メイク落ちが良いと評判の「KANEBO(カネボウ)」のクレンジングオイルを実際に購入し、レビューしてみました。ウォータープルーフマスカラやラメ入りのアイシャドウもスルッと軽やかに落ちるように設計されています。実際のメイクの落ち具合や成分などを詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
KANEBO(カネボウ)は、株式会社カネボウ化粧品が運営する百貨店向けのブランドです。株式会社カネボウ化粧品は、KANEBOの他にもLUNASOL(ルナソル)やKATE(ケイト)、COFFRET D'OR(コフレドール)などのブランドも展開しています。
KANEBOは、「美しい人生」をコンセプトに、ブランド誕生当初から女性の美しさのリズムを感じながら適切なタイミングで行うスキンケアを提案しています。実は、今では当たり前とされている「弱酸性化粧水」を初めて開発したのがKANEBOであり、エイジングケア*をいち早く提案したのもKANEBOだといわれています。
*年齢に応じたお手入れのこと
現在ではジェンダーインクルーシブ(性別に縛られない)の視点を取り入れた「I HOPE.」をブランドメッセージに掲げ、誰もが自分の個性を幸せに思うことができる希望を発信するブランドとして、欧州や中東、アジアなど50を超える国と地域で展開するグローバルブランドとして進化し続けています。スキンケア商品やメイクアップなど、幅広いアイテムを提供し、使いやすいベーシックなアイテムから、他のブランドにはない新発想の攻めたメイクにチャレンジできるカラーコスメまで揃うユニークなブランドとしても高い評価を受けています。
クレンジングオイルの他に、美容液や洗顔フォーム、フェイスクリームなどのスキンケアアイテムが人気です。
この商品は、羽のように軽い浮遊感オイルで心地よく軽やかにメイクや汚れを落とすことができるクレンジングオイルです。洗浄成分(リリーシングオイルコンプレックス)として、メイクとなじみの良い低分子量のオイルであるフェザリーライトオイル(イソドデカン)と皮脂を溶かすオリーブオイル(オリーブ果実油)、アミノ酸由来洗浄成分のラウロイルグルタミン酸ジが配合されているため、素早くメイクとなじんで汚れを浮かせ、摩擦による刺激を肌に与えることなくするんと落とすことができます。また、複合保湿成分としてローズヒップオイル(カニナバラ果実油)とトリエチルヘキサノインが配合されており、肌の水分の蒸発を防いでくれます。茶花の香り「ティートピア」をアクセントに、ミュゲとローズが織りなすフルーティーフローラルの香りです。
マツエク非対応、W洗顔必要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク対応です。
ミネラルオイル
石油を精製して得られる無色透明の液体です。肌からの水分蒸発を抑える水分蒸発抑制の働きに優れています。ほとんどの人にとって肌トラブルの原因にならないといわれる安全性の高い成分です。
トリエチルヘキサノイン
2-エチルヘキサン酸とグリセリンのトリグリセリドで、低粘性の液状のエステル油です。酸化安定性に優れ、ベタつきがなく肌なじみが良いことや柔軟性に優れていることが特徴です。
パルミチン酸エチルヘキシル
高級脂肪酸と高級アルコールを融合させた合成ロウとも呼ばれる液状のエステル油です。さらっとした感触で、安全性や安定性に優れたエモリエント剤です。
トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル、ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル
油性成分の高級脂肪酸と水性成分のポリエチレングリコールをグリセリンの間にはさんで一列につなぎ合わせた構造を持つ非イオン界面活性剤です。乳化剤や香料、微量の油を透明化化粧水に配合するための可溶化剤として使われます。
イソドデカン
液状の炭化水素です。蒸発しやすく残留感がないのが特徴で、製品の広がりを良好にする作用があります。
イソステアリン酸イソステアリル
分岐鎖脂肪酸と分岐鎖高級アルコールとのエステルの一種です。低粘度で油性感が少なく、低重合度のシリコーンを含む様々な油性成分との相溶性に優れているため、油性基剤になります。また、皮膚に対して軽い使用感で、肌に柔らかさや滑らかさを付与するエモリエント性もあります。
水
化粧品に最も多く配合されている成分です。化粧品に配合される水は、精製された水が使用されます。
ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)
ラウロイルグルタミン酸とフィトステロールおよびオクチルドデカノールの混合物のエステル油です。角層へのなじみが良く、高い柔軟効果と水分保持効果があります。
香料
香りをつけるために配合される成分です。複数の香料を配合している場合でも、「香料」としてまとめて表示することができます。
オリーブ果実油
モクセイ科植物オリーブの熟した果実から採取した淡黄色〜淡緑色の油脂系オイルです。オレイン酸を多く含む他、リノール酸やパルミチン酸を含んでいます。肌を柔軟にし、高い水分保持効果があります。
カニナバラ果実油
バラ科植物カニナバラの種子を絞って得られる液状の油脂系オイルです。リノール酸やリノレン酸、抗酸化物質であるトコフェロールを含みます。皮膚の水分蒸発を抑える作用があり、皮膚に柔軟性や滑らかさを付与するエモリエント性もあります。
説明
使い始めはストッパーを外し、中身が出るまでポンプを数回押します。手に適量とったら顔全体に伸ばします。特に小鼻周辺は、薬指を使って丁寧にもみだすようになじませると、より効果的に汚れを落とすことができます。乳化は特に必要ありません。洗い流しまたはティッシュオフのどちらでも大丈夫です。洗い流しやティッシュオフ時は、過度な摩擦に注意しましょう。
大手通販サイトや口コミサイト、SNSに投稿されている口コミをまとめています。よい口コミだけではなく悪い口コミも包み隠さずお伝えします。
とにかくメイクの落ちが早い。
乾燥肌なのでオイルクレンジングは避けてきたが、つっぱらないしっとりとした洗い上がりで驚いた。
オイルなのにベタつかない。
香りが良く癒される。
リピートしやすい価格なのがありがたい。
【総評】
やはり「羽のように軽い浮遊感オイル」と謳っているだけあり、メイク汚れを浮かせるスピードを評価する口コミが多く見受けられました。高い洗浄力がありながら、つっぱらないしっとりとした洗い上がりも嬉しいポイントです。
オイルがさらさらしすぎていて液垂れする。
ポンプを押したときにオイルが飛び散る。
フローラルの香りがきつい。
【総評】
オイルなのにサラサラとしたテクスチャーでベタつかないという高評価がある一方で、液垂れしやすいという低評価が多くありました。1回の使用量は3プッシュですが、複数回に分けて手に取ることで液垂れが防げます。また、オイルが飛び散らないように、ゆっくりとポンプを押しましょう。フローラルの香りが苦手な方にとっては、香りがきつく感じることもあるそうです。
KANEBOのクレンジングオイルは、さらっとした軽いテクスチャーが特徴です。オイルよりもリキッドに近い軽さです。手の甲に垂らすと、スーッと落ちます。まさに、「羽のように軽い」というキャッチコピー通りのテクスチャーです。
茶花の香りである「ティートピア」をアクセントに、ミュゲ(スズラン)とローズを感じられる華やかなフルーティーフローラルの香りです。
ポンプがやや押しづらく(動画参照)、オイルが飛び散ることがあるので、使用時は注意が必要です。
右上から時計回りに、ウォータープルーフのマスカラ(黒)、お湯でオフできるマスカラ(茶)、ウォータープルーフのリキッドアイライナー(黒)、お湯でオフできるリキッドアイライナー(茶)、リキッドファンデーション、アイシャドウ、リップです。
のせてすぐにリップやアイシャドウ、リキッドファンデーションとなじみます。マスカラとアイライナーは、のせた段階では変化がありません。
1分弱なじませると、アイライナー以外のメイクとはよくなじみました。マスカラ(ウォータープルーフ、通常)ともなじみます。色付きしやすいリップともしっかりなじみます。
KANEBOのクレンジングオイルは乳化不要なので、このままぬるま湯で洗い流します。
洗い流すと、アイライナー以外のメイクはきれいに落ちました。人気のクレンジングオイルであるアテニアのクレンジングオイルと比較するとアイライナーは落ちやすいですが、それでもうっすらと残ってしまいました。特に、ウォータープルーフのアイライナーは残りやすいです。少し力を入れてこすると落とすことはできますが、過度な摩擦は肌への負担となってしまうため、アイメイクリムーバーを使ってオフするのがベターです。おすすめのアイメイクリムーバーはこの記事の後半でご紹介します。
洗い上がりの肌はさっぱりとした肌になります。洗浄力が高いクレンジングオイルなので、メイク汚れや皮脂汚れなどをしっかりと取り除いてくれる印象です。メイクとすぐなじむため、オイルを肌の上にのせる時間が短くて済みます。そのため、肌負担を最小限に抑えることが可能です。
上記のレビューからわかるように、アイライナーが落ちづらいため、アイメイクを落とすのにおすすめのポイントメイク落としをご紹介します。
クレ・ド・ポー・ボーテは、独自の最新肌サイエンス研究から生まれた資生堂の最高級ブランドです。肌を構成する最小単位の「細胞」に半世紀にわたり着目し、細胞を生み出し、育み、満たすアプローチを採用しています。
この商品は、目元・口元用の弱酸性のクレンジング剤です。保湿成分としてアルガンオイルやヒアルロン酸が配合されているので、使うたびに目元や口元がしっとり整います。また、毛髪保護成分としてツバキオイルが配合されており、まつ毛のケアもできます。
アレルギーテスト済み*、ニキビのもとになりにくい処方**です。
* 全ての人にアレルギーが起きないというわけではありません。
** 全ての方にニキビができないというわけではありません。
マツエク対応*、W洗顔必要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフ対応です。
*一般的なシアノアクリレート系グルーに対応。
ややとろみのあるリキッドとオイルの中間あたりのテクスチャーです。しっとりとうるおいのある肌になります。天然ローズやランを彷彿とさせる上品な香りがします。
ラロッシュポゼはフランスのスキンケアブランドです。敏感肌のために皮膚科医の協力を得て商品が開発され、現在では世界で約9万人以上の皮膚科医がラロッシュポゼの商品を採用しています。
この商品は、敏感な目元や口元に使えるクレンジング剤です。目元の黒ずみの原因となるアイメイクの汚れを落とします。パラベンフリーで皮膚科学的テスト済み*です。
(*全ての人に肌トラブルが起きないわけではありません)の商品です。
マツエク非対応、W洗顔必要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク対応です。
上記でご紹介したクレ・ド・ポー・ボーテのデマキアンYLよりも軽めのテクスチャーです。洗浄力は高く、少ない摩擦でするりと落ちます。拭き取り後はさっぱりとした肌になります。香りはついていません。
KANEBO内で他におすすめのスキンケアアイテムをご紹介します。KANEBOには、クリームタイプのクレンジングもあります。また、今回ご紹介したクレンジングオイルはW洗顔が必要なアイテムですので、クレンジング後におすすめの洗顔料もご紹介します。
この商品は、クリームタイプのクレンジングです。肌の乾燥が気になる方や、W洗顔不要のクレンジングを使用したい方にはこちらのクレンジングがおすすめです。厚みのあるテクスチャーで、肌を包み込むようにメイクを落とすことができます。洗浄成分として、メイクとよくなじみ素早く浮き上がらせるラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)を配合しているため、肌に摩擦による負担をかけずに汚れを落とすことができます。また、複合保湿成分として赤ちゃんの未熟な肌を包む「胎脂」に着想を得て開発したベビーソフトオイルコンプレックス(分岐脂肪酸(C10-40)コレステロールエステルズ・マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル)とジプロピレングリコール(DPG)の配合しているため、洗い上がりの肌をうるおし、スキンケアクリームでお手入れしたような肌へ導きます。
マツエク非対応、W洗顔不要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク非対応です。
この商品は、モロッコ溶岩クレイ(洗浄成分)配合のペーストに崩壊性スクラブを配合した洗顔料です。夜のクレンジンル後の洗顔として、また朝の洗顔料としておすすめです。モロッコ溶岩クレイが余分な皮脂を吸着し、スクラブが古い角質や汚れなどのざらつきを除去し肌を磨き上げ、なめらかで潤いのある肌へ導きます。溶岩クレイの特徴ある重たいペーストですが、水を加えるともこもことした泡が立ちます。肌の汚れを浮き上がらせ一気に洗い流し、つっぱり感のない気持ちのよい洗い上がりです。洗顔料としてだけではなく、特にテカリや毛穴が気になる箇所の部分マスクとしても使用することができます。
KANEBOのクレンジングオイルのように洗浄力が高いクレンジングオイルや、デパコスで人気のクレンジングオイルをご紹介します。
シュウウエムラは、メイクアップアーティストの植村秀さんがハリウッドでの経験を活かし、欧米的な美と日本的な繊細さを追求した日本発のブランドです。個性美やアートに重きを置きながらも、高品質な商品を提供しています。
この商品は、KANEBOのクレンジングオイルと同じように、デパコスのクレンジングオイルの中で特に人気が高いクレンジングオイルです。98%が自然由来成分で、クレンジング剤にも関わらずスキンケア成分が約75%も配合されています。また、商品名にもあるように8つの植物オイルが配合されています。その一つである日本産の椿オイル(カメリアオイル)は、人の皮膚と同じオレイン酸を豊富に含み、保湿力が高く、洗い上がりの肌の潤いをキープします。
マツエク対応、W洗顔不要、濡れた手で使用可能、スマッジプルーフメイク(お湯で落とせるメイク)です。
KANEBOのクレンジングオイルよりもややとろみのあるオイルですが、シュウウエムラは実際に使ってみると、さらっとしたテクスチャーです。甘いフローラル系の上品で高級感のある香りです。「ザ・デパコス」という香りです。洗い上がりの肌は、潤いを感じるなめらかな肌になります。
Attenir(アテニア)は、ファンケルグループのブランドで、一流ブランドの品質を3分の1の価格で提供することをコンセプトにしています。商品開発・製造・販売を自社で行い、削減したコストを惜しみなく商品研究や品質向上に投資しています。
この商品は、デパコスなのにコスパが高く、メイク落ちが良いと評価が高いクレンジングオイルです。肌ステインを洗い流すことで、くすみのない明るい肌を目指すという理念のもと企画・製造されています。配合されている珊瑚草オイルには、くすみの原因である肌ステインを分解する作用があります。香り付きのアロマタイプと、無香料タイプがあります。
鉱物フリー、パラベンフリー、アルコールフリーです。また、アレルギーテスト済み*、ノンコメド処方*の商品です。
*全ての方にアレルギー、コメドが起きないというわけではありません。
マツエク対応、W洗顔不要、濡れた手で使用可能、ウォータープルーフメイク対応です。
アテニアのクレンジングオイルを実際に試すと、かなりとろみのある厚めのテクスチャーです。洗い上がりの肌はつっぱり感はありませんがさっぱりめです。アロマタイプは柑橘系の香りで、特にレモングラスの香りが強く感じられます。
久光一誠(2021)『効果的な「組み合わせ」がわかる 化粧品成分事典』池田書店
宇山侊男, 岡部美代治, 久光一誠(2020)『化粧品成分ガイド 第7版』フレグランスジャーナル
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