高強度のトレーニングチューブは積極的にはおすすめではありませんが、あることにはあります。今回は、その中でもおすすめの高強度のトレーニングチューブをご紹介します。
「高強度」というのは人によって様々ですが、基本的には15 kg程度、もしくは30 lbs程度を越えればば高強度と言えます(トレーニングチューブは、10 lbs毎に販売していることが多く、1 lbs =約0.45 kgです)。
トレーニングチューブは、会社によって多少の違いはありますが、基本的には10 lbsから販売を始め、ものによっては50 lbsを超えるものも存在します。ただし、トレーニングチューブは、ダンベルやバーベルとは異なり、動かすほど負荷がかかるため、ダンベルやバーベル基準ではやや軽い重量でもかなりの負荷になります。
このため、10 kgの負荷を超えるトレーニングチューブを使うとかなりの負荷を感じることが多いです。このため、15 kg程度もしくは30 lbs程度の負荷のトレーニングチューブはかなりの負荷であると言えます。
一方で、トレーニングチューブの用途を考えると、そこまで負荷の高いチューブは必要ではないため、高強度のトレーニングチューブは積極的にはおすすめできません。
トレーニングチューブは、負荷が低いと思われがちですが、実際には正しくはありません。
トレーニングチューブは、ダンベル、バーベルなどとは異なり動作中に常に負荷がかかるようになるため、やり方、回数の設定によっては対象となる部位に対して適度な負荷を与えることを期待できます。
実際に、ボディメイキングをしている方々は、ステージに上がる直前にトレーニングチューブを用いて最後のトレーニングをしていることが多く、これは、トレーニングチューブを用いたトレーニングにより対象となる部位に負荷を与え、筋肉を大きく見せるためです。
以上の用途では、基本的にはやや軽めのトレーニングチューブが使用されることが多く、高強度のトレーニングチューブが使用されるのは稀です。
トレーニングチューブは、負荷をかけやすいため、苦手な部位でもしっかりと意識することを期待できます。
そもそも、苦手な部位というのは筋肉量が少ないことが起因して、そもそも筋肉を意識することが難しいという問題があります。この問題に対して、トレーニングチューブは、動作中に常に負荷がかかるようになるため、苦手な部位でもしっかりと意識することできるようになることを期待できます。
有効な方法として、苦手部位を鍛える前にトレーニングチューブを用いてトレーニングを行い、予め筋肉の動きを意識した状態でエクササイズを実施すると、より効率的に筋肉を鍛えることを期待できます。
以上の用途でも、基本的にはやや軽めのトレーニングチューブが使用されることが多く、高強度のトレーニングチューブが使用されるのは稀です。
トレーニングチューブの負荷は、トレーニングチューブを伸ばす量に依存します。
以上は、自身の関節の可動域内で無理なく負荷をかけることが可能とも言えます。ダンベル、バーベルなどのフリーウェイトを用いたトレーニングは、重さに任せることで無理に関節の可動域を設定してしまいがちです。トレーニングチューブは、あくまでも能動的にしか負荷を高めることができないため、このような問題が発生せず、結果として関節への負荷が少ないというメリットがあります。
トレーニングチューブを用いたトレーニングは、自宅で実施することができます。
ダンベル、バーベルを用いたトレーニングも自宅で実施できないことはありませんが、ハードルは高いです。一方で、トレーニングチューブは、そもそも自宅に置いても邪魔にならず、部屋の内観を大きく損ないません。このため、自宅で購入する上でのハードルが低く、これにより、トレーニングの負荷を手軽にコントロールすることを期待できます。
トレーニングチューブを組み合わせることができる種目は多岐にわたります。
トレーニングチューブは、形状にもよりますが上半身から下半身までの極めて多くのエクササイズと組み合わせやすいという特徴があります。このため、トレーニングチューブを1本持っておけば、トレーニングのバリエーションを劇的に増大させることを期待できるというメリットがあります。ただし、トレーニングチューブの形状によっては実施が難しい種目もあるということは留意しておきましょう。
トレーニングチューブの値段はそこまで高くないものがほとんどです。
例えば、ダンベル、バーベルは自身のトレーニングレベルに合わせて購入すると、1万円以上を軽く超えてきますが、トレーニングチューブで1本1万円を超えるものはほとんどありません。このため、トレーニングチューブは値段が高くないというメリットがあり、5000円を用意すれば大抵のトレーニングチューブを購入することを期待できます。
トレーニングチューブを選択する上で最も重要なのがチューブの強度です。
トレーニングチューブの強度は、トレーニングチューブを用いたエクササイズの負荷に直結します。一見すると、自身のトレーニングレベルに合わせて選択するように思えますが、実際には、少し「軽い」と感じるくらいのトレーニングチューブ強度の商品を選択するのがおすすめです。チューブ自体の強度で負荷を高めるというよりは、回数、フォームで負荷を高めるようにしましょう。
一口にトレーニングチューブといっても、その形状は多岐に渡ります。
通常のトレーニングチューブの他に、チューブが輪の形状となっているもの、チューブが薄い平たい生地のようになっているセラバンド、八の字になっているものなど様々です。後述するハンドルの有無と同様に、チューブの形状によってはできる種目、できない種目があることから、自身の用途に合わせてトレーニングチューブの形状を選択するようにしましょう。
トレーニングチューブのハンドルの有無は、実施することができるトレーニングの種類に直結します。
トレーニングチューブにハンドルがある場合、持ちやすくはなりますが、特定の種目においてトレーニングチューブを用いて実施する場合にハンドルが邪魔となりエクササイズの実施が困難となる場合があります。このため、自身の目的に応じてハンドルの有無を選択する必要があるため、トレーニングチューブを購入する前に用途をしっかりと明らかにしておきましょう。
アディダス パワーチューブ トレーニングは、チューブ部が布で覆われている点に特徴があります。
トレーニングチューブを使用する上で、少し怖いのがチューブが疲労することです。チューブが切れるということは可能性としてはかなり低いですが、この時、チューブ部が布で覆われていることで耐環境性に優れ、ふとした瞬間の摩耗からトレーニングチューブを守ることを期待できます。
本商品ですが、高強度の負荷の設定は25 kgです。
リーボック パワーチューブ トレーニングは、チューブ部が布で覆われている点に特徴があります。
トレーニングチューブを使用する上で、少し怖いのがチューブが疲労することです。チューブが切れるということは可能性としてはかなり低いですが、この時、チューブ部が布で覆われていることで耐環境性に優れ、ふとした瞬間の摩耗からトレーニングチューブを守ることを期待できます。
本商品ですが、高強度のものの負荷の設定は13 kg程度です。
ベイック トレーニングチューブは、主に海外で高い評価を得ているトレーニングチューブです。
本商品は、合成ゴムと比較してより伸びやすく、耐久性も高いとされている天然ゴムで作製されています。一般的に、背中のトレーニングで鍛える脊柱起立筋や広背筋は、腕をしっかり引き切ることが重要であるため、そのためにはゴムをしっかり引き切る必要があります。それに伴い、ゴムにかかる負荷も大きくなるため、ゴムの耐久性はより重要となります。
以上に対して、べイックのトレーニングチューブは耐久性に優れているため、背中のトレーニングで使用するのにおすすめです。また、異なる強度のトレーニングチューブが5本付属しているため、ドロップセットやスーパーセットなどで使用するのもおすすめです。
本商品ですが、高強度のものの負荷の設定は23 kg程度です。
ベントオーバーローは、トレーニングチューブを用いて実施すると背中の動きをしっかりと意識できるためです。
ベントオーバーローを始めとして、背中のトレーニングのほとんどは背中の筋肉の動きをしっかりと意識することが重要です。一方、そもそも背中の筋肉は目で見ることができないことに加えて、ダンベル、バーベル、マシンの負荷が高すぎて、筋トレ初心者の方や女性には中々難しいという問題があります。
この問題に対して、トレーニングチューブを使用すると、負荷が高くなりすぎないため、背中の筋肉の動きを意識しやすく、効率的に背中を鍛えることができるというメリットがあります。
トレーニングチューブを用いたベントオーバーローは、15〜18回3セットを実施します。
トレーニングチューブを用いたベントオーバーローは、背中の筋肉の大きさに対して、負荷はそこまで高くありません。このため、通常のトレーニングと比較するとやや回数の多い15〜18回3セットを目安にしっかりと回数をかけながら実施するようにしましょう。
肘をしっかり引く。
トップポジションで静止する。
レパートリーとして、手首を内旋/外旋させる。
目線は正面。
背中を曲げない。
ローイングは、トレーニングチューブを用いて実施すると背中の動きをしっかりと意識できるためです。
前述したベントオーバーローもそうですがローイングを始めとして、背中のトレーニングのほとんどは背中の筋肉の動きをしっかりと意識することが重要です。一方、そもそも背中の筋肉は目で見ることができないことに加えて、ダンベル、バーベル、マシンの負荷が高すぎて、筋トレ初心者の方や女性には中々難しいという問題があります。
この問題に対して、トレーニングチューブを使用すると、負荷が高くなりすぎないため、背中の筋肉の動きを意識しやすく、効率的に背中を鍛えることができるというメリットがあります。
トレーニングチューブを用いたローイングは、15〜18回3セットを実施します。
トレーニングチューブを用いたローイングは、背中の筋肉の大きさに対して、負荷はそこまで高くありません。このため、通常のトレーニングと比較するとやや回数の多い15〜18回3セットを目安にしっかりと回数をかけながら実施するようにしましょう。
肘をしっかり引く。
トップポジションで静止する。
レパートリーとして、手首を内旋/外旋させる。
背中を曲げない。
ショルダープレスは、トレーニングチューブを用いて実施すると負荷が高いためです。
ショルダープレスは、通常、ダンベル、バーベルを用いて実施する種目ではありますが、基本的にトップポジションで負荷が抜け易いという特徴があります。この問題に対して、トレーニングチューブを使用すれば、常に三角筋前部に負荷が入った状態になります。ただし、トレーニングチューブは長さの制限から、ショルダープレスで実施するとかなり負荷が高くなる場合があります。このため、基本的には男性向けの種目です。
トレーニングチューブが短い場合には、両膝立ちになって実施するようにしましょう。
トレーニングチューブを用いたショルダープレスは、12〜15回3セットを実施します。
トレーニングチューブを用いたショルダープレスは、比較的、負荷の高い種目ではありますが、ダンベルやバーベルを用いて実施するよりは負荷は小さくなることが多いです。このため、通常のトレーニングにおいて標準的な回数である12〜15回3セット実施するようにしましょう。
トレーニングチューブの角度(軌跡)は床に対して垂直。
肩甲骨を寄せない。
肘を伸ばしきらない。
チューブの負荷設定を高すぎないようにする。
背筋を曲げない。
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