脊柱起立筋は背中の中央部を走る筋肉で、鍛えることで姿勢改善、腰痛予防を期待できます。今回は、脊柱起立筋を鍛えるためのコツ、及びその方法をご紹介します。
脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)は、腸肋筋(ちょうろくきん)、最長筋(さいちょうきん)、棘筋(きょくきん)からなり、背中の中央部を縦に背骨に沿うように走る背中の筋肉です。
脊柱起立筋は、背中の代表的な筋肉である広背筋や僧帽筋と比較すると小さい筋肉ですが、姿勢を維持する役割を果たしています。このため、脊柱起立筋は身体が横になっている状態以外、常に働いている筋肉になります。
まず、脊柱起立筋を鍛えると、姿勢改善効果が期待できます。
脊柱起立筋は背中の中央部を上下に走るように付いており、姿勢を維持する役割があることから、脊柱起立筋を鍛えることで姿勢改善効果を期待でき、これにより、猫背などの改善効果も期待できます。
次に、脊柱起立筋を鍛えるメリットには、腰痛予防があります。
腰痛が発生する原因の一つとして、腹筋と背筋のバランスが崩れていることが挙げられ、脊柱起立筋を鍛えることで腹筋と背筋のバランスを改善することが期待でき、これにより腰痛予防を期待できます。
それから脊柱起立筋を鍛えると、運動パフォーマンスの向上も期待できます。
脊柱起立筋は上半身を真っ直ぐに保つことに寄与することから、例えば野球など競技はもちろんですが、実施時に上半身を真っ直ぐに保つ必要があるエクササイズであるショルダープレスやクリーン、ジャークなどで高重量を扱うことができるようになることが期待できます。
まず、脊柱起立筋を鍛えるときは、背中を真っ直ぐにすることを意識しましょう。
脊柱起立筋は背中を真っ直ぐにする筋肉であるため、背中のトレーニングの際に背中を真っ直ぐにすることを意識することで効率的に鍛えることができます。脊柱起立筋を鍛えることだけに限らず、背中のエクササイズでは一部の例外(デッドリフトでわざと背中を曲げて下背部まで刺激を入れる等)を除いて、背中を張ることが基本です。
さらに脊柱起立筋を鍛える上で注意すべきこととして、重量を扱いすぎないことがあります。
特に加重をして脊柱起立筋を刺激するエクササイズの多くについて、脊柱起立筋を鍛えるためのエクササイズは前述した通り、背中を真っ直ぐにする必要があります。このとき、高重量を扱うと、脊柱起立筋が背中を真っ直ぐに保つことをできず、背中が曲がることで腰に負担がかかります。このため、特に初心者の方は重量を扱いすぎないでエクササイズを行うことが重要です。
脊柱起立筋を鍛える自重トレーニングは、まずプランクがあります。
上半身から下半身までを一直線にしてキープする。
脊柱起立筋により身体が曲がらないようにすることを意識する。
次に、脊柱起立筋を鍛えられる自重トレーニングに、バックエクステンションがあります。
トップポジションで静止する。
トップポジションで収縮を意識する。
ボトムポジションでバウンドしない。一回ずつ丁寧に実施する。
下半身もやや上げる意識を持つ。
脊柱起立筋を鍛える自重トレーニングとして、ハイリバースプランクが挙げられます。
首を立てないようにする。
指先はつま先の方を向くようにする。
つま先を曲げて、脛から一直線になるようにする。
背中が落ちないようにする。
動画のような姿勢を、20〜30秒維持できるようにしましょう。
ハイリバースプランクだけでなく、リバースプランクも脊柱起立筋を鍛える自重トレーニングです。
首を立てないようにする。
指先はつま先の方を向くようにする。
つま先を曲げて、脛から一直線になるようにする。
背中が落ちないようにする。
脊柱起立筋を鍛えるダンベルトレーニングとして、まずダンベルベントオーバーロウイングがあります。
背中が常に張った状態を作る。
目線は正面。
肘を引き切る。
ボトムポジションで僧帽筋の収縮感を意識できるとなお良い。
脊柱起立筋を鍛えるダンベルトレーニングとしてダンベルデッドリフトが挙げられます。
背中の動作で身体を動かすことを意識する(臀部主導にしない)。
教科書的なフォームでは上半身を戻し過ぎない(ただし、高重量を扱い、戻すことを意識して収縮の刺激を大きく入れるというやり方もある)。
背中を常に張った状態を意識する。
重量の設定を重過ぎないようにする。
IVANKO(イヴァンコ)のクロームダンベルは、トレーニングジムにも置いてある非常に本格的なダンベルです。
イヴァンコは、プレートやダンベルのメーカーとして非常に有名であり、高品質の製品を販売しています。そのため、値段は少々張りますが、表面が錆びにくく長く使えることから長期的な投資と考えれば、そこまで高くはないかと思います。
ダンベルの種類としては固定式です。また、表面にクロームがメッキされていることから外見も美しく、自宅に置いておいてもあまり不自然ではありません。ただし、本格的にトレーニングを行うためには複数種類のダンベルを揃える必要があるという点はデメリットです。
FLEXBELL(フレックスベル)のアジャスタダンベルは、可変式のダンベルとしては非常に一般的な製品です。
ダンベルの種類は可変式です。
本製品はダンベル1つで重さをダンベルの使用範囲内なら即座に切り替えることができるというものです。可変式ダンベルのブランドの中で、FLEXBELLの製品は比較的有名であり、品質も安定しています。
1つのダンベルで、複数の重さを設定できることからダンベルとしては値段が少々高めではありますが、複数のダンベルを何個も買うことと比較すればお得です。ただし、見た目は少々ゴツいため、自宅に置くのが少々憚られるというのはデメリットです。
PROIRONのダンベルはスポーツクラブでよく見る製品です。
ダンベルの種類は固定式です。
本製品の特徴ですが、ダンベルがラバーで覆われているため、フローリングの上にうっかり落としてしまっても床が傷つきにくいというメリットがあります。値段も上の2つの製品と比較して非常に良心的な料金設定であり、ダンベルを使ってみたいという方にオススメできる製品になります。
ただし、ラバー部分は使っていると切れて見栄えが悪くなるため、そこはデメリットです。そうなった場合には新しい物を購入するようにしましょう。
僧帽筋を鍛えるダンベルトレーニングとしてチューブベントオーバーローイングが挙げられます。
肘を引き切る。
背中を張った状態を作る。
エクササイズのバリエーションとして手首を外旋するようにスピネイトしても良い。
僧帽筋を鍛えるダンベルトレーニングとしてチューブシーテッドローイングが挙げられます。
チューブを短めにし、ボトムポジションでテンションがかかった状態にすると負荷を高めることが可能。
肘を引き切る。
背中を張った状態を作る。
エクササイズのバリエーションとして手首を外旋するようにスピネイトしても良い。
おすすめのチューブに、アディダスのパワーチューブ トレーニングが挙げられます。
本製品の特徴は、チューブに対してハンドルがついている点です。基本的に、トレーニングチューブはハンドルがついているものと、ついていないものがあるのですが、本製品は前者です。ハンドルがついているため、チューブを引っ張った際にチューブを把持(しっかり握ること)するのに握力がいらないことから、張力が強い物を扱えます。
本製品は、レベル1、2、3とあり、レベルが上がるにつれて負荷が高くなるのですが、個人的には、レベル1、2で十分です(自分にはこれくらいかなと考えるものよりも、1つレベルが下の物を選ぶのがポイントです)。
本製品の特徴は、本製品を購入するだけで異なる負荷の複数のトレーニングチューブが同梱されている点、ハンドルが複数種類同梱されている点です。
トレーニングチューブは自分のレベルにあった製品を購入するのが難しいという問題があります。そのため、このように複数のトレーニングチューブが入っていれば自分のレベルに合うものがある確率が高く、トレーニングチューブ選びで失敗しにくいです。また、チューブトレーニングをしていく中で、負荷を上げようとしたときに別製品を購入する必要がないというのも大きなメリットです。
本製品の特徴ですが、ハンドルなしのトレーニングチューブで非常にシンプルであり、値段もお手頃であるという点が挙げられます。トレーニングチューブを使い慣れていて、ハンドルは必要ないと考えている方にはおすすめの商品です。
戻すときはゆっくり。
背中を張った状態を作る。
トップポジションでやや静止する。
背筋主導で実施することを意識する。
上半身を上げ切らない(上半身から下半身までを一直線にしない)。
負荷を高めたいときは重りを持つ。チューブを使っても効果的。
しっかりと肘を引く。
脚の設定する部分はやや下目にすることで下腹部に引きつけやすくなる。
ボトムポジションで僧帽筋を伸展させることを意識する。
長座体前屈のように実施して、完全伸展させる方法もあるが、腰を痛めやすい。
椅子に座った状態で、脚幅を広くした状態になり股の間に上半身を潜らせる様にして脊柱起立筋をストレッチさせます。10〜20秒間を3セット実施しましょう。
正座をした状態で、上半身が脚の上に重なるように倒すことで脊柱起立筋をストレッチさせます。10〜20秒間を3セット実施しましょう。
四つん這いになった状態で、腹直筋を引き上げるイメージを持ち、背中を丸めることで脊柱起立筋のストレッチを促します。これは、腹直筋を鍛えるためのエクササイズとしても適用できます。10-20秒間を3セット実施しましょう。
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