鉄フライパンは、古くはフライパンの素材として最もポピュラーでしたが、現在でも丈夫さや料理の仕上がりの良さで料理好きの人々から絶大な支持を誇っています。 使う度にフライパンが「育って」使いやすくなっていくので、1つのフライパンを長く使いたい方、料理にこだわりのある方におすすめの鉄フライパンを紹介します。
コーティングされていない鉄のフライパンは、そのまま料理をすると食材がくっついてしまいますが、料理とお手入れを続けるほどにフライパンに油が馴染んで食材がくっつきにくくなります。フライパン自体もとても丈夫で、内側は金属製のヘラを使っても傷つきにくく、汚れも金属のたわしで落とすことができます。
鉄製のフライパンはお手入れや使い方が大変なことで知られています。しかし、近年は「窒化加工」という特殊加工がされた製品が増えており、初めて使う前に行う「空焼き」が不要で錆びにくくなっていますし、少し簡略化したお手入れを続けるだけでも長く使い続けることができます。フッ素樹脂加工のフライパンは大体2〜3年で加工が劣化して食材がくっつきやすくなりますが、鉄製のフライパンはお手入れを続けていれば10年以上使うこともできますよ。
また、鉄製のフライパンはフライパン全体にホーロー(漢字では琺瑯と書き、エナメルとも呼ばれます)というガラス質のコーティングが施されたフライパンもあり、鉄製のフライパンのメリットを持ちつつも食材がくっつきにくく、お手入れが簡単ですよ。
鉄は熱伝導率の高い素材なので、食材に素早く、そしてムラなく火が通り、料理が美味しく仕上がります。強火での調理も可能で、時短調理にもなります。保温性も高く、余熱調理もできます。
また、コーティングされていない鉄製のフライパンからは調理中にフライパンから微量ながら鉄分が溶け出すので、作った料理から鉄分の補給ができます。この鉄分によって料理に深みが出て美味しくなるとも言われています。
鉄の素材自体がそれほど高価ではなく、比較的安価な製品が多いです。その分、高価で質の良いものを購入すればより長く使い続けることができます。
購入後の「空焼き」や「油ならし」、調理前に行う「油返し」と、現在世間では最も一般的なアルミニウム製のフライパンにはないお手入れや使い方をする必要があります。
フライパンを洗う際、フライパンに馴染んだ油を洗い流さないために洗剤を使ってのお手入れは基本的にNGです。使用後はお湯のみで流し、タワシやささらをつかって汚れを落とす必要があります。人によっては汚れが落ち切っているか気になるという方もいるでしょう。
また、お手入れ自体も使用後すぐのフライパンが温かいうちに行わないと汚れが落ちにくくなってしまいます。
鉄フライパンは頑丈で高機能な反面、とても重量があります。
フライパンは基本的に500g〜1kg程度の重さの製品が多く、1kgを超えると重たく感じると言われています。鉄フライパンは小さいものでも1kgを超える製品が多く、食材がフライパンの中にあるとさらに重くなるため、片手で持つのが難しくなるほどの重さになります。
コーティングされていない鉄フライパンはとても錆びやすいため、お手入れ後は軽く火にかけてしっかりと水分を飛ばす必要があります。
また、キッチン収納などの湿度の高い保管場所では、使用していない期間が長いと錆が発生してしまうため、できればキッチンに出しておいた方が良いとされており、場所を取ってしまいます。
鉄フライパンを選ぶ際は、形状やサイズなどを基準にして、自分の料理スタイルに合った製品を選ぶと良いですよ。
鉄製のフライパンでも一枚の板を加工して作られる「鉄板」と、溶かした鉄を型に流し込んで作られる「鋳鉄」でやや違いがあります。
「鉄板」はその名の通り鉄の板を加工して作るので、薄く加工することができ、重たい鉄製フライパンの中でも重さが軽減されている製品があります。
「鋳鉄」は溶かした鉄を肩にはめ込んで生成するため鉄板より割れやすく、厚みがあり、重量のある製品が多いです。しかし、鉄板よりも炭素量が多いため保温性の点で優れているほか、遠赤外線効果により食材に熱が伝わりやすくなっています。また、ザラザラとした表面は油馴染みがよく、食材が焦げ付きにくくなっています。
フライパンの形状は、底面の面積が広い浅型と、側面に高さのある深型に分けられます。
浅型は底面の面積が広く、深型と比べると軽いので振る動作に適していることから、ムラなく具材に熱を通すことができ、炒め物向きです。
深型は側面の高さがあるので、煮物やスープ等の汁物料理はもちろん、揚げ物も作ることができます。側面の高さは炒め物を作る時に具材が飛び散りにくいというメリットもあります。ただし、浅型に比べるとやや重めです。鉄フライパンでは2kgを超える非常に重たい製品も・・・。
よく商品の説明に書かれている「24cm」などのフライパンのサイズは、フライパン本体の直径のサイズを指しています。
小さいものでは14cm、大きいものでは30cm以上と幅広いサイズがありますが、選ぶ際には作りたい料理の人数分で選ぶと良いでしょう。
目玉焼き等の軽い料理用なら14〜20cm、2〜3人分の料理なら22〜26cm、4人以上や、作り置き用なら28cm以上のサイズがおすすめです。
大きいフライパンなら一度にたくさんの料理を作ることができますが、大きければ大きいほど良いということではありません。大きいほどに重く、温まるのに時間がかかるようになりますし、大きいフライパンで少量の料理を作る場合、食材の乗っていない部分が過剰に温まってしまい、その部分では食材が焦げ付きやすくなってしまったり、フライパンの劣化が起きてしまいます。作る料理に合ったサイズのフライパンを選ぶことが肝要です。
女性が重たいと感じる1kgを超える製品が多く、サイズが大きくなるほどに重くなります。
片手でフライパンを振るうには1.5kg以下の製品が良いと言われています。近年では加工の技術が進み、フライパンの側面の厚みを抑えることで軽量化している製品も増えています。
鉄フライパンは熱伝導率と保温性が高いのが特徴です。フライパンの底が厚いほど温まるのに時間がかかるようになりますが、保温性が高くなり、熱ムラが少なくなります。さっと火を通す炒め物は底の薄いものを、ステーキなど、じっくり火を通したい料理には底が厚いフライパンを選ぶと良いでしょう。
一般的に底の厚みが1.6mm以下が炒め物向き、2mm以上あるとステーキ向きと言われています。
鉄フライパンの取っ手は現在、下記の素材があります。
鉄フライパンは木製の取っ手になっている製品が多くなっています。
持ちやすさ、アンティークのようなおしゃれな見た目、取っ手が熱くなりにくいなどのメリットがありますが、強火にかけた際にフライパンに近い部分が焦げてしまったり、フライパン本体と繋いでいる金具(リベット)の劣化などが起きることがあります。
取っ手の交換やリペアサービスによって修復することができる製品もありますよ。
樹脂製は滑りにくく持ちやすいため、重たい鉄フライパンを持ち上げやすくなります。樹脂は熱に強いため、強火を直接当てたりしない限り基本的に溶けるということもありません。
樹脂製の取っ手もフライパン本体と繋いでいる金具(リベット)の劣化などが起きることがあります。
金属製の取っ手はとても頑丈で、特にフライパン本体と一体になっている製品は金具の劣化が起きないのでとても丈夫です。しかし、フライパン本体から熱が伝わって熱くなりやすいため、鍋掴み等で持つ必要があります。また、金属なので重量があります。
鉄は磁性を持つ金属なので、基本的にIHヒーターで使用可能です。ただし、底面積が小さいものはIHヒーターで温まりにくいため、底面積の広い製品の多い浅型のフライパンを選ぶと良いでしょう。
鉄製フライパンは使い始める際、錆止め塗装を焼き切るために煙が出るまで空焚きする「空焼き」を行う必要がありますが、窒化コーティング等の加工による錆に強い製品や、出荷前にシーズニング(油ならし)されている製品、ホーロー加工されている製品は空焼き不要になっています。
近年普及率の上がっている食洗機は家事の時短になり、とても便利ですが、フライパンは基本的に不向きとされています。
鉄フライパンは食洗機で洗うことができますが、焦げ付きや錆び付きを防ぐ油膜が剥がれてしまいます。また、洗ったあとにしっかり乾燥させないと錆びてしまいます。
日本の金属加工の中心地である新潟県の「燕三条」地区には、フライパンなどのクックウェアを手掛ける企業がいくつかあります。
「パール金属」「オークス」「アーネスト」「和平フレイズ」「ユニロイ」「宮崎製作所」はいずれも燕三条に本社を置く企業やブランドで、日本ならでは技術の詰まった良質なフライパン製品を手がけています。スタイリッシュな見た目のフライパンや、便利な機能を持つものなど様々なフライパンを生産しています。
南部鉄器は、岩手県の盛岡市や奥州市で生産されている鋳物製品のことで、有名な急須や鉄瓶以外にもフライパンや鍋などのクックウェアも生産されています。
鋳物は重たい製品が多いですが、鋳物ならではの高い熱伝導率・保温性、遠赤外線効果は料理のクオリティーを高めてくれます。「岩鋳」「及源」は南部鉄器の中でも特に有名なメーカーで、上質なキッチンウェアを生産しています。
「リバーライト(RIVER LIGHT)」は、千葉県に本社を置く企業で、鉄フライパンを専門に扱っています。鉄フライパン専門ならではの技術力が詰まったフライパンは日本のみならず、海外でも評判です。
リバーライトの製品は「窒化加工」がされており、使い始めの空焼きが不要で丈夫かつ錆びにくいのでお手入れが簡単なのが特徴です。
「Vermicular(バーミキュラ)」は、愛知県名古屋市に本社を置く「愛知ドビー」という老舗鋳造メーカーの鍋やフライパンのブランドで、フライパンのシリーズは「素材本来の旨味を凝縮するフライパン」というキャッチコピーで料理の仕上がりの良さと使いやすさを追求した鋳物ホーローフライパンが特徴で、製品はすべて日本国内で生産され、職人によって組み立てられています。
「Turk(ターク)」は、1857年に鍛冶職人のアルバート=カール・ターク氏がドイツで創業した老舗のフライパンブランドです。160年以上5代にわたり伝統技術を受け継ぎ、クラシックなフライパンを作り続けている歴史あるブランドです。
職人が一枚の鉄板から1つのフライパンに仕上げた「クラシックシリーズ」が有名で、継ぎ目がなく、ハンマーで加工しているので表面がでこぼこしているのが特徴です。
「de buyer(デバイヤー)」はフランスのクックウェアメーカーで、1830年創業でフランス政府も伝統工芸として認めている伝統あるメーカーです。フライパンをはじめ、様々なクックウェアを扱っています。
「LODGE(ロッジ)」はアメリカテネシー州発で、1896年創業の鋳鉄専門のクックウェアメーカーです。製品はすべてアメリカ製で、スキレットやグリルパン、ダッチオーブンなど、アウトドア用のクックウェアを多く扱っています。
Vermicular(バーミキュラ)の「フライパン 24cm 深型」は、鉄フライパン本体にホーローのコーティングがされているので、鉄フライパンならではの熱伝導率の良さや保温性の高さ等のメリットを持つと同時に、コーティングによって食材が焦げ付きにくく、鉄フライパンならではのお手入れが不要で、お手入れは使用後に洗うだけなのでとても簡単です。深型なので、炒め物以外にも汁物料理でも使うことが出来ますよ。
Vermicularのフライパンは、自社開発の水がなじみやすい特殊なホーロー加工と、蓄熱性の高い鋳鉄の組み合わせによって水を瞬時に蒸発させることで料理の余分な水分を飛ばすことができ、炒め物をしゃきしゃきに仕上げることができます。
鉄フライパンのデメリットである重さも、側面を薄くする加工によって、深型ながら1.05kgと重さが抑えられています。
また、見た目も鉄フライパンの重厚なデザインと木製(ウォールナット)の取っ手がまるでアンティークのようでとてもおしゃれです。取っ手は職人が一つ一つ加工して作られており、持ちやすさが追及されています。
気になる点として、様々な技術や加工が詰まっているので、約18,000円とかなりの高価格になっています。ホーロー加工はガラス素材なので衝撃やに急な温度変化に弱く、丁寧に扱う必要があります。また、木製の取っ手は強火の調理やコンロに置く位置が悪いと焦げてしまうことがあるので気を付けましょう。ホーロー加工と取っ手の劣化には有料のリペアサービスがありますよ。
◯良い点
熱伝導率、保温性が高い
重厚でおしゃれなデザイン
焦げ付きにくく、お手入れが簡単
多用途な深型
✕気になる点
やや重い(1.05kg)
コーティングに寿命あり
衝撃に弱い
高額(18,000円)
リバーライトの「極JAPAN 26cm」は、鉄製のフライパンです。「極JAPAN」は、取っ手が白木製の鉄フライパンシリーズで、「極」シリーズとの違いは取っ手の素材や刻印で、フライパン本体に違いはありません。
鉄製のフライパン本体は熱伝導率・保温性が高く、料理をおいしく仕上げることができるほか、フライパンから溶け出す微量の鉄分補給も期待できます。このフライパンは厚さ3.2mmと厚めの構造になっているので、蓄熱性がより高く、野菜はシャキッと、お肉はジューシーに仕上がります。
リバーライトのフライパンには「窒化処理」という特殊加工がされており、使い始めに錆止めのコーティングを焼き切る空焼きが不要で、丈夫かつ錆びにくくなっています。コーティングが施されていないので、そのまま料理してしまうと食材がくっついて焦げ付いてしまいますが、しっかりとフライパンに油をならして使えば食材がくっつきにくく、使えば使うほどに油が馴染んで使いやすくなっていきますよ。細やかなお手入れを続ければ10年以上使うこともできます。
木製の取っ手は取り外し可能なので、お手入れや収納の際に便利なほか、焦げ付き等で劣化してきたら別売りの新品に交換することも可能ですよ。フックが付いているので壁にかけて保管することもできます。
気になる点として、鉄フライパンならではの重さ(1.7kg)のため、調理の際の振るう動作やお手入れの際に重たく感じるでしょう。また、使い始めの「油ならし」、調理前の「油返し」等の鉄フライパン独特のお手入れが必要になります。価格も約6,500円とやや高価なので、料理の質を追求したい、1台のフライパンを愛着を持って長く使いたいという方にお勧めです。
◯良い点
熱伝導率が高い
鉄フライパンの中ではお手入れが簡単
木製の取っ手がおしゃれ・交換可能、分解して収納できる
丈夫なので長く使える
✕気になる点
やや高価(約6,500円)
お手入れが大変
重い(1.7kg)
「アーネスト」は燕三条に本社を置く企業で、日本企業ならではの高い技術力に加え、様々なアイデアが詰まったキッチンウェアを手がけています。
「鉄フライパン 24cm 超深型」は、鉄製ながら1kg以下の845gと、とても軽くなっています。側面の高さが7.5cmとかなり深めなので炒め物以外にも揚げ物や煮込み料理も作ることができ、鉄フライパンの得意とする炒め物でも食材が飛び散りにくいですよ。
鉄フライパンは熱伝導率・保温性に優れるため料理を美味しく仕上げることができ、鉄分の補給ができるなど高性能な一方、お手入れが大変なことで知られています。そのため、このフライパンは窒化処理によって焦げ付きやサビに強く、フライパン内側のファイバーラインという細かい凸凹によってフライパンの内側はさらに焦げ付きに強く、熱の通りが良くなっているなど、使いやすいように様々な工夫がされています。
また、取っ手もステンレス製なのでとても丈夫で、手にフィットするよう三角形の形状に加工されており、持ちやすさも重視されています。
気になる点としては、値段が比較的安価な鉄フライパンの中では約7,500円と、機能性の充実さ故か高めの価格になっています。また、鉄フライパンならではのお手入れが大変であるという点や、ステンレス製の取っ手は長時間の調理で熱が伝わって熱くなりやすく、取っ手がやや短い、下の溝が指に食い込んで痛いなどのレビューもあるようです。軽量化のために側面が非常に薄くなっているので、強い衝撃で変形するおそれがあります。
◯良い点
熱伝導率・保温性に優れ、料理がおいしく仕上がる
鉄フライパンの中ではお手入れが簡単
鉄フライパンの中では比較的軽め(0.845kg)
✕気になる点
やや高価(約7,500円)
お手入れが大変
取っ手がやや不便
側面は変形のおそれあり
de buyer(デバイヤー)の「鉄フライパン26cm ミネラルビー エレメント」は、クラシックな見た目が特徴的な鉄フライパンです。シンプルで使いやすく、海外の比較サイトで高い人気を誇っています。
鉄フライパンならではの熱伝導率の良さや保温性の高さは勿論のこと、フライパン内側の熱ムラが生じにくく、料理の仕上がりがとても良いというレビューが多数あり、フランスの伝統的メーカーならではの高品質さが魅力です。頑丈なのでお手入れを続ければとても長く使い続けることができます。
また、未使用時の酸化を防ぐために「ミネラルビー」というミツバチが作り出す蜜蝋を用いた天然由来のワックスが用いられているので、使い始めの面倒な空焼きは不要で、ワックスを洗い流してフライパンに軽く油をならすだけで使い始めることができます。
鉄製の取っ手はとても丈夫で、傾斜がついているので、重たい鉄のフライパンでも持ち上げやすくなっています。
気になる点としてまず、1.9kgと重量があります。また、鉄製の取っ手は調理で鋳に熱くなってしまうので、持つ際は鍋つかみ等で持つ必要があります。鉄製のフライパンなので、使い始めの「油ならし」、調理前の「油返し」等の鉄フライパン独特のお手入れが必要になります。価格は約8,000円鉄フライパンにしてはやや高めですが、長く使い続けることを考えるとそこまで高いとは言えないかもしれません。
◯良い点
熱伝導率・保温性が高い
丈夫で長く使える
料理が美味しく仕上がる
天然由来のワックス使用でお手入れが比較的簡単
取っ手が持ちやすい
✕気になる点
重い(1.9kg)
お手入れが大変
取っ手が熱くなりやすい
やや高価(約8,000円)
「クラシックグリルパン 24cm」は、Turkならではの一枚の鉄板から鋳造されたグリルパンで、本体の両脇に鉄製のハンドルが付いています。両脇のハンドルは持ち上げやすいのは勿論、すき焼きやパエリア等を作ってそのまま食卓に出せば非常に食卓映えするでしょう。また、オーブン調理など、工夫次第で様々な使い方ができるグリルパンです。
Turkの製品は職人がひとつひとつ丁寧にハンマーで加工しており、同じ見た目のフライパンがなく、ごつごつとした見た目が特徴ですが、とても高い品質を誇ります。Turkの製品で作る料理のクオリティは、他のフライパンで作るよりも飛び抜けていると言う人もいるほどです。
重厚で無骨なデザインは使い込んでお手入れを続けるほどに存在感を増していきます。丈夫かつコーティングが施されていないのでお手入れを続ければ長く使い続けることができ、まさしく「一生モノ」となるでしょう。
気になる点としては、重さ(1.6kg)、鉄フライパンならではのお手入れでしょう。窒化コーティングがされていない製品のため、初めて使う前の空焼きや、使用後の乾燥をしっかりと行う必要があります。また、取っ手は鉄製なので調理中に熱くなってしまうので、持つ際は鍋つかみ等を使う必要があります。
◯良い点
熱伝導率・保温性が高い
丈夫で長く使える
様々な料理ができ、おいしく仕上がる
重厚なデザイン
✕気になる点
お手入れが大変
重い(1.6kg)
取っ手が熱くなる
「オークス」は前述の通り燕三条に本社を置く企業で、フライパンはアルミ製から銅製まで生産しており、幅広いラインナップのキッチンウェアを扱っているのが特徴です。
「大人の鉄板 フライパン26cm」は、お肉を焼くことに特化したフライパンです。底の厚さ4.5mmと非常に厚くなっており、フライパン表面の温度差が生じにくくなっています。そのため、お肉を焼く時に焼きムラができにくく、焦げ付きにくくもなっているので、お肉をとても美味しく焼き上げることができ、ワンランク上の別格ともいえる仕上がりになるでしょう。蓋も付属しているので、美味しさを閉じ込めて調理することができます。
鉄製、そして底の厚さから保温性も高いので、焼き上げてそのまま食卓に出しても冷めにくいだけではなく、雰囲気のある食卓になります。特別な日のディナーなどにぴったりですよ。
気になる点としては、一番に重さでしょう。底の厚さ故に重さ3.1kg(蓋含む)と、男性でも片手で持ち上げるのがやっとの重さです。また、鉄フライパンならではのお手入れを行う必要もあります。価格も14,000円と非常に高価なので、肉料理にこだわりのある料理上級者向きの製品と言えるでしょう。
◯良い点
熱伝導率が高い・保温性が高い
お肉が美味しく焼ける
✕気になる点
非常に高価(14,000円)
お手入れが大変
非常に重い(蓋含め3.1kg)
「岩鋳」は、岩手県盛岡市に本社を置く南部鉄器のクックウェア等を手掛けるメーカーで、創業は明治35年(1902年)と、100年以上の歴史を持ちます。南部鉄器は国の指定する伝統工芸品であり、岩鋳の手掛けるカラフルな急須やクックウェアは海外でも「IWACHU」の名前でよく知られており、高い人気を持ちます。
「玉子焼(木柄付)」は、鉄製(鋳物)の玉子焼き器で、職人の手によって作られた伝統的な南部鉄器の製品です。鋳物ならではの高い熱伝導率と保温性によってふっくらとしてきれいな焼色のついた玉子焼きを作ることができます。玉子焼き以外にもオムレツなどの卵料理やガレット、ちょっとしたおかずづくりやにも使うことができますよ。
フライパン内側の表面のにある細かい凹凸は油馴染みを良くし、具材の焦げ付きを防いでくれます。先端に傾斜がついているので、調理の際に玉子焼きをひっくり返しやすくもなっています。
鉄はとても頑丈なのでとても長く使い続けることができます。フライパンの内側に食材をくっつきにくくするコーティングが施されていませんが、使うごとに油がなじみ、どんどん食材がくっつきににくくなり、使いやすくなっていきますよ。
価格も3000円台と手を出しやすい価格なので、鉄フライパンが気になっているけれどいきなりメインのフライパンとして買うのは迷っているという方は、初めての鉄フライパンとして選んでみるのも良いでしょう。
気になる点としては、あまり大きくはない玉子焼き器ですが重さ1.1kgと重めになっています。また、鉄製ならではの使い始めや調理前後のお手入れが必要で、しっかりお手入れしないとサビてしまうので注意しましょう。
◯良い点
熱伝導率・保温性が高い
丈夫で長く使える
比較的安価(約3,000円)
✕気になる点
お手入れが大変
やや重い(1.1kg)
「藤田金属」は、1951年大阪・八尾市創業の企業で、アルミニウムや鉄製のクックウェアを中心に手掛けています。製品は職人のアイデアや技術が詰まっており、利便性を追求した製品が多いのが特徴です。
「フライパンジュウ S ハンドルセット:ブナ」は、鉄製フライパンでは珍しい着脱可能な木製のハンドルが特徴的で、アウトドア好きの方からも注目を集めているスキレットです。
ハンドルが取り外せるので持ち運びが簡単で、収納でかさばらないほか、丸いお皿のようなデザインなので、そのまま食卓に出すことも出来ますよ。ハンドルはつける位置が決まっておらず、スライド式でワンタッチ装着なので、とてもスムーズに着脱できます。鉄フライパンはなにかとお手入れが大変ですが、このフライパンジュウは独自の焼き付け加工が施されているので、使い始めの油ならしは不要で、焦げ付きとサビにも強くなっています。
ハンドルは、白くシンプルさが際立つブナと、木目の美しいブラウンのウォルナットから好みに合わせて選ぶことができますよ。木製のハンドルは劣化がネックになりがちですが、このフライパンジュウはハンドルだけの購入もできます。
気になる点として、Sサイズ(直径16cm)でスキレットの重さが560g、ハンドルの重さが200gの合計760gとまずまずの重さです。値段も特殊な技術が使われていることもあり、約9,000円と鉄製のスキレットでは高価です。ハンドルは便利ですが、やや不安定なようで、着脱によりフライパン本体に傷がつくことがあるようです。また、本体のサイズが小さいので、強火で調理をするとハンドルが焦げ付いてしまうので要注意です。鉄製スキレットならではの、油をなじませるお手入れも定期的に行う必要があります。
◯良い点
熱伝導率が高い
保温性が高い
ハンドルが着脱可能で持ち運び・収納に便利
シンプルでおしゃれなデザイン
✕気になる点
お手入れが大変
重い(1.1kg)
ハンドルが不安定
やや高価(7000~10000円台)
LODGEの製品はコーティング(大豆油によるシーズニング)がされているので、購入後はスキレットを油に慣らすお手入れをせずに軽くお湯で洗ったらすぐに使えるのが魅力です。
「スキレット 6 1/2インチ」は、黒く重厚なデザインが特徴的な鋳鉄のスキレットです。6 1/2インチ=15.5cmのサイズなので、アウトドアで使うのはもちろん、普段使いのミニフライパンとしても使い勝手の良いサイズです。
鋳鉄ならではの表面の細かい凹凸は油馴染みを良くし、具材の焦げ付きを防いでくれます。また、底の厚さが非常に厚くなっているので、ムラなく、そしてじっくり優しく食材に火が通るので、食材が焦げ付きにくく、料理の仕上がりも良くなりますよ。
価格も2,000円前後と手を出しやすい価格なので、初めての鉄フライパンとして、または肉料理用として買ってみるのも良いでしょう。アヒージョ、オムレツなどの料理にも最適です。そのまま食卓に出しても雰囲気のある食卓になります。
気になる点として、重さ0.88kgとサイズの割に重めになっています。また、鉄製ならではのスキレットに油をなじませるための定期的なお手入れが必要で、使用後にしっかり乾燥させないと錆びてしまうので要注意です。スキレット全般に言えることですが、取っ手ががフライパンよりも短めなので、やや持ちづらく、取っ手と本体が一体になっているため調理中は非常に熱くなるので、鍋つかみやカバーが必須です。
◯良い点
熱伝導率・保温性が高い
比較的安価(2,000円台)
買ってすぐ使える
アウトドアでも使える
✕気になる点
お手入れが大変
サイズの割に重い(0.88kg)
取っ手が熱くなる
Most Popular
薄いフライパンおすすめ7選。薄いのを使うメリットとデメリットも解説
キッチン用品
日本製ブランドのおすすめフライパン9選。機能性の高いコスパ◎な商品を紹介
キッチン用品
焦げ付かないフライパンおすすめ9選。簡単お手入れ不要な商品を紹介
キッチン用品
鉄フライパンおすすめ9選。初心者でもお手入れ簡単で育てられる商品を紹介
キッチン用品
軽いフライパンおすすめ9選。長持ちコスパ重視〜おしゃれアイテムまで紹介
キッチン用品
ドイツ製フライパンおすすめ6選。有名ブランドと選び方も解説
キッチン用品
くっつかないフライパン9選。長持ちさせるお手入れ方法も解説
キッチン用品
セラミック製フライパン おすすめ7選。おしゃれなデザインな商品を紹介
キッチン用品
レトロなデザインのフライパンおすすめ9選。かわいいブランドを紹介
キッチン用品
揚げ物におすすめフライパン9選。少ない油でしっかり揚がるアイテムを紹介
キッチン用品