THE BODY SHOP(ザ・ボディショップ)のカモマイル サンプチュアス クレンジングバターを実際に購入し、レビューしてみました。パッケージが可愛いためプレゼントとしても人気の商品です。バームのテクスチャーや洗浄力などを詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
THE BODY SHOP(ザ・ボディショップ)は、創業者であるアニータ・ロディックが、古くから伝承されてきた世界各地のハーブや木の実など天然植物原料を使い、肌や髪を保つための製品を販売する手作り化粧品の店としてスタートしたイギリスの自然派化粧品ブランドです。現在では70カ国以上、約3000店舗を展開し、1976年の創業時から変わらないナチュラルでエシカルな素材を追い求めて作った製品を提供し続けています。
「企業は世界をよくする力がある」をブランド理念に掲げ、ビジネスを通して社会変革を追及することを目指しています。リサイクル活動やフェアトレードなど、様々な活動をしているTHE BODY SHOPの商品は、全てクルエルティフリーです。動物実験を行わず、動物毛や昆虫などから得られる色素を使用しない、100%ベジタリアンの商品を提供しています。
THE BODY SHOPの代表商品であるボディバターは、肌タイプや香りの好みに合わせて選べるバリエーション豊かなラインアップで、世界で3秒に1個*売れているほど人気があり、プレゼントとしても選ばれることが多い商品です。
※2019年1月1日〜2019年12月31日までの全世界のTHE BODY SHOPでの「ボディバター200mL」の売上実績に基づく(ザボディショップインターナショナル調べ)
この商品は、肌をケアする自然の恵みがたっぷり詰まった、バターのようなテスクチャーのクレンジングバームです。バームが肌の上で瞬時にとろけて、摩擦による肌への負担をかけることなくメイクや肌の汚れをしっかり落とします。イギリスで採取されたカモマイルが配合されています。カモマイルには高い保湿力や高い抗酸化力があり、敏感に傾いた肌を穏やかに落ち着かせ、うるおい感のある健やかな肌へと整える効果があります。その他にも、同じく高い保湿力があるイタリア産オリーブオイルやガーナ産シアバターが配合しており、メイク汚れをしっかり落としながらも必要なうるおいを残すことができるため、洗い上がりはつっぱりません。カモマイルの穏やかで優しい香りです。
防腐剤フリー、ベジタリアンフレンドリー、ヴィーガンフレンドリー、クルエルティーフリーの商品です。
マツエク対応*、W洗顔必要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク対応です。
*マツエクによって使用されている薬剤が異なりますので、施術店に使用可否をご確認ください。
パルミチン酸エチルヘキシル
高級脂肪酸と高級アルコールを融合させた合成ロウとも呼ばれる液状のエステル油です。さらっとした感触で、安全性や安定性に優れたエモリエント剤です。
合成ワックス
化学合成で作られる飽和直鎮状炭化水素で、白色固形の成分です。あたためると溶けて、冷やすと固まる性質から「ワックス」と名付けられていますが、分子構造は炭化水素です。
トリイソステアリン酸PEG−20グリセリル
油性成分の高級脂肪酸と水性成分のポリエチレングリコールをグリセリンの間にはさんで一列につなぎ合わせた構造を持つ非イオン界面活性剤です。乳化剤や香料、微量の油を透明化化粧水に配合するための可溶化剤として使われます。
オリーブ果実油
モクセイ科植物オリーブの熟した果実から採取した淡黄色〜淡緑色の油脂系オイルです。オレイン酸を多く含む他、リノール酸やパルミチン酸を含んでいます。肌を柔軟にし、高い水分保持効果があるといわれています。
シア脂
アカテツ科植物のシアの果実から得られる、肌の上で溶けるバター状の塊の油脂です。別名「シアバター」として知られている成分です。肌の柔軟効果や水分保持効果の持続性に優れています。
ローマカミツレ花油
キク科植物ローマカミツレから抽出した油脂系オイルです。カマズレンを多く含み、優れた消炎作用があるため肌荒れ防止の効果が期待できる他、抗菌効果もあります。
ヒマワリ種子油
キク科植物ヒマワリの種子から得られた油脂系オイルです。リノール酸を多く含み、柔軟効果や水分の蒸発を防ぐ効果に優れています。
カプリリルグリコール
多価アルコールの一つです。水分を保持する保湿剤としての働きに加え、製品の保存性を高める効果にも優れています。
トコフェロール
黄色〜黄褐色のやや粘性のある液体です。酸化防止剤として配合されることが多いですが、その他皮膚の血液の循環を良くしたり、エイジングや炎症の原因の一つであるフリーラジカルを消去する働きもあります。
香料
香りをつけるために配合される成分です。複数の香料を配合している場合でも、「香料」としてまとめて表示することができます。
手の平にさくらんぼ大程度を取ったら、手の平の体温で軽く溶かします。乾いた状態の顔にのばし、優しくマッサージするようにメイクになじませます。メイクとなじんだら、水かぬるま湯での洗い流します。お湯を含ませたコットンで拭き取ってもOKです。(過度な摩擦には注意しましょう)クレンジング後は、洗顔料での洗顔が必要です。おすすめの洗顔料は、この記事の後半でご紹介します。
大手通販サイトや口コミサイト、SNSに投稿されている口コミをまとめています。よい口コミだけではなく悪い口コミも包み隠さずお伝えします。
優しい使い心地で、洗い上がりの肌がしっとりする。
少量でも伸びがよく、メイクになじみやすい。
きちんとメイクが落ちるのに、つっぱらない。
カモミールの香りが癒される。
【総評】
保湿力の高い成分を豊富に配合しているため、洗い上がりに関する高評価が多いです。特に乾燥肌や敏感肌の方にとって、摩擦レスでメイクが落とせて、洗顔後のつっぱり感がないのは嬉しいポイントです。また、カモミールの香りが好みだという方も多いようです。(筆者もこの香りが大のお気に入りです!)
テクスチャーが硬めで、オイル状に変化するまでに時間がかかる。
値段が高い。1度の使用量が多いのでコスパが悪い。
蓋の開閉がしにくい。スパチュラが付属されていないので、お風呂場で使うと中に水が入る。
【総評】
使用感や洗い上がりに関する高評価が多い一方で、テクスチャーや容器、値段に関する低評価が見受けられました。バームは、使用時の温度によってテクスチャーが左右されやすいです。特に寒い冬などはテクスチャーが硬めになる傾向がありますので、使用前に手の平の体温で溶かしてからメイクとなじませましょう。オイル状になるまでなじませると、少量でも顔全体になじませることが可能です。スパチュラは確かに付属されていませんが、別売りされていますので、1本持っておくと便利かもしれません。
実際に使用した感想を、画像と動画とともに詳しく解説します。購入を検討されている方はぜひ参考にしてください。
THE BODY SHOPのクレンジングバームは、使い始めはシャーベット状のやや固めのテクスチャーです。肌になじませるとオイル状に変化します。
爽やかなカモミールの香りは、他のクレンジングにはなかなかない香りで、筆者のお気に入りです。
右上から時計回りに、ウォータープルーフのマスカラ(黒)、お湯でオフできるマスカラ(茶)、ウォータープルーフのリキッドアイライナー(黒)、お湯でオフできるリキッドアイライナー(茶)、リキッドファンデーション、アイシャドウ、リップです。
固形状のバームを手にのせて数回くるくると回すとオイル状に変化します。リキッドファンデーションやアイシャドウ、リップはすぐなじみましたが、マスカラとアイライナーはこの段階ではほとんど落ちません。
1分程度なじませます。ウォータープルーフとお湯で落とせるタイプのマスカラも少しなじんできました。THE BODY SHOPのクレンジングバームは乳化のステップは不要なので、最後にぬるま湯で洗い流します。
洗い流すと、リップがわずかに残りました。お湯で落ちるマスカラは落ちましたが、ウォータープルーフのマスカラは少し残ります。アイライナー(ウォータープルーフ・お湯で落ちる)は残りやすいです。目元や口元のメイクが落ちづらかったので、別途ポイントメイクリムーバーを使用するのがベターです。おすすめのポイントメイク落としは、この記事の後半でご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
洗い上がりの肌はふっくらとした肌です。オリーブオイルやシアバターなどの保湿成分の働きにより、つっぱる感じはなくやわらかい肌になります。カモミールの香りもほどよく残り、リラックス効果があるなと感じました。W洗顔が必要なので、クレンジングの後は洗顔料で洗顔を行いましょう。おすすめの洗顔料は後ほどご紹介します。
上記のレビューからわかるように、アイライナーやマスカラ、リップなどのポイントメイクが落ちづらいため、それらを落とすのにおすすめのポイントメイク落としをご紹介します。THE BODY SHOPでは現在ポイントメイク落としがないため、他のブランドの中からおすすめのアイテムをピックアップしました。
クレ・ド・ポー・ボーテは、独自の最新肌サイエンス研究から生まれた資生堂の最高級ブランドです。肌を構成する最小単位の「細胞」に半世紀にわたり着目し、細胞を生み出し、育み、満たすアプローチを採用しています。
この商品は、目元・口元用の弱酸性のクレンジング剤です。保湿成分としてアルガンオイルやヒアルロン酸が配合されているので、使うたびに目元や口元がしっとり整います。また、毛髪保護成分としてツバキオイルが配合されており、まつ毛のケアもできます。
アレルギーテスト済み*、ニキビのもとになりにくい処方**です。
* 全ての人にアレルギーが起きないというわけではありません。
** 全ての方にニキビができないというわけではありません。
マツエク対応*、W洗顔必要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフ対応です。
*一般的なシアノアクリレート系グルーに対応。
ややとろみのあるリキッドとオイルの中間あたりのテクスチャーです。しっとりとうるおいのある肌になります。天然ローズやランを彷彿とさせる上品な香りがします。
ラロッシュポゼはフランスのスキンケアブランドです。敏感肌のために皮膚科医の協力を得て商品が開発され、現在では世界で約9万人以上の皮膚科医がラロッシュポゼの商品を採用しています。
この商品は、敏感な目元や口元に使えるクレンジング剤です。目元の黒ずみの原因となるアイメイクの汚れを落とします。パラベンフリーで皮膚科学的テスト済み*です。
(*全ての人に肌トラブルが起きないわけではありません)の商品です。
マツエク非対応、W洗顔必要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク対応です。
上記でご紹介したクレ・ド・ポー・ボーテのデマキアンYLよりも軽めのテクスチャーです。洗浄力は高く、少ない摩擦でするりと落ちます。拭き取り後はさっぱりとした肌になります。香りはついていません。
THE BODY SHOPで他におすすめの商品をご紹介します。今回は、クレンジングバームと同じシリーズのクレンジングオイルと、クレンジング後の洗顔におすすめの洗顔料をピックアップしました。
この商品は、カモマイルオイルなど95%天然由来成を配合したオイルタイプのクレンジングです。シルキーなテクスチャーですっと肌に伸び、メイクはもちろん毛穴汚れまで瞬時に落とすことができます。カモマイルオイルの他、保湿成分としてヒマワリシードオイル(ひまわり種子油)とパパイアシードオイル(パパイア種子油)などの植物由来オイルを配合しており、肌の潤いをしっかりキープしてくれるので洗い上がりもつっぱりません。しっかりめのメイクをしている日や、毛穴汚れの気になるときにおすすめです。
この商品は、天然の優れた洗浄作用をもつティーツリーオイルを配合した「ティーツリーシリーズ」の洗顔料です。クレンジング後の洗顔や朝の洗顔におすすめです。ティーツリーオイルには、過剰な皮脂分泌によるテカリ、ベタつき、ニキビなどの肌トラブルを抑える効果があり、毛穴の目立たない清潔な肌へ導きます。また、高い保湿効果のあるタヌマオイルも配合しています。クレンジング後の洗顔や朝の洗顔におすすめです。レモンティーツリーオイルの配合による爽やかなレモンの香りでリフレッシュすることができます。
同ラインの他のスキンケアアイテムには、できはじめのニキビなど気になる部分に直接使える美容オイル「ティーツリーオイル」や、塗って寝るだけで睡眠中の皮脂を吸着してくれる夜用ナイトマスク「ティーツリー スキンクリアリング ナイトマスク」などがあります。
ヴィーガンやオーガニックのクレンジングバームや、保湿成分が豊富に配合されたクレンジングバームをご紹介します。
INLIGHT beauty(インライトビューティー)は、イギリス・コーンウェル地方生まれの100%オーガニックコスメブランドです。植物療法医・漢方医のスピーツィア博士の、バイオ親油性マトリックス特許技術による抽出とブレンド方法で、植物のパワーが肌に最も効果的に働くように考えられた製品が特徴です。
この商品は、ソイルアソシエーション認証・コスモス認証の2つの認証を得ている100%オーガニック化粧品です。メイクや肌の汚れを取り去りながらお肌に必要な栄養を与えて潤すクレンジングバームです。皮脂を抑えるジンジャーやレモン、抗酸化効果のあるセサミや月見草、肌を引き締めるグリーンティーやココナッツオイルやシアバターなどを配合して毎日のケアで栄養を肌に届けます。
界面活性剤を一切含まない処方です。
全ての肌タイプの方にお使いいただけますが、バームタイプなので特に乾燥肌にお悩みの方にはおすすめです。ニキビや赤みが出やすい肌の方でもご使用いただけます。
ウォータープルーフマスカラや、落ちにくい目元のメイクには、クレンジングバームの使用前にポイントメイク落としでメイクを落とすのがおすすめです。
DRUNK ELEPHANT(ドランクエレファント)は、2021年10月に日本に上陸したばかりのアメリカのブランドです。多くの肌トラブルの原因となっているといわれる原料を使わない「成分引き算主義」のスキンケアブランドです。
この商品には、フルーツエキスや植物オイル、アフリカンブレンドオイル*などが配合されています。
*スクレロカリアビレア種子油、バオバブ種子油、スイカ種子油、シンジオフィトンラウタネニ核油(トリートメント成分)付属のパウダー「ドランクエレファントブースター」を使えば、毛穴や角質ケアもできます。
エッセンシャルオイルフリー、シリコーンフリー、PEGフリー、無香料です。ヴィーガン、クルエルティフリーフリーの商品です。
マツエク非対応、W洗顔不要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク対応です。
ドランクエレファントのクレンジングバームを実際に試してみたところ、THE BODY SHOPと比較すると柔らかいテクスチャーです。体温ですぐにオイル状に変化し、まさしく溶けたバターのように変化します。洗い上がりの肌はしっとりふっくらとなります。香りはほとんどありません。付属のパウダーは肌あたりがやさしく、刺激性が低いので敏感肌の方も使いやすいです。
ジョンマスターオーガニック(john masters organics)は、1991年にヘアケアブランドからスタートしたアメリカのヘア・スキンケアブランドです。「地球に敬意を払うラグジュアリーなビューティーラインを」というコンセプトのもと、オーガニック植物や、天然由来成分を使った製品を世に送り出しています。
この商品は、米国のUSDA ORGANICに準じ70%以上がオーガニック成分でできており、お肌に乗せるととろけてオイルに変わってするりとお肌に馴染むクレンジングバームです。ガルシニアインディカ種子脂(コクムバター)が肌に必要な潤いを残しながらメイクや汚れを落とし、保護成分のヒポファエラムノイデス油(サジーオイル)やエモリエント成分のコメヌカ油などが肌をしっとりとやわらかく保ちます。
ラウリル硫酸Naフリー、パラベンフリー、フタル酸エステルフリー、合成香料フリー、合成着色料フリーです。また、ヴィーガン認証取得済みであり、開発段階で動物実験を行っていない商品です。
秋冬限定で販売されているクレンジングバームですので、特に乾燥肌にお悩みの方にはおすすめです。スパチュラ付きなので、衛生面も安心してご使用いただけます。
クレンジング後の洗顔には「B&Sモイスチャライジングフォーミングフェイスウォッシュ」がおすすめです。泡タイプで出てくるので、時短になる便利な洗顔料です。
久光一誠(2021)『効果的な「組み合わせ」がわかる 化粧品成分事典』池田書店
宇山侊男, 岡部美代治, 久光一誠(2020)『化粧品成分ガイド 第7版』フレグランスジャーナル
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