本記事では、メンズカジュアルシャツ人気ブランドの中から日本の会社の企画・販売し、かつ日本で製造されているものを厳選してご紹介します。
シャツとは、襟(えり)とボタンがついた衣類を指し、男性や女性、子供向けの様々なデザインやスタイルのものが販売されています。
そもそも、シャツは上着の汚れ移りを防ぐために作られた男性用の肌着でした。20世紀に入り、シャツのデザインは多様化し、ファッションの一部として重要な役割を果たすようになりました。ワークシャツ、ドレスシャツ、カジュアルシャツ、ポロシャツなど、様々なスタイルが登場しています。
本記事では、主に日常で使えるメンズのカジュアルシャツを販売しているブランドを紹介します。
シャツは様々なデザイン・スタイルのものがあり、選び方が難しいファッションアイテムの一つですよね。パット見だけで購入してしまうと、コーディーネートが難しくなってしまったり着たときのシルエットがおかしいなど失敗してしまいます。そこで、シャツの選び方を簡単にご紹介します。
シャツといえば上述したように襟がついているのが特徴ですよね。襟の形にも様々あり、襟の形ひとつで印象が柄っと変わります。そのため、襟の形でシャツを選ぶという方も多いです。
カジュアルに着れる襟の形の種類は、下記の通りです。
レギュラーカラーは襟の開きが75~90度のシャツの中でも最もスタンダードな形です。
カジュアルシャツだけではなく、ビジネスシーンや冠婚葬祭などのフォーマルなシーンで着用することが多いワイシャツにも用いられている形で、清潔感を出したいときやしっかりとした雰囲気をだしたい場面に適しています。フォーマルなシーンでも着れるようホワイトやブルー、ネイビーといったシンプルなデザインのものを持っておくと便利です。
ボタンダウンは、ボタンがついている襟を指します。
ボタンで襟と見頃(袖や襟をのぞいた胴部分)を留めておくことができるため、形が崩れないというメリットがあります。そのため、よりきっちりとした印象になる一方で、ボタンが装飾的な役割も果たすのでビジネススタイルほどきっちりしすぎないカジュアルダウンした着こなしに。休日のコーディネートにも使うことができます。
スタンダードカラーは、首に沿って立てた折り返しのないタイプの襟を指します。学ランの首元やチャイナドレスの首元を想像してもらうとわかりやすいかと思います。「バンドカラー」ともいわれます。
スタンダードカラーといえば折り返した襟が付いたものが一般的ですが、襟全体を取り除ぎ帯状のバンドを襟につけたものこそが付けたシャツこそスタンドカラーシャツといわれる襟です。
首周りがスッキリして見えるのが多きな特徴で、どんな人でも清潔感のある印象を与えることができます。また、襟の大きなコートやジャケットなどとも合わせやすいのもメリットの一つです。
オープンカラーは、襟が開いているタイプです。「開襟シャツ」ともいいます。
オープンカラーシャツはネクタイを閉めない前提で設定しているため、第一ボタンが低く胸元が開くようになっています。首元が詰まっているタイプのシャツと比較して締めつけ感がないのでゆっくりすごしたい休日にぴったりですし、夏などの気温が高い季節には清涼感を出すことができます。
ちらりと見える胸元はセクシーさも演出してくれます。
シャツは生地の種類もバリエーションが豊富です。春や夏は通気性の良いものを選んだり、着心地を重要視する場合は肌触りの良いものや収縮性のあるものを選ぶなど、生地で選ぶのも良いでしょう。
オックスフォード生地は、太めの縦糸と横糸を使用して織られており独特の粗い目のテクスチャーが特徴です。ボタンダウンシャツなどに使われていることが多いです。
厚手でしっかりとしていながらも通気性が高く、暑い季節でも涼しく着用できます。また、オックスフォード生地は洗濯機で簡単に洗え、手入れが比較的簡単です。また、丈夫なので洗濯を重ねても風合いが良く、使用頻度が高いカジュアルシャツにぴったりです。
リネン生地は、亜麻(リネン)繊維から作られる天然繊維素材です。古代から存在し、非常に歴史のある素材として知られています。
リネン生地は糸の間に空気を通しやすい構造をしているため、非常に通気性がよく肌に触れると涼しさを感じることができます。また、水分を吸収しやすく汗を吸収してくれるため、暑い季節にもぴったりです。
ただし、シワができやすいデメリットがあります。きちんんとアイロンがけをしないとだらしない印象に。リネン生地のシャツをアイロンがけするときは、まずはシャツを濡らし中温度〜高温であて布をしながらかけていきます。アイロンがけなどお手入れが面倒という方には不向きでしょう。
ローン生地は、非常に軽量で薄手の綿素材の生地です。
綿素材であるため、柔らかく肌触りが良いです。また、透け感があり、軽やかで涼しい着心地と上品さが特徴です。ローン生地は印刷や染色に適しており、花柄やストライプ、ドット柄など華やかなデザインのシャツに使われていることも多いです。
ウール生地は、羊毛(ウール)から作られる天然繊維素材です。
ウールは繊維内に微細な空気層があり、熱を逃がさず、冷気を防ぐことができるのが多きな特徴です。また、ウールは湿度を調整し、汗を吸収し、蒸発させるため、湿度の高い日でも快適に着用できます。さらにウール繊維は柔軟でしなやかであり、着心地が良いです。ストレッチ性があるため動きやすく、キャンプなどのアウトドアに着ていくのにも適しています。
ただし、シワにはなりにくいものの、ドライクリーニングや手洗いを推奨されることが多いため、注意が必要です。
デニム生地は、一般的にはジーンズで知られている青い色調を持つ織物素材です。
デニムはカジュアルな外見が特徴です。近年のデザインでは、ストレッチデニムが一般的になっており、動きやすさと快適さを提供しています。
デニムは反復的な洗濯にも耐えるため、頻繁に着用されるカジュアルシャツに適しています。
丈夫なのもデニム生地の良い点ですが、色落ちを防ぐために洗濯時に裏返して洗うことが推奨されるなど注意事項が記載されていることもあるので、洗濯をする際はしっかりとチェックしましょう。
フランネルは、綿やウールから作られる柔らかく暖かい織物生地です。フランネル生地で作られたシャツはフランネルシャツといい「ネルシャツ」と呼ばれることが多いです。
フランネルは非常に柔らかい生地で、肌触りが良く、着心地が最高です。フランネルは通常、起毛加工を施して製造されます。これは、表面に微細な起毛(毛羽立ち)を持たせることで、保温性を高め、柔らかさを増す効果があります。
フランネルは一般的にカジュアルな外見を持ち、リラックスしたスタイルに適しています。しかし、フォーマルな場面にも対応するスタイリッシュなフランネルアイテムも存在します。
シャツはサイズによって着用したときのシルエットが大きく変わり、印象がガラリと変わります。サイズ感を失敗してしまうとだらしなく見えてしまったり、スタイルが悪く見えてしまうので注意が必要です。
きっちりとした清潔感を出したい場合はぴったりめのサイズを選び、休日にゆっくり過ごしたいときなどはゆったりめに着れるサイズを選ぶと良いでしょう。
近年ではビックシャツも人気のアイテムの一つです。ただし、着られる場面は限られてくるため、汎用性を意識するのであれば大きすぎないものを選ぶのがおすすめです。
シャツはシンプルなものも多いですが、カジュアルシャツを選ぶ場合はデザイン性も重要ですよね。
デザインによってコーディネートの雰囲気が変わるため、手持ちの洋服に合わせて買うのも良いでしょう。例えば、チェックシャツやミリタリーシャツ、アロハシャツなどのような総柄のシャツもあります。
シーズンによって様々なデザインの商品が販売されますし、ブランドによってもデザインの特徴は異なるので気に入ったものを選びましょう。
本記事では日本のブランドかつ、日本で作られているシャツを紹介します。
鎌倉シャツは、1993年に設立された日本のシャツブランドです。
鎌倉シャツでは「世界で活躍するビジネスパーソンをシャツで応援する」をモットーにしており、日本の卓越した裁縫技術によって世界最高レベルのシャツを提供し続けています。生地には上質な素材を使っており、身体にフィットするため着心地も抜群です。2012年には海外進出しており、日本の代表シャツブランドといえるでしょう。
日本製のシャツは価格が高価になりがちですが、鎌倉シャツの価格設定は良心的。これは、自社工場で製造することにより、コストを最小限に押さえているためです。ビジネス向けのシャツだけではなく、カジュアルシャツも取り扱っています。
FAIRFAX(フェアファックス)は1976年に設立された日本のファッションブランドです。
フェアファックスではアメリカントラディショナルをベースとしながら様々なタイドアップスタイルを提案しており、ネクタイやシャツに定評があります。
フェアフォックスの製品は高いクオリティとハンドメイドにこだわって作られています。シャツは体に程良くフィットし、動きやすく体型の差異に影響されにくい、美しいシルエットを生み出し、有名百貨店やセレクトショップでも高い評価を得ています。
AZABU THE CUSTOM SHIRT(麻布ザ・カスタムシャツ)は、パーソナルオーダースーツやシャツを取り扱う「麻布テーラー」がプロデュースしている既製品シャツを専門とするブランドです。
麻布 ザ・カスタムシャツでは、著名ブランドを手掛けている国内でも有料のシャツファクトリーで、正常技術者資格を有する職人によって仕立てられています。細部までこだわりを持ってデザインされているため、日本肌触りや着心地においても価格以上のクオリティであると高い評価を得ています。
麻布ザ・カスタムシャツも主にビジネスシーン向けのシャツを取り扱っていますが、かわいらしいチェック柄などカジュアルなシーンでも着られるシャツも取り揃えてあります。
BEAMS F(ビームスエフ)は、日本のセレクトショップおよびファッションブランドの「BEAMS(ビームス)」から1978年に誕生したレーベルです。
ブランド名の「エフ」は「未来」を意味する「FUTURE」の頭文字です。アメリカンカジュアルを基盤に展開されているビームスよりも、さらに幅広い世界を展開できるよう、ヨーロッパのクラシックを基盤に現代的な解釈を加えたおしゃれなアイテムを提案しています。
ビームスエフで販売されているシャツは日本製が多いのが特徴で、着心地を作りの良さを追求しています。エレガントなカジュアルウェアをお求めの方におすすめです。
HITOYOSHI(人吉)は、その名の通り熊本県人吉市のシャツブランドです。1988年に縫製工場が設立していますが、2009年に倒産。2009年9月に親会社から工場を買い取ったところから「HITOYOSI」として再スタートしています。
ブランドコンセプトは「世界に通用する白シャツを」です。量より質を重視した人吉のシャツは瞬く間に評判が広まり、日本国内を代表するシャツブランドとして有名になりました。
HITOYOSIでは、日本の技術を駆使したマシンメイドシャツを10000円前後という日本製のシャツとしては低価格で提供しています。デニムシャツなどカジュアルなシーンにもってこいなシャツも多く取り揃えています。
早稲田屋シャツは1903年に設立された日本の老舗シャツブランドです。ブランド名は創設者が早稲田大学出身であったことに由来しており、タグには大隅講堂が描かれています。
実は早稲田シャツは現在ベトナムを中心に展開しているため、日本ではそれほど名は知られていませんが、価格に対して質が良いといったことから知る人ぞ知るシャツブランドとなっています。
早稲田屋シャツは、ベトナム製のシャツと日本製のシャツの2つに別れています。すべてが日本製であるわけではないので、注意しましょう。日本製の方がベトナム製と比較して価格は高くなりますが、生地は良質で縫製もより丁寧なので着心地バツグンです。
CHOYAシャツ(蝶谷シャツ)は、1886年(明治19年)に設立され、いち早くシャツの製造・販売を開始したブランドです。
シャツが切られるようになってから日本明治、大正、昭和とシャツは進化をとげていますが、そのなかでチョーヤシャツは衿の芯地を圧着し、しわのない衿を生む「トップヒューズ」方式を開発するなど新しい技術を取り入れ現在の日本のワイシャツの形を作り上げてきました。
高度成長期には高級綿シャツが話題を呼び、光沢があり高級感と清潔感のあるチョーヤシャツは多くのビジネスマンが着ていました。もはや日本のシャツの歴史はチョーヤが産んだと言っても過言ではないでしょう。そんな歴史あるチョーヤシャツは現代においても幅広い年齢層に人気があります。
YOSHIDA SHIRTS (吉田シャツ)は、大正12年に設立された綜合メーカーです。
吉田シャツでは創業以来、人と衣料を考え、人にとって機能的で快適なアパレルとは何かを追求し、実際に形にした製品を世に送り出しています。素材はもちろんのこと、デザインに至るまですべてにこだわりをもっています。
吉田シャツで販売されているシャツは、クラシックスタイルに洗練されたトレンドを絶妙にプラスしているので、トレンドに敏感な大人の方におすすめです。もちろんMADE IN JAPANで着心地も抜群です。
CURLY&Co.(カーリー)は、香川県にある縫製工場「川北縫製」が2009年から展開するファクトリーブランドです。
川北縫製がニット組織の縫製工場であるため、ニットでほぼすべての商品を作っているのが大きな特徴で、ニットならではのストレッチ製と着心地の良さに提供があります。また、森崇氏がデザイナーを務めており、ミニマムなデザインながらも独自性が感じられるアイテムは幅広い年代に人気があります。
カーリーで販売されているシャツは、滑らかな肌触りの良さが魅力的なレギュラーカラーシャツなどがあります。生地には機能素材ソロテックスとコットンを半分の割合で編み立てたものが使われており、しなやかでやや高級感があります。
ORDINARY FITS(オーディナリーフィッツ)は、2009年にデザイナーの児玉真氏が立ち上げた岡山県児島のファッションブランドです。
オーディナリーフィッツでは「10年後も気に入って着られる服」をテーマに、デニム生地の生産地として知られている岡山県らしいデニムの定番アイテムや、シーズン毎のコレクションを提供しています。
デザインとしては、現代らしいトレンドとヴィンテージを絶妙にミックスさせたもので、生地や縫製、ディテールにこだわった日本製のデニムシャツなど高い評価を得ています。
Jackman(ジャックマン)は、1949年に創設された田辺メリヤス製作所の技術や精神を引き継ぎ誕生したブランドです。
ブランド名の「Jack」には、「ホームラン・高く打ち上げる」という意味があります。創設者がアメリカンベースボールのファンだったことに由来してつけられたブランド名で、ブランドコンセプトは「アメリカンスポーツフリークのワードローブ」です。ヘビーウェイトのスウェットや吊り編み天竺のカットソー、ワッフル素材のアイテムなどベースボールから着想を得たアイテムなどカジュアルなウェアをMADE IN JAPANにこだわって作り上げています。
ジャックマンでは「ベースボールボタンダウンシャツ」などを販売しています。野球好きの男性の心を揺さぶるアイテムが多く取り揃えられているので、ぜひチェックしてみてください。
CONFECT(コンフェクト)は、「株式会社ネキスト」が展開するメンズファッションブランドです。
ブランドコンセプトは「スローメイド」です。昭和25年創業の国内自社工場にて手間をかけて製品を作り上げています。デザインはシンプルですが、だからこそ品質を追求しているのが大きな特徴で、リネンやコットンシルクなど自然由来の素材が使われているため手触りや着心地に定評があります。
リラックスして過ごしたい休日にぴったりのシャツが販売されています。価格は高めですが、職人の手で作り上げられた高品質なシャツは着てみれば価格が高いのもうなずけるでしょう。
LA MOND(ラモンド)は、2010年にデザイナーの泉水敬一氏が設立したファッションブランドです。
ブランド名の「LA」は製造所・研究室、「MO」はモード、「ND」はブランドを表しており、大人向けの落ち着いたモード系のデザインで上品さのあるカジュアルなファッションアイテムを提供しています。
ラモンドの製品はすべてが日本製ではありませんが、シャツなど日本製の製品もあります。例えば、吸汗速乾のポリエステル素材を使用したシーズンストレスなく羽織る事が出来る優れたシャツなどがあり、どれも落ち着いた大人向けのデザインとなっています。
FUNNY(ファニー)は、1969年に設立された日本のファッションブランドです。
ファニーでは設立以降、アメリカの伝統技術を元にオリジナル製品を手作業で作られています。ファニーといえば革製品で、レザージャケットやベルトなどに定評があります。
ファニーでは革製品以外の取り扱いもあり、シャツではウエスタンシャツが人気です。革製品と同様に生地のセレクトからデザインまでを自社で行っているMADE IN JAPANです。革製品を取り扱っているブランドというだけあって耐久性も抜群です。
MARC ARROWS(マークアローズ)は、「おしゃれとメガネ」をコンセプトにしたファッションブランドです。
日本製、国産にこだわった洋服をメインに様々なアイテムを提供しています。「おしゃれとメガネ」をコンセプトにしているだけあって、メガネはもちろんのことメガネに合うファッションアイテムが多く取り揃えられているのが特徴です。ターゲット層は30代なので、大人向けの落ち着いたデザインのものが多くなっています。
BATONER(バトナー)は、様々なメゾンブランドの製品を手掛けているファクトリー「奥山メリヤス」のブランドとして2013年に山形県寒河江市で誕生したニットブランドです。
日本が世界に誇る技術と伝統をもつバトナーでは、原料から製品に至るまですべての工程を徹底的に管理し製品を作り上げているため、国内は元より世界でもトップクラスのクオリティだと高い評価を得ています。ちなみに、ブランド名の「BATONER」には、奥山メリヤスの歴史を作った先人たちが築きあげてきた技術を、未来へ伝えたいという願いが込められています。
バトナーはニットブランドですが、シャツも販売されています。バトナーのシャツは、ハイクラスウールを奥山メリヤスの特殊な製法で織り上げて仕上げており、ウールならではの滑らかさとハリ感で着心地の良さは抜群です。レギュラーカラーとバンドカラーがあります。
YAAH(ヤア)は、2004年に誕生した日本のファクトリーブランドです。
ヤアは、生産・企画パタンナー、工場がタッグを組み日本製にこだわり、将来日本に長く残り続けるようなモノ作りを探求しています。
ヤアで製造・販売されているシャツやパンツ、ニットなどのアイテムは素材を活かしたシンプルなデザインのものが多いですが、独自の遊び心を利かせているものもあります。
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