高級ハイブランドの化粧水は、自分へのご褒美や友人や家族へのプレゼントにもぴったりです。今回は、人気の高級スキンケアブランドからおすすめの化粧水をご紹介します。化粧水の選び方や疑問点も解説していますので参考にしてください。
「高級化粧水」や「ハイブランド化粧水」は誰もが一度は憧れるアイテムですね。高級(ハイブランド)化粧水は、「デパコス」とほぼ同義で使われる言葉です。「デパコス」とは、「デパートコスメ」の略で、百貨店やデパートの化粧品フロアにコスメカウンターを設置しているブランドが販売している化粧品を指します。ブランド専属の美容部員によるカウンセリングや、タッチアップ(美容部員がお客様にスキンケアやメイクをその場で施すこと)をすることができます。
ドラッグストアなどで販売されている商品と比較すると、質・価格ともに高い傾向があります。ブランドによって価格は異なりますが、化粧水の場合は1万円以上のものが高級化粧水と呼ばれることが多いようです。
この記事では、高級化粧品ブランドのおすすめ化粧水をご紹介していきます。頑張った自分へのご褒美に、いつもお世話になっているあの人へのプレゼントにいかがですか?
クレ・ド・ポー・ボーテは、独自の最新肌サイエンス研究から生まれた資生堂の最高級ブランドです。肌を構成する最小単位の「細胞」に半世紀にわたり着目し、細胞を生み出し、育み、満たすアプローチを採用しています。
この商品は、モイストタイプの化粧水(医薬部外品)で、濃密なうるおいで肌を満たして肌あれや乾燥を防ぎ、美しく透明感のある健やかな肌へ導くことができます。有効成分としてトラネキサム酸とグリチルリチン酸ジカリウムが配合されています。トラネキサム酸には、肌荒れ改善や美白効果が、グリチルリチン酸ジカリウムには消炎作用があり、肌荒れやニキビの予防・ケアが期待できます。保湿・整肌成分として独自成分スキンイルミネイター*を配合しており、乾燥などの環境ダメージから肌を守るとともに、うるおい溢れた肌へと導きます。しっかり保湿をすることで、乾燥による小じわや毛穴の目立ちを防ぎます。
*加水分解シルク、加水分解コンキオリン、テアニン、トウキエキス、シソエキス、グリシン、グリセリン、PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル、トレハロース
アレルギーテスト済み**で、ニキビのもとになりにくい処方***です。
**全ての方にアレルギーが起こらないというわけではありません。
***全ての方にニキビができないというわけではありません。
さっぱりとした使用感がお好みの方には、クリアタイプの「ローションイドロC n」がおすすめです。また、同ブランドの最高峰ライン「クレ・ド・ポー ボーテ シナクティフ」の化粧水には、美白有効成分の4MSKが配合されています。
ヘレナ ルビンスタインは、1902年にマダム・ヘレナルビンスタインによって創業されたコスメブランドです。今でこそ乾燥肌や脂性肌などの肌質に合わせたスキンケアは当たり前になっていますが、ヘレナルビンスタインは、当時美容界で初めて肌質に合わせたスキンケアの提唱を行ったブランドです。
この商品は、希少な植物の恵みと先進のバイオテクノロジーを駆使したエイジングケア*シリーズ「P.C. スキンミュニティ」の化粧水です。98%自然由来の成分で作れられた化粧水で、さらっと肌になじむとろみのあるテクスチャーで明るい肌印象へ導きます。整肌成分として配合されている「オセアニッククリスタ始原細胞( クリスマムマリチマムエキス)」は、ストレス耐性と生命力が高い植物オセアニッククリスタから抽出した始原細胞です。さらに、人間が本来持っている肌を有害な菌から守る「βディフェンシン」の発現を高める独自成分の「ディフェンスコンプレックス」を配合しているので、肌表面の防御力を高めることが期待できます。
*年齢に応じた、肌にハリ感を与えるスキンケア
同シリーズのスキンケアアイテムには、美容液や乳液、クリームがあります。また、同ブランドのクリーム「リプラスティ R.C. クリーム」は、バンデージメソッドを取り入れたブランドを象徴するアイテムです。
ランコムは1935年にフランスで設立された、元々は香水ブランドとして始まったブランドです。1964年に化粧品大手のロレアルがランコムを買収し、日本には1978年に参入しました。世界各地に18の研究所を設けており、約3,300人の科学者が先進のスキンケアを研究し続けています。
この商品は、プレミアムスキンケアシリーズ「アプソリュ」の化粧水です。アプソリュは、絶対美の象徴であるローズと最先端のサイエンスを融合させることで、優美で洗練された美しさを目指すスキンケアシリーズです。ランコム史上初めてローズの花びらをそのままフォーミュラの中に閉じ込めることに成功した化粧水です。ハリ感のあるフレッシュなテクスチャーで、柔らかくしなやかな肌に整えます。エイジングケア*にもおすすめの化粧水です。
*年齢に応じた肌のお手入れ
よりしっとりとしたテクスチャーの化粧水「アプソリュ エッセンス ローション」もおすすめです。
また、同ブランドの美容液「ジェネフィック アドバンスト N」も大変人気の高いスキンケアアイテムです。
CHANEL(シャネル)は、フランスで1910年に設立されたラグジュアリーブランドです。女性用の帽子専門店が始まりでした。その後、服飾と香水へと展開し、1924年に初めてメークアップコレクションを、1927年にスキンケアラインを発表しました。
この商品は、ふっくらとみずみずしい輝きを放つ肌へと導く保湿ライン「イドゥラ ビューティー」の化粧水です。保湿と保護力を兼ね備えたジェル状のテクスチャーで肌の水分レベルを適切な状態に整えることができます。適切な水分バランスに整えられた肌はやわらかく整い、次に行うスキンケアも受け入れやすくなります。イドゥラビューティーには、シャネルの象徴であるホワイトカメリアの花から抽出した保湿成分のツバキ花エキスを配合しています。寒さの厳しい環境下で育つカメリアには、肌本来のみずみずしさを引き出す力が秘められています。シャネルの「マイクロフルイディックテクノロジー」により、肌の保護に欠かせない油分と水分を組み合わせた独自のマイクロバブルにツバキ花エキスを閉じ込めて配合しています。このマイクロバブルが肌にのせた瞬間に弾けて、ピュアな状態のまま肌に届きます。
アルコールフリー、界面活性剤フリーです。
同シリーズのスキンケアアイテムには、美容液やクリーム、マスクなどがあります。
ドゥ・ラ・メールは、航空宇宙物理学者であったマックス・ヒューバー氏が、自身の傷の治療のために生み出した独自成分ミラクルブロス(海藻)を含む「クレームドゥ・ラ・メール」から始まりました。ドゥ・ラ・メールは、この「クレームドゥ・ラ・メール」をはじめとしたモイスチャライザー(クリーム)のほか、クレンジングや洗顔料、美容液などのスキンケア、ボディケア、ベースメイクアイテム展開するラグジュアリーなスキンケアブランドです。ドゥ・ラ・メールはフランス語で「海」を意味しています。
この商品は、ブランドのベストセラー化粧水です。ブースター美容液の役割も兼ね備えており、保湿・透明感・エイジングケア*の3次元で肌に働きかける高機能の化粧水です。ミネラルを豊富に含む海塩、酵母エキス、乳酸桿菌発酵液からなるドゥ・ラ・メール独自の整肌成分「ザ・リバイタライジング ファーメント」と、ジャイアント シースケルブ(海藻)などからなる独自の保湿成分「ミラクルブロス」を配合しています。ザ・リバイタライジング ファーメントは、厳しい環境下でも育つサハラ砂漠の海藻の生命力に着目して開発された成分で、ミネラルなどの保湿成分を配合します。肌にハリを与え肌のキメを整える作用があります。ミラクルブロスは、ジャイアント シーケルプ(海藻)などの天然原料を3〜4ヶ月かけて発酵させて作る保湿成分で、肌を保水し柔軟にすることでいきいきとした印象のすこやかな肌を保ちます。また、外的ストレスによる乾燥などのダメージから肌を守る作用もあります。
*年齢に応じたお手入れ
化粧水の後は、同ブランドの美容液やクリームでスキンケアルーティンを完成させましょう。
シスレーは、1976年にフランスで創設された化粧品ブランドです。植物から抽出した成分を化粧品に活用する「フィトコスメロジー」をコンセプトとし、自然のパワーをスキンケアに取り込むことで肌本来の美しさを引き出すことができる、とアロマテラピーがない時代からオーガニックに着目してきたので、オーガニック化粧品の先駆者とも言えるブランドです。
この商品は、色ムラのないクリアな肌に導く「フィトブランシリーズ」の化粧水です。フィトブランコンプレックス配合で、肌にすっと馴染む軽やかなミルキーテクスチャーで、肌に潤いを与え明るく黒ずみ(古い角質が溜まった状態)を防ぎまます。また、次に使用するスキンケアのなじみも良くします。有用成分には、肌を引き締める作用のある緑レンズ豆エキスや、紫外線から肌を保護してくれる二酸化チタン、大気中の汚染物質から肌を守るソバ種子エキスが配合されています。また、整肌成分としてローズヒップ抽出物や天然由来のビサボロール、ビタミンE誘導体などを配合しています。
同シリーズのスキンケアアイテムには、クレンジングや洗顔料、美容液、乳液などが揃っています。
イヴ・サンローラン・ボーテは、フランスのファッションデザイナーであるイヴ・サンローランの「私の創った服を着る女性に顔を与えたい」という思いから誕生したブランドです。
この商品は、プレミアムスキンケアシリーズ「オールージュ」の化粧水です。みずみずしいつけ心地なのにリッチなテクスチャーで、心地よく浸透しながら1日中潤いが続くなめらかな肌へと導きます。整肌成分として、モロッコのサフランから抽出した独自成分のスーパーシュガー(サフランエキス、ヒドロキシプロピルテトラヒドロピラントリオール)を配合しています。サフランは、アトラス山脈のふもとに育ち特別なスパイスにも使われている植物です。サフランの雌しべは医学的にも注目されていて、肌への効果もあることが知られています。
同シリーズには、クレンジングや導入美容液、美容液、クリームがあります。
保湿は、肌質に関係なく全ての方に必要なことです。保湿をすることで、様々な肌トラブルを防ぐことができます。
保湿成分には、セラミド類やヒアルロン酸、コラーゲン、レチノール、ナイアシンアミド、アミノ酸、グリセリン、スクワラン、ワセリンなどがあります。
また、ブランド独自の保湿成分などもありますので、どの成分にどんな働きがあるのかを確認してみましょう。
<保湿成分の特徴>
セラミド類
角質層に存在するうるおい成分で、水分を挟み込む性質を持つ。動物型・ヒト型・疑似型があり、最近はなじみがよいヒト型が人気。
ヒアルロン酸
水分を抱えこむ性質を持つ。1gで2リットル以上の水分を抱えることができる。
コラーゲン
水分を抱えこむ性質を持つ。分子が大きいため角質層まで浸透しないが、肌表面に保護膜を作り肌を保湿したり保護することができる。
レチノール
ヒアルロン酸の産生を促進し、皮膚の水分量を増やすことができる。
アミノ酸
水分をつかむ性質を持つ。単体ではうるおいのキープ力は少なめだが、分子が小さいため浸透しやすい。
グリセリン
角質層の水分を保持する。水分を外部から取り込む働きもある。
スクワラン
水分の蒸散を防ぐことに優れている。
ワセリン
ワセリン自体には保湿成分はないが、肌に塗ることで油膜を張ることができ、水分の蒸散を防いだり、外部からの刺激から肌を保護することができる。
美白とは、メラニンの生成を抑えてシミやそばかすを予防すること、できてしまったシミやそばかすを薄くするという意味で使われる言葉です。
すでにできてしまったシミを薄くしたり、シミを予防するためには、美白成分配合の化粧水を使用するのがおすすめです。
代表的な美白成分には、
トラネキサム酸
ビタミンC誘導体
ニコチン酸アミド
ナイアシンアミド
アルブチン
コウジ酸
などがあります。
「皮膚の漂白剤」といわれるハイドロキノンは、強力な成分ですので、使用には注意が必要です。
ただし、スキンケアだけでシミを完全に無くすことはできません(化粧品はあくまで肌を健やかに保つことを目的としてるため)。完全なシミ取りは、美容クリニックや皮膚科などでの施術が必要です。
シワやたるみ、くすみなどのエイジングが気になる方には、エイジングケアに特化したブランドや、ブランドのスキンケアシリーズから出ている化粧水がおすすめです。
シワやたるみにおすすめの成分は、
ニールワン
ナイアシンアミド
レチノール(ビタミンA)
パルミチン酸レチノール(ビタミンA誘導体)
セラミド3・セラミド6 Ⅱ
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(ビタミンC誘導体)
などがあります。
シミ同様、シワやたるみなどのエイジングの症状は、スキンケアのみで完全に収まることはありません。
肌が敏感になっている場合、化粧品に配合されている成分で刺激を感じることがあります。そのため、肌に負担の少ない低刺激成分の化粧水を選ぶことをおすすめします。
例えば、敏感肌向けのスキンケアブランドは、低刺激成分で作られていることが多いため、化粧水選びに迷った際はおすすめです。ただし、低刺激性の商品でも、使用されている成分によっては肌トラブルに繋がる可能性もあります。
下記は、有名な敏感肌向けのブランドの一例です。
ラロッシュポゼ(フランス)
ビオデルマ(フランス)
アベンヌ(フランス)
ディセンシア(日本)
アクセーヌ(日本)
dプログラム(日本)
アルージェ(日本)
キュレル(日本)
ミノン(日本)
NOV(日本)
また、一般の化粧品ブランドの中に、敏感肌向けのスキンケアラインが用意されていることがあります。例えば、SHISEIDOの「ジェントルフォース」やIPSAの「センシティブ」などのシリーズは、敏感肌の方向けに低刺激な成分で作られています。
敏感肌向けの化粧水はこちらの記事で紹介していますので、参考にしてください。
化粧水は毎日使用するものなので、使い心地の良い化粧水を選ぶことが大切です。例えば、香りやテクスチャー、ボトルの形状(ミスト式、ポンプ式など)、使用時間帯(朝用・夜用)などです。
特に香りやテクスチャーは人によって好みが大きく分かれます。化粧水は、大きく分けると、とろみのあるしっとりタイプの化粧水と、水のように軽いさっぱりタイプがあります。例えば、朝はさっぱりタイプでメイクに響かないようにスキンケアを行い、夜はしっとりタイプで保湿をしっかり行うなどの使い分けもよいでしょう。
化粧品の香りが苦手な方は、「無香料」「微賦香(香りが穏やか)」と書かれた化粧水がよいです。ただし、「無香料」の化粧水でも、原料の香りがするものもありますので、不安な方はテスターやサンプルで香りを確認してから購入しましょう。
使いやすさを重視したい場合は、ポンプ式やスプレー式の化粧水がおすすめです。特にスプレー式(ミスト状の化粧水)は、メイクの上から使用できるものが多いため、外出先の肌の水分補給としても使いやすいです。
化粧水の使用方法として、コットンの使用を推奨しているブランドがあります。手で直接つけるのとどう違うのか疑問に感じてる人は多いのではないでしょうか。
手とコットンにはどちらにもメリット・デメリットがあります。肌負担を考慮すると、基本的には手で化粧水をつけるのを推奨します。しかしムラができやすかったり、目元や鼻などの細かい箇所につけづらいというデメリットがあります。
反対に、コットンを使用する方が細かい部分まで均等につけることができますが、摩擦により肌負担が大きくなるというデメリットがあります。
いずれの方法でも注意すべきことは、摩擦やパッティング(肌を叩くこと)を避けることです。赤みや色素沈着、ハリやシミなどの肌トラブルを招く恐れがあるため、肌全体に優しくなじませるのがポイントです。化粧水を「叩き入れる」のではなく「肌の上にのせる」イメージで浸透させましょう。
コットンを使用する際は、肌負担が少ないコットン(オーガニックなど)を選び、コットン全体がひたひたになるくらい化粧水をたっぷり使用し(その分コストがかかります)、過度の摩擦を避けましょう。
乾燥が気になる時や紫外線を浴びた日は「コットンパック」がおすすめ
肌が乾燥していたり、外出して紫外線をたっぷり浴びてしまった日は、いつもよりも入念なスキンケアが必要です。そこでおすすめなのが、化粧水とコットンを使用したコットンパックです。フェイスパックのような機能を果たしてくれます。
やり方はとても簡単です。コットンに化粧水をたっぷりつけ、顔全体にコットンをのせ5分程度そのまま放置するだけです。コットンを2枚に裂いて使うのもおすすめです。
ただし長時間コットンをのせたままだと、コットンが肌の水分を奪ってしまいますので、長時間のコットンパックは避けましょう。また、コットンパックの後のスキンケアもしっかりと行ってください。
保湿が重要だからといって、化粧水を規定量以上に使用していませんか?化粧水はたくさん塗る方が肌に良いというわけではありません。角質に浸透できる水分量は決まっているので、肌に塗った分全てが浸透するというわけではないからです。一時的に肌に浸透したりプルプルになっている感覚があるかもしれませんが、すぐに蒸発するため、あまり意味がありません。
反対に、使用量よりも少ない量を使用すると、十分に保湿されない可能性があります。そのため、ブランドが定めた使用量はしっかりと守りましょう。
使用量は「100円玉大」など硬貨の大きさで明記されていることが多いです。「適量」と書かれている場合は、100〜500円玉くらいの量を使用するのがよいです。
スキンケアとは、端的にいってしまえば「肌を保湿すること」です。肌の保湿は「水分を補充し、油分でカバーする」のが基本です。油分は肌の上に油膜を張り、水分が逃げるのを防ぎます。
化粧水は肌に水分を補充するものなので、化粧水だけではスキンケアは不十分ということになります。化粧水の後は、油分を多く含む乳液やクリームなど必ず使用しましょう。
テレビCMや広告などで「肌の奥まで浸透!」などの文言を見聞きしたことがある人は多いのではないでしょうか?しかし、実際には化粧品は皮膚の一番外側の部分である「角層」までしか浸透しません。人間の皮膚には、外部からの侵入物を体内に取り込まないシステムが備わっているためです。バリア機能を持つ角質をしっかりと保湿し、いい状態に保つことが極めて重要です。
基本的なステップは、化粧水→乳液の順番です。水分を補給したあとに油分で膜を張って水分を閉じ込めます。商品の中には「先行乳液」といって、化粧水の前に使用するものもあります。例えば、スキンケアブランドのアルビオンはスキンケアの最初のステップに乳液を使用します。化粧水の使用方法については、ブランドの公式サイトなどで確認を行いましょう。
日本には四季があり、それぞれも季節によって気候が大きく変わります。気候により肌の状態は左右されやすいため、できれば季節ごとに化粧水を使い分けるのがよいでしょう。
例えば、乾燥しやすい秋冬には保湿効果が高い化粧水を、皮脂分泌が多くなりやすい春夏には皮脂分泌を抑える作用もある化粧水を使用するなど、肌の状態に合わせて異なるスキンケアを取り入れてみましょう。
ただし、一度開封した化粧水はできるだけ早く使い切る方がよいので、次のシーズンに持ち越さないよう、使い切れる容量を購入するようにしましょう。
年齢によって肌の状態は変わるので、使用する化粧水も変える必要があります。例えば、皮脂の分泌量は20〜30代をピークにどんどん減ってきます。
20代で使用していた化粧水では保湿が物足りなく感じるなど肌の変化を感じたら、化粧水を含むスキンケアを見直すべきタイミングといえます。
基本的には、朝晩で使い分ける必要はありません(朝・夜専用のものでない限り)。しかし、朝のメイクの前に油分が多い化粧水を使用すると、メイクのりが悪くなってしまいます。そのため、朝は油分の少ないもの、夜は油分が多いものなど、朝晩でスキンケアアイテムを使い分けるのもありです。
スキンケアのアイテム同士の相性やなじみが良いのは同じブランドでスキンケアアイテムを揃える「ライン使い」です。
各スキンケアブランドは、基本的にライン使いすることを全体に化粧品を開発していますので、相性や効果を考慮すると、ライン使いをすることで効率的に肌のケアが可能です。
とはいえ、別のブランドのアイテムを組み合わせて使用する方が、肌の調子が良いと感じる人もいると思います。ライン使いだけがスキンケアの正解ではないので、自分の肌の状態に合わせて最適なアイテムを選ぶようにしましょう。
拭き取り化粧水とは、洗顔の代わりに、コットンに化粧水を付けて汚れを取り除いたり、古い角質を落とすものです。もともとはフランス発祥のスキンケアアイテムといわれています。フランスの水道水は硬水で、硬水に含まれるマグネシウムやカルシウムなどのミネラルにより肌が乾燥したり肌荒れの原因となるため、フランスなどのヨーロッパでは、クレンジングや洗顔などはコットンや布で拭き取るのが主流です。
日本の水質は軟水なので、わざわざ拭き取り化粧水を使う必要はありません。ただし、拭き取り化粧水で古い角質を落とし化粧水の浸透が高くなる効果があるので、スキンケアに取り入れるのはありです。使用時はコットンによる摩擦には十分注意しましょう。
かずのすけ, 白野実(2019)『美肌成分事典』主婦の友インフォス
上原恵理(2021)『医者が教える 人生が変わる美容大事典』KADOKAWA
永松麻美(2021)『正しい知識がわかる 美肌事典』高橋書店
すみしょう(2021)『最短で美肌になるために知っておきたい スキンケア大全』KADOKAWA
久光一誠(2021)『効果的な「組み合わせ」がわかる 化粧品成分事典』池田書店
川島眞, 川田暁, 神田吉弘, 世喜利彦, 能﨑章輔(2018)『美容の科学』じほう
宇山侊男, 岡部美代治, 久光一誠(2020)『化粧品成分ガイド 第7版』フレグランスジャーナル
小林智子(2022)『すっぴん肌が好きになる 肌トラブル大全』WAVE出版
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