肌の変化が顕著に現れる40代におすすめするクレンジング剤を、定番人気アイテムから、まだ日本であまり知られていない海外ブランドまで幅広く紹介していきます。自分に合ったクレンジング剤の選び方も解説します。
クレンジング最大の目的はメイク汚れを落とすことです。これは40代だけでなく全年代の方にいえます。
平日はしっかりメイクで、休日は薄いメイクなど、生活の場面によってメイクの濃さが違う方が多いと思います。クレンジング剤は、しっかりメイク用と薄いメイク用(下地とフェイスパウダーのみ)の2種類を使い分けるのがベストです。メイクを落としきらないと、ニキビなどの肌荒れの原因になる場合があります。反対に、薄いメイクなのに洗浄力の高いクレンジングを使用してしまうと、肌にとって必要な皮脂まで落としてしまう場合があります。
例えば、カバー力や密着度の高いファンデーションやマスカラなどしっかりメイクの日は、オイルやバーム、油性ジェルタイプなど、洗浄力が高いクレンジング剤がおすすめです。下地にフェイスパウダーのみなど薄いメイクの日や、日焼け止めのみを使用しノーメイクの日は、水性ジェル、クリーム、ミルクタイプなど、洗浄力がマイルドなクレンジング剤を選びましょう。
また、目や唇などのポイントメイクは、専用のポイントメイクリムーバーを使って落とすことで、色素沈着を防ぐことができます。
一般的に洗浄力の強いクレンジング剤は、肌負担が大きいとされていますが、一概にそうともいえません。洗浄力の弱いクレンジング剤だと薄いメイクが落ちず、洗浄の時間が伸び、また何度も擦ることで、肌への負担がむしろ増える場合があります。メイクの濃い日は、特に肌トラブルがない限り、洗浄力の高いクレンジングで短時間で洗い上げましょう。
よって、しっかりメイク用・薄いメイク用・ポイントメイク用の3つのクレンジング剤を使い分けるのがベストです。
40代になると、肌の水分量と皮脂量は急激に低下してしまいます。
肌の水分量は生まれたときから右肩下がりで減少し続けます。肌の皮脂量は30代がピークでそこから減少します。30代から水分をこれ以上失わないように皮脂が多く分泌されますが、その皮脂も30代からは減少し、40代からは急激に肌が乾燥していきます。
乾燥は肌にとって大敵で、小じわなどの原因になります。
保湿ケアは、化粧水や乳液などがメインですが、保湿成分が配合されたクレンジング剤もあるので、積極的に取り入れましょう。
女性は40代で女性ホルモンが減ることでコラーゲンの生成も減ってしまいます。その結果、大きなシワやたるみなどエイジングの症状が進みます。
エイジングケア成分や肌機能向上の成分を含むクレンジング剤というのはほとんどなく、これらは化粧水や美容液、乳液などがメインになります。ただし、スキンケアでエイジングの症状が完全に収まることはありませんので(化粧品はあくまで肌を健やかに保つことを目的としてるため)、本格的なエイジングケアは美容クリニックや美容外科での施術が必要です。
エイジングケアや肌機能向上のためのスキンケアをする上で、クレンジングでしっかりメイクや皮脂の汚れを落とすことが極めて重要です。化粧水や美容液などの栄養が、汚れ残りがあるとしっかり浸透しないためです。
Tatcha(タッチャ)は2021年9月に日本に上陸したばかりの、アメリカのブランドです。創業者が初めて日本を訪れた際に、京都の舞妓の美容習慣に感銘を受けて作られました。ブランド名は、日本の生花の原型「立花(たてはな)」からインスピレーションを得ているなど、ブランド全体を通して日本を感じられます。
この商品には、保湿力が高い伊豆大島産のカメリアオイル(椿油)と米ぬか油が配合されています。カメリアオイル(椿油)は、保湿力が高く、ビタミンA、B、C、E、オメガ3、6、9などを豊富に含む植物油として昔から珍重されてきました。また、日本が誇るスーパーフード(米・茶・海藻)を発酵させたタッチャ独自の「HADSEI-3™: ハダセイ-3™」も配合されています。
鉱物油フリー、合成香料フリー、フタル酸フリー、パラベンフリー、動物実験フリーです。また、アレルギーテスト済み*の商品です。
*全ての人にアレルギーが起きないというわけではありません。
マツエク対応、W洗顔不要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク非対応です。
さらさらとしたテクスチャーで、洗い上がりはしっとりとした肌になります。
Tata Harper(タタ ハーパー)は、アメリカのナチュラルコスメブランドです。創業者のタタハーパーが品質や純度、効能などにおいて満足のいくスキンケアアイテムを見つけることができず、自分自身で作り上げるためにTata Harperが誕生しました。世界68カ国以上から300種類以上の原料を調達しており、高品質の原料を高濃度で配合しています。Tata Harperの製品では、人工着色料や人工香料、合成化学物質などを一切使用しておりません。
このクレンジングオイルは、100%自然由来成分(内62%はCOSMOS ECOCERT認証の有機栽培)で作られています。栄養価の高い26種類もの植物成分が、肌を傷めることなくメイク汚れや蓄積された汚れを溶かし、柔らかい肌へと導きます。肌のキメを整え柔らかくする成分としてスクワランやツバキ油、付着物を分解する成分としてホホバオイルやひまわり脂肪酸、抗酸化成分として緑茶オイルやグレープシードオイルなどが配合されています。
W洗顔必要、濡れた手で使用不可です。
コットンに染み込ませて使うことで、ポイントメイクリムーバーとしてもご使用いただけます。
同ブランドの洗顔には「Regenerating Cleanser」があります。
ELEMIS(エレメス)は、1990年にイギリスで誕生したスキンケアブランドです。贅沢な香りと至福のテクスチャー、目に見える効果を探求した製品は世界中の人々に支持され、1000以上のラグジュアリーホテルやスパでも採用されています。
この商品は、ELEMISの海藻と植物由来成分を配合したエイジングケアシリーズ「プロコラジェン」のクレンジングバームです。バームからオイル、そしてミルクへと変化するテクスチャーが、肌のうるおいを守りながらメイクはもちろん汗や皮脂をしっかり落とし、洗うたびにキメを整えてふっくらやわらかな肌へ導きます。
ローズとミモザのワックスに、エルダーベリーとスターフラワー、オプティメガオイルを配合しています。エルダーベリーはポリフェノールやビタミンA、ビタミンを豊富に含んでいて、肌の健康状態を向上します。スターフラワーオイルはガンマリノレン酸を含み、皮膚の代謝を助ける作用があります。オプティメガオイは地中海沿岸に生息する褐藻類から抽出したエキスで、肌の保湿をサポートします。
W洗顔不要、濡れた手で使用不可です。
豆粒大の量を手のひらで温めてから顔、首、デコルテにのせて軽く円を描くようにマッサージしたら、指先を湿らせてマッサージを続けたら、お湯で湿らせたクレンジングクロスで落とします。
このクレンジングバームは、フェイスマスクとしてもご使用いただけます。
ITRIM(イトリン)は、「THREE」擁するACROが2018年に発表したラグジュアリーオーガニックスキンケアブランドです。製品の原料の土から使用部位、抽出方法にもこだわった、大人の日常ケアにぴったりのブランドです。
この商品は肌の汚れや凹凸や弛みに入り込んだメイク汚れまで優しくすっきりと落とす、バームタイプのメイク落としです。ITRIM エレメンタリーシリーズのコンセプトとなる保湿成分として、バラ葉米麹発酵液、ビワ花エキス、夕張メロン種子油を含み、肌表面に蓄積した角質までもすっきりと落としながらなめらかで透明感のあるしっとり肌へ導きます。
大人の肌に適した低刺激処方ですので、年齢の気になる肌におすすめです。
クレンジング後の洗顔には、ITRIMエレメンタリーフェイシャルゴマージュがおすすめです。
エンビロンは、紫外線ケア先進国である、南アフリカ共和国で1987年に生まれました。健康的で美しい肌にはビタミンAが溢れているという事実に着目し、ビタミンAを中心としたビタミンケアによって肌が本来持つ働きを高め、さらに専門の研修を受けたセラピストによるカウンセリングによって、ひとりひとりの肌にあったスキンケアを提供しているブランドです。
この商品は、クレンジングと洗顔の両方の機能を持つクレンジングジェルです。肌と同じ弱酸性なので、肌への負担が少なく汚れを落とすことが可能です。
ジェル状のクレンジング剤を泡立てて使用します。落ちにくいメイクには、泡立てずジェルを直接なじませます。
無香料、無着色でパッチテスト済み*です。また、製品の開発・製造にあたり、動物実験は一切実施していません。
*全ての方に肌トラブルや刺激が起こらないというわけではありません。
マツエク対応、W洗顔不要、濡れた手で使用可です。
しっとりとした洗い上がりが好みの方には、同ブランドの「エンビロンクレンジングクリーム」もおすすめです。
Cerave(セラヴィ)は、ニキビや湿疹、乾癬、乾燥肌など多くの皮膚疾患に共通する「皮膚のバリア機能低下」に着目し、2005年に誕生したアメリカのスキンケアブランドです。皮膚科医と共に開発した肌のバリア機能を回復させるスキンケア製品シリーズを提供しています。
この商品はミルクやジェルのようなテクスチャーで、肌本来の保護バリアを壊したり水分を奪うことなく肌の汚れやメイクを落とすことができる洗顔料です。
3種のセラミド、ヒアルロン酸を配合しています。セラミドは、皮膚組成の50%を占める脂質で、天然の皮膚バリアを形成し水分を閉じ込め、不純物を遮断します。この商品は、皮膚科医によって慎重に選ばれた人の肌に存在するセラミドと同じセラミドを独自にブレンドして配合しています。また、MVEデリバリーテクノロジーを採用し、セラミドをカプセル化して配合することで成分を効率よく届け、時間をかけてゆっくりと放出させ、使い終わった後も肌のバリア機能をサポートします。ヒアルロン酸は肌表面の保水力を高め、ハリと弾力を与えます。
ノンコメドジェニック処方*です。
*全ての方ににきびの元ができないというわけではありません。
W洗顔不要、濡れた手で使用可です。
B.AはPOLA(ポーラ)の最高峰スキンケアブランドです。B.Aは遺伝子が後天的に変わる仕組みである「エピゲノム」に着目したブランドです。これまで「がらくた」と考えられていた98%ものDNAの中から、遺伝子スイッチを後天的にONにする細胞を発見し、その細胞に働きかけることでエイジレスな状態を目指します。
B.A クレンジングクリームは、独自の乳化技術「エピ・モイストホルダー」が採用されています。メイク汚れを含んだオイルを抱え込み、水になじみやすい設計がなされています。
マツエク非対応、W洗顔必要、濡れた手で使用不可、ウォータープルーフメイク対応です。また、アレルギーテスト済み*です。
*全ての方にアレルギーが起きないというわけではありません。
クリームはぷるっとした固めのテクスチャーですが、体温ですっと溶け軽いオイル状になり、肌によくなじみます。しっとりとした肌に洗い上がります。華やかなフローラルの香りです。
ポイントメイクには「ポーラ ポイントメークアップリムーバー」をおおすすめします。また、クレンジング後は同ブランドの「B.A ウォッシュ」で洗顔を行いましょう。
Murad(ミュラド)は、1989年に皮膚科医のハワード・ムラド博士が設立したアメリカのブランドです。にきび治療から、エイジングケアまで様々な肌悩みに対処することができるスキンケアアイテムを開発しています。
この商品は、皮脂や汚れを浮かせることで、肌を乾燥させることなく不純物や角質を優しく取り除くことができるクレンジングクリームです。肌を保湿して肌にハリを与えるアプリコットオイルとスターオイルフラワーを配合しています。また、角質層にあるセラミドという保湿因子を増やす乳酸やターンオーバー(細胞の生まれ変わり)をサポートする作用や、コラーゲンやエラスチンの生成を促し肌にハリを与えるペプチドや抗酸化物質を配合し、若々しい肌へ導いてくれます。
パラベンフリー、硫酸塩フリー、フタル酸エステルフリー、グルテンフリーです。
W洗顔不要、濡れた手で使用可です。
HACCI(ハッチ)は100年以上の歴史を持つ老舗養蜂場 水谷養蜂園が、「世界中の女性に笑顔を」をブランドコンセプトにして作った日本の美容・コスメブランドです。はちみつが持つ美容面での働きに着目した商品を展開しており、製造においては、高品質なはちみつをたっぷりと贅沢に使用しています。
この商品は、美容液成分を85%以上配合したスキンケアするミルクタイプのメイク落としです。まるで美容液で洗うような感覚でメイク落としができます。保湿成分として、はちみつやローヤルゼリーエキス、シルク、オリーブ油などを含み、しっとりと洗い上げます。また、美容成分としてアルガンオイル、天然ビタミンEを含み、キメの整った美しい肌へと導きます。
パラベンフリー、アルコールフリー、鉱物油フリー、着色料フリーです。
W洗顔必要、濡れた手で使用不可です。
クレンジング後の洗顔は、HACCIはちみつ洗顔石けんがおすすめです。
クラランスは、1954年に肌と心に幸福感をもたらすエステティックサロンとしてフランスパリで誕生しました。肌に優しく効果的な、選りすぐりの植物成分を使い、女性のライフステージの変化によって起こる様々なニーズに応える製品を作り続けるトータルスキンケアブランドです。
この商品は、アルプスの自社農園で栽培したオーガニックハーブのエキスを使用した、クリーミーなミルクタイプのメイク落としです。心地よい柔らかなミルクが肌を優しく包み込んでメイクを落とし、マイルドに洗い上げます。自然由来成分を94%でできており、ハーブエキスにはゲンチアナエキス、メリッサ葉エキスが含まれ、洗い上がりのお肌を整えます。
W洗顔必要、濡れた手で使用不可です。
クラランスでは、メイク落としとしてミルクタイプの他、トータルクレンジングオイル、クレンジングミセラーウォーターがあり、使い心地や、メイクの濃さによって選ぶことができます。
クレンジング後の洗顔には、同ブランドの「ジェントル フォーミング クレンザー」がおすすめです。乾燥~普通肌、混合〜脂性肌、敏感肌の3種類の洗顔があります。
シャネルの始まりは1910年パリに誕生した「シャネル・モード」という帽子専門店です。1921年には不屈の名作香水「シャネルNo.5」をシャネル初の香水として発売。その後1924年には「メイクに光を」という言葉をテーマにコスメの研究開発を行い、スキンケア製品からメイクアップ製品まで幅広い種類のコスメをリリースしています。
この商品は、古い角質や毛穴汚れまですっきり拭き取るリキッドタイプのメイク落としです。メイクだけでなく大気汚染物質などの汚れも手軽にオフしてしっかり潤います。保湿成分としてヒアルロン酸Na、バニラ果実水、ハルンガナエキスを配合し、肌をすっきりと洗い上げ、清潔で明るい輝きに満ちた肌色をもたらします。
Wル洗顔不要、濡れた手で使用不可です。
シスレーは、1976年にフランスで創設された化粧品ブランドです。植物から抽出した成分を化粧品に活用する「フィトコスメロジー」をコンセプトとし、自然のパワーをスキンケアに取り込むことで肌本来の美しさを引き出すことができる、とアロマテラピーがない時代からオーガニックに着目してきたので、オーガニック化粧品の先駆者とも言えるブランドです。
この商品は、デリケートな目元や口元のためのポイントメイク落としです。軽く拭き取るだけでウォータープルーフのアイメイクまでしっかりオフしながら、肌に優しい、フレッシュで心地よい感触の使い心地です。シャクヤクエキスとヤグルマギクエキスがお肌を柔らかくし、肌荒れを防ぎます。保湿成分としてプロビタミンB5と植物性のグリセリンを含み、しっとりとした肌に導きます。さらに、高麗人参エキスとオレンジ花水が目元をすっきりとさせます。
同ブランドのクレンジングにはバームタイプの「トリプルオイル バーム クレンザー」やミルクタイプの「リィスレ デマキアン」が、クレンジング後の洗顔には、「シスレーラディアンスフォーミングクリーム」がおすすめです。
ダブル洗顔とは、クレンジングと洗顔の両方をする洗顔方法を指します。
クレンジング剤は主にメイクや皮脂などの油性の汚れを落とし、洗顔料はクレンジング剤の残りや角質、ほこりなど水溶性の汚れを落とします。
クレンジング剤の中には「ダブル洗顔不要」の商品があります。これらのクレンジングは、洗顔の役割も果たしますので、クレンジング後の洗顔の手間が省けます。
ダブル洗顔により肌に必要な皮脂まで落としてしまう場合があります。ダブル洗顔不要のクレンジングを使うことで、洗いすぎを防げることがあります。
メイクをしていないという点と、外の汚れがつかないという点を考慮すると、基本的に朝のクレンジングは必要ありません。就寝中にかいた汗や寝具のほこりなどの汚れは、洗顔料で落とすことができます。必要な皮脂を守るために、過度なクレンジングは避けましょう。ただし、脂性肌の方で、皮脂で顔が過度にベタつく場合は、朝にクレンジングしてもよいでしょう。
クレンジングを行うタイミングは、お風呂に入る前、もしくは、入ってすぐです。
お風呂のお湯の温度でのクレンジングは、肌に必要な成分まで落としてしまうため、お風呂入る直前に洗面所でクレンジングを行うのがベストです。お湯の温度はぬるま湯(ほんのり温かいと感じる人肌程度の温度)が最適です。
肌がふやけた状態は、肌のバリア機能が低下している状態ともいわれています。バリア機能が低下すると、肌のうるおいが逃げやすいと考えられているため、お風呂でクレンジングを行う場合は、入ってすぐにクレンジングを行うことを推奨します。
クレンジングオイルなど、水分を含んだ状態で使用すると洗浄力が低下するクレンジング剤を使用する際は、顔や手の水分をタオルでしっかり拭き取ってからクレンジングを行いましょう。
水ベースの日焼け止めは落としやすいためクレンジングは必須ではありませんが、シリコーンベースの日焼け止めは落としづらいため、クレンジングで丁寧に洗い流すことをおすすめします。
使用前に日焼け止めをよく振るタイプがシリコーンベースです。
ちなみに、日焼け止めは天気に関わらず365日塗ることを推奨します。紫外線はあらゆる肌トラブルの原因となるためです。室内にも紫外線は入ってきますので、外出しない日でもしっかりと日焼け止めを塗りましょう。
デパコスには高価な美容成分が配合されていたり、容器やパッケージにこだわっているため、価格が高い傾向にあります。
一方で、プチプラのコスメに使用されている成分が全て悪いというわけでもありません。過剰包装や実店舗の撤廃、大量生産などで費用を削減し、安く提供できているブランドもあります。
また、当たり前ですが、広告宣伝費に多くの予算を投下しているブランドは、使用成分への投資が圧縮される傾向にあります。
クレンジングオイルは洗浄力が高いため、乾燥肌や敏感肌には向かないという意見があります。確かに、洗浄力が高い分、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまう場合がありますが、一概に乾燥肌や敏感肌の方に不向きとはいえません。
上記の通り、クレンジングオイルに含まれる油性成分には様々な種類があります。洗浄力が高いながらも肌負担の小さい「油脂系オイル」は、乾燥肌や敏感肌の方におすすめできます。
また、肌負担が小さいミルクタイプなどはその分洗浄力も低いので、長時間クレンジングする傾向にあります。肌負担が小さいクレンジング剤でも肌に置く時間が長いと、肌負担が大きくても短時間で済むクレンジングよりも、肌への負担が結果的に大きくなる場合があります。
したがって、乾燥や敏感の度合いによりますが、「油脂系オイル」は乾燥肌や敏感肌の方でもお使いいただけます。ただし、肌トラブルがある場合は必ず皮膚科に相談してから使用しましょう。
クレンジングを行う前にポイントメイクリムーバーを使うのがおすすめです。少ない肌負担でしっかりと落とすことができ、色素沈着を防ぐこともできます。
コットンに液体を染み込ませて使用するリキッドタイプと、クレンジング剤がシートに染み込んでいるシートタイプがあります。
いずれのタイプも目元や口元に10秒前後押し当て、強い力でこすったりせずやさしく拭き取ります。
クレンジングの際に特に注意していただきたいポイントは以下の通りです。
清潔な手でクレンジングを行う(クレンジング前に手を洗う)
クレンジング剤を肌にのせる時間は30秒〜1分が目安(それ以上やっても落ちない場合は、メイクに対しての洗浄力が弱い可能性があるため使用するクレンジング剤を変える)
摩擦を避けるために、目安の使用量よりもやや多めに使う
クレンジング時やクレンジング後も顔を拭く際はとにかくこすらない(小鼻まわりなどは力が入りにくい薬指を使う)
皮脂量の多いTゾーンからクレンジングをのせる
少量のぬるま湯を肌の上にのせなじませ乳化させる
ぬるま湯で洗い流す。特に生え際や小鼻まわり、フェイスラインは洗い残ししやすいので入念にすすぐ
かずのすけ, 白野実(2019)『美肌成分事典』主婦の友インフォス
上原恵理(2021)『医者が教える 人生が変わる美容大事典』KADOKAWA
永松麻美(2021)『正しい知識がわかる 美肌事典』高橋書店
すみしょう(2021)『最短で美肌になるために知っておきたい スキンケア大全』KADOKAWA
久光一誠(2021)『効果的な「組み合わせ」がわかる 化粧品成分事典』池田書店
川島眞, 川田暁, 神田吉弘, 世喜利彦, 能﨑章輔(2018)『美容の科学』じほう
宇山侊男, 岡部美代治, 久光一誠(2020)『化粧品成分ガイド 第7版』フレグランスジャーナル
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