ダンベル 9 kgは中途半端な重量であるため、積極的に使用されることは多くないですが、基本的には男女の筋トレ初心者レベルを脱した方が扱うことが多い重量です。今回は、ダンベル9 kgでおすすめの種目をご紹介します。
ダンベルは英語で「dumbbell」で「dumb」(無口な)、「bell」(鐘)が組み合わさった言葉です。ダンベルは西洋から入ったものであるため、この「鐘」とは「教会の鐘」を意味しています。「教会の鐘」を鳴らす動作がトレーニングにもなることから、それをトレーニング道具に取り入れようとしたのがダンベルです(トレーニングとして取り入れる限りは、動かす度に音がならないようにするという意図で「dumb」という言葉が接頭語としてついたのだと考えられます)。
ダンベルは、基本的にはジムに置いてあるものですが、家庭にも1セットあればトレーニングの幅が大きく広がるトレーニング道具です。3セット異なる重量であれば、非常に満足のいくトレーニングができると言えます。
ただ、そんなダンベルでも、メーカーによっては使い勝手が大きく異なるため注意して選ぶ必要があります。
ダンベル9 kgは、女性の筋トレ初心者レベルを脱した方、男性の筋トレ初心者向けの重量です。
ダンベルの最低重量は1 kgであり、1 kg程度の重量でダンベルの重量を1 kgずつ増やすということはあまりしないため、基本的には2 kg刻み、つまり、1→3→5 kgの順で扱うことが多いです。5 kg以降のダンベルの扱いは人それぞれですが、5 kgの次は10 kgを扱い、10 kgの重量をうまく扱えない場合にはそこから重量を落として設定することが多いです。この重量の落とし方ですが、基本的には2 kg程度落とすことが多いため、8 kgは一般的な重量であるものの、9 kgはそこまで一般的ではありません(そのため、市販の製品でダンベルとして設定されていることも少なく、おすすめのダンベルも多くありません)。
ただ、いずれの場合においても、ダンベル9 kgは決して軽すぎない重量であるものの、重すぎない重量であり、特定のトレーニングで取り入れることで効率的にトレーニングを実施することを期待できます。
イヴァンコのダンベルもスポーツクラブでよく見る製品です。
ダンベルの種類は固定式です。
本製品の特徴は、なんといってもイヴァンコというダンベルの老舗ブランドの製品であり、金属タイプで非常に美しいという特徴があります。値段は少々高いですが、その分、ダンベルの品質については廉価なブランドとは比較にならないほど素晴らしく、また、塗装もはげにくいという特徴があります。
かなりマニアックになり、イヴァンコのダンベルを何種類も購入した場合にはラックもあるため、そこもおすすめですね。
Esluveのダンベルは男性で家庭で購入する方が多いです。
ダンベルの種類は固定式です。
本製品の特徴は、質感の高さです。本製品は、クロームダンベルであり、クロームのダンベルといえばイヴァンコが有名ですが、本製品はイヴァンコの製品と比較しても質感の高さは劣りません。それでいて、値段はイヴァンコの製品よりも圧倒的に安いというメリットがあり、コスパが高い製品を探している方におすすめです。
イエスフォーオールのダンベルは男女ともに家庭で購入する方が多いです。
ダンベルの種類は固定式です。
本製品の特徴は、グリップ部に滑り止めが付いている点です。通常、ダンベルは、グリップが剥き出しになっていることが多いですが、本製品は滑り止めが付いており、ダンベルをより固定しやすくなっています。これにより、エクササイズ効率を高めることを期待できます。
Amazonのベーシックビニールダンベルは女性で家庭で購入する方が多いです。
ダンベルの種類は固定式です。
本製品の特徴は、その重量設定です。本製品は、lbs基準で設計されているため、通常のkg換算では設定し辛い重量設定があります。実際に、kgで設計されているダンベルは、9 kg設定のものはあまり多くありませんが、本ダンベルは9.1 kgとなっており、比較的珍しいです。前述したベーシックダンベルラバーカバーはヘックスダンベルだったのに対して、本製品はビニルダンベルであるため、女性にもおすすめです。
Amazonのベーシックダンベルラバーカバーは男性で家庭で購入する方が多いです。
ダンベルの種類は固定式です。
本製品の特徴は、その重量設定です。本製品は、lbs基準で設計されているため、通常のkg換算では設定し辛い重量設定があります。実際に、kgで設計されているダンベルは、9 kg設定のものはあまり多くありませんが、本ダンベルは9.1 kgとなっており、比較的珍しいです。
YGHZYGのダンベルは女性で家庭で購入する方が多いです。
ダンベルの種類は固定式です。
本製品の特徴は、その値段です。通常、クロームダンベルは値段が高いことが多いですが、本製品はクロームダンベルにも関わらず、値段が安いという特徴があります。クロームダンベルは、その他のダンベルと比較して高級感があるという特徴があり、特におしゃれなダンベルが欲しい方にはおすすめです。
ダンベルを選ぶ上で最も重要なポイントが重量です。
基本的に、ダンベルは重量が固定式のものを購入した場合、あたりまえですが1セットで実現できる重量は1通りしかありません。このため、1セットを選択する上で、重量設定は非常に重要になります。
ダンベルが1セットしか購入できない場合には、まずは女性なら3 kg、男性ならば5 kgから購入するのが良いでしょう。例えばジムに通っている場合に、自身が扱いきれる重量について認識している場合でも、自宅で実施する場合には、床の補強、騒音を考えて軽めの重量を購入するのが無難です。
ダンベルを複数セット購入できる場合には、女性ならば、1、3、5 kg、男性ならば5、10、15 kgをまず購入するのが良いでしょう。基本的に、男性よりも筋肉量が少ない女性の場合には1 kgから奇数刻みで、男性ならば5 kgから5 kg刻みで購入するのがおすすめです。ただ、このあたりは自身のトレーニングレベルに依存するため目安の一つとしてください。
ダンベルを選ぶ上で、自身の用途をはっきりさせる必要があります。
例えば、シャドーボクシングのように、有酸素運動と組み合わせてダンベルを使用する場合には、ダンベルはラバータイプの方がよく、また、重量固定式の方が望ましいです。一方、筋肉を積極的につけたい場合には、ダンベルは可変式の方が望ましいです。
このことから、ダンベルを選ぶ前に、まず自身がなぜダンベルを購入するのか、その目的をはっきりさせる必要があり、その目的に合致したダンベルを購入するようにしましょう。
ダンベルは、基本的には鋼材でできていますが、鋼材が剥き出しか(金属タイプ)、鋼材をラバーで覆ったもの(ラバータイプ)があります。
一般的に、重量が軽い場合にはラバータイプのものが多く、重量が重くなってくると金属タイプのものが多くなります。両者のメリットデメリットですが、ラバーライプは床が傷つきにくい一方で、ラバー部分が腐食するというものがあります。金属タイプは、特に男性にとっては見た目が美しいと感じるものが多い一方で、床を傷つけやすいというものがあります。
基本的に、自宅で使う分にはラバータイプがおすすめですが、ラバータイプは高重量の設定がないものが多く、特に男性は結果として金属タイプを購入することになります。
ダンベルは大きく和えて、重量固定式もしくは可動式の2種類があります。
固定式は、その名の通り、重量が固定されているもので複数の重量を実現するために複数のセットのダンベルを購入する必要があります。
可動式は、その名の通り、重量が可変式のもので、一つのダンベルで複数の重量を実現することができます。
以上を考えると、可動式を購入すれば良いように思えますが、可動式のデメリットとして、値段が高いという点が挙げられます。また、高重量まで実現することができますが、たいていの人にとってはそこまで必要ありません。
このため、自身が扱う重量によってはわざわざ可動式に投資する必要はなく、固定式のダンベルを複数用意した方がコスパに優れることもあります。
ダンベルの扱いやすさを決定する上で、グリップの形状、太さは非常に重要です。
まず、グリップの形状について、最も一般的なのが円柱型です。ダンベルの形状を考えるとわかりやすいですが、2つのプレートを支える最も一般的な形状は円柱形状です。一方で、左右両端に重りがついているということは、グリップの中央部は最も曲がりやすい形状となります。それを避けるために、断面の形状を工夫したり、断面の太さを一様にしないよにすることで曲がりにくくしているものもあります。
つぎに、グリップの太さについて、基本的にはダンベルの重量が増大するほどグリップは太くなります。グリップが太くなるということは、それだけ支えるのに握力が必要になるということであり、基本的にはあまりおすすめではありません。理想的には、グリップが太くなく、かつ、高重量まで扱うことができるものですが、一般的にはほとんどありません。
グリップの形状、太さについては好みがあるため、何が正しいかを断言するのは難しいため、実際に自身がトレーニングをしていく中で自分にあったものを見つけるようにしましょう。
ダンベルで重要なのがトレーニング中に不用意に落ちないことであり、そのためにグリップ部の加工は非常に重要です。
高重量のダンベルのほとんどは、グリップ部に手との接触を高めるためにローレット加工(凹凸の加工)がなされていることがほとんどです。これにより、手との接触面積を稼ぎ、手から不要に離れることを防ぎますが、特に新品のダンベルはローレットがきつく入りすぎて握っていると手が痛くなるものもあります。ただ、ローレットは使っていくうちに摩耗して手に馴染んでくるため、そこまで神経質にならないようにしましょう。
低重量のダンベルについては、グリップ部に特別な加工がされていることは少ないです。特に前述したラバータイプのものについては、グリップ部もラバーに覆われています。これにより、手は痛くならないのですが手の汗とラバーが化学反応を起こして腐食していくことがあるため注意しましょう。
ジムはともかく、家庭でのダンベルの購入を検討する場合には、騒音、床の傷についても検討する必要があります。
まず、騒音ですが、基本的に、自宅でダンベルを投げる方は少数だと思うため、よくジムで見かけるダンベルを投げることで発生する騒音はほとんどないと思います。一方で、ダンベルを床に転がしておくと、転がった際に重り同士の接触により音が鳴ることがあります。騒音とまではいかないですが、気になるという場合にはラバータイプのダンベルを購入するのがおすすめです。
つぎに、床の傷ですが、ダンベルを床においておく以上、床の傷は避けることができません。特に相性が悪いのがフローリングと金属のダンベルであり、気にしていないと、床が傷だらけになります。このため、金属のダンベルを使いたい場合には畳のところで使用するのがおすすめです。自宅にフローリングしかない場合には、ラバータイプのダンベルを購入することで床の傷はある程度、防ぐことが期待できます。
ダンベルを購入する際には、その見た目も非常に重要です。
ダンベルの機能として見た目は本質的ではないですが、トレーニングのやる気を出す上で見た目は意外と重要です。好き嫌いはありますが、基本的には、同じメーカーの同じブランドでダンベルを揃えるのがおすすめです。
また、ダンベルはラバータイプ、金属タイプによらず、使用していくと経年劣化していきます。ラバーライプの場合には握っている部分のラバーが切れてくること、金属タイプは錆、塗装の剥がれが顕著になっていきます。この場合、怪我にもつながるため、できるだけはやく新品に交換するのがおすすめです。
ダンベルオルタネイトカールは、可動域をしっかりと設定することが重要であるためです。
ダンベルオルタネイトカールは、上腕二頭筋を鍛えるための種目であり、ダンベルをしっかりと動かすことが重要です。このためには、重量設定をやや軽めにする必要があり、ダンベルオルタネイトカールという種目では9 kgが種目の特性と合致しています。
ダンベルオルタネイトカールは、片側12〜15回を3セット実施します。
ダンベルオルタネイトカールは、扱う重量にもよりますが、基本的にはエクササイズ強度は通常のエクササイズに分類できます。このため、標準的なエクササイズでの推奨回数である片側12〜15回3セットを目標に実施しましょう。
小指を内旋させる。
短頭を完全に収縮させる。
ボトムポジションでできるだけ、肘を真っ直ぐに伸ばしきらない。
ダンベルを重くしすぎない。
ダンベルオルタネイトカールは、可動域をしっかりと設定することが重要であるためです。
ダンベルオルタネイトカールは、上腕二頭筋を伸展させて鍛えるための種目であり、ボトムポジションでしっかりと上腕二頭筋を伸展させることが重量です。このためには、重量設定をやや軽めにする必要があり、9 kg程度を目標に実施するのがおすすめです。
ダンベルインクラインカールは10〜12回を3セット実施します。
ダンベルインクラインカールは、上腕二頭筋を鍛えるエクササイズです。上腕二頭筋のエクササイズの中では、上腕二頭筋を伸展させて鍛えることができる貴重な種目です。慣れると高重量を扱えるようになりますが、伸展させて鍛えるということから推察される通り、非常に怪我をしやすい種目でもあります。このため、10〜12回を無理なく実施できる重量で丁寧に実施するようにしましょう。
ダンベルを上げ過ぎない。
ボトムポジションでできるだけ、肘をロックしない(=真っ直ぐにしない)。
小指を内旋させる。
ボトムポジションでも小指をやや内旋した状態にする。
肘を動かさない。
片手ずつ実施してもよい。
ダンベルフロントレイズは、腕を伸ばして実施する種目であるためです。
ダンベルフロントレイズは、やや肘を曲げて実施しますが、基本的には腕を伸ばして肩を支点にダンベルを上げる種目であるため、重量を扱い辛いという問題があります。このため、基本的には重量を扱うのに向いておらず、9 kg程度でも効率的に三角筋前部を鍛えることを期待できます。
フロントレイズは、特に初心者の場合には12〜15回を3セット実施します。
フロントレイズは、三角筋前部を伸展させて鍛えるエクササイズであることから、あまり重量を扱っていなくでも三角筋前部を怪我をする恐れがあります。そのため、基本的には、エクササイズ前にしっかりと肩回しなどを行うなどのストレッチを行なってから12〜15回を3セットを実施するようにしましょう。
高重量を扱いすぎない。
ダンベルを下ろしすぎない/上げすぎない。
上半身を煽らない。
肘を伸ばさない。
手首を掌屈。
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