を駆使し、効果の高いナチュラルスキンケア製品を販売しているニュージーランド発のスキンケアブランドです。2012年に、ニュージーランドのスキンケアブランドでは初めてネイトゥルー認証を取得しました。ネイトゥルー認証は、ナチュラルおよびオーガニック成分を配合していることと、環境に配慮した製造プロセスを行っていることを保証しています。
この商品は、ミスト状のヴィーガン化粧水です。90%以上が天然由来の成分で作られています。主成分の一つであるアロエベラ葉エキスには、肌にうるおいを与え保湿し、清涼感を与えるエモリエント成分としての働きがあるといわれています。ゼラニウムオイルには肌荒れを防ぐ作用が、ラベンダーオイルには肌を整える作用があるといわれています。
パラベンフリー、合成香料フリー、石油系成分フリー、遺伝子組み換え成分フリーで、動物実験は行っていません。
ミスト状化粧水なので、日中メイクの上からでもご使用いただけます。
化粧水の後は、美容オイルや美容液、クリームなどを使用しスキンケアルーティンを完成させましょう。
Antipodes(アンティポディース)は、ニュージーランドで生まれた、グリーンビューティーブランドです。ニュージーランドの植物を原料に採用し、ヴィーガン認証やオーガニック認証をもつプレミアムスキンケアラインを展開しています。
この商品は、ニュージーランドのBioGroによオーガニック認証を、またVegSoc(英国ベジタリアン協会)よりヴィーガン認証を受けている化粧水です。肌荒れしがちな肌をしっかりケアしながら、乾燥などのストレスから肌を守ってくれます。水は一切使用せず、ラベンダー水が使用されてます。ラベンダーには、傷や炎症を穏やかにする効果があるといわれています。また、配合されているカミツレ花エキス(カモミール)には、肌の赤みを抑える効果があるといわれています。
この化粧水では、以下の成分を使用しておりません。
パラベン、硫酸塩、フタル酸エステル、シリコン由来成分、合成フィラー、遺伝子組み換え成分、遺伝子操作成分、動物性成分(はちみつは除く)、合成色素、合成香料、合成日焼け止め、鉱物油、石油化学製品(プロピレングリコールなど)、フェノキシエタノール、BHA(ブチル化ヒドロキシアニソール)、エタノールアミンおよびエトキシル化成分
また、Antipodesでは、100%生分解性の厚紙で作られたリサイクル可能な箱やガラス瓶、アルミチューブを採用しています。
あらゆる肌質の方がご使用いただけますが、特に脂性肌や毛穴の開きでお悩みの方におすすめです。ミスト状になっているので、肌の乾燥を感じたときにいつでも使用できます。
化粧水の前にクレンジングや洗顔料でしっかりと汚れを落としましょう。また、化粧水のあとは美容液やクリームでスキンケアルーティンを完成させましょう。
clēmence ORGANICS(クレメンス オーガニクス)は、年に日本に初上陸したオーストラリアの本格オーガニックコスメブランドです。全商品でACOコスモスオーガニック認証を取得しています。乾燥や肌荒れなどの肌トラブルのケアと同時に、エイジングケア*もこなすブランドです。
* 年齢に応じたうるおいケア
この商品は、全成分が天然のダマスクローズ花水100%のみのミスト状の化粧水です。角層のすみずみまで素早くうるおし、しっとりとした肌へと導きます。ダマスクローズ花水は、水蒸気蒸留法でダマスクバラエキスを抽出した際に出る、ダマスクバラの香りやエキスが溶け込んでいる芳香蒸留水です。ダマスクローズ花水には、肌を保湿しながらツヤを与え、肌を整える効果があるといわれています。
メイクの上からもご使用いただける化粧水です。
クレメンス オーガニクスでは、この化粧水を含む全製品にて以下の成分を使用していません。
パラベン、ソルビン酸カリウム、ポリエチレングリコール、ナノ粒子、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸アンモニウム、石油系化学製品、人工香料、フタル酸エステル、ホルムアルデヒド、遺伝子組み換え成分
また、環境にやさしいパッケージを採用し、かつ成分の持ちを良くするため、遮光性のアルミ容器を採用しています。
同ブランドには、W洗顔不要のクレンジングや乳液、クリーム、美容液、万能バームなどがあります。
Frantsila(フランシラ)は、農園として300年以上の歴史を誇るフィンランドのオーガニックコスメブランドです。国土の約7割が森と湖に囲まれるフィンランドの気候は寒暖差がとても激しく、その環境下で自生する植物の生命力を最大限に生かした商品作りを行っています。
この商品は、肌にハリとうるおいを与えるミスト状の化粧水です。ベースには天然のダマスクバラ花水を使用しています。ダマスクバラ花水には、肌に栄養を与え保湿力を高めてくれる効果が期待できます。また、ローズのエッセンシャルオイル(ダマスクバラ花油)には、肌を柔らかくする効果があるといわれています。さらに、ライム果皮油の働きにより、引き締まった肌へと導きます。
アルコールフリー、鉱物油フリー、ケイ酸塩フリー、人工香料フリー、着色料フリー、遺伝子組み換え成分フリーです。使用しているプラスチックチューブは、サトウキビ由来の原料を使用しています。また、100%リサイクル可能なガラスとアルミニウムを使用しています。
同ブランドのクレンジングミルクは、ブランド内のスキンケアアイテムの中で1番人気があります。ダブル洗顔は不要で、しっかりとメイクや毛穴の汚れを落としてくれます。
Be(ビー)は、2018年にスタートした国産のオーガニックブランドです。肌や体が求めるエネルギーや栄養を、時間や手間をかけることなくシンプルな形にして取り込むことを追求しています。スキンケアの他、ヘアケアやボディケア、インナーケアなども展開しています。
この商品は、原材料の99%以上が天然由来成分、内20%はオーガニック成分で作られた化粧水です。オーガニック成分は有機認証のエコサートを取得しています。スキンケア共通成分である、Beオリジナルのオーガニック発酵エキス「(アスペルギルス/サッカロミセス)(マグワ果実/コメ)発酵粕エキス」が配合されています。国産のアグワ果実と有機米を発酵させて作られたこのエキスは、アミノ酸を豊富に含んでおり、肌のキメを整えて明るい印象の肌へと導いてくれます。また、2種類の幹細胞エキス*が配合されており、乾燥によるキメの乱れやくすみ、ハリやツヤのない肌を瞬時にみずみずしいうるおいで満たす作用があります。さらに、1gで6リットルもの保水力があるといわれるシロキクラゲ多糖体やアロエベラ液汁が配合されているので、角質層の奥までうるおいを届けることが可能です。独自のオーガニック精油ブレンド(ラベンダーやローズマリー、ベルガモット)には、リラックス効果もあります。
*マリンプラント幹細胞エキス(クリスマムマリチマムカルス培養液)、パワープラント幹細胞エキス(エリンギウムマリチムムカルス培養液)
シリコンフリー、鉱物油フリー、石油系界面活性剤フリー、合成香料フリー、紫外線吸収剤フリー、パラベンフリー、フェノキシエタノールフリーです。環境にやさしい容器を使用し、原材料・包装資材の調達、製造工程をすべて国産にすることで、輸送にかかる温室効果ガスの削減を実現しています。
乾燥肌の方や、くすみが気になる方におすすめです。
同ブランドのスキンケアアイテムには、洗顔料や美容液、クリームなどが用意されています。美容液「Beエッセンスセラム」には、1,000万個の幹細胞エキスが配合されており、ハリやなめらかさ、潤いに満ちた肌へと導いてくれます。
オーガニックコスメだから(だけが)安全、安心
オーガニックだから肌にも環境にもやさしい
と考えている人が多いですが、一概にそうとはいえません。
有機栽培された植物の中には、天敵である微生物などから身を守るために植物毒を放つものがあり、その毒性が肌荒れやかぶれなどの肌トラブルを引き起こす可能性があります。自然の成分の中にはまだ研究が進んでいないものが多く存在します。また、有機栽培された植物だけを使用したコスメは、品質にばらつきが出る場合もあります。人によっては、オーガニックコスメで肌荒れやアレルギー反応が出ることもありますので、注意しましょう。肌トラブルを抱える方は、必ず皮膚科医に相談し、自分に合った化粧品を選定しましょう。
オーガニックコスメを選ぶ上で、注目すべき点には下記があります。
どんな成分が配合されているか
配合されている成分が有機か
オーガニック成分は全体の何%か
オーガニックコスメには、オリーブ油やホホバ種子油、トウキンセンカ花エキスなど様々な成分が配合されています。
オーガニック成分で注意していただきたいのが、香料です。香料自体が、低分子で肌に吸収されやすいという特性があり、肌トラブルが出やすいといわれています。オーガニックコスメの香料として天然精油が使用されることが多いですが、天然精油の中には、アレルゲン物質が含まれているものもあります。
オーガニック成分に限ったことではありませんが、成分に対する肌反応には個人差があります。購入前にサンプルやテスターで肌との相性を確認することを推奨します。
商品のパッケージや公式サイトなどで、配合されている成分が有機かどうかを確認することができます。例えば、オーガニック認証を取得しているものであれば、認証マークの表示があります(オーガニック認証に関しては、この記事の冒頭で詳しく解説しています)。成分中の一部のみ有機成分を使用している場合は、下記の例のように有機成分のみ「※」で表示されています。
水、グリセリン、オリーブ油※、ホホバ種子油※、ローズマリー葉油、レモン果皮エキス...
※有機栽培成分
日本にはオーガニックコスメの明確な基準がないため、オーガニック成分の割合は各ブランドの公式サイトやオーガニック認証の基準などで確認しましょう。
化粧水の使用方法として、コットンの使用を推奨しているブランドがあります。手で直接つけるのとどう違うのか疑問に感じてる人は多いのではないでしょうか。
手とコットンにはどちらにもメリット・デメリットがあります。肌負担を考慮すると、基本的には手で化粧水をつけるのを推奨します。しかしムラができやすかったり、目元や鼻などの細かい箇所につけづらいというデメリットがあります。
反対に、コットンを使用する方が細かい部分まで均等につけることができますが、摩擦により肌負担が大きくなるというデメリットがあります。
いずれの方法でも注意すべきことは、摩擦やパッティング(肌を叩くこと)を避けることです。赤みや色素沈着、ハリやシミなどの肌トラブルを招く恐れがあるため、肌全体に優しくなじませるのがポイントです。化粧水を「叩き入れる」のではなく「肌の上にのせる」イメージで浸透させましょう。
コットンを使用する際は、肌負担が少ないコットン(オーガニックなど)を選び、コットン全体がひたひたになるくらい化粧水をたっぷり使用し(その分コストがかかります)、過度の摩擦を避けましょう。
乾燥が気になる時や紫外線を浴びた日は「コットンパック」がおすすめ
肌が乾燥していたり、外出して紫外線をたっぷり浴びてしまった日は、いつもよりも入念なスキンケアが必要です。そこでおすすめなのが、化粧水とコットンを使用したコットンパックです。フェイスパックのような機能を果たしてくれます。
やり方はとても簡単です。コットンに化粧水をたっぷりつけ、顔全体にコットンをのせ5分程度そのまま放置するだけです。コットンを2枚に裂いて使うのもおすすめです。
ただし長時間コットンをのせたままだと、コットンが肌の水分を奪ってしまいますので、長時間のコットンパックは避けましょう。また、コットンパックの後のスキンケアもしっかりと行ってください。
保湿が重要だからといって、化粧水を規定量以上に使用していませんか?化粧水はたくさん塗る方が肌に良いというわけではありません。角質に浸透できる水分量は決まっているので、肌に塗った分全てが浸透するというわけではないからです。一時的に肌に浸透したりプルプルになっている感覚があるかもしれませんが、すぐに蒸発するため、あまり意味がありません。
反対に、使用量よりも少ない量を使用すると、十分に保湿されない可能性があります。そのため、ブランドが定めた使用量はしっかりと守りましょう。
使用量は「100円玉大」など硬貨の大きさで明記されていることが多いです。「適量」と書かれている場合は、100〜500円玉くらいの量を使用するのがよいです。
スキンケアとは、端的にいってしまえば「肌を保湿すること」です。肌の保湿は「水分を補充し、油分でカバーする」のが基本です。油分は肌の上に油膜を張り、水分が逃げるのを防ぎます。
化粧水は肌に水分を補充するものなので、化粧水だけではスキンケアは不十分ということになります。化粧水の後は、油分を多く含む乳液やクリームなど必ず使用しましょう。
テレビCMや広告などで「肌の奥まで浸透!」などの文言を見聞きしたことがある人は多いのではないでしょうか?しかし、実際には化粧品は皮膚の一番外側の部分である「角層」までしか浸透しません。人間の皮膚には、外部からの侵入物を体内に取り込まないシステムが備わっているためです。バリア機能を持つ角質をしっかりと保湿し、いい状態に保つことが極めて重要です。
基本的なステップは、化粧水→乳液の順番です。水分を補給したあとに油分で膜を張って水分を閉じ込めます。商品の中には「先行乳液」といって、化粧水の前に使用するものもあります。例えば、スキンケアブランドのアルビオンはスキンケアの最初のステップに乳液を使用します。化粧水の使用方法については、ブランドの公式サイトなどで確認を行いましょう。
日本には四季があり、それぞれも季節によって気候が大きく変わります。気候により肌の状態は左右されやすいため、できれば季節ごとに化粧水を使い分けるのがよいでしょう。
例えば、乾燥しやすい秋冬には保湿効果が高い化粧水を、皮脂分泌が多くなりやすい春夏には皮脂分泌を抑える作用もある化粧水を使用するなど、肌の状態に合わせて異なるスキンケアを取り入れてみましょう。
ただし、一度開封した化粧水はできるだけ早く使い切る方がよいので、次のシーズンに持ち越さないよう、使い切れる容量を購入するようにしましょう。
年齢によって肌の状態は変わるので、使用する化粧水も変える必要があります。例えば、皮脂の分泌量は20〜30代をピークにどんどん減ってきます。
20代で使用していた化粧水では保湿が物足りなく感じるなど肌の変化を感じたら、化粧水を含むスキンケアを見直すべきタイミングといえます。
基本的には、朝晩で使い分ける必要はありません(朝・夜専用のものでない限り)。しかし、朝のメイクの前に油分が多い化粧水を使用すると、メイクのりが悪くなってしまいます。そのため、朝は油分の少ないもの、夜は油分が多いものなど、朝晩でスキンケアアイテムを使い分けるのもありです。
スキンケアのアイテム同士の相性やなじみが良いのは同じブランドでスキンケアアイテムを揃える「ライン使い」です。
各スキンケアブランドは、基本的にライン使いすることを全体に化粧品を開発していますので、相性や効果を考慮すると、ライン使いをすることで効率的に肌のケアが可能です。
とはいえ、別のブランドのアイテムを組み合わせて使用する方が、肌の調子が良いと感じる人もいると思います。ライン使いだけがスキンケアの正解ではないので、自分の肌の状態に合わせて最適なアイテムを選ぶようにしましょう。
拭き取り化粧水とは、洗顔の代わりに、コットンに化粧水を付けて汚れを取り除いたり、古い角質を落とすものです。もともとはフランス発祥のスキンケアアイテムといわれています。フランスの水道水は硬水で、硬水に含まれるマグネシウムやカルシウムなどのミネラルにより肌が乾燥したり肌荒れの原因となるため、フランスなどのヨーロッパでは、クレンジングや洗顔などはコットンや布で拭き取るのが主流です。
日本の水質は軟水なので、わざわざ拭き取り化粧水を使う必要はありません。ただし、拭き取り化粧水で古い角質を落とし化粧水の浸透が高くなる効果があるので、スキンケアに取り入れるのはありです。使用時はコットンによる摩擦には十分注意しましょう。
かずのすけ, 白野実(2019)『美肌成分事典』主婦の友インフォス
上原恵理(2021)『医者が教える 人生が変わる美容大事典』KADOKAWA
永松麻美(2021)『正しい知識がわかる 美肌事典』高橋書店
すみしょう(2021)『最短で美肌になるために知っておきたい スキンケア大全』KADOKAWA
久光一誠(2021)『効果的な「組み合わせ」がわかる 化粧品成分事典』池田書店
川島眞, 川田暁, 神田吉弘, 世喜利彦, 能﨑章輔(2018)『美容の科学』じほう
宇山侊男, 岡部美代治, 久光一誠(2020)『化粧品成分ガイド 第7版』フレグランスジャーナル
小林智子(2022)『すっぴん肌が好きになる 肌トラブル大全』WAVE出版
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