1. Fily
  2. Fitness
  3. ダンベルカールのやり方|回数や重量の効果的な設定方法を解説

ダンベルカールのやり方|回数や重量の効果的な設定方法を解説

公開日

更新日

ダンベルカールのやり方|回数や重量の効果的な設定方法を解説

ダンベルカールは、ダンベルを使って上腕二頭筋を鍛える非常にオーソドックスなエクササイズの一つです。今回は、ダンベルカールのコツ及びやり方をご紹介します。

ダンベルカールとは

ダンベルカールは英語「dumbbell curl」が由来で、「ダンベルをカールすること」を意味します。この言葉から推察される通り、ダンベルカールは非常に簡単な動作で実施することができる上腕二頭筋を鍛えるためのエクササイズですが、正しく実施すれば非常に効果の高いエクササイズです。

ダンベルカールの定義は人によって様々です。両手のダンベルを同時に上げるエクササイズを「ダンベルカール」と定義する人もいれば、片手で実施する方法を「ダンベルカール」と定義する人もいますし、両者を合わせて「ダンベルカール」と定義する人もいます。ただし、「ダンベルオルタネイトカール」というエクササイズが、ダンベルを片手ずつ上げて実施するエクササイズであるということを考えると、厳密には、両手で実施するダンベルカールを「ダンベルカール」とするのが正しいのかもしれません。

ダンベルカールで鍛えられる部位・効果

ダンベルカールで鍛えられる部位

上腕二頭筋

上腕二頭筋は、所謂、「力コブ」と形容される筋肉です。

上腕二頭筋は、長頭と短頭から構成されています。長頭は上腕二頭筋の外側の筋肉で、肘を曲げる動作に寄与します。また、短頭は上腕二頭筋の内側の筋肉で、肘を曲げる動作と前腕を旋回する動作に寄与します。一般的に、長頭を鍛えるのと短頭を鍛えるのでは目的が異なり、腕を太くしたいならば短頭、力コブを作りたいならば長頭を鍛える必要があります。

上腕二頭筋を鍛えることで、男女ともに腕の見栄えの改善を期待できます。

男女共に腕の見栄えの改善

上腕二頭筋は、同じく上腕に付いている筋肉である上腕三頭筋と比較して筋肉の大きさは小さいです。しかし、上腕二頭筋を鍛えることで、上腕三頭筋を鍛えるよりも腕全体の形を大幅に改善することが期待できます。特に男性の場合、第三者目線で見た時に、腕のたくましさを測る基準として「上腕二頭筋の力コブがどれだけ発達しているか」があり、それを発達させるためには上腕二頭筋を鍛える必要があります。また、女性の場合について、上腕二頭筋部、すなわち、三角筋前部の下側はそこまで脂肪がつきやすい部分ではありませんが、鍛えることで、上腕二頭筋のメリハリがしっかり形成されることで、しなやかな腕を形作ることを期待できます。

肩こり改善

上腕二頭筋は、肩甲骨に付いており、肩の筋肉ではないものの肩こりに影響を与えています。現代人は、1日の中でパソコンや携帯電話を扱っていることが多いですが、何れの場合でも肘が曲がった状態で行うことから、これにより上腕二頭筋が収縮したままとなります。これが、上腕二頭筋が凝ってしまう原因となり、これにより、巻き肩を誘発します。巻き肩は、肩が正しい場所にはなくなるため血流を阻害するため、肩こりの原因となります。以上から、上腕二頭筋を鍛える中で、上腕二頭筋を伸展させる動作を行うことで、上腕二頭筋の凝りを改善し、これにより肩こり改善を期待できます。

各種エクササイズのパフォーマンスアップ

「物を引く」という動作において、上腕二頭筋はメインではないものの、それを補助する動作を担います。そのため、背中を鍛えるエクササイズでは、自然とダンベル、バーベル、マシンのアタッチメントを「引く動作」が中心になりますが、これらの動作を補助する役割を期待できます。そのため、上腕二頭筋を鍛えることで、例えば背中のエクササイズにおいてより高重量の負荷を与えることが期待できます。

筋トレ以外にも、スポーツにおけるパフォーマンスアップを期待できます。具体的には、上腕二頭筋を鍛えることで野球、テニス、ソフトボール、バレーボールという、基本的には腕を使う競技全般において、上腕二頭筋を鍛えることでパフォーマンスアップを期待できます。

上腕筋

上腕筋は、上腕二頭筋の下側に位置している筋肉であり、肘関節の屈曲に作用する筋肉です。

一般的に、腕の筋肉というと、前述した力コブと表現される上腕二頭筋、二の腕と表現される上腕三頭筋が有名であり、上腕筋は比較的マイナーな筋肉です。トレーニングをしている人でも、上腕筋が発達しているという方は結構少ないですが、上腕筋が発達していると腕の逞しさが大きく変わります。

腕の太さを大きくしたいならば、上腕三頭筋を鍛えることが有効と言われていますが、腕の逞しさを改善したいならば上腕筋を鍛えることもかなり有効です。

上腕筋を鍛えることで、高重量を扱いやすくなること、完成度の高い腕を実現することが期待できます。

高重量を扱いやすくなる

上腕筋は、上腕筋と前腕にある尺骨をつなぐ筋肉であるため、鍛えることで肘周りを強力に保護し、高重量を扱ったときに肘が固定されやすくなります。これにより、高重量を扱ったときの安定感が増し、例えばベンチプレスやチェストプレスなどのプレス種目において、安定感が増すことで高重量を扱えるようになることを期待できます。これらの種目では、高重量を扱うためにメインターゲットとなる部位ばかり鍛えがちですが、実はダンベル、バーベルを把持するのに関係する筋肉を鍛えることで、より高重量に扱えるようになることが期待できることには留意する必要があります。

完成度の高い腕を実現できる

上腕筋は、上腕二頭筋の下側にある筋肉であり、鍛えることで上腕のボリューム感を改善することができます。また、上腕筋は前腕から上腕にかけて走る筋肉であることから、鍛えることで前腕のボリュームを改善することができます。以上を総合して、上腕筋を鍛えることで完成度の高い腕を実現することを期待できます。初心者の方は上腕筋を鍛えることをそこまで意識する必要はありませんが、トレーニング上級者になるほど他のトレーニーとの差別化を図るために鍛えたい部位です。

腕橈骨筋

腕橈骨筋(わんとうこつきん)は前腕の筋肉(前腕筋)で、前腕筋は前腕屈筋群・前腕伸筋群からなる筋肉です(腕橈骨筋の分類で様々な分類方法がありますが、今回は、前腕伸筋群に分類されるとします)。

前腕屈筋群は、円回内筋(えんかいないきん)、橈側手根屈筋(​​とうそくしゅこんくっきん)、長掌筋(ちょうしょうきん)、尺側手根屈筋(しゃくそくしゅこんくっきん)、浅指屈筋(せんしくっきん)、深指屈筋(しんしくっきん)、長母指屈筋(ちょうぼしくっきん)、方形回内筋(ほうけいかいないきん)等からなります。前腕屈筋群は、手首を掌側に動かすときに働く筋肉であり、後述する前腕伸筋群と比較して可動域は広く設定することが可能です。

腕橈骨筋が分類される前腕伸筋群は、長橈側手根伸筋(ちょうとうそくしゅこんしんきん)、短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)、回外筋(かいがいきん)、尺側手根伸筋(しゃくそくしゅこんしんきん)、総指伸筋(そうししんきん)、小指伸筋(しょうししんきん)等からなります。前腕伸筋群は、手首を手の甲側に動かすときに働く筋肉であり、前述した前腕屈筋群と比較して可動域はどうしても狭くなります。このため、鍛える際には意識的に可動域をしっかり設定することが重要です。

腕橈骨筋を鍛えることで、腕がたくましく見える、握力が強くなること、より高負荷のエクササイズを実施できるようになることを期待できます。

腕がたくましく見える

腕は大きく分けて、前腕と上腕からなります。基本的に、前腕は前腕筋、上腕は上腕二頭筋、上腕三頭筋、上腕筋からなります。腕をたくましく見せたい場合には上腕を鍛えがちであり(前述したように、そのなかでも上腕二頭筋を鍛える人が多いです)、確かに、上腕を鍛えると腕がたくましく見えるのは事実です。しかし、意外とジムでトレーニングをしっかりとしている人でも、上腕の腕は素晴らしいのに、前腕が細いという人は多いです。そうなると、せっかくの腕のたくましさが半減します。基本的に、人から直に見られるのは、衣服から出ている前腕の方が多いことを考えると、腕をたくましく見せるためには前腕も鍛える必要があります。

握力が強くなる

前腕の筋肉は、物を手で把持するときに働く筋肉です。物を手で把持するときは、握力で物が落ちないようにしており、以上を考えると、前腕の筋肉を発達させるということは握力を発達させるということとほぼ同義です。握力が強くなると、剣道、柔道、腕相撲のような何かを「握る」競技の競技力を向上することに役に立つことが期待できます。

より高負荷のエクササイズを実施できるようになる

握力は物を支える働きがあります。これは、単純に手で把持したものが落ちないようにするためだけではなく、エクササイズでも応用することができます。例えばベンチプレスを考えると、高重量を扱うためにはターゲットとなる大胸筋が十分に発達している必要があると考えがちです。しかし、実は、バーベルを握っている前腕を鍛えることで、より安定して実施できるようになり、これにより、高重量を扱うことができるようになることを期待できます。

ベンチプレスでわかりやすい例として、グリップをサムアラウンドで握るか、サムアップ、もしくはサムレスで握るというテクニックがあります。

サムアラウンドは、「Thumb aroud」、つまり、「親指をまわして握る」ということを意味しており、これはバーベルをしっかり握ることを意味します。バーベルをしっかり握ることで握力を使いバーベルが安定するものの、重量を握力で受けることになるため、対象部位への負荷は小さくなります。

サムアップは、「Thumb up」、つまり、「親指を上げて握る」ということを意味しており、これはバーベルを握る際に親指をバーベルに沿うようにして設定する方法です。特にベンチプレスでは親指を上げることで大胸筋の内側を意識しやすくなりますが、バーベルが不安定になります。

サムレスは、「Thumb less」、つまり。「親指を使わないで握る」ということを意味しており、これは、バーベルを掌だけで把持する方法です。握力を使わない分、重量がダイレクトにターゲット部位にかかる一方で、バーベルがさらに不安定になります。

以上のグリップの例から、親指を回す、つまり、握力をしっかり使うことでバーベルが安定してより高重量を扱えるということが分かるかと思います。

ダンベルの種類

重量固定式

重量固定式とは、ダンベルに予めいくらかの重量が設定されているものです。重量固定式のダンベルのメリットとして、複数種類の重量を用意することでダンベルの重量変更をしやすいということが挙げられます。一方で、重量固定式のダンベルのデメリットとして、基本的に価格は高く、かつ、複数種類の重量を揃える必要があるため、金銭的なコストが高くなります。

金属タイプ

金属タイプ

金属タイプとは、ダンベルの重り部分が金属が剥き出しになっているものです。ジムによく置いてあるのがこのタイプであり、重量が正確であるというメリットがあります。一方で、金銭的なコストが高く、これにより、複数の重量を揃えようとすると金額が膨大になります。後述するラバータイプは使い込んでいると握っている所から劣化していき、金属部が剥き出しになってくるため、それが憚られるという方は最初から金属が剥き出しになっているものを購入するのが無難です。

ラバータイプ

ラバータイプ

ラバータイプとは、ダンベルの重り部分がラバーで覆われたタイプです。比較的お手頃な値段で購入できるというメリットがあります。一方で、使い込んでるとラバー部分が腐食し、金属部が剥き出しになる恐れがあります(金属タイプとは異なりラバーで被覆されることが前提で作ってあるため表面処理がされておらず、金属部は汚いことが多いです)。自宅でトレーニングをする限りでは、ラバーで覆われたものを購入する方がオススメです。この理由としては、価格が安いことはもちろんですが、ラバーが付いているためダンベルがフローリングでも転がり難く、フローリングを傷つけにくいためです。

重量可変式

重量化可変式

重量可変式は、ダンベルの重量を変更できるものです。重量可変式ダンベルのメリットとして、ダンベル1つで複数種類の重量を設定できるため、ダンベルを複数種類購入する必要がないことが挙げられます。一方で、重量可変式のダンベルのデメリットとして、製造元を吟味しないと安全性に問題があることがあり、それに伴って、きちんとしたものを購入する必要があり、そういった場合には初期投資にかかる価格金銭的コストはこちらも大きくなります。

基本のダンベルカールのやり方

フォーム

  1. 両手にダンベルを持つ。
  2. 小指を内旋しながら、上腕二頭筋の短頭が完全収縮する部分までダンベルを上げる。
  3. ゆっくりダンベルを下げる。2のポジションに戻る。
  4. 2から3を繰り返す。

回数

初心者

筋トレ初心者の場合、基本のダンベルカールは12〜15回を3セット実施しましょう。

ダンベルカールは、やり方にもよりますが基本的には比較的高重量を扱いやすい種目です。ただし、初心者のうちはフォームを固めることが重要であるため、やや軽めの重量で一般的な筋トレで標準的な回数とされている12〜15回を3セット実施できるような重量を設定して行うようにしましょう。

少し慣れたら

基本のダンベルカールに少し慣れた方の場合、基本のダンベルカールは、ウォーミングアップのセット、仕上げのセットを追加して5セット実施するようにしましょう。

基本のダンベルカールに少し慣れた方の場合、まず、ウォーミングアップのセットを追加します。ウォーミングアップのセットは、15〜18回を実施できる重量設定にします。次に、仕上げのセットを追加します。仕上げのセットでは、本番の3セットに対して少しだけ重量を減らして15回きっちりとできる重量設定をするようにしましょう。

上級者

筋トレ上級者の場合、前述したやり方に加えて、アセンディング法、スーパーセット等を実施するようにしましょう。

アセンディング法とは、別名ピラミッドセットと呼ばれる方法です。Max重量の50%で12回程度、Max重量の60%で10回程度、Max重量の70%で8回程度、Max重量の80%で6回程度、Max重量の85%で4回程度と徐々に重量を増やしていきながら、それに伴って実施回数を減らすやり方です。怪我を防止しながら高強度のトレーニングを実施できるため、オススメの方法です。

スーパーセットとは、2種類の種目をインターバルなしで実施する方法です(3種目実施する場合にはトライセット、5種目以上実施する場合にはジャイアントセットと呼ばれます)。スーパーセットの種目の設定方法は様々であり、例えば基本のダンベルカールと一緒に実施するならばEZバーカール、ハンマーカール、ダンベルオバーヘッドエクステンションなどを実施するのがオススメです。回数設定に厳密な指定はありませんが、基本的には両種目とも12〜15回実施できるようにしましょう。

重さ

初心者

筋トレ初心者の基本のダンベルカールの目安の重量は片手で3〜5kg程度です (体重にもよります)。

基本のダンベルカールを実施すると、上腕二頭筋よりも握力に刺激が入る感覚があると思います。トレーニングを積み重ねていく中で上腕二頭筋に刺激が入る感覚を身に付ける必要があるため、実際には、自身の筋肉量に合わせて12〜15回をきちんと(ある程度余裕のある形で)実施できる重量を選択するようにしましょう。

少し慣れたら

基本のダンベルカールに少し慣れた方のダンベルカールの目安の重量は片手で5〜15kg程度です(自身の体重にもよります)。

基本のダンベルカールは、上体をうまく使うと、比較的高重量を扱うことができます。しかし、それは、あくまでもかなり上級者のテクニック (チーティングと言います)であるため、少し慣れた場合でもむしろフォームをしっかり意識するという意味で、やや軽い重量で行うようにしましょう。以上では5〜15kgを挙げましたが、この重量はあくまでも目安であり、前述したように実際には自身の筋肉量に合わせてダンベルカールを12〜15回実施できる重量を選択するようにしましょう。

上級者

筋トレ上級者のダンベルカールの目安の重量は片手で25 kg以上です(自身の体重にもよります)。

筋トレ上級者をどのように定義するかで変わってきますが、一般的に、基本のダンベルカールで25 kg以上を扱うことができれば比較的筋トレ上級者であると言えます。この重量になってくると、リストラップやパワーグリップといった手首に巻くことで握力を補助するトレーニング道具が必要になってくることが多いです。しかし、これらのトレーニング道具を使うと、上腕筋や腕橈骨筋が十分に働かなくなるため注意が必要です。

また、チーティングの実施も注意が必要です。チーティングとは、ダンベルカールの場合には身体全体の力を使ってダンベルを上げる方法を指します。高重量を扱え、普段とは異なる刺激を入れることができる一方で、上手くやらないと対象となる部位に刺激が入らないこと、また、怪我の原因にもなります。上級者の中でも、チーティングが上手くできる人はかなり限られるため、できるならばチーティングは実施しないでダンベルカールを実施するようにしましょう。

おすすめのダンベル3選

クロームダンベル(IVANKO)

IVANKO(イヴァンコ)のクロームダンベルは、トレーニングジムにも置いてある非常に本格的なダンベルです。

ダンベルの種類としては固定式です。

イヴァンコは、プレートやダンベルのメーカーとして非常に有名であり、高品質の製品を販売しています。そのため、値段は少々張りますが、表面が錆びにくく長く使えることから長期的な投資と考えれば、そこまで高くはないかと思います。

また、表面にクロームがメッキされていることから外見も美しく、自宅に置いておいてもあまり不自然ではありません。ただし、本格的にトレーニングを行うためには複数種類のダンベルを揃える必要があるという点はデメリットです。

アジャスタダンベル(FLEXBELL)

FLEXBELL(フレックスベル)のアジャスタダンベルは、可変式のダンベルとしては非常に一般的な製品です。

ダンベルの種類は可変式です。

本製品はダンベル1つで重さをダンベルの使用範囲内なら即座に切り替えることができるというものです。可変式ダンベルのブランドの中で、FLEXBELLの製品は比較的有名であり、品質も安定しています。

1つのダンベルで、複数の重さを設定できることからダンベルとしては値段が少々高めではありますが、複数のダンベルを何個も買うことと比較すればお得です。ただし、見た目は少々ゴツいため、自宅に置くのが少々憚られるというのはデメリットです。

ダンベル 2個セット(PROIRON)

PROIRONのダンベルはスポーツクラブでよく見る製品です。

ダンベルの種類は固定式です。

本製品の特徴ですが、ダンベルがラバーで覆われているため、フローリングの上にうっかり落としてしまっても床が傷つきにくいというメリットがあります。値段も上の2つの製品と比較して非常に良心的な料金設定であり、ダンベルを使ってみたいという方にオススメできる製品になります。

ただし、ラバー部分は使っていると切れて見栄えが悪くなるため、そこはデメリットです。そうなった場合には新しい物を購入するようにしましょう。

ダンベルカールの効果を高める方法

高重量を扱いすぎない

ダンベルカールは、上腕二頭筋を狙う単関節種目です。

単関節種目は、アイソレーション種目と呼ばれており、その名の通り1つの関節を稼働して実施するエクササイズです。重量が扱い辛いということがデメリットとして挙げられますが、一方でターゲットとなる部位にのみ刺激が入るというメリットがあります。

一方で、多関節種目は、複合関節種目またはコンパウンド種目と呼ばれており、その名の通り多数の関節を稼働して実施するエクササイズです。ターゲットとなる部位以外にも刺激が入ってしまうことがデメリットですが、高重量を扱い易いということがメリットです。

したがって、ダンベルカールはそもそも重量を扱うことに向いていません。重量を扱おうとすれば扱うことできますが、前述したようにチーティングする必要が出てきます。ダンベルカールのチーティングは比較的難しく、かなりトレーニングが上手でないとチーティングをしても上腕二頭筋に刺激が入る感覚はないでしょう。そのため、チーティングはしない方が無難で、重量を扱いすぎないことが重要です。

ダンベルを下げすぎない (=肘を伸ばさない)

ダンベルカールは、実施する際には完全に伸展した状態からやや肘を曲げることでボトムポジションを設定します。肘が完全に伸びた状態というのは、上腕二頭筋に全く刺激が入っていない状態です。トレーニングの基本は、実施している最中に常に負荷をかけ続けるということであり、この観点でダンベルカールを考えた場合には、上腕二頭筋にやや負荷が入った状態である肘を少し曲げた状態から実施します。このとき、手のひらは床と並行ではなく、やや小指が外旋した状態を作り、その状態で上げるようにするとより効果が高まります。

短頭に効かせるなら小指をスピネイト

上腕二頭筋を構成する短頭、つまり、上腕二頭筋のピークを作りたいならば、ダンベルを上げる際に小指側をスピネイト(内旋)させるようにして上げるようにしましょう。このテクニックですが、手首関節を支点にしてダンベルを回転させることから、手首に余計な負荷がかかります。また、慣れていないと上腕二頭筋短頭に刺激が乗る感覚がないと感じる人もいると思うので、そのような方は小指をスピネイトさせるのではなく、そのままダンベルを上げるようにしましょう。

ダンベルを持つ位置

ダンベルカールを実施する上で、ダンベルを持つ位置についてはいくつかの派閥があります。

最も一般的な派閥が、「ダンベルを親指側に詰めて持つ」という派閥です。前述した通り、小指をスピネイトさせるということは親指側が支点になるということであるため、小指側にダンベルの持ち手が余っているとテコの原理でスピネイトさせやすくなると主張する派閥です。

マイナーな派閥が、「ダンベルの小指側に詰めて持つ」という派閥です。これは、親指側に詰めるメリットを認めつつも、このようにするとチーティングを使いやすくなるという主張から、チーティングを防止するために提唱されている方法です。

いずれのどちらかが正しいというわけではなく、自身で目的意識を持って実施することが重要です。

身体を煽って上げない(=上体を固定)

ダンベルカールで扱うことができる重量、刺激と上体の角度は大きな関係があります。上体を倒すほど、ダンベルに力を伝えやすくなり、高重量を扱うことができる一方で負荷は小さくなります(上級者はこの限りではありません)。これがダンベルカールのチーティングの方法の一つですが、これはかなりの上級者でないと負荷が抜けるフォームです。このため、一般的には、上体は真っすぐに固定してそれで扱うことができる重量を設定する必要があります。

上腕二頭筋の動きを意識

ダンベルカールに限った話ではありませんが、鍛えている部位を意識することは非常に有効です。これは、筋トレ用語で「マインドマッスルコネクション」と呼ばれるテクニックであり、トレーニング中は鍛えている部位の動きを意識しながら実施するとエクササイズの効率が大きく向上します。このため、最初は難しいですが、上腕二頭筋の動きを鏡でチェックしながら、自身の実施している種目の中での上腕二頭筋の動きを意識するのがオススメです(トレーニング中上級者の動画を見ながら、それをイメージして実施するのも効果的です)。ダンベルカールの動き上、上腕二頭筋の動きは非常に確認しやすいため、特に、ダンベルがトップポジションにきた場合には、しっかりと上腕二頭筋を見て収縮することを意識しましょう。

動作のスピード

ダンベルカールに限った話ではありませんが、トレーニング中の全ての動作は自身の管理下に置く必要があります。トレーニング中の動作を管理下に置くには、筋トレの動作のスピードをコントロールする必要があります。これは、もう少し噛み砕くと、トレーニングをしている最中に扱っているバーベル、ダンベル、マシンの重量の動きをコントロールすることになります。ここで、高重量を扱いすぎると、動作の際に動きをコントロールできなくなり、エクササイズ効率が低下することはもちろんですが、怪我の原因にもなります。

具体的に、動作のスピードは、教科書的には、重りが下がるときはゆっくり(「ネガティブ動作を意識する」とも表現されます)、重りが上がるときは素早く(「ポジティブ動作を意識する」とも表現されます)するということがあります (上級者になると、この限りではなく、全ての動作をゆっくりにするスロートレーニングや、スロートレーニングからさらにゆっくりにするスパースロートレーニングなどのテクニックもあります)。重りを下げるときは、地球では重力が下方向に常に働いているため、その重力に争う様にゆっくり下げます。一方、重りを上げるときは重力とは逆向きの運動になるため、素早く上げます。

ネガティブ動作とポジティブ動作のうち、特に重要なのがネガティブ動作です。このネガティブ動作をしっかりと意識するだけで、どんなトレーニングでもトレーニングの質は劇的に改善します。

呼吸

ダンベルカールに限った話ではありませんが、トレーニング中に呼吸方法を意識することでトレーニング効率の改善を期待できます。呼吸は、筋肉の伸展と収縮を促し、ダンベルカールでは、ダンベルを下ろすときに息を吸い、ダンベルを上げるときに息を吐くことを意識しましょう。

慣れないうちは、これが逆になってしまってもそこまで重篤な問題が発生するわけではありませんが、息を止めてトレーニングを行うということは避けましょう。息を止めてトレーニングを行うと、一時的に大きな力を発揮できるという考え方もあります。しかし、これはあくまでも重量を競うパワーリフティングやウェイトリフティングでの話です。トレーニングをして、身体を成長させようとした場合には、必ずしも重量を扱う必要がないことから、呼吸を止めるのではなく、呼吸をしっかり行うことが重要です。ここで、呼吸を止めて実施すると、最悪、血圧が急激に上昇し倒れてしまうというケースもあるため注意が必要です。

ダンベルカールの種類・応用

ダンベルコンセントレーションカール

やり方

  1. ベンチ台に下半身に覆い被さるようにして座り、ダンベルを把持する。
  2. ダンベルを持っている方の手の肘を、膝よりも握り拳一個分くらい上半身側のところで固定する。
  3. 小指を内旋しながら、上腕二頭筋の短頭が完全収縮する部分までダンベルを上げる。
  4. ゆっくりダンベルを下げる。2のポジションに戻る。
  5. 2から4を繰り返す。

回数

ダンベルコンセントレーションカールは12〜15回を3セット実施します。

ダンベルコンセントレーションカールは、上腕二頭筋を鍛えるとなった場合に最も知名度の高いエクササイズです。肘を大腿に固定して実施する分、実際には重量を扱い辛く、12〜15回を丁寧に実施できる重量設定にしましょう。

効果を高めるポイント

  • 上半身は真っ直ぐではなく、下半身に覆い被さるようにする。

  • 小指を内旋(スピネイト)させる。

  • 上腕二頭筋短頭の収縮を意識する。

  • ボトムポジションでできるだけ、肘をロックしない (真っ直ぐにしない)。

  • ダンベルを重くしすぎない。

ダンベルハンマーカール

やり方

  1. 重り部が上側になるようにダンベルを握る。
  2. 身体の前にダンベルを持ってきて、肘がやや曲がった状態にする。
  3. ダンベルが床に対して15度程度角度がついた状態まで動かす。
  4. ゆっくり元に戻す。
  5. 3から4を繰り返す。

回数

ダンベルハンマーカールは、12〜15回を3セット実施します。

ダンベルハンマーカールは、上腕筋を鍛えるエクササイズです。チーティングをしやすいエクササイズでもあり、これにより、やり方によってはかなり重量を扱えますが、ダンベルハンマーカールのチーティングはダンベルカールよりも難しいです。このため、12〜15回を実施できる重量設定で丁寧に実施するようにしましょう。

効果を高めるポイント

  • 高重量を扱わない。

  • 身体を煽って上げない。

  • ボトムポジションで肘が伸び切らないようにする。

  • 肘を固定する。

  • 両手で実施しても良いが、身体を煽りやすくなるため注意が必要。

  • 肩をすくめない。

ダンベルサイドカール

やり方

  1. ダンベルを持つ。
  2. 身体の前にくる様に片方のダンベルを上げる。
  3. ゆっくりもとに戻す
  4. 2から3を繰り返す。

回数

ダンベルサイドカールは、12〜15回を3セット実施します。

ダンベルサイドカールは、上腕筋を鍛えるエクササイズです。片手で行うダンベルハンマーカールのようなエクササイズであり、これもダンベルハンマーカールと同様にチーティングをしやすいですが、チーティングの難易度が高いため、ダンベルハンマーカールと同様に12〜15回を実施できる重量設定で丁寧に実施するようにしましょう。

効果を高めるポイント

  • 高重量を扱わない。

  • 肩をすくめない。

  • 肘を伸ばし切らない。

  • 肘を固定する。

  • 身体を煽らない。

ダンベルスパイダーカール

やり方

  1. アジャスタブルベンチの角度を30〜45度に設定する。
  2. ベンチ台に胸がつくように設定し、両手にダンベルを把持する。
  3. ダンベルを持ったときにやや負荷がかかる部分をボトムポジションに設定する。
  4. 床と平行かそれよりも少し角度がつく位までダンベルを上げ切る。
  5. ゆっくりダンベルを下げ、3のポジションに戻る。
  6. 4から5を繰り返す。

回数

ダンベルスパイダーカール10〜12回を3セット実施します。

ダンベルスパイダーカールは上腕二頭筋を鍛えるエクササイズです。アジャスタブルベンチに身体を預けて実施するため、チーティングを使わないでダンベルカールを実施できます。このため、重量は扱いにくく、10〜12回を3セットできる重量で丁寧に実施するようにしましょう。

効果を高めるポイント

  • 手首をやや掌屈させる。

  • ボトムポジションでできるだけ、肘をロックしない (真っ直ぐにしない)。

  • 重量設定を重くしすぎない。

  • アジャスタブルベンチの角度をつけすぎない。

  • バーベルを下げるときはゆっくり動かす。

  • 手首が痛い場合にはEZバーで実施しても良い。

ダンベルインクラインカール

やり方

  1. アジャスタブルベンチの角度を30〜45度に設定する。
  2. 両手にダンベルを持ち、肘を曲げてやや負荷がかかる部分をボトムポジションに設定する。
  3. 床と平行かそれよりも少し角度がつく位までダンベルを上げる
  4. ゆっくりダンベルを下げ、3のポジションに戻る。
  5. 3から4を繰り返す。

回数

ダンベルインクラインカールは10〜12回を3セット実施します。

ダンベルインクラインカールは、上腕二頭筋を鍛えるエクササイズです。上腕二頭筋のエクササイズの中では、上腕二頭筋を伸展させて鍛えることができる貴重な種目です。慣れると高重量を扱えるようになりますが、伸展させて鍛えるということから推察される通り、非常に怪我をしやすい種目でもあります。このため、10〜12回を無理なく実施できる重量で丁寧に実施するようにしましょう。

効果を高めるポイント

  • ダンベルを上げ過ぎない。

  • ボトムポジションでできるだけ、肘をロックしない(=真っ直ぐにしない)。

  • 小指を内旋させる。

  • ボトムポジションでも小指をやや内旋した状態にする。

  • 肘を動かさない。

  • 片手ずつ実施してもよい

ダンベルプリーチャーカール

やり方

  1. アジャスタブルベンチの角度を60〜75度に設定する。
  2. 片手にダンベルを持ち、アジャスタブルベンチを脇で挟むようにして肘を固定して、ベンチに対してやや角度がついた部分をボトムポジションに設定する。
  3. 床と平行かそれよりも少し角度がつく位までダンベルを上げる。
  4. ゆっくりダンベルを下げ、2のポジションに戻る。
  5. 2から4を繰り返す。

回数

ダンベルプリーチャーカールは10〜12回を3セット実施します。

ダンベルプリーチャーカールは、上腕二頭筋を鍛えるエクササイズです。インクラインカールと同様に上腕二頭筋を伸展させて鍛えるエクササイズであるため、非常に怪我をしやすい種目でもあります。このため、インクラインカールと同様に10〜12回を無理なく実施できる重量で丁寧に実施するようにしましょう。

効果を高めるポイント

  • ダンベルを上げ過ぎない。

  • ダンベルを下げ過ぎない (ダンベルがアジャスタブルベンチにつく部分まで下げない)。

  • 小指を内旋させる。

  • ボトムポジションでも小指をやや内旋した状態にする。

  • 手首を掌屈させた状態にする。

ダンベルドラッグカール

やり方

  1. 脚幅を腰幅に設定してダンベルを持つ。
  2. 肘を固定して前腕と上腕二頭筋が触れるようにしてダンベルを上げる。
  3. ゆっくり戻す。
  4. 2から3を繰り返す。

回数

ダンベルドラッグカールは、8〜10回を3セット実施します。

ダンベルドラッグカールは、上腕二頭筋の収縮のみにターゲットを置いたエクササイズです。上腕二頭筋の収縮のみでダンベルの上げ下げを行うことから、そこまでの重量は扱うことができません。フォームをかなり重視する必要がある難易度の高いエクササイズであることから、低回数でしっかりと丁寧に行うようにしましょう。

効果を高めるポイント

  • 肩をすくめない。

  • 肘を動かさない。

  • 高重量を扱わない。

ダンベルリバースカール

やり方

  1. 手の甲が上になるようにダンベルを握る。
  2. 肘がやや曲がった状態をボトムポジションにする。
  3. ダンベルを上げ切る。
  4. ゆっくり元に戻す。
  5. 3から4を繰り返す。

回数

ダンベルリバースカールは20〜25回を3セット実施します。

ダンベルリバースカールは、前腕を鍛えるエクササイズです。前腕でダンベルを支えるため、高重量を扱うことが難しいエクササイズです。ただ、前腕を鍛えるということを目的に行う上ではむしろ回数を重視した方が効率的であるため、低重量で回数が多めの20〜25回を3セット実施するようにしましょう。

効果を高めるポイント

  • 高重量を扱わない。

  • ボトムポジションで肘が伸び切らないようにする。

  • 肘を固定する。

  • ダンベルは床に対して15度程度角度をつけた状態で実施しても良い。

ゾットマンカール

やり方

  1. 両手にダンベルを持つ。
  2. 小指を内旋しながら、上腕二頭筋の短頭が完全収縮する部分までダンベルを上げる。
  3. 床との角度が30度くらいになる部分までダンベルを外旋しながらダンベルを下げる。
  4. 2から3を繰り返す。

回数

ゾットマンカールは、12〜15回を3セット実施します。

ゾットマンカールは、前腕、上腕筋、上腕二頭筋を鍛えるエクササイズです。ゾットマンカールは、ダンベルを上げるときはダンベルカールで、下げる時はリバースカールのようにして実施します。リバースカールの動作が入るため、そこまでの重量を扱うことができませんが、腕の筋肉を満遍なく鍛えることができます。回数としてはやや軽めの重量に設定して、一般的なトレーニングの推奨回数である12〜15回3セットを実施するようにしましょう。

効果を高めるポイント

  • 高重量を扱わない。

  • 上半身を煽らない。

  • 手首を外旋しすぎない。

ダンベルカール後のストレッチ

ストレッチ1

立った状態で両腕を後ろに回し、手の甲が身体の方向を向く様に両手を組むことで上腕二頭筋をストレッチします。10〜20秒1セットとして3セット実施するようにしましょう。

ストレッチ2

壁に背を向けた状態で指先が下側になるように壁に手をつけて、その状態で上腕二頭筋にやや負荷をかけることでストレッチを促します。10〜20秒1セットとして3セット実施するようにしましょう。

ストレッチ3

両膝立ちになった状態で片腕は立て、片腕は上腕から指先が真っ直ぐになるようにして掌が床につく様に設定し、この状態で三角筋前部を床に近づけるようにすることで上腕二頭筋のストレッチを促します。10〜20秒1セットとして3セット実施するようにしましょう。

ダンベルカールと一緒にやるのがおすすめの筋トレ

トライセップスプレスダウン

やり方

  1. ケーブルの支点をやや上目に設定する。
  2. アタッチメントを手首が掌屈するように把持する。このとき、目線をやや下側に設定する。
  3. 目線を正面にしながら、アタッチメントを押し切る。
  4. 目線を下側にしながらゆっくり戻る。
  5. 3から4を繰り返す。

回数

トライセップスプレスダウンは12〜15回を3セット実施します。

トライセップスプレスダウンは、上腕三頭筋をマシンで鍛えるための最も基本的で安全なエクササイズです。慣れると比較的高重量も扱うことができるようになりますが、基本的には12〜15回3セットをしっかりとできる重量で実施するようにしましょう。

効果を高めるポイント

  • 目線を意識する。

  • 手首を掌屈させる。

  • トップポジションで上腕三頭筋の伸展、ボトムポジションで上腕三頭筋の収縮を意識する。

ダンベルキックバック

やり方

  1. ダンベルを両手にもち、背中を張りながら床に対して平行よりもやや角度をつけた状態に設定する。
  2. 肘を支点にしてダンベルを後ろに動かす。
  3. 元に戻り、2を繰り返す。
  4. 10〜12回を3セット実施する。

回数

ダンベルキックバックは、10〜12回を3セット実施します。

ダンベルキックバックは、ダンベルを用いて上腕三頭筋を収縮させることで刺激を入れるエクササイズです。基本的なエクササイズですが、動的なエクササイズであるため、ダンベルを振りながら実施することが多く、このように実施すると重量を扱うこともできます。しかし、そのように実施すると上腕三頭筋に負荷を入れることを意識するのは難しいため、きちんと上腕三頭筋が収縮していることを感じることができる重量で、丁寧に10〜12回を実施するようにしましょう。

効果を高めるポイント

  • テンポ重視で実施する。

  • ダンベルをトップポジションに持ってくるときは、ダンベルから腕までが真っ直ぐになるように手首を使う。

  • 負荷が高すぎる場合には、片手をアジャスタブルベンチなどに手をかけて片手ずつ実施する。

ダンベルオーバーヘッドエクステンション(ダンベルフレンチプレス)

やり方

  1. アジャスタブルベンチ、ユーティリティベンチに座る。アジャスタブルベンチで実施する際には、角度を75度位に設定する。
  2. 両手でダンベルを持ち、ダンベルが頭の後ろを通ることができる部分に設定する。
  3. ダンベルをゆっくり下げ、ダンベルをできるだけ下げるようにする。
  4. 肘がロックしない部分まで戻る。

回数

ダンベルフレンチプレスは、10〜12回を3セット実施します。

ダンベルフレンチプレスは、軽い重量を扱っても上腕三頭筋に対する負荷はかなり高く、重量を高くしたり、回数を増やしたりして負荷を高めると肘を痛める可能性がかなり高まります。このため、一般的なトレーニングで推奨とされている回数からやや少なめの10〜12回を目安に実施します。

効果を高めるポイント

  • 重量をやや軽めで設定する。

  • ダンベルの動きを終始コントロールする。

  • 下げているときに肘に違和感を感じたら無理をしない。

  • 小指の付け根でダンベルを把持するように意識する。

  • 脇を開きすぎない。