ダンベルを把持して行うダンベルランジでは、低重量でも十分に効果のあるエクササイズであるため、女性にもおすすめの種目です。今回は、女性向けのダンベルランジのやり方及びコツについてご紹介します。
ダンベルランジで鍛えることが期待できる大腿四頭筋、大臀筋、ハムストリングスは筋肉の中でも特に大きい部位です。ダンベルランジでは、以上のような大きい筋肉を刺激することができ、基礎代謝の改善を促します。基礎代謝の改善はダイエット効果も見込むことができます。
ダンベルランジで鍛えることが期待できる大腿四頭筋、ハムストリングス、内転筋は太ももの筋肉の中でも代表的な部位に属します。
まず、大腿四頭筋を鍛えることで大腿前部の脂肪を燃焼させることを期待できるため、ある程度太ももの引き締め効果を期待できます。次に、ハムストリングスは大腿四頭筋と比較すると日常的に使用される機会が少なく、皮下脂肪が意外と目立つ部位であり、鍛えることで太ももの引き締め効果を期待できます。さらに、内転筋は脂肪が乗ることでたるみやすい部位であるとされており、内転筋を鍛えることで、太もも内側の引き締め効果を期待できます。
ダンベルランジでは、以上のような脚の引き締め効果を持つ筋肉を刺激することが期待できます。一方で、特に大腿四頭筋については、高負荷をかけすぎると比較的大きくなりやすい部位であることから、太ももの引き締め効果はあくまでも「ある程度まで」であるということには留意しましょう。
ダンベルランジで鍛えることができる大腿四頭筋、ハムストリングス、内転筋は血流、リンパの流れに対して重要な役割を果たしています。
まず、大腿四頭筋は、前述したように、筋肉が大きいからこそ、鍛えることで血流を効率よく改善することが期待できます。次に、ハムストリングスは大腿四頭筋と比較して、日常的にはそこまで意識して使われる頻度が高い筋肉ではないことから、凝り易く、血流が悪くなっている可能性が高いため、鍛えることで効率よく血流の改善を期待できます。さらに、内転筋の付け根である鼠蹊部にはフィルタの様な役割をするリンパ節があり、内転筋を鍛えることで鼠蹊部のリンパ節の役割を活性化することが期待できます。
ダンベルランジでは、以上のような血流、リンパの流れを積極的に促す筋肉を鍛えることが期待できます。それにより、冷え性、むくみの改善を期待できます。
ダンベルランジで鍛えることができる大臀筋、ハムストリングス、腸腰筋は、お尻の見え方に重要な役割を果たしています。
まず、大臀筋は、お尻周りの筋肉の中で最も大きい筋肉であるため、大臀筋を鍛えることでお尻を支える筋肉を強くすることで、お尻の引き締め効果及びヒップアップ効果を期待できます。次に、ハムストリングスは、鍛えることで太ももとお尻の境目をよりはっきりさせることで、これにより、ヒップアップ効果を期待できます。さらに、腸腰筋は、鍛えることで姿勢の改善により尻が垂れ下がることを防ぎ、これによりヒップアップ効果を期待できます。
ダンベルランジで鍛えることができる大臀筋は、スタイルを決定する上で重要な役割があります。
大臀筋を鍛えることで、前述した通りヒップアップ効果を期待できます。ヒップアップ効果を期待できるということは、太ももにお尻が垂れて乗っかっているような状態ではないということであり、これにより後ろ、横からみたときに脚が長く見えるようになることが期待できます。また、お尻の筋肉が発達することでアウトラインが改善されると、相対的に脚が細く見えるようになるという効果も期待できます。以上から、大臀筋を鍛えることで、お尻自体のアウトラインを改善することに加えて、お尻が接続している太ももの見栄えが改善することから、スタイル改善を期待できます。
ダンベルランジで鍛えることができる腸腰筋は腸の動きであるぜんどう運動に対して重要な役割を果たします。
便を排出する結腸は腸腰筋の内側にあり、腸腰筋を鍛えることで結腸が刺激され、これにより便を排出する動作であるぜんどう運動をよりスムーズに発生させることを期待できます。ぜんどう運動がよりスムーズになることで、便を排出しやすくなり、これにより便秘の解消を期待できます。腸腰筋の他に、腹直筋を鍛えることでぜんどう運動を促すことを期待できます。このため、便秘を解消したいならば腸腰筋と腹直筋を併せて鍛えることが効果的です。
ただし、便秘の原因はいくつもあり運動だけで解決されない場合があります。便秘でお悩みの方は病院の受診も視野に入れましょう。
ダンベルランジで鍛えることができる内転筋と腸腰筋は、骨盤のバランスを整える役割があります。
痩せ型の方で、お腹だけが出てしまっている場合には、骨盤のバランスの崩れを疑うべきです。具体的には、骨盤が前傾することでお腹が前に出たような状態になることで、お腹が出ているように見えている状態です。腸腰筋および内転筋には骨盤の位置を整える役割があるため、これにより骨盤のバランスを矯正できるため、お腹の引き締め効果を期待できます。
ただし、あくまでも骨盤のバランスの乱れに由来する「ぽっこりお腹」を改善できる効果があり、全てのお腹の引き締めに有効であるわけではありません。そのため、改善しない場合には、そもそもの体重を落とすために食事制限、有酸素運動の実施を行う必要があります。
ダンベルランジで鍛えることができる内転筋は、太もも内側の筋肉で、立った時の印象を決める筋肉でもあります。
人が立ったときの理想的な脚の状態はまっすぐすらりとした状態です。筋肉の衰えなどで脚の状態は大きく変化していきます。
その代表的な状態の1つとして、O脚が挙げられます。理想的な脚の状態は、両脚の内側が限りなく接している状態ですが、O脚では太ももが起点となって両脚が外側に開いてしまっている状態を指します。膝の部分で両脚の距離は最も大きく、この部分で「O」を描くようになっていることから、O脚と呼びます。
O脚の原因は、歩き方、座り方、姿勢など多岐に渡りますが、その1つとして内転筋の衰えが挙げられます。内転筋が衰えることで、脚を内側に寄せる力が弱くなることで脚が自然と外側に開き、O脚を形成します。以上より、内転筋を鍛えることで脚を内側に締める力が強くなり、これにより、O脚改善を期待できます。
女性の筋トレ初心者の方は、ダンベルランジを片足8〜10回3セット実施します。
ダンベルランジは、自重で実施するだけでもある程度、負荷の高いランジをダンベルを用いて実施するエクササイズであることからある程度、負荷は比較的高めです。そのため、初心者の方は片足8〜10回3セットできる重量を選択してフォーム重視で丁寧に行うようにしましょう。
女性でダンベルランジに少し慣れてきたら、ダンベルランジを片足10〜12回3セット実施します。
ダンベルランジは慣れてくると、筋肉が発達してくることも理由ですが、実施しているときにバランスをとりやすくなってきます。そのため、回数をやや増やしてもバランスが崩れにくくなるため、初心者のときよりも回数をやや増やして、片足10〜12回3セット実施するようにしましょう。
女性の筋トレ上級者の場合、前述したやり方に加えて、アセンディング法、スーパーセット等を実施するようにしましょう。
アセンディング法とは、別名ピラミッドセットと呼ばれる方法です。Max重量の50%で12回程度、Max重量の60%で10回程度、Max重量の70%で8回程度、Max重量の80%で6回程度、Max重量の85%で4回程度と徐々に重量を増やしていきながら、それに伴って実施回数を減らすやり方です。怪我を防止しながら高強度のトレーニングを実施できるため、おすすめの方法です。
スーパーセットとは、2種類の種目をインターバルなしで実施する方法です(3種目実施する場合にはトライセット、5種目以上実施する場合にはジャイアントセットと呼ばれます)。スーパーセットの種目の設定方法は様々であり、例えばダンベルランジと一緒に実施するならばバーベルスクワット、レッグカール、レッグエクステンションなどを実施するのがおすすめです。回数設定に厳密な指定はありませんが、基本的には両種目とも10〜12回実施できるようにしましょう。
女性の筋トレ初心者のダンベルランジの目安の重量は片手で3〜5 kg程度です (自身の体重にもよります)。
ダンベルランジは、下半身の全体の筋肉を使って実施する種目であることから、筋トレ初心者の方でも比較的、高重量を扱うことが期待できます。重量は3〜5 kgと述べましたが、実際には、自身の筋肉量に合わせて8〜10回をきちんと(ある程度余裕のある形で)実施できる重量を選択するようにしましょう。
女性でダンベルランジに少し慣れた方のダンベルランジの目安の重量は片手で5〜8 kg程度です(自身の体重にもよります)。
女性の場合、ダンベルの重量が5 kgを超えてくると、負荷が高まっていき、それに伴い、ダンベルランジの可動域が小さくなりがちです。そのため、少し慣れた場合でもむしろフォームをしっかり意識するという意味で、やや軽い重量で行うようにしましょう。以上では5〜8 kgを挙げましたが、この重量はあくまでも目安であり、前述したように実際には自身の筋肉量に合わせてダンベルランジを10〜12回実施できる重量を選択するようにしましょう。
女性の筋トレ上級者のダンベルランジの目安の重量は片手で15 kg以上です(自身の体重にもよります)。
筋トレ上級者をどのように定義するかで変わってきますが、一般的に、女性の場合、ダンベルランジで15kg以上を正確な可動域で実施することができれば筋トレ上級者であるといえます。ただし、これはあくまでも「正確な可動域」での実施であり、ダンベルランジを実施する際には身体をしっかり下げて、「正確な可動域」で実施するようにしましょう。
ダンベルランジは、女性でも1週間に1〜2回実施すれば十分です。
ダンベルランジは、通常のスクワットと比較しても負荷の高いエクササイズです。また、ダンベルランジで鍛えることができる下半身の筋肉は大きい部位であるものが多く、一度筋肉痛になると治るまで比較的時間を有します。以上を考えると、基本的には、ダンベルランジは1週間に1〜2回実施すれば十分であり、逆に、毎日実施することは避けましょう(毎日実施できるという場合には、そもそものダンベルランジの負荷が小さすぎる可能性を疑うべきであり、フォーム及び重量が適切か見直すようにしましょう)。
IVANKO(イヴァンコ)のクロームダンベルは、トレーニングジムにも置いてある非常に本格的なダンベルです。
ダンベルの種類としては固定式です。
イヴァンコは、プレートやダンベルのメーカーとして非常に有名であり、高品質の製品を販売しています。そのため、値段は少々張りますが、表面が錆びにくく長く使えることから長期的な投資と考えれば、そこまで高くはないかと思います。
また、表面にクロームがメッキされていることから外見も美しく、自宅に置いておいてもあまり不自然ではありません。ただし、本格的にトレーニングを行うためには複数種類のダンベルを揃える必要があるという点はデメリットです。
FLEXBELL(フレックスベル)のアジャスタダンベルは、可変式のダンベルとしては非常に一般的な製品です。
ダンベルの種類は可変式です。
本製品はダンベル1つで重さをダンベルの使用範囲内なら即座に切り替えることができるというものです。可変式ダンベルのブランドの中で、FLEXBELLの製品は比較的有名であり、品質も安定しています。
1つのダンベルで、複数の重さを設定できることからダンベルとしては値段が少々高めではありますが、複数のダンベルを何個も買うことと比較すればお得です。ただし、見た目は少々ゴツいため、自宅に置くのが少々憚られるというのはデメリットです。
PROIRONのダンベルはスポーツクラブでよく見る製品です。
ダンベルの種類は固定式です。
本製品の特徴ですが、ダンベルがラバーで覆われているため、フローリングの上にうっかり落としてしまっても床が傷つきにくいというメリットがあります。値段も上の2つの製品と比較して非常に良心的な料金設定であり、ダンベルを使ってみたいという方におすすめできる製品になります。
ただし、ラバー部分は使っていると切れて見栄えが悪くなるため、そこはデメリットです。そうなった場合には新しい物を購入するようにしましょう。
ランジの中で最も基本的と言われているフロントランジを自重で実施する場合には、上半身は床に対して垂直に設定するのが望ましいとされています。これは、床に垂直に設定することで、身体を下げたときに上半身の体重が下半身に乗りやすくなり、負荷が高まるためです。
一方で、ダンベルを用いて実施する場合には、必ずしも床に対して上半身を垂直に設定する必要はありません。これは、ダンベルを持つとバランスが非常に崩れやすくなることが原因の一つです。ダンベルを用いてランジを実施する場合には、高重量を扱うことが目的とされているケースが多く、そのためには上半身をやや前傾にすることでバランスを取り、これにより、ランジの効果を高めることが期待できます。また、ダンベルを持った状態で前傾姿勢になると、ダンベルに身体が引っ張られるような状態になり、大臀筋、ハムストリングスが伸びた状態になります。これにより、これらの筋肉をより効率よく鍛えることが期待できます。ただし、前傾姿勢で実施する場合には、腰にどうしても負担がかかることには留意しましょう。
ダンベルランジは、下半身の筋肉を狙う多節種目です。
単関節種目は、アイソレーション種目と呼ばれており、その名の如く、1つの関節を稼働して実施するエクササイズです。このため、重量が扱い辛いということがデメリットとして挙げられますが、ターゲットとなる部位にのみ刺激が入るということがメリットとして挙げられます。
一方で、多関節種目は、複合関節種目、または、コンパウンド種目と呼ばれており、その名の如く、多数の関節を稼働して実施するエクササイズです。このため、ターゲットとなる部位以外にも刺激が入ってしまうことがデメリットとして挙げられますが、高重量を扱い易いということがメリットとして挙げられます。
以上より、ダンベルランジは重量を扱うことができる種目です。一方で、重量を扱いすぎると、ランジを実施したときの可動域が小さくなり、エクササイズ効率が低下します。ダンベルランジは、重量を扱うよりもきちんと可動域を設定した方が筋肉に対して刺激が入ることが多いため、そこまで加重しないようにしましょう。
ダンベルランジに限らず、エクササイズのほぼ全ては、負荷の抜けない範囲で可動域を大きく設定することで負荷を高めることが期待できます。ランジでは、踏み込んだ脚に重心を乗せて、その状態で身体を下げるようにして実施し、このときにできるだけ身体を深く下げることで負荷を高めることが期待できます。これは、自重で実施する際はもちろんですが、ダンベルやバーベル、スミスマシンで加重して実施する場合に特に重要になり、しっかりと可動域を取れる範囲内で荷重することが重要です。
一方で、身体を深く下げると、重心が乗っていない方の脚の膝が床に付く可能性が出てきます。膝が床についてしまうと、負荷が逃げる原因になるだけではなく、勢いよくぶつけてしまうと怪我の原因にもなるため注意が必要です。
前述した通り、ダンベルランジの負荷を高めるために可動域を大きく設定することが必要です。そのためには、脚を大きく前に踏み出すことでそれが達成されますが、前に踏み出しすぎると戻るのも大変になり、最悪戻れなくなることもあります。戻れない場合には、一度、ランジの状態を解き、後ろの脚を持ってきてニュートラル状態になってから再びランジを実施する必要があるため、ランジの負荷が一旦完全に0になります。エクササイズの基本として、運動中には常に負荷が入っていることが前提であるため、一旦ニュートラルの状態になることは望ましくなく、そのためには、脚を大きく踏み出しすぎることも推奨されません。そのため、後ろにある脚の膝が床に接触するかしないかのポジションを予め決めて足を前に出しすぎないようにする必要があります。
ダンベルランジは、ボトムポジジョンで最も負荷が高くなるエクササイズであり、ボトムポジションでしっかり体重を受け切ることで最大の効果を発揮することができます。キツくなっても一瞬ボトムポジションで静止することを意識することが重要です。
また、ボトムポジションは動作を切り返す点でもあり、負荷が抜けやすいところであるとも言われています。そのため、ボトムポジションは負荷が抜けないように丁寧に意識する必要があることから、「ボトムポジションで一瞬静止する」というテクニックは非常に有効です。
脚を鍛えるエクササイズ、特に、スクワットでよく言われるテクニックの一つとして「膝はつま先より前に出さない」というものがありますが、これは、ランジでも同様に必ずしも正しいわけではありません。膝をつま先より出さないと、動きが非常に窮屈になり、負荷を扱い辛くなります。基本的に、スクワットもランジも大きな負荷を扱うことでターゲットとなる部位に刺激を与えるエクササイズであることから、むしろダイナミックに実施する方が重要です。このことから、「膝はつま先より前に出さない」ということをそこまで意識する必要はなく、あくまでも自然な形でできる範囲で実施しましょう。
ダンベルランジに限った話ではありませんが、鍛えている部位を意識することは非常に有効です。これは、筋トレ用語で「マインドマッスルコネクション」と呼ばれるテクニックであり、トレーニング中は鍛えている部位の動きを意識しながら実施するとエクササイズの効率が大きく向上します。このため、最初は難しいですが、ダンベルランジで鍛えている部位の動きを鏡でチェックしながら、自身の実施している種目の中でのそれらの筋肉の動きを意識するのがおすすめです(トレーニング中上級者の動画を見ながら、それをイメージして実施するのも効果的です)。
ダンベルランジに限った話ではありませんが、トレーニング中の全ての動作は自身の管理下に置く必要があります。トレーニング中の動作を管理下に置くには、筋トレの動作のスピードをコントロールする必要があります。これは、もう少し噛み砕くと、トレーニングをしている最中に扱っているバーベル、ダンベル、マシンの重量の動きをコントロールすることになります。ここで、高重量を扱いすぎると、動作の際に動きをコントロールできなくなり、エクササイズ効率が低下することはもちろんですが、怪我の原因にもなります。
具体的に、動作のスピードは、教科書的には、重りが下がるときはゆっくり(「ネガティブ動作を意識する」とも表現されます)、重りが上がるときは素早く(「ポジティブ動作を意識する」とも表現されます)するということがあります (上級者になると、この限りではなく、全ての動作をゆっくりにするスロートレーニングや、スロートレーニングからさらにゆっくりにするスパースロートレーニングなどのテクニックもあります)。重りを下げるときは、地球では重力が下方向に常に働いているため、その重力に争う様にゆっくり下げます。一方、重りを上げるときは重力とは逆向きの運動になるため、素早く上げます。
ネガティブ動作とポジティブ動作のうち、特に重要なのがネガティブ動作です。このネガティブ動作をしっかりと意識するだけで、どんなトレーニングでもトレーニングの質は劇的に改善します。
ダンベルランジに限った話ではありませんが、トレーニング中に呼吸方法を意識することでトレーニング効率の改善を期待できます。ダンベルランジでは、身体を下げるときに息を吐き、戻すときに息を吸います。
慣れないうちは、これが逆になってしまってもそこまで重篤な問題が発生するわけではありませんが、息を止めてトレーニングを行うということは避けましょう。息を止めてトレーニングを行うと、一時的に大きな力を発揮できるという考え方もあります。しかし、これはあくまでも重量を競うパワーリフティングやウェイトリフティングでの話です。トレーニングをして、身体を成長させようとした場合には、必ずしも重量を扱う必要がないことから、呼吸を止めるのではなく、呼吸をしっかり行うことが重要です。ここで、呼吸を止めて実施すると、最悪、血圧が急激に上昇し倒れてしまうというケースもあるため注意が必要です。
ランジは、ダンベルランジと同様の部位を鍛えることができる一方で、ダンベルランジよりも負荷が小さいためです。
ダンベルランジは、ダンベルの重量にもよりますが、やはりいきなり実施すると負荷が高すぎるという問題があります。そのため、ダンベルランジのウォーミングアップ種目としてランジを実施するのがおすすめです。
ランジは、まずは、片足10〜12回3セット実施します。
ランジは脚を前、もしくは後ろに出して実施するためバランスを取り難く、これにより、エクササイズ強度は高いものに分類することができます。このため、一般的なトレーニングを実施する上での標準的な回数設定よりもやや少ない回数である10〜12回を3セット実施することを目標に実施しましょう。
上半身の床に対する角度を意識する。
身体を床に対してぎりぎりまで下げる。
脚を大きく出しすぎない。
手は太ももの上に乗せない。
ボトムポジジョンで静止する。
「膝はつま先より前に出さない」を意識しすぎない。
スクワットは、ダンベルランジとほぼ同様の部位を鍛えることができるためです。
スクワットとダンベルランジを比較した場合、スクワットでは重量を扱うのに対して、ダンベルランジでは重量はやや犠牲にしてもフォームをより厳密にして実施するのが推奨されています。そのため、スクワットを実施した後に、仕上げの種目としてダンベルランジを実施することで大腿四頭筋、大臀筋等をより追い込むことが期待できるためおすすめです。
スクワットは、12〜15回を3セット実施します。
スクワットを自重で実施する場合には、そこまで負荷が高くないため、トレーニング初心者の女性の方でもこれ以上の回数を実施できることもあり、比較的余裕のある回数設定になっています。その分、後述するポイント・コツをしっかり意識しながら実施することが重要であり、それを意識できていないと、回数が少ない分だけ負荷が弱くなります。
トップポジションで膝をロックしない(=真っ直ぐにしない)。
身体をゆっくり下げる。
膝がつま先よりも前に出ないということを過度に意識しない。
背中を張ったまま実施する。
初動は臀部から動かすことを意識する。
ワイドスクワットは、ダンベルランジとほぼ同様の部位を鍛えることができるためです。
ワイドスクワットは、通常のスクワットに対して大臀筋、ハムストリングスに特化したスクワットです。そのため、大腿四頭筋を追い込みたい場合ならば、スクワットとダンベルランジを組み合わせ、大臀筋、ハムストリングスを追い込みたい場合ならばワイドスクワットとダンベルランジを組み合わせることがおすすめです。
ワイドスクワットは、12〜15回を3セット実施します。
スクワットと同様に、ワイドスクワットも自重で実施する場合には、そこまで負荷が高くないため、トレーニング初心者の女性の方でもこれ以上の回数を実施できることもあり、比較的余裕のある回数設定になっています。その分、後述するポイント・コツをしっかり意識しながら実施することが重要です。また、ワイドスクワットは、股関節周りを動かすトレーニングであることから、高回数で実施すると怪我をする原因となるため注意が必要です。
トップポジションで膝をロックしない(=真っ直ぐにしない)。
身体をゆっくり下げる。
身体を下げすぎない。
背中をできるだけ倒さない。
臀部の動きを意識する。
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