大腰筋は腸腰筋を構成する筋肉の一つであり、鍛えることで様々なメリットがあります。今回は、大腰筋を鍛えるメリット及びその方法についてご紹介します。
大腰筋とは、同じく小腰筋、腸骨筋からなる腸腰筋を構成する筋肉の一つです。
小腰筋は、大腰筋と同様に大腿骨と背骨をつなぐ筋肉ですが、かなり特殊な筋肉です。と言うのも小腰筋は全ての人にある筋肉ではなく、およそ半数の人しかない筋肉であるためです。作用としては、大腰筋と同様に太ももを上げることに作用しますが、半数近くの人がない筋肉であることからもわかる通り、そこまで大きな太ももを上げる作用があるわけではありません。
腸骨筋は、腸骨の内側についている筋肉です。腸骨筋は、股関節の外旋運動や屈曲に関与します。腸骨筋が衰えてくると、股関節周りの動きに無理が生じ、これにより腰痛の原因となる場合があります。
大腰筋は、大腿骨と背骨をつなぐ筋肉です。大腿骨は太ももの筋肉であり、これを背骨と接続することで、脚を上げる働きに関与します。大腰筋が衰えてくると、脚をしっかり上げることが難しくなり、これにより歩いていると物に躓きやすくなります。
大腰筋は、腸腰筋を構成する筋肉であることから明らかな通り、インナーマッスルに分類され、大腰筋を鍛えたからといって見た目が劇的に変化することはありません。
そもそも、姿勢が悪くなっている状態とは、大別して「猫背」もしくは「反り腰」が挙げられます。
猫背は、前屈みの姿勢を長時間取ることで骨盤が後傾することで発生します。特に、現代人は、長時間デスクワークをすることが多いことから、長時間前屈みの姿勢をとることで猫背になってしまっている可能性が挙げられます。猫背は巻き肩の原因となるため (その逆も然りです)、肩こりの原因にもなります。
反り腰は、腹筋及び背筋のバランスが崩れ、前側にかかった重みを背中が側で支えるようにすることで骨盤が前傾することで発生します。特に、筋肉量が少ない女性に発生しやすいと言われています。
大腰筋が衰えると骨盤が後ろに引っ張られることで猫背の状態となり、また、凝り固まっていると骨盤が前に引っ張られることで反り腰になります。このため、大腰筋を鍛えて凝りを解消することで骨盤の適切な位置を保ち、これにより姿勢改善効果を期待できます。
腰痛が発生するメカニズムは、上半身の重さを支えることができなくなることで姿勢が悪化し、これにより、腹筋と背筋のバランスが崩れることで、上半身と下半身の付け根である腰に負担がかかってしまうということです。前述したように、大腰筋には姿勢改善効果があるため、これにより上半身と下半身の付け根である腰にかかる負担を減らし、腰痛の予防、改善を期待できます。
ただし、大腰筋を鍛えることでの腰痛予防効果は限定的です。根本的に腰痛を予防するならば、上半身を支える背筋と腹筋のバランスを改善する方が効率的です。特に、背筋は日常的に使用する機会が多い筋肉であるものの、腹筋は意識的に使用しないと鍛えることが難しい部位であるため、腹筋を集中的に鍛えると効果的です。
つまずきは、若い人にとってはそこまで重要な問題ではありませんが、年を取るにつれて非常に重要な問題になります。つまずくことにはいくつかの原因があるとされていますが、まとめると、「足腰の筋肉の減少」と言うことができます。つまずくことを予防するためには、そもそも、脚をしっかりと上げる必要があり、そのためには太ももの筋肉、ふくらはぎの筋肉、背中の筋肉、が重要な役割を果たすとされています。この中で、大腰筋は、大腿骨と背骨をつなぐ筋肉であることから、言い換えると、太ももと背中を接続する筋肉であるということが言えます。両者を接続する筋肉を発達させることで、太ももをより上体に近づけやすくなること、つまり、太ももをより引き上げ易くなることが期待できます。このため、大腰筋を鍛えることで、鍛えることで歩いているときに脚を引きずるような歩き方ではなく、脚をしっかりと上げるような歩き方になり、これによりつまづきの予防を期待できます。
「ぽっこりお腹」とは、下っ腹が出てしまっている状態を指します。下っ腹が出てしまっている原因はいくつか理由がありますが、特に、「お腹以外で目立って肥えている部位がないのに、下っ腹が出てしまっている」という方は、上半身と下半身をつなぐ腸腰筋の中でも大腰筋の状態を見直すことが効果的です。下っ腹が出ている状態というのは骨盤のバランスが崩れている状態であり、腸腰筋の中でも大腰筋を鍛えることで骨盤のバランスを矯正できるため、ぽっこりお腹を改善することを期待できます。ただし、前述した通り、腸腰筋を鍛えたからと言って、必ずしもぽっこりお腹を改善できるわけではなく、改善しない場合には、そもそもの体重を落とすために食事制限、有酸素運動の実施を行う必要があります。
大腰筋は、大腿骨と背骨をつなぎ、骨盤の位置を正しく保つことで股関節を安定化させる働きもあります。股関節は、身体のほぼ真ん中にある部位であり、実は身体のバランスを司る部分でもあります(歩行をする際には、股関節を支点にして脚が動いていることを考えるとわかりやすいと思います)。このため、股関節が安定化することで身体のバランスが改善することが期待できます。身体のバランスが改善すると、歩行やランなどの下半身を使う運動でのパフォーマンスが改善することに加えて、腰痛、肩こりの改善、疲労の防止などの効果を期待できます。
大腰筋は、前述した通り、インナーマッスルに分類されることから外から確認することができるわけではありません。このため、動作の中で大腰筋の動きを確認するということが中々難しいですが、この問題を解決するために、「股関節をしっかりと動かす」ということを意識することが効果的です。「股関節をしっかりと動かす」ということを意識することで、大腰筋を鍛えるエクササイズでは自然と大腰筋の可動域を大きく設定することが期待できます。これにより、目視では確認することができない大腰筋をより効果的に鍛えることが期待できます。
大腰筋は、前述したように、大腿骨と背骨をつなぐ筋肉で、太ももを上げる役割があります。太ももを上げるという動作は、実は日常から実施しており、それが「歩行」です。歩行する際に、「太ももを上げる」ということを意識的に実施することで、大腰筋に対して刺激を与えることが期待できます。これが特に有効なのが、高齢者の方であり、高齢者の方は散歩をする際や出かける際に、少しでも太ももを上げるということを意識することで大腰筋を鍛えることで期待でき、これにより、大腰筋が衰えて脚を引きずるような歩き方になることを防ぐことを期待できます。
膝をしっかり上げる。
バランスを取れない場合には、片手を壁にかけて実施しても可。
とにかく足の動きをコントロールする。
腹直筋下部を鍛えるときよりも、トップポジションをやや深めに設定する。
足を床ぎりぎりまで下げる。
膝を真っ直ぐにしすぎない。
呼吸を意識する。
膝をしっかり上げる。
上半身をしっかりツイストさせる。
(大腰筋をしっかり鍛えるならば、膝をもう少ししっかり上げた方が良いです。)
トップポジションで膝をロックしない。
膝をしっかり上げる。
負荷が足りない場合には、ダンベル、スミスマシン、バーベルで加重しても良い。
腸腰筋に刺激を入れる場合には膝をしっかり上げる。
上半身をしっかりツイストさせる。
重量を扱いすぎない。
膝をロックしない。
上半身は床に対して垂直。
ボトムポジションで股関節が開くことを意識(=股関節で負荷を受けるようなイメージ)。
重量を扱いすぎない。
上半身は床に対して垂直。
膝をロックしない。
できるだけ深く下げる。
やや前傾姿勢で実施する。
トップポジジョンで前に出ている脚の膝をロックしない。
バランスがどうしても崩れてしまう場合には片手をどこかに掴まりながら実施しても良い。
IVANKO(イヴァンコ)のクロームダンベルは、トレーニングジムにも置いてある非常に本格的なダンベルです。
ダンベルの種類としては固定式です。
イヴァンコは、プレートやダンベルのメーカーとして非常に有名であり、高品質の製品を販売しています。そのため、値段は少々張りますが、表面が錆びにくく長く使えることから長期的な投資と考えれば、そこまで高くはないかと思います。
また、表面にクロームがメッキされていることから外見も美しく、自宅に置いておいてもあまり不自然ではありません。ただし、本格的にトレーニングを行うためには複数種類のダンベルを揃える必要があるという点はデメリットです。
FLEXBELL(フレックスベル)のアジャスタダンベルは、可変式のダンベルとしては非常に一般的な製品です。
ダンベルの種類は可変式です。
本製品はダンベル1つで重さをダンベルの使用範囲内なら即座に切り替えることができるというものです。可変式ダンベルのブランドの中で、FLEXBELLの製品は比較的有名であり、品質も安定しています。
1つのダンベルで、複数の重さを設定できることからダンベルとしては値段が少々高めではありますが、複数のダンベルを何個も買うことと比較すればお得です。ただし、見た目は少々ゴツいため、自宅に置くのが少々憚られるというのはデメリットです。
PROIRONのダンベルはスポーツクラブでよく見る製品です。
ダンベルの種類は固定式です。
本製品の特徴ですが、ダンベルがラバーで覆われているため、フローリングの上にうっかり落としてしまっても床が傷つきにくいというメリットがあります。値段も上の2つの製品と比較して非常に良心的な料金設定であり、ダンベルを使ってみたいという方にオススメできる製品になります。
ただし、ラバー部分は使っていると切れて見栄えが悪くなるため、そこはデメリットです。そうなった場合には新しい物を購入するようにしましょう。
重量を扱いたいならばローバー、低重量で負荷を高めるならばハイバー。
つま先はやや外側を向ける。
膝をロックしない。
臀部主導で実施する。
高重量を扱いすぎない。
できるだけ深く下げる。
高重量を設定しすぎない。
トップポジジョンで前に出ている脚の膝をロックしない。
できるだけ深く下げる。
高重量を設定しすぎない。
トップポジジョンで前に出ている脚の膝をロックしない。
バイクの負荷を高めすぎない。
惰性で実施するのではなく、しっかり漕ぐことを意識する。
膝を戻しすぎない。
できるだけ高いところまで膝を上げる。
脚を上げすぎない。
脚を下げすぎない。
脚の動きを終始コントロールする。
仰向けになった状態で片足を両手で抱え込むようにします。このとき、反対の脚は真っ直ぐの状態にします。この状態を20〜30秒維持し、左右で3セット実施するようにしましょう。
うつ伏せになった状態で、脚を上げることでストレッチします。動画の中では2人1組みで実施していますが、1人で実施して、両足が床に対して90度から95度くらい、角度がついた状態にしても実施できます。この状態でしっかり息を吸い、息を吐くことで上半身を床につけるようなイメージをもってストレッチします。10〜20秒で3セット実施するようにしましょう。
四つん這いになった状態で、片脚を前に出し、その前に出した片脚を脚の裏側が身体の内を向くようにして倒し、この状態で後ろ脚の膝が床につくようにすることで大腰筋をストレッチします。10〜20秒で3セット実施するようにしましょう。
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