フライパンのデザインはシルバー系のカラーリングで洗練されたデザインの製品が多くなっていますが、この記事では、ポップでどこか懐かしいレトロなデザインのフライパンを紹介します。
レトロなフライパンと言えば、一般的には鉄製の本体に木製の取っ手がついたヴィンテージなデザインのフライパンや、陶器素材の白いフライパン、白地に花柄などの模様がついたポップなデザインを想像する方が多いでしょう。
しかし、白いフライパンは現在、市場での流通が少なくなっています。基本的に鉄製に白いホーローのコーティングが施された製品が多いのですが、鍋にそういったデザインは見られるものの、フライパンでは僅かです(過去に生産されたリユース製品が流通していたりはします)。どうしても白いレトロ調の製品が欲しい方は、フライパンの代わりにもなる片手鍋(ソースパン)を探してみるとよいかもしれません。
フライパンを選ぶ際に押さえておきたい基本的なポイントを紹介します。フライパンを選ぶ際には自分の料理スタイルに合わせて、欲しい形状や素材・コーティングから絞るとよいでしょう。
フライパンの形状は、底面の面積が広い浅型と、側面に高さのある深型に分けられます。
浅型は底面の面積が広く、深型と比べると軽いので振る動作に適していることから、ムラなく具材に熱を通すことができ、炒め物向きです。
深型は側面の高さがあるので、煮物やスープ等の汁物料理はもちろん、揚げ物も作ることができます。側面の高さは炒め物を作る時に具材が飛び散りにくいというメリットもあります。ただし、浅型に比べるとやや重めです。
よく商品の説明に書かれている「24cm」などのフライパンのサイズは、フライパン本体の直径のサイズを指しています。
小さいものでは14cm、大きいものでは30cm以上と幅広いサイズがありますが、選ぶ際には作りたい料理の人数分で選ぶと良いでしょう。
目玉焼き等の軽い料理用なら14〜20cm、2〜3人分の料理なら22〜26cm、4人以上や、作り置き用なら28cm以上のサイズがおすすめです。
大きいフライパンなら一度にたくさんの料理を作ることができますが、大きければ大きいほど良いということではありません。大きいほどに重く、温まるのに時間がかかるようになりますし、大きいフライパンで少量の料理を作る場合、食材の乗っていない部分が過剰に温まってしまい、その部分では食材が焦げ付きやすくなってしまったり、フライパンの劣化が起きてしまいます。作る料理に合ったサイズのフライパンを選ぶことが肝要です。
フライパンはだいたい500g〜1.5kgくらいの製品が多くなっています。1kg以上になると女性にとっては重たいと感じるような重さと言われ、食材が入ると更に重くなるので、調理の際に持ち上げて振るうのが大変になります。
フライパンは底が厚いほど保温性が高まり、フライパン内の温度差「熱ムラ」も生じにくくなるので、クオリティの高い料理に仕上げることができる一方、底が厚いほどフライパンも重たくなります。また、くっつきにくくするためのコーティングもフライパンの重さになるため、高性能なフライパンほど重たいフライパンが多くなっています。
素材ではアルミニウム・チタンが軽く、鉄・ステンレス・銅が重たくなっています。軽くて扱いやすいフライパンを探している方は、チタン製のフライパンは流通量が少なく値段も高いので、アルミニウム製のフライパンがおすすめですよ。
現在、フライパンは「アルミニウム製のコーティングフライパン」が主流となっています。
アルミニウムは非常に軽く、フライパンが得意とする炒め物の振るう動作に適しているほか、お手入れの際にも扱いやすいのがポイントです。また、熱伝導率が高くフライパンがすぐに温まるので、さっと料理をすることができ、時短にもなります。
フライパン内側のフッ素樹脂やセラミック等のコーティングによって、料理の際に食材がくっつきにくくなっているので、料理で失敗しにくく、調理後も汚れがするっと落ちるのでお手入れも簡単です。
コーティングは、最もポピュラーで安価なフッ素樹脂(よく聞くテフロンもフッ素樹脂加工の一種です)、陶器素材のセラミック、ガラス素材のホーローがあります。
フッ素樹脂は化学物質のため、身体への影響について議論がありますが、現在では有害ではないと結論付けられています。安全性を求める方は少々値が張りますが、セラミックやホーローのコーティングフライパンを選ぶとよいでしょう。
コーティングフライパンはコーティングの劣化による寿命(平均1〜2年)があり、使っているうちに食材がくっついて焦げ付きやすくなってしまいますが、料理頻度がそこまで高くない方であれば、強火で調理しない、急に冷やさない等の正しい使い方を続けることでより長く使うことができますよ。
料理が好き、頻繁に料理をする、美味しい料理を極めたいという方はコーティングされていない鉄やステンレス、銅のフライパンがおすすめです。コーティングの劣化の心配がなく、どれも丈夫な素材なので長く使うことができ、使い方によっては10年以上使うこともできます。また、いずれの素材も高い機能性を持つので、料理も美味しく仕上がりますよ。
鉄は、丈夫なのはもちろん、熱伝導率・保温性に優れるので、料理の出来の良さで料理好きな人々から絶大な支持を誇っています。フライパンから溶け出す鉄分の補給も期待できますよ。
お手入れが大変ですが、料理とお手入れを続けるうちに油がフライパンに馴染んで食材がくっつきにくくなり、使いやすくなっていきます。ただし、堅牢さゆえにフライパン自体がとても重く、大きいモノでは片手で持ち上げるのが難しいほど重い製品も。
鉄フライパンは一枚の鉄板から作り出される製品と溶かした鉄を肩に流し込んで作る鋳鉄の製品があります。鋳鉄はより重量があるものの、保温性に優れ、調理の際に食材への火の通りをよくする遠赤外線効果が期待できますよ。
ステンレスは、鉄にクロムを配合した錆びにくい金属で、とても丈夫なのはもちろん、お手入れが簡単で、家庭からレストランで広く使われています。素材の見た目を生かしたシンプルでスタイリッシュなシルバーのデザインの商品が多く、キッチンに出しっぱなしにしていてもインテリアに見えるほど。
一方、鉄と同じくらいの重さがあり、サイズの大きな物では調理中に重く感じてしまうでしょう。熱伝導率が高くないため、具材に火を通すのに少し時間がかかりますが、冷めにくいというメリットでもあり、余熱調理もできます。
銅は、他の素材と比べて抜群に熱伝導率が高く、時短調理を可能にするほか、均等に熱が伝わるため、ムラなく食材に火を通すことができます。一方で冷め易くもあるため、細やかな温度調整ができ、繊細さを求めるプロの料理人に愛用されています。銅イオンによる抗菌作用も期待できるでしょう。
とても柔らかい金属なので丁寧に扱う必要があり、鉄同様に細やかなお手入れをする必要があります。
値段がとても高く、料理上級者向けと言えます。また、重量のある製品が多いので、扱いにくく感じてしまうかもしれません。
フライパンの取っ手は現在、下記の素材があります。
樹脂製...丈夫かつ滑りにくく、持ちやすい
木製...持ちやすく、見た目がお洒落なものの、劣化しやすい
金属製...頑丈だが調理中に熱くなりやすく、重量がある
フライパンによっては取っ手に角度が付いていることでフライパンが持ちやすく、振るいやすくなっている製品もあります。
取っ手の接続部分の金具(リベット)がフライパンの内側に出ていない製品はお手入れが簡単で、接続部分の劣化の心配なく使うことができます。また、T-Falの製品をはじめとして、取り外すことのできる取っ手は調理後に取っ手を外してそのまま食卓に出すことができるほか、収納やお手入れの際にとても便利です。
基本的に電気抵抗を持つ鉄、ステンレスのフライパンはIHコンロで使用できますが、それ以外の素材(アルミニウム、銅、チタン)は基本的にIHコンロでは使えず、底面にステンレス製のIHディスクが搭載されているなど、IHコンロで調理できるように加工されているものだけがIHコンロで使用できます。普段IHコンロを使っている方は、購入前にIH対応の商品かしっかり確認しましょう。
近年普及率の上がっている食洗機は家事の時短になり、とても便利ですが、フライパンは基本的に不向きとされています。
理由として、フライパンの素材として最もポピュラーなアルミニウムは熱やアルカリ性に弱いため、変形・変色してしまうおそれがあります。また、フライパンのコーティングも、フッ素樹脂はアルカリ性に弱く、セラミックやホーローのコーティングも洗剤に含まれる研磨剤によって傷が付き、劣化してしまいます。
鉄フライパンは食洗機で洗うことができますが、焦げ付きや錆び付きを防ぐ油膜が剥がれてしまいます。また、洗ったあとにしっかり乾燥させないと錆びてしまいます。ステンレスのフライパンは丈夫なため、食洗機で洗うことができますが、重量があるので、食洗機に入れる際は脱輪に要注意です。
食洗機対応のコーティングフライパンもありますが、コーティングの劣化を防ぐため、中性で研磨剤が入っていない洗剤を選ぶようにしましょう。
「Vermicular(バーミキュラ)」は、愛知県名古屋市に本社を置く「愛知ドビー」という老舗鋳造メーカーの鍋やフライパンのブランドです。「素材本来の旨味を凝縮するフライパン」というキャッチコピーで料理の仕上がりの良さと使いやすさを追求した鋳物ホーローフライパンが特徴で、製品はすべて日本国内で生産され、職人によって組み立てられています。
「フライパン 24cm 深型」は、鋳鉄製フライパンの本体にホーローのコーティングがされているので、鉄フライパンならではの熱伝導率の良さや保温性の高さ等のメリットを持つと同時に、コーティングによって食材が焦げ付きにくく、鉄フライパンならではのお手入れが不要で、お手入れは使用後に洗うだけなのでとても簡単です。深型なので、炒め物以外にも汁物料理でも使うことが出来ますよ。
Vermicularのフライパンは、自社開発の水がなじみやすい特殊なホーロー加工と、蓄熱性の高い鋳鉄の組み合わせによって水を瞬時に蒸発させることで料理の余分な水分を飛ばすことができ、炒め物をしゃきしゃきに仕上げることができます。
鉄フライパンのデメリットである重さも、側面を薄くする加工によって、深型ながら1.05kgと重さが抑えられています。
また、見た目も鉄フライパンの重厚なデザインと木製(ウォールナット)の取っ手がまるでアンティークのようでとてもおしゃれです。取っ手は職人が一つ一つ加工して作られており、持ちやすさが追及されています。
気になる点として、様々な技術や加工が詰まっているので、約18,000円とかなりの高価格になっています。ホーロー加工はガラス素材なので衝撃や急な温度変化に弱く、丁寧に扱う必要があります。また、木製の取っ手は強火の調理やコンロに置く位置が悪いと焦げてしまうことがあるので気を付けましょう。ホーロー加工と取っ手の劣化には有料のリペアサービスがありますよ。
◯良い点
熱伝導率、保温性が高い
重厚でおしゃれなデザイン
焦げ付きにくく、お手入れが簡単
多用途な深型
✕気になる点
やや重い(1.05kg)
コーティングに寿命あり
衝撃に弱い
高価(18,000円)
鋳物ホーロー鍋で有名な「staub(ストウブ)」は、フランス発のブランドで、現在はドイツの大手キッチンメーカー「Zwilling」の傘下にあります。鍋以外にも様々なキッチンウェアも手掛けています。
「ヴィンテージフライパン 24cm」は、ストウブならではの鋳物ホーローのフライパンです。鋳物フライパンの熱伝導率の良さや保温性の高さ、遠赤外線効果等のメリットを持つと同時に、ホーローのコーティングによって食材が焦げ付きにくく、鉄フライパンならではのお手入れが不要で、お手入れは使用後にさっと洗うだけなのでとても簡単です。特に、ストウブの「マット・エマイユ」という表面がざらざらとしたホーロー加工は油なじみがとても良く、食材がより焦げ付きにくくなっています。
存在感のある重厚なデザインと木製の取っ手がとてもおしゃれで、商品名の通りヴィンテージな雰囲気があります。フライパン先端の取っ手はひっかけて収納ができるほか、持ち運んで食卓に出すときなど、フライパンを持つ際にとても便利ですよ。
気になる点としてまず、2.1kgと非常に重たくなっています。また、ホーロー加工は使っているうちにコーティングの劣化が進み、数年のうちに食材がくっつくようになってくるでしょう。また、鋳物もホーローも衝撃に弱く、落としてしまった際にヒビが入ってしまったり、割れてしまったりするので、丁寧に扱う必要があります。木製の取っ手は強火の調理で焦げてしまうことがあるので調理の際は気を付けましょう。価格も約18,000円とかなり高めなので、おしゃれに質の高い料理を楽しみたいという方にお勧めです。
◯良い点
熱伝導率・保温性が高い
おしゃれなデザイン
焦げ付きにくく、お手入れが簡単
料理が美味しく仕上がる
✕気になる点
重い(2.1kg)
コーティングに寿命あり
衝撃に弱い
高価(約18000円)
「Turk(ターク)」は、1857年に鍛冶職人のアルバート=カール・ターク氏がドイツで創業した老舗のフライパンブランドです。160年以上5代にわたり伝統技術を受け継ぎ、クラシックなフライパンを作り続けている歴史あるブランドです。
職人が一枚の鉄板から1つのフライパンに仕上げた「クラシックシリーズ」が有名で、継ぎ目がなく、ハンマーで加工しているので表面がでこぼこしているのが特徴です。
Turkの「クラシックグリルパン 24cm」は、Turkならではの一枚の鉄板から鋳造されたグリルパンで、本体の両脇に鉄製のハンドルが付いています。両脇のハンドルは持ち上げやすいのは勿論、すき焼きやパエリア等を作ってそのまま食卓に出せば非常に食卓映えするでしょう。また、オーブン調理など、工夫次第で様々な使い方ができるグリルパンです。
Turkの製品は職人がひとつひとつ丁寧にハンマーで加工しており、同じ見た目のフライパンがなく、ごつごつとした見た目が特徴ですが、とても高い品質を誇ります。Turkの製品で作る料理のクオリティは、他のフライパンで作るよりも飛び抜けていると言う人もいるほどです。
重厚で無骨なデザインは使い込んでお手入れを続けるほどに存在感を増していきます。丈夫かつコーティングが施されていないのでお手入れを続ければ長く使い続けることができ、まさしく「一生モノ」となるでしょう。
気になる点としては、重さ(1.6kg)、鉄フライパンならではのお手入れでしょう。窒化コーティングがされていない製品のため、初めて使う前の空焼きや、使用後の乾燥をしっかりと行う必要があります。また、取っ手は鉄製なので調理中に熱くなってしまうので、持つ際は鍋つかみ等を使う必要があります。
◯良い点
熱伝導率・保温性が高い
丈夫で長く使える
様々な料理ができ、おいしく仕上がる
重厚なデザイン
✕気になる点
お手入れが大変
重い(1.6kg)
取っ手が熱くなる
「de buyer(デバイヤー)」は、フランスのクックウェアメーカーで、1830年創業でフランス政府も伝統工芸として認めている伝統あるメーカーです。フライパンをはじめ、様々なクックウェアを扱っています。
「鉄フライパン26cm ミネラルビー エレメント」は、クラシックな見た目が特徴的な鉄フライパンです。シンプルで使いやすく、海外の比較サイトで高い人気を誇っています。
鉄フライパンならではの熱伝導率の良さや保温性の高さは勿論のこと、フライパン内側の熱ムラが生じにくく、料理の仕上がりがとても良いというレビューが多数あり、フランスの伝統的メーカーならではの高品質さが魅力です。頑丈なのでお手入れを続ければとても長く使い続けることができますよ。
また、未使用時の酸化を防ぐために「ミネラルビー」というミツバチが作り出す蜜蝋を用いた天然由来のワックスが用いられているので、使い始めの面倒な空焼きは不要で、ワックスを洗い流してフライパンに軽く油をならすだけで使い始めることができます。
鉄製の取っ手はとても丈夫で、傾斜がついているので、重たい鉄のフライパンでも持ち上げやすくなっています。
気になる点としてまず、1.9kgと重量があります。また、鉄製の取っ手は調理中に熱くなりやすいので、持つ際は鍋つかみ等で持つ必要があります。鉄製のフライパンなので、使い始めの「油ならし」、調理前の「油返し」等の鉄フライパン独特のお手入れが必要になります。価格は約8,000円と、鉄フライパンにしてはやや高めですが、長く使い続けることを考えるとそこまで高いとは言えないかもしれません。
◯良い点
熱伝導率・保温性が高い
丈夫で長く使える
料理が美味しく仕上がる
天然由来のワックス使用でお手入れが比較的簡単
取っ手が持ちやすい
✕気になる点
重い(1.9kg)
お手入れが大変
取っ手が熱くなりやすい
やや高価(約8,000円)
「タマハシ」は、新潟県燕市に本社を置くキッチンウェアを手掛けるメーカーで、日本の金属加工の中心地である燕三条産の高機能なキッチンウェアを仕入れ販売をする会社として1963年にスタートしました。現在では自社開発も行っており、ミッフィーやスヌーピーといったポップなキャラクターとコラボしたかわいらしいデザインの製品を多く扱っています。
「『MIFFY』 アルミ ディープパン 24cm」は、アルミニウム製で深さ6.6cmの深型フライパンで、重さも760gとフライパンの平均レベルの重さで扱いやすく、様々な料理に使うことのできる使いやすいフライパンです。フライパン内側には食材をくっつきにくくするフッ素樹脂加工が施されているので、料理やお手入れの際も食材がくっつきにくく、汚れも落ちやすくなっています。
フライパンの底にはステンレス製のIHディスクが搭載されているので、IHコンロでも使用可能です。IHディスクには保温性を高め、底の変形を防ぐ機能もあります。樹脂製の取っ手は持ちやすく、丈夫なのが特徴です。
フライパンの外側は白地に自転車をこぐミッフィーがデザインされており、ポップでどこか懐かしいデザインとなっています。
気になる点としては、フライパン内側のフッ素樹脂加工には寿命があるので、数年のうちに劣化が進み焦げ付きやすくなります。また、フライパンの外側は白いので汚れが残ってしまうと目立ちやすいでしょう。フライパン本体がアルミニウムのみで出来ているので、落としたりぶつけてしまうと薄い側面が曲がりやすいので要注意です。
◯良い点
安価(約2,000円)
熱伝導率が高く、お手入れ簡単
かわいらしいデザイン
多用途な深型
✕気になる点
コーティングに寿命あり
外側は白いので汚れが目立つ
側面が変形しやすい
「FIKA」は、韓国の「Neoflam」という会社が手がけているフライパンのブランドで、韓国で最も注目されているブランドと言われています。白やパステルカラーのフライパンや鍋などをはじめとして、さまざまなキッチンウェアを手がけています。
「フライパン26cm」は、アルミダイキャスト製のフライパン本体にセラミックのコーティングが施されたフライパンです。白いセラミック加工とナチュラルカラーの木製の取っ手がどこか懐かしく、温かみのあるデザインとなっています。取っ手の接続部分の金具(リベット)がフライパンの内側に出ていないので、お手入れもしやすくなっています。
アルミダイキャストは溶かしたアルミニウムを型に流し込んで製造する方法で、通常のアルミニウムよりも頑丈で、保温性が高くなっています。セラミックのコーティングはフッ素樹脂加工よりも安全性が高く、調理の際には焦げ付きにくく、調理後のお手入れもとても簡単です。また、遠赤外線効果によって食材に熱が伝わりやすく、料理がおいしく仕上がる効果も期待できますよ。深さ7.5cmの深型になっているので、炒め物以外にも煮物やスープを作ることもできますよ。重さは880gと平均的な重さです。
気になる点としては、約8,000円とやや高価です。セラミック加工にも寿命があるので、数年のうちに劣化が進み焦げ付きやすくなります。衝撃にも弱いので要注意です。また、フライパン本体が白いので汚れが残ってしまうと目立ちやすいでしょう。木製の取っ手はコンロの火が当たってしまうと焦げてしまうので要注意です。
◯良い点
熱伝導率が高い
くっつきにくく、お手入れ簡単
北欧風のおしゃれなデザイン
✕気になる点
やや高価(約8,000円)
コーティングに寿命あり
衝撃に弱い
白いので汚れが目立つ
木製取っ手が焦げる可能性あり
「MUNDER-EMAIL(ミュンダーエマイル)」は、1980年ドイツ創業のエナメル加工会社です。製品が作られているセルビアの工場は第二次世界大戦期から稼動している老舗の工場で、フライパン以外にもケトルや鍋なども手掛けています。
「フライパン 24cm サブマリンブルー」は、鉄製のフライパン全体にガラス素材のコーティングであるホーロー(エナメル)加工がされた、つるつるとしたクラシックな見た目が特徴的なフライパンです。色は紹介しているサブマリンブルー以外に、タパグレーとブラックがありますよ。
鉄製ならではの熱伝導率と保温性の高さはそのままに、ホーロー加工によって食材が焦げ付きにくくなっています。鉄フライパンならではの面倒なお手入れも不要で、使った後に洗う以外のお手入れは不要です。重さも約600gと軽めで扱いやすいのもうれしいポイント。ホーローは匂いが残りづらいという特性もあるので、様々な料理に使いやすいですよ。
気になる点として、価格が約8,000円とやや高価になっています。ホーロー加工のコーティングも耐用年数は1-2年程度といわれており、使っているうちに劣化が進んで食材がくっつきやすくなってくるでしょう。
◯良い点
熱伝導率・保温性が高い
比較的軽め(600g)
おしゃれなデザイン
焦げ付きにくく、お手入れが簡単
✕気になる点
コーティングに寿命あり
やや高価(約8,000円)
「パール金属」は、1967年創業の燕三条に本社を置く企業で、技術力の詰まったコスパ最強のキッチンウェアを多く取り扱っているのが特徴です。取り扱っている商品の種類がとても多く、国内ではトップレベルです。比較的手頃な価格の製品が多いので、料理初心者の方にオススメですよ。
「ルージュ スキレット 20cm」は、鉄製のスキレット全体にガラス素材のコーティングであるホーロー(エナメル)加工がされたスキレットです。鋳鉄ならではの熱伝導率と保温性の高さはそのままに、ホーロー加工によって食材が焦げ付きにくくなっています。鉄フライパンならではの油をなじませるお手入れも不要で、お手入れは使った後に洗うだけです。
見た目も外側のレッドと内側のクリーム色がかわいらしいデザインで、このスキレットで料理をしてそのまま食卓に出せば、卓上がとても華やかな雰囲気になりますよ。スキレットの両脇の注ぎ口はスキレット内のスープを移す際にとても便利です。価格も2,000円以下と手頃なので、初めてのスキレットやホーロークックウェアとしてもおすすめです。
気になる点として、ホーロー加工のコーティングも耐用年数は1-2年程度といわれており、使っているうちに劣化が進んで食材がくっつきやすくなってきます。また、重さ1.36kgとサイズの割に重めになっています。取っ手がフライパンよりも短めなので、やや持ちづらく、取っ手と本体が一体になっているため調理中は非常に熱くなるので、鍋つかみやカバーが必須です。
◯良い点
熱伝導率・保温性が高い
おしゃれなデザイン
焦げ付きにくく、お手入れが簡単
手頃な価格(2,000円以下)
✕気になる点
重い(1.36kg)
コーティングに寿命あり
取っ手が熱くなる
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