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片足スクワットできない原因と対処法。下半身を鍛える他の運動も紹介

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片足スクワットできない原因と対処法。下半身を鍛える他の運動も紹介

片足スクワットは、非常に負荷の高いエクササイズですが、実施できないのには理由があります。今回は、片足スクワットができない理由についてご紹介します。

片足スクワットができない原因

脚の筋肉が足りない

片足スクワットができない最大の原因は、脚の筋肉が足りないことです。片足スクワットでは片脚で自体重を支え、かつ、身体を上げる必要があるので、相当な筋肉量が必要です。脚は、身体全体を支えている筋肉であることから、その筋肉量は非常に大きいものですが、それはあくまでも、2本の脚で身体を支えることを想定しており、片方の脚だけで身体を支えるのは非常に難しいです。これは、普段、脚のトレーニングをしていない方だけではなく、日頃から脚のトレーニングをしているトレーニーにも言えることであり、だからこそ、「日頃からトレーニングをしている」という方でも片足スクワットを実施することができないというケースはあります。そのため、片足スクワットを実施できるようになるためには、相当の脚の筋肉をつける必要があるということを覚悟する必要があり、そのためには、大腿四頭筋のエクササイズを豊富に実施する必要があります。

膝を怪我している

片足スクワットで最も負担がかかるのは膝であり、膝の柔軟性が本エクササイズを実施する上で最も重要な要素になります。膝の柔軟性が欠けていると、そもそも片足スクワットを実施することが困難であることに加えて、片足スクワットを実施するときに怪我の原因になります。

また、元々膝を怪我していると片足スクワットを実施することが困難になります。現状、怪我をしていなくても、「過去に膝になんらかの怪我をしたことがある」という方は、片足スクワットを実施することで膝を高い確率で痛める可能性があります。そのため、そのような方は、片足スクワットを実施することに執着する必要はなく、通常のスクワットを取り入れ、そのテンポやセット数の組み方を変えながら負荷を変えるなど、臨機応変に種目を変更することが重要です。

上半身を床に対して垂直にしすぎている

片足スクワットに限らず、スクワットの最も理想的なフォームは床に対して上半身が垂直になることですが、身体を下げる問題上、どうしても上半身が太ももに被さるようなフォームになります。特に、片足スクワットはそれが顕著になるため、理想的なスクワットをしようとして上半身を床に対して垂直に設定しようとすればするほど、太ももにかかる刺激は大きくなり、これにより、片足スクワットを実施するために必要な筋肉量が増大します。そのため、片足スクワットを実施する際には、上半身がやや太ももに対して被さるようになってしまうことは許容する必要があります。

体重が重すぎる

片足スクワットは自体重を片足で上げるエクササイズなので、自体重が重いほど負荷は高くなります。つまり、体重が重いほど、片足で上げるための重量が増大するということであるため、体重が重すぎると片足スクワットができない原因となり得ます。体重が重すぎる場合、片足スクワットを実施してできないだけではなく、体重の影響で膝に大きな負担がかかり、膝を痛める可能性が増大します。そのため、自身で体重が少し重すぎるような感じがする場合には、すぐに片足スクワットを実施するのではなく、筋トレ、有酸素運動、食事制限を組み合わせることで体重を減らすことが必要です。その過程で、体重を落とすことはもちろんですが、脚の筋肉もつけることが期待できるため、片足スクワットを実施できる可能性が増大します(ただし、片足スクワットを実施することにそこまで拘泥する必要はありません)。

足首が硬い

片足スクワットを実施する上で、軸足となる脚の足首が曲がることで身体を下げる動作を実施可能となります。以上を言い換えると、足首が硬いと身体を下げる動作を実施することが困難となる可能性があり、これにより片足スクワットを実施できない原因になります。前述した「脚の筋力」、「膝の柔軟性」、「フォーム」、「体重」のすべてに問題がなくても、足首が硬いがゆえ、片足スクワットができない人は非常に多く、その場合には、「実施する前に足首をしっかりほぐしてから片足スクワットを実施する」ということをしましょう。

片足スクワットができない時の対処法・練習法

まずはウォーミングアップを

片足スクワットを実施する際には、必ずウォーミングアップを行いましょう。基本的に、片足スクワットを実施する上で負荷のかかる膝、股関節を中心にストレッチを行います。足首も入念に回すなどしてストレッチを行いましょう。

また、これらの部位のストレッチを行ったら、通常のスクワットを行うことがおすすめです。通常のスクワットを行うことで、大腿四頭筋、膝、股関節に自体重分の負荷をある程度入れることができ、急に片足スクワットを実施する場合と比較して怪我をしにくくなることが期待できます。

通常のスクワットをまず完璧に

片足スクワットを練習する前に、基本のスクワットを正しいフォームで、規定の回数実施できるか確認しましょう。片足スクワットは、その名前だけを聞くとスクワットをある程度できればできそうな印象を受けますが、実際は片足スクワットと普通のスクワットのレベルの差は非常に大きく、普通のスクワットをかなりやり込んでいないと実施は困難です。そのため、片足スクワットを実施する前に、そもそも、普通のスクワットを正しいフォームとテンポ、呼吸で実施できているか、確認しましょう。

片足スクワットを実施するなら、正しいフォームの基本のスクワットを15〜18回×5セット、テンポを落とさず実施できる様なレベルでいることが最低条件です。

椅子・バランスボールで練習

椅子・バランスボールで練習

椅子を使った練習もおすすめです。椅子の前で身体を下げていき、お尻に椅子があたったら折り返します。椅子に高さがあるので最下点まで移行せずに済み、簡単に実施でき、怪我のリスクも減らせます。

トレーニングにおける「ボトムポジション」とは、身体が一番低い状態にあることを指します。スクワットではしゃがんだ状態です。多くは筋肉がピンっと張った状態です。反対に「トップポジション」は身体が一番高い状態にあることを指します。その間を「ミッドレンジ」と言います。

バランスボールを使う理由は椅子を使う理由と同じですが、椅子と比較してバランスボールには高い反発係数が存在するため、椅子で実施するよりも身体を深く下げることができるとともに、トップポジションに戻る際にバランスボールがアシストをしてくれます。これにより、椅子で実施するよりも深い片足スクワットを無理なく実施することができます。

ボックスの上で実施

ボックスの上で実施

ボックスなどの高さがある程度ある部分で片足スクワットを実施すると、伸ばしている方の足が床に付いてしまうかどうかを気にする必要がなくなり、片足スクワットを実施しやすくなります。片足スクワットを実施してみるとわかりますが、上げている方の足が床につかないようにするためにかなり気を使う必要があり、それが動きのダイナミックさを阻害する要因の一つとなっています。逆に言えば、それをしなければ、片足スクワットは動きをダイナミックにして実施することができ、実施しやすくなるということが言えます。

ただし、ボックスなどの上で実施する際には、ボックスにきちんと重さがあるものを選びましょう。そうでないと、片足スクワットを実施したときに、ボックスが転倒するようになり非常に危険であるためです。基本的に、スポーツ用のボックス(ジャンプトレーニングなどに使うもの)が望ましく、それがなければ台の上に何らかの方法で重りを乗せるようにしましょう。

柱とタオルを使う

柱とタオルを使う

片足スクワットで最も問題になるのは、「バランスをとりにくい」という点であり、柱とタオルを使うことでこの問題点の解決を期待できます。机の脚や筋トレのマシーンの柱にタオルを巻きつけ、両手でタオルの端と端を持ちながら、後ろに倒れないように実施します。このように実施することで、バランスをとりやすくなることはもちろんですが、上半身を床に対して垂直に近い角度で設定することが期待でき、負荷を高めることが期待できます。また、これ以上片足スクワットを続けられないと感じた際にも、タオルを引っ張れば元の位置に戻るアシストになり、片足スクワットで追い込むことができるようになります。

ただし、タオルを用いて片足スクワットを実施したとしても、依然として身体を下ろすスピードは自分でコントロールするしかないので、ゆっくり丁寧に実施するようにしましょう。

自体重のダンベルやバーベルで通常のスクワットを実施する

通常のスクワットが2本の脚で自体重を支えているのに対して、片足スクワットは1本の脚で自体重を支えます。そのため、自体重の倍の重さで通常のスクワットができれば、理論上は片足スクワットができるようになります。「体重が50 kgの方ならば、50 kgのバーベルスクワットを、体重が60 kgの方ならば60 kgのバーベルスクワットを」といった具合です。大腿四頭筋は、非常に大きい筋肉であり、自体重をスクワットで扱うこと自体はそこまで難易度が高くなく、きちんとトレーニングをしていけば女性でも無理なく達成できる目標です。以上より、脚の筋肉が足りず、片足スクワットができない人はこの方法で徐々に脚の筋肉を鍛える方法が有効です。

片足スクワット以外に下半身を鍛えるエクササイズ

それでも片足スクワットはできないという方向けに、片足スクワット以外の下半身特に太ももを鍛えられるエクササイズを紹介します。

バイク

バイク

片足スクワット以外で下半身を鍛えることができるエクササイズとして、まず、バイクが挙げられます。

バイクは有酸素運動に分類されるエクササイズですが、持続的に一定時間漕ぐことで、大腿四頭筋を強烈に乳酸漬けにすることができ、これにより太ももや臀部(お尻)を鍛えることができます。

バイクの実施方法にも色々な種類があります。例えば、自転車やクロスバイク、ロードバイクなどで一定距離を漕ぐやり方、ジムに配置しているエアロバイクを使って長時間漕ぐやり方、HIITの様なやり方で実施するやり方などです。

下半身を鍛えるという目的ならば、HIITのように数十秒間実施→インターバルを1セットとして複数セット実施するのがおすすめです。

スクワット各種

スクワット各種

片足スクワット以外で下半身を鍛えることができるエクササイズとして、次に、スクワット各種が挙げられます。

スクワットは、本当に多くのバリエーションがあり、自身が鍛えたい部位によって選択できるのが魅力です。例えば、大腿四頭筋をメインで鍛えたいならば、通常のスクワットやバーベルを用いたスクワットが有効ですし、ハムストリングス(太ももの裏)や臀部(お尻)を鍛えたいならばブルガリアンスクワットが有効です。また、脚幅を変えることで太ももの中でも刺激が入る部分を容易に変えることができ、基本的には、ワイドスタンスならば内転筋(太ももの内側)、ナロースタンスならば外側広筋(太ももの外側)といった具合です。

このため、片足スクワットができないという方は、自身の用途にあったスクワットを探して実施するというのも一つの手段であり、むしろ、そちらの方が効率が良いこともあります。

ランジ

ランジ

片足スクワット以外で下半身を鍛えることができるエクササイズとして、最後にランジが挙げられます。

ランジは、脚を前に出す、もしくは後ろに出すことで股関節が開いた状態を作り、この状態で身体全体を下げるエクササイズであり、負荷が高いエクササイズです。スタンスが広い状態で身体の上げ下げを行うことから、ワイドスクワットと似ていますが、ランジでは主に前足の大腿四頭筋(太もも)とハムストリングス(太ももの裏)、臀部(お尻)をバランスよく刺激することができます。

ランジは、バーベル、ダンベル、ケトルベル、スミスマシンを用いて加重して行って実施するのをイメージする方が多いですが、実際には、自重で実施しても十分に効果のあるエクササイズです。むしろ、加重してランジを行うと、ただでさえ狭いランジの可動域がさらに狭くなる可能性があるため、脚に相当な筋肉量がない限りおすすめできません。