コロッケの衣では小麦粉とパン粉を使用するのが基本ですが、グルテンの摂取を控えている方やアレルギーの方はグルテンフリーでもコロッケを楽しむことができます。小麦粉とパン粉の代わりに使用するのが米粉と米パン粉です。中はホクホク、外はサクサクのグルテンフリーコロッケの作り方をご紹介します。
コロッケとは、茹でて潰したじゃがいやクリームソースにひき肉や野菜などを混ぜ成形し、衣をつけて油で揚げた日本料理です。西洋料理のクロケット(croquette)を模倣して考案されました。
コロッケは大別して、ポテトコロッケとクリームコロッケに分けられます。前者はマッシュポテトを、後者はクリームソースをベースに作られます。
コロッケの基本の材料はじゃがいも、ひき肉、玉ねぎです。成形した後に小麦粉と溶き卵、パン粉の順で衣をつけ、油で揚げて作ります。
コロッケ単体で食べるのはもちろん、カレーやサンドイッチ、パンなどのトッピングとして使用することもあります。また、揚げる前にカレーやケチャップなどの調味料を加えて味をつけるコロッケもあります。
基本のコロッケでは小麦粉やパン粉などグルテンを含む食材を使用しますが、グルテンフリーの方は小麦粉の代わりに米粉や片栗粉を、パン粉の代わりに米粉でできた米パン粉を使用することで、美味しいコロッケを作ることができます。
米粉は小麦粉のようにグルテンを生成しないため、サクッと揚げることができます。また、米粉は油の吸収率が低いので、時間が経ってもベチョっとなりにくいのも特徴です。
コロッケを美味しく作るコツをいくつか紹介します。
じゃがいもは水から茹でます。沸騰したお湯から茹でると、火の通り方にムラができ、外側は十分柔らかいのに内側は火が通ってなくて固いといった「加熱ムラ」が発生してしまいます。
茹で上がったじゃがいもは熱いうちに潰すようにしましょう。冷めてからでは潰しにくくなります。フォークで簡単に潰すことができます。
成形したコロッケのタネは一度冷ましてから揚げるのもポイントです。タネの温度が高い状態で揚げると破裂する可能性があります。粗熱が取れてから揚げるようにしましょう。
じゃがいも
大2個(380g)合い挽き肉
100g玉ねぎ
1/2個(100g)オリーブオイル
大さじ1/2★塩
小さじ1/2★こしょう
少々米粉
適量溶き卵
適量米パン粉
適量揚げ油(米油)
適量キャベツ(千切り)
適量じゃがいもは皮を剥いて半分に切り、幅2cmに切ります。カットしたじゃがいもを鍋に入れ、かぶるくらいの水を注ぎ、10分ほどそのままさらします。玉ねぎはみじん切りにします。
じゃがいもを水にさらすことで余分なデンプンが取り除かれ、ホクホクの仕上がりになります。ただし水にさらす時間が長いとビタミンCなどの栄養素が流出してしまうので注意しましょう。
鍋の水を捨て、再びかぶるくらいの水を入れて中火にかけます。煮立ったら火を弱めて蓋をし、15分ほど茹でます。
柔らかく茹で上がったらザルにあげて水けをきり、ボウルに入れます。
じゃがいもが茹で上がったら熱いうちにフォークで潰します。細かく潰してもいいですし、じゃがいもの食感を楽しみたい場合は粗めに潰すのも◎。
じゃがいもが冷めてしまうと潰しにくくなってしまうので、火が通ったらすぐに潰しましょう。茹でたじゃがいもは熱くなっているのでやけどには十分注意してください。
オリーブオイルをフライパンに中火で熱し、玉ねぎをしんなりするまで炒めます。
玉ねぎは加熱することで辛味成分である硫化アリルが揮発するため、辛味が軽減され甘味を感じやすくなります。
玉ねぎがしんなりしたらひき肉を入れてほぐしながら炒めます。
火が通ったら★(塩、こしょう)を加えて混ぜ合わせましょう。
ひき肉に火が通ったら潰したじゃがいもが入ったボウルに加えて混ぜ合わせます。
熱くなっているので、手ではなくヘラを使って全体的によく混ぜ合わせましょう。
コロッケのタネを4等分にし成形します。
手のひらに収まる大きさにしましょう。また、4つとも大きさを揃えることで火の通りが均一になります。
成形したコロッケのタネに米粉を丁寧にまぶし、溶き卵、米パン粉の順に衣をつけます。
揚げ油を中温(170℃)に熱し、コロッケを入れます。上下を返しながらこんがり揚げて、油をきります。
米パン粉は従来のパン粉と比較して焦げ目がつきにいのが特徴です。パン粉で揚げるような鮮やかな茶色にはなりにくく、加熱しすぎると一気に黒く焦げてしまいますので、揚げすぎには要注意です。
コロッケが揚がったらお皿に盛り、キャベツを添えて完成です。
グルテンフリーのコロッケもサクサクな食感を楽しむことができます。お好みでソースなどをつけてお召し上がりください。
本レシピではこの商品を使っています。
創業90年の米粉メーカー「上万(ウエマン)」が独自技術で開発した米パン粉は、国産米のみで作られています。小麦粉やグルテンはもちろん、ショートニングや添加物などを一切使用していないので、安心して食べられます。
本レシピではこの商品を使っています。
新潟産うるち米を使用した米粉です。超微粒の米粉はダマになりにくく、お菓子や料理などに幅広く使えます。
1kg入りの徳用サイズなので、毎日のお料理やお菓子作りに活用することができます。
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