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女性向け|大腿四頭筋の筋トレメニュー|美脚・美尻を手に入れる方法とは? 

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女性向け|大腿四頭筋の筋トレメニュー|美脚・美尻を手に入れる方法とは? 

大腿四頭筋は、鍛えることで下半身のシェイプアップ効果や代謝の改善を期待できます。今回は女性向けの大腿四頭筋の筋トレ方法及びそのコツをご紹介します。

そもそも大腿四頭筋とは

大腿四頭筋のイラスト

大腿四頭筋は、太ももの前面についている筋肉であり、大腿直筋(だいたいちょっきん)、内側広筋(ないそくこうきん)、中間広筋(ちゅうかんこうきん)、外側広筋(がいそくこうきん)から構成されています。中間広筋は深層にあり、大腿直筋がかぶさっています。

単一の筋肉の大きさで比較した場合には、最も大きい筋肉は大臀筋ですが、筋群で比較した場合には大腿四頭筋が最も大きい筋肉です。このため、鍛えることで見た目はもちろんですが、効率的に代謝を改善し、ダイエット効果を期待できます。

女性が大腿四頭筋を鍛えるメリット

代謝の改善

大腿四頭筋は、筋群で比較した場合には身体の中で最も大きい筋肉群です。これにより、筋肉をつけやすく、それに伴って代謝の改善を期待できます。大腿四頭筋をつけることで改善できるのは基礎代謝であり、例えば、体温が1度上昇することで代謝量は13%程度向上すると言われています。このため、大腿四頭筋を鍛えることで代謝を改善するということは、ダイエットの近道であるということが言えます。

冷え性、むくみの改善

冷え性、むくみは身体の血流が悪くなっているからこそ発生します。大腿四頭筋は、前述したように、筋肉が大きいからこそ、鍛えることで血流を効率よく改善することができます。特に、現代人はデスクワークなどで座った状態で長時間の仕事をする人も多いことから、下半身がむくみやすく、かつ下半身の末端部で冷え性を感じている人も多いです。そのような方は、定期的に立ち上がって大腿四頭筋を軽く鍛えてあげるだけで、冷え性、むくみの改善を期待できます。

ある程度までならば太ももの引き締め効果

大腿四頭筋は、筋肉が大きいため、これにより、鍛えると比較的直ぐに筋肉の発達を感じることができます。これにより、太ももの前面を中心に付いている脂肪を燃焼させることを期待できます。

その一方で、大腿四頭筋は負荷をかけてトレーニングをしすぎると、大腿四頭筋が肥大化してしまうという問題も発生する可能性があります。このため、節度を持ってトレーニングを行う必要があり、太ももの引き締め効果のみを狙うならば、ダンベルやバーベルなどで加重してトレーニングをしないようにしましょう。

腰痛の軽減

大腿四頭筋の中でも、大腿直筋は骨盤前面に付着している筋肉です。大腿直筋への刺激が少なくなり、凝り固まってしまうと、骨盤が身体の前方に引っ張られることで反り腰の状態になり、これにより、腰痛の原因となる可能性があります。以上は、大腿四頭筋を鍛え、大腿直筋に刺激を与えれば、腰痛の軽減を期待できるということにも言い換えることができます。

女性におすすめの大腿四頭筋のトレーニング

スクワット

スクワット

フォーム

  1. 脚幅を腰幅位に設定し、つま先はやや外側に設定する。
  2. 太ももと床が平行よりも少し深くなる位までゆっくり身体を下げる。
  3. 膝が真っ直ぐに伸び切らないところまで身体を戻す。
  4. 2から3をくり返す。

回数

スクワットは、12〜15回を3セット実施します。

スクワットを自重で実施する場合には、そこまで負荷が高くないため、トレーニング初心者の女性の方でもこれ以上の回数を実施できることもあり、比較的余裕のある回数設定になっています。その分、後述するポイント・コツをしっかり意識しながら実施することが重要であり、それを意識できていないと、回数が少ない分だけ負荷が弱くなります。

ポイント・コツ

  • トップポジションで膝をロックしない(=真っ直ぐにしない)。

  • 身体をゆっくり下げる。

  • 膝がつま先よりも前に出ないということを過度に意識しない。

  • 背中を張ったまま実施する。

  • 初動は臀部から動かすことを意識する。

ワイドスクワット

ワイドスクワット

フォーム

  1. 脚幅を肩幅の1.2〜1.5倍程度に設定し、つま先はやや外側に設定する。
  2. 太ももと床が平行位になるところまでゆっくり身体を下げる。
  3. 膝が真っ直ぐに伸び切らないところまで身体を戻す。
  4. 2から3をくり返す。

回数

ワイドスクワットは、12〜15回を3セット実施します。

スクワットと同様に、ワイドスクワットも自重で実施する場合には、そこまで負荷が高くないため、トレーニング初心者の女性の方でもこれ以上の回数を実施できることもあり、比較的余裕のある回数設定になっています。その分、後述するポイント・コツをしっかり意識しながら実施することが重要です。また、ワイドスクワットは、股関節周りを動かすトレーニングであることから、高回数で実施すると怪我をする原因となるため注意が必要です。

ポイント・コツ

  • トップポジションで膝をロックしない(=真っ直ぐにしない)。

  • 身体をゆっくり下げる。

  • 身体を下げすぎない。

  • 背中をできるだけ倒さない。

  • 臀部の動きを意識する。

ブルガリアンスクワット

ブルガリアンスクワット

フォーム

  1. 足を載せる台を用意する。理想はジムにある様なベンチ台だが、椅子などでも代用可能。
  2. 片足を台に載せる。このとき、つま先は立てないで足の甲を台に載せる。
  3. 台に載せている足から床につく足まで、肩幅の2倍位になる様に設定する。
  4. 上体をやや前のめりにして、台の下に潜り込む様なイメージを持ちながら太ももと床が平行になるくらいまで下げる。
  5. 膝が真っ直ぐにならないところまで戻る。
  6. 4から5を繰り返す。

回数

ブルガリアンスクワットは、10〜12回3セット実施します。

片脚で実施するスクワットであることから、エクササイズ強度は高いものに分類することができます。このため、一般的なトレーニングを実施する上での標準的な回数設定よりもやや少ない回数である10〜12回を3セット実施することを目標に実施しましょう。

ポイント・コツ

  • 台に載せる足は足の甲で支える。

  • 上体をやや前のめりに設定する。

  • 自分が思っているよりも、ややスタンスは狭目に設定する。

ランジ

ランジ

フォーム

  1. 常に上半身を床に対して垂直に設定する。
  2. 足を真っ直ぐ前に出す。
  3. 前に出した足を戻して元に戻る。
  4. 3から4を繰り返す。

回数

ランジは、10〜12回3セット実施します。

脚を前、もしくは後ろに出して実施するためバランスを取り難く、これにより、エクササイズ強度は高いものに分類することができます。このため、一般的なトレーニングを実施する上での標準的な回数設定よりもやや少ない回数である10〜12回を3セット実施することを目標に実施しましょう。

ポイント・コツ

  • 上半身を曲げない。

  • 脚を前に出し過ぎない。

  • ボトムポジションで体重を受け切る。

  • ボトムポジションで膝を付けない。

効果を上げるポイント

軽い重量or自重で正しいフォームを身につける

大腿四頭筋のエクササイズに限定された話ではありませんが、特に、大腿四頭筋のエクササイズの場合は、大腿四頭筋が日常的に使われている筋肉であることから、そこまで注意しなくても重量を扱えるエクササイズが多いです。ただ、大腿四頭筋のエクササイズは「フィーリング」で実施すると(=正しいフォームかどうかを確認せずに実施すること)、重量を扱いやすいが故に非常に怪我を誘発しやすいです。このため、大腿四頭筋を鍛える際には、他のエクササイズ以上に軽い重量もしくは自重により正しいフォームを身につけることが重要です。

腰を曲げない

大腿四頭筋のエクササイズのほとんどは、腰を曲げて実施してしまうと大事故につながります。これは、一見、多くの人が「当たり前」として、そこまで真剣に意識せず、確かに、自重で実施する場合にはそこまで意識しなくても問題ありません。一方で、前述した通り、大腿四頭筋のエクササイズは、女性でも重量を扱いやすいエクササイズが多く、この場合には最新の注意が必要です。例えば、スクワットは腰を曲げる様な動作を取ると高重量を扱うことができますが、最後に上半身を戻す動作が発生し、この動作が腰に大きな負担をかけます。このことから、常に、背中を張る意識を持ちながら腰を曲げないということを意識しましょう。

動作のスピード

大腿四頭筋のエクササイズに限った話ではありませんが、トレーニング中の全ての動作は自身の管理下に置く必要があります。トレーニング中の動作を管理下に置くには、筋トレの動作のスピードをコントロールする必要があります。これは、もう少し噛み砕くと、トレーニングをしている最中に扱っているバーベル、ダンベル、マシンの重量の動きをコントロールすることになります。ここで、高重量を扱いすぎると、動作の際に動きをコントロールできなくなり、エクササイズ効率が低下することはもちろんですが、怪我の原因にもなります。

具体的に、動作のスピードは、教科書的には、重りが下がるときはゆっくり(「ネガティブ動作を意識する」とも表現されます)、重りが上がるときは素早く(「ポジティブ動作を意識する」とも表現されます)するということがあります (上級者になると、この限りではなく、全ての動作をゆっくりにするスロートレーニングや、スロートレーニングからさらにゆっくりにするスパースロートレーニングなどのテクニックもあります)。重りを下げるときは、地球では重力が下方向に常に働いているため、その重力に争う様にゆっくり下げます。一方、重りを上げるときは重力とは逆向きの運動になるため、素早く上げます。

ネガティブ動作とポジティブ動作のうち、特に重要なのがネガティブ動作です。このネガティブ動作をしっかりと意識するだけで、どんなトレーニングでもトレーニングの質は劇的に改善します。

呼吸

大腿四頭筋のエクササイズに限った話ではありませんが、トレーニング中に呼吸方法を意識することでトレーニング効率の改善を期待できます。呼吸は、筋肉の伸展と収縮を促し、大腿四頭筋が伸展する場合には息を吐き、収縮するときに息を吸います。

慣れないうちは、これが逆になってしまってもそこまで重篤な問題が発生するわけではありませんが、息を止めてトレーニングを行うということは避けましょう。息を止めてトレーニングを行うと、一時的に大きな力を発揮できるという考え方もあります。しかし、これはあくまでも重量を競うパワーリフティングやウェイトリフティングでの話です。トレーニングをして、身体を成長させようとした場合には、必ずしも重量を扱う必要がないことから、呼吸を止めるのではなく、呼吸をしっかり行うことが重要です。ここで、呼吸を止めて実施すると、最悪、血圧が急激に上昇し倒れてしまうというケースもあるため注意が必要です。