ダンベル40 kgは、トレーニング中級者レベルを脱した方が扱う重量です。今回は、ダンベル40 kgで実施するのがおすすめの種目をご紹介します。
ダンベルは英語で「dumbbell」で「dumb」(無口な)、「bell」(鐘)が組み合わさった言葉です。ダンベルは西洋から入ったものであるため、この「鐘」とは「教会の鐘」を意味しています。「教会の鐘」を鳴らす動作がトレーニングにもなることから、それをトレーニング道具に取り入れようとしたのがダンベルです(トレーニングとして取り入れる限りは、動かす度に音がならないようにするという意図で「dumb」という言葉が接頭語としてついたのだと考えられます)。
ダンベルは、基本的にはジムに置いてあるものですが、家庭にも1セットあればトレーニングの幅が大きく広がるトレーニング道具です。3セット異なる重量であれば、非常に満足のいくトレーニングができると言えます。
ただ、そんなダンベルでも、メーカーによっては使い勝手が大きく異なるため注意して選ぶ必要があります。
ダンベル40 kgは、男性のトレーニングの中級者を脱して上級者レベルに入りそうな方におすすめの重量です。
ダンベル40 kgは、一般的なマシンジムだと置いてないことが多く、この重量を扱うためにはオーナーが拘りがを持って運営しているマシンジム、もしくはゴールドジムなどに行く必要があります。このことから、ダンベル40 kgというのは、一般的にはかなりのトレーニングレベルにある重量です。ダンベル40 kgを扱うトレーニーですが、トレーニング全体のレベルで比較した場合には、中級者レベルを脱し上級者になりつつあるレベルにあると言えます。
40kgの固定式ダンベルのおすすめ商品を紹介します。
アイロテックのダンベルはジムで配備しているところが多いです。
ダンベルの種類は固定式です。
本製品の特徴は、グリップ部が回転する点です。ダンベルはグリップ部が固定されているものが多いですが、アイロテックのジムダンベルは高重量でも回転するようになっています。ただし、これは好き嫌いがあるため、必ず自身で確認してから購入するようにしましょう。
IVANKO SDP セットダンベル(ペイント)は、ゴールドジムに配備されているダンベルです。
ダンベルの種類は固定式です。
本製品の特徴ですが、やはり圧倒的な品質です。ハードコアなジムにはほぼ確実に配備されているのが本製品であることから明らかな通り、本製品はトレーニング上級者の要求に応え、かつ、かなりの高重量まで販売されているのが特徴です。
自宅で購入するなら、50 kg程度まで購入するので十分であり、トレーニング上級者なら異なる重量で3〜5セット欲しいところです。
IVANKO SDKR セットダンベルは、ゴールドジムに配備されているダンベルです。
ダンベルの種類は固定式です。
本製品は、一見するとIVANKO SDP セットダンベルと非常によく似ていますが、ダンベルの重り部がラバーで覆われているという違いがあります。また、IVANKO SDPの最大重量設定が200 lbsに対して、こちらのダンベルの最大重量設定は基本的には40 kgであるという違いもあります。
自宅で購入するならこちらの方がおすすめです。
本ダンベルはトレーニングジム向けの製品です。
ダンベルの種類は固定式です。
本製品の特徴は重量設定です。通常、多くのダンベルのブランドはその最大重量設定が50 kg程度で設定されていることが多いですが、本製品は最大重量が50 kg以上となっています。値段も大手のブランドと比較すれば、お手頃価格であり、本格的なダンベルをいくつか揃えたい方にはおすすめです。
American Barbell シリーズ2 ウレタンダンベルは、かなり硬派なジムでないとあまり見ない製品です。
ダンベルの種類は固定式です。
本製品の特徴ですが、ダンベルの重り部がウレタンで加工されているのにも関わらず、非常に高重量まで扱っている点にあります。このため、場合によっては、自宅に配置しても床を痛める可能性も低減できます。American Barbellということでダンベルの品質も極めて高いです。
また、かなり特定の人に限られますが、ダンベルのロゴのカスタマイズでき、例えば自身でジムの経営を考えている人などには非常におすすめです。
40kgにできる可変式ダンベルを紹介していきます。
プロバーベル 可変式ダンベルは、可変式ダンベルのブランドでもそこまで有名ではなく、比較的最近でてきました。
ダンベルは可変式です。
本製品の特徴ですが、1.5 kg刻みで重量を変更できる点にあります。可変式のダンベルですが、重量の変更幅は製品によって大きくことなりますが、本製品は1.5 kg刻みで変更できるという、他の製品にはない刻み幅で重量を設定できます。このため、自身のトレーニングレベルに細かく合わせて重量を設定することができます。
本製品は、41.5 kgを扱えるということで、値段はかなりしますが、これを1つ所有しておけば、トレーニング初心者レベルから上級者レベルまで満足のいくトレーニングができるでしょう。
Bowflex 可変式ダンベルは、可変式のダンベルの中で最も有名な製品の一つです。
本製品の特徴ですが、ダイヤル式であるという点です。可変式のダンベルは、高重量になってくるとダイヤルで重量を設定できるものは多くありません。ダイヤルでの重量設定は直感的であるため、より重量変更を手軽に実施したい場合におすすめです。
ボウフレックスも類似品が多くありますが、やはり品質、使い勝手は正規品に及ばないため、迷ったら正規品を購入するのがおすすめです。
本製品は、41 kgを扱える可変式のダンベルです。ただし、本製品も値段は市販の製品の中でも最高レベルにあるため、購入するときは慎重に検討する必要があります。
ファイティングロード の可変式ダンベルは男性で自宅で購入する方が多いです。
ダンベルの種類は可変式です。
本製品の特徴は重量設定です。通常、可変式のダンベルは40 kg付近を上限にしていることが多いですが、本製品は60 kgまでの設定があります。ダンベルで60 kgが必要になる方は限定的ですが、本製品を購入すればほぼ全てのトレーニングレベルの方が満足できるでしょう。
4WDの可変式ダンベルはホームジムを目的として購入する方が多いです。
ダンベルの種類は可変式です。
本製品の特徴は、コスパの高さです。通常、可変式ダンベルは高重量になるほど値段が高く、ブランドによっては10万円を超えるものもあります。それと比較しても本製品は非常にお手頃価格であり、かつ、ダンベルマットも付属しているため、かなりお得であると言えます。
アイロテック アイアン ダンベルは、家庭で(特に男性の一人暮らし)購入されている方をよく見ます。
ダンベルは可変式です。
本製品の特徴は、プレートを装填するタイプのものであるため、プレートの種類を購入しておけば非常に多数の種類の重量を実現可能であるという点です。また、バーベルにも対応しているため、バーベルトレーニングを検討している方にもおすすめです。
パワーブロック 可変式ダンベルは、可変式のダンベルの中で最も有名な製品の一つです。
本製品の特徴ですが、その形状にあります。通常、ダンベルは円柱形状になっていますが、パワーブロックはそのセオリーを破り直方体形状になっています。これだけで他社との差別化できていますが、やはりかなりの価格帯の製品であるため、その分、脱着のしやすさなど使いやすさは非常に素晴らしいです。
パワーブロックの類似製品は多くありますが、迷ったら正規品を購入するのがおすすめです。
本製品は、90 lbs、つまり約40.8kgを扱える可変式のダンベルです。ただし、値段は市販の製品の中でも最高レベルにあるため、購入するときは慎重に検討する必要があります。
ダンベルを選ぶ上で最も重要なポイントが重量です。
基本的に、ダンベルは重量が固定式のものを購入した場合、あたりまえですが1セットで実現できる重量は1通りしかありません。このため、1セットを選択する上で、重量設定は非常に重要になります。
ダンベルが1セットしか購入できない場合には、まずは女性なら3 kg、男性ならば5 kgから購入するのが良いでしょう。例えばジムに通っている場合に、自身が扱いきれる重量について認識している場合でも、自宅で実施する場合には、床の補強、騒音を考えて軽めの重量を購入するのが無難です。
ダンベルを複数セット購入できる場合には、女性ならば、1、3、5 kg、男性ならば5、10、15 kgをまず購入するのが良いでしょう。基本的に、男性よりも筋肉量が少ない女性の場合には1 kgから奇数刻みで、男性ならば5 kgから5 kg刻みで購入するのがおすすめです。ただ、このあたりは自身のトレーニングレベルに依存するため目安の一つとしてください。
ダンベルを選ぶ上で、自身の用途をはっきりさせる必要があります。
例えば、シャドーボクシングのように、有酸素運動と組み合わせてダンベルを使用する場合には、ダンベルはラバータイプの方がよく、また、重量固定式の方が望ましいです。一方、筋肉を積極的につけたい場合には、ダンベルは可変式の方が望ましいです。
このことから、ダンベルを選ぶ前に、まず自身がなぜダンベルを購入するのか、その目的をはっきりさせる必要があり、その目的に合致したダンベルを購入するようにしましょう。
ダンベルは、基本的には鋼材でできていますが、鋼材が剥き出しか(金属タイプ)、鋼材をラバーで覆ったもの(ラバータイプ)があります。
一般的に、重量が軽い場合にはラバータイプのものが多く、重量が重くなってくると金属タイプのものが多くなります。両者のメリットデメリットですが、ラバーライプは床が傷つきにくい一方で、ラバー部分が腐食するというものがあります。金属タイプは、特に男性にとっては見た目が美しいと感じるものが多い一方で、床を傷つけやすいというものがあります。
基本的に、自宅で使う分にはラバータイプがおすすめですが、ラバータイプは高重量の設定がないものが多く、特に男性は結果として金属タイプを購入することになります。
ダンベルは大きく和えて、重量固定式もしくは可動式の2種類があります。
固定式は、その名の通り、重量が固定されているもので複数の重量を実現するために複数のセットのダンベルを購入する必要があります。
可動式は、その名の通り、重量が可変式のもので、一つのダンベルで複数の重量を実現することができます。
以上を考えると、可動式を購入すれば良いように思えますが、可動式のデメリットとして、値段が高いという点が挙げられます。また、高重量まで実現することができますが、たいていの人にとってはそこまで必要ありません。
このため、自身が扱う重量によってはわざわざ可動式に投資する必要はなく、固定式のダンベルを複数用意した方がコスパに優れることもあります。
ダンベルの扱いやすさを決定する上で、グリップの形状、太さは非常に重要です。
まず、グリップの形状について、最も一般的なのが円柱型です。ダンベルの形状を考えるとわかりやすいですが、2つのプレートを支える最も一般的な形状は円柱形状です。一方で、左右両端に重りがついているということは、グリップの中央部は最も曲がりやすい形状となります。それを避けるために、断面の形状を工夫したり、断面の太さを一様にしないよにすることで曲がりにくくしているものもあります。
つぎに、グリップの太さについて、基本的にはダンベルの重量が増大するほどグリップは太くなります。グリップが太くなるということは、それだけ支えるのに握力が必要になるということであり、基本的にはあまりおすすめではありません。理想的には、グリップが太くなく、かつ、高重量まで扱うことができるものですが、一般的にはほとんどありません。
グリップの形状、太さについては好みがあるため、何が正しいかを断言するのは難しいため、実際に自身がトレーニングをしていく中で自分にあったものを見つけるようにしましょう。
ダンベルで重要なのがトレーニング中に不用意に落ちないことであり、そのためにグリップ部の加工は非常に重要です。
高重量のダンベルのほとんどは、グリップ部に手との接触を高めるためにローレット加工(凹凸の加工)がなされていることがほとんどです。これにより、手との接触面積を稼ぎ、手から不要に離れることを防ぎますが、特に新品のダンベルはローレットがきつく入りすぎて握っていると手が痛くなるものもあります。ただ、ローレットは使っていくうちに摩耗して手に馴染んでくるため、そこまで神経質にならないようにしましょう。
低重量のダンベルについては、グリップ部に特別な加工がされていることは少ないです。特に前述したラバータイプのものについては、グリップ部もラバーに覆われています。これにより、手は痛くならないのですが手の汗とラバーが化学反応を起こして腐食していくことがあるため注意しましょう。
ジムはともかく、家庭でのダンベルの購入を検討する場合には、騒音、床の傷についても検討する必要があります。
まず、騒音ですが、基本的に、自宅でダンベルを投げる方は少数だと思うため、よくジムで見かけるダンベルを投げることで発生する騒音はほとんどないと思います。一方で、ダンベルを床に転がしておくと、転がった際に重り同士の接触により音が鳴ることがあります。騒音とまではいかないですが、気になるという場合にはラバータイプのダンベルを購入するのがおすすめです。
つぎに、床の傷ですが、ダンベルを床においておく以上、床の傷は避けることができません。特に相性が悪いのがフローリングと金属のダンベルであり、気にしていないと、床が傷だらけになります。このため、金属のダンベルを使いたい場合には畳のところで使用するのがおすすめです。自宅にフローリングしかない場合には、ラバータイプのダンベルを購入することで床の傷はある程度、防ぐことが期待できます。
ダンベルを購入する際には、その見た目も非常に重要です。
ダンベルの機能として見た目は本質的ではないですが、トレーニングのやる気を出す上で見た目は意外と重要です。好き嫌いはありますが、基本的には、同じメーカーの同じブランドでダンベルを揃えるのがおすすめです。
また、ダンベルはラバータイプ、金属タイプによらず、使用していくと経年劣化していきます。ラバーライプの場合には握っている部分のラバーが切れてくること、金属タイプは錆、塗装の剥がれが顕著になっていきます。この場合、怪我にもつながるため、できるだけはやく新品に交換するのがおすすめです。
ワンハンドロウは、高重量を扱いやすいためです。
ワンハンドロウは、特に、動画のようにベンチ台を使わないで実施すると広背筋を伸展させやすくなり、それに伴って高重量を扱いやすくなります。このため、40 kg程度の重量でも他の種目に比べれば比較的、実施しやすく、場合によっては的確に広背筋を刺激することを期待できます。
筋トレ初心者の場合、ワンハンドローイングは12〜15回を3セット実施しましょう。
ワンハンドローイングは、やり方にもよりますが基本的には比較的高重量を扱いやすい種目です。ただし、ワンハンドローイングはフォームが重要であるため、やや軽めの重量で一般的な筋トレで標準的な回数とされている12〜15回を3セット実施できるような重量を設定して行うようにしましょう。
背中を張る。
目線は正面。
ダンベルは床と垂直。
肘をしっかり引く。
ダンベルをやや後方に引くように。
上体の角度。
ダンベルチェストプレスは、高重量を扱いやすいためです。
ダンベルチェストプレスは、代表的な多関節種目であるため、比較的高重量を扱いやすいという特徴があります。このため、上級者レベルになれば、40 kgを扱うことも可能ですが、肩、肘を汚しやすい点、可動域がどうしても狭くなってしまう点には留意しましょう。
ダンベルチェストプレスは、12〜15回を3セット実施します。
ダンベルチェストプレスは、高重量を比較的扱い種目ですが、怪我をしやすい(特に肘、肩を痛め易い)種目です。このため、ダンベルの重量設定に注意しながら12〜15回を3セット実施できるようにしましょう。あくまでも、「ぎりぎり12〜15回を実施できる重量」を選択することが重要であり、楽に12〜15回を実施できる重量を選択しないようにしましょう。
肘を伸ばし切らない。
ダンベルを下げすぎない。
ダンベルの軌道は弧を描くのではなく、直線。
床に対して肘は常に垂直。
ダンベルショルダープレスは、高重量を扱いやすいためです。
ダンベルショルダープレスは、三角筋前部を鍛える代表的な多関節種目であるため、比較的高重量を扱いやすいという特徴があります。このため、中級者レベルを脱するとになれば、40 kgを扱うことも可能ですが、これくらいの重量になってくると肩、肘を汚しやすい点、可動域がどうしても狭くなってしまう点には留意しましょう。
ダンベルショルダープレスは、12〜15回を3セット実施します。
ダンベルショルダープレスは、扱う重量にもよりますが、基本的にはエクササイズ強度は通常のエクササイズに分類できます。このため、標準的なエクササイズでの推奨回数である12〜15回3セットを目標に実施しましょう。
ダンベルの角度(軌跡)は床に対して垂直。
肩甲骨を寄せない。
肘を伸ばしきらない。
重量設定を重すぎないようにする。
背筋を曲げない。
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