国産ワイシャツブランドを紹介していきます。
ワイシャツとは、背広の下に着るシャツのことを言います。
ワイシャツと呼ばれるようになった由来は、英語の「WhiteShirt(ホワイトシャツ)」を聞き間違えて「ワイシャツ」と言われるようになったという説やボタンを外したときの襟の形が「Y」に見えることから「ワイシャツ」と呼ばれるようになったなど諸説あります。
現在では白だけではなく、淡色や縞柄(しまがら)なども「ワイシャツ」と呼ばれます。
ワイシャツはカッターシャツとも言われます。
カッターシャツは、スポーツ用品を取り扱うメーカー「MIZUNO(ミズノ)」が野球観戦で勝利をしたときに「勝ったー」と喜んでいる姿を見て名付けたスポーツシャツの商品名です。
縁起が良い名前であったことから、学生たちの間で学生用のワイシャツをカッターシャツと呼ぶようになりました。現在でもその名残があり、「学生用のシャツ=カッターシャツ」「ビジネス用のシャツ=ワイシャツ」と使い分ける方が多いですが、どちらも同じものを指します。
シャツは様々なデザイン・スタイルのものがあり、選び方が難しいファッションアイテムの一つですよね。パット見だけで購入してしまうと、コーディーネートが難しくなってしまったり着たときのシルエットがおかしいなど失敗してしまいます。そこで、シャツの選び方を簡単にご紹介します。
シャツと言えば襟がついているのが特徴ですよね。襟の形にも様々あり、襟の形一つで印象がガラッと変わります。そのため、襟の形でシャツを選ぶという方も多いです。
レギュラーカラーは襟の開きが75~90度のシャツの中でも最もスタンダードな形です。
カジュアルシャツだけではなく、ビジネスシーンや冠婚葬祭などのフォーマルなシーンで着用することが多いワイシャツにも用いられている形で、清潔感を出したいときやしっかりとした雰囲気を出したい場面に適しています。フォーマルなシーンでも着れるようホワイトやブルー、ネイビーといったシンプルなデザインのものを持っておくと便利です。
ワイドカラーは、レギュラーカラーと同様にスタンダードな襟型です。
ワイドカラーは襟が開いている作りになっているのが特徴で、別名「ウィンザーカラー」とも言います。襟が開いていることで、首周りがすっきりして見えるのがメリットです。
ホリゾンタルカラーは、襟が水平になっているのが特徴です。
水平になっていることで、シャツの襟の開きが大きくなるため、太めのネクタイと合わせるときにおすすめの襟型です。
色や柄によって上品さを演出できるだけではなく、カジュアルオフすることもできます。
ボタンダウンは、ボタンがついている襟を指します。
ボタンで襟と見頃(袖や襟をのぞいた胴部分)を留めておくことができるため、形が崩れないというメリットがあります。そのため、よりきっちりとした印象になる一方で、ボタンが装飾的な役割も果たすのでビジネススタイルほどきっちりしすぎないカジュアルダウンした着こなしに。休日のコーディネートにも使うことができます。
ただし、大事な商談があるときなど社外の人と会う予定があるときや冠婚葬祭には避けるのがベター。カジュアルな印象なので、大事な場面ではレギュラーカラーなどを選ぶのが良いでしょう。
ワイシャツの生地として使われることが多いのは「綿」です。「綿花」と呼ばれるアオイ目アオイ科ワタ属に属する多年草から得られる繊維、および繊維から作られた糸や布のことを言います。
綿で作られた生地は肌触りが良いのが特徴で、なめらかな風合いとツヤが出るので上品さや高級感を出すことができます。
麻は、植物から作られる繊維の総称です。
綿と比較してザラザラとした肌触りが特徴で、通気性が良く速乾性にも優れているため夏の暑い季節でも快適に過ごすことができます。
ちなみに「リネン」は、亜麻科のフラックスを原料に作られる生地で、麻の一種です。麻にはリネンの他にもラミー(苧麻・ちょま)やジュート(黄麻)、ヘンプ(大麻)などがあります。
また、綿と麻の両方を使って作られた「綿麻」の生地もあります。
ポリエステルとは、化学的に合成された原料から作られる合成繊維のことを言います。
ポリエステルの大きな特徴はシワがつきにくく乾きやすい点です。ビジネスシーンや冠婚葬祭などフォーマルな場面で着用することが多いワイシャツは、アイロンがけなどの手入れが大変ですよね。ポリエステルであれば、アイロンがけを楽に済ませることができます。
近年ではノンアイロンシャツも増えてきているので、アイロンがけの手間を省きたい方はそちらもおすすめです。
ワイシャツを選ぶときには、サイズ感もとても重要です。大きすぎるとだらしなく見えてしまいますし、ぴっちりすぎると着心地が悪くなるので、最適なサイズを選ぶようにしましょう。
特に注意すべき点は首周りです。購入する前に一度ご自身の首周りのサイズを測っておくと便利です。首周りは、喉の当たりにメジャーを当てて、指1本分のゆとりを持たせて首周りを図ります。購入する際は首周りのサイズより1〜2cm大きめのものがちょうどよいサイズになります。
また、裄丈(ゆきたけ)も測っておきましょう。裄丈とは、首の付根から肩を通り、腕のくるぶしまでの長さのことを言います。裄丈がわかったら、首周りと同様に1〜2cm長めのもを購入するのがベストです。長すぎるとだらしくなってしまいますが、洗濯したりクリーニングに出すと縮んでしまうことがあるのでぴったりすぎると短くなってしまいます。そのため、少し長めのものを選ぶようにしましょう。
CHOYAシャツ(蝶谷シャツ)は、1886年(明治19年)に設立され、いち早くシャツの製造・販売を開始したブランドです。
シャツが着られるようになってから日本明治、大正、昭和とシャツは進化を遂げていますが、その中でチョーヤシャツは衿の芯地を圧着し、しわのない衿を生む「トップヒューズ」方式を開発するなど新しい技術を取り入れ現在の日本のワイシャツの形を作り上げてきました。
高度成長期には高級綿シャツが話題を呼び、光沢があり高級感と清潔感のあるチョーヤシャツは多くのビジネスマンが着ていました。もはや日本のシャツの歴史はチョーヤが産んだと言っても過言ではないでしょう。そんな歴史あるチョーヤシャツは現代においても幅広い年齢層に人気があります。
HITOYOSHI(人吉)は、その名の通り熊本県人吉市のシャツブランドです。1988年に縫製工場が設立していますが、2009年に倒産。2009年9月に親会社から工場を買い取ったところから「HITOYOSI」として再スタートしています。
ブランドコンセプトは「世界に通用する白シャツを」です。量より質を重視した人吉のシャツは瞬く間に評判が広まり、日本国内を代表するシャツブランドとして有名になりました。
HITOYOSIでは、日本の技術を駆使したマシンメイドシャツを10000円前後という日本製のシャツとしては低価格で提供しています。
鎌倉シャツは、1993年に設立された日本のシャツブランドです。
鎌倉シャツでは「世界で活躍するビジネスパーソンをシャツで応援する」をモットーにしており、日本の卓越した裁縫技術によって世界最高レベルのシャツを提供し続けています。生地には上質な素材を使っており、身体にフィットするため着心地も抜群です。2012年には海外進出しており、日本の代表シャツブランドと言えるでしょう。
鎌倉シャツで販売されているワイシャツは、ハリツヤがしっかりしているのに加え、ボタンは天然貝ボタンを使用するなど厳選された素材を使用しているのが特徴です。また、首周りのサイズは1cm刻みで展開しているため、自分のサイズに合ったワイシャツを選びやすいのが嬉しい点です。
THE SUIT COMPANY(ザ・スーツカンパニー)は、青山商事株式会社が展開しているトータルファッションブランドです。
20代~30代の方をメインに、メンズ・レディースのスーツから、カジュアルウェア、雑貨まで、充実したラインナップのコレクションを展開しており、手に取りやすい価格にこだわったファッション性と品質を重視したアイテムが取り揃えられています。これにより、多くの学生や若いビジネスマンにとってフォーマルな服装を手に入れる機会を提供しています。
ビジネスシーンにぴったりなワイシャツに加え、オンオフに関係なく着れるカジュアルシャツなど幅広く展開しています。
P.S.FA(パーフェクトスーツファクトリー)は、はるやま商事が展開する日本のスーツブランドです。高品質のスーツやフォーマルウェアを提供することで知られています。
ブランド名である「P.S.FA」にはP=Pressure less(気軽さ)、S=Simple(分かりやすさ)、F=Fun(楽しさ)、A=An encounter(新しい出会い)という意味が込められています。ブランドコンセプトは「Fun & Action -退屈なスーツは作らない-」です。
パーフェクトスーツファクトリーでは、トレンドを取り入れたスリムなデザインやウオッシャブルなど高機能スーツを中心にビジネスシーンのみならず休日にも着れるカジュアルアイテムなども幅広く展開しており、ターゲット層を20代〜30代としています。
TOMORROWLAND(トゥモローランド)は1978年に、佐々木啓之氏が設立した日本のファッションブランドです。
元々はメンズニットメーカーでしたが、「メンズ・ウィメンズ共に、オリジナルから幅広く世界からセレクトしたウェアやグッズまで時代を超えて受け継がれていく端正で洗練されたエレガントなスタイルを提案する」というコンセプトの元、オリジナル商品の開発だけではなくセレクトアイテムも取り扱うなど幅広い商品を販売しています。値段が高めに設定されているアイテムが多いため、年齢層は30代~40代と言われています。
トゥモローランドの製品はデザイン性やシルエットの美しさが秀逸で、洗練された大人スタイルとして人気が高く、セレクトショップとしても特にファッション上級者から定評があります。
早稲田屋シャツは1903年に設立された日本の老舗シャツブランドです。ブランド名は創設者が早稲田大学出身であったことに由来しており、タグには大隅講堂が描かれています。
実は早稲田屋シャツは現在ベトナムを中心に展開しているため、日本ではそれほど名は知られていませんが、価格に対して質が良いといったことから知る人ぞ知るシャツブランドとなっています。
早稲田屋シャツは、ベトナム製のシャツと日本製のシャツの2つに別れています。すべてが日本製であるわけではないので、注意しましょう。日本製の方がベトナム製と比較して価格は高くなりますが、生地は良質で縫製もより丁寧なので着心地バツグンです。
ozie(オジエ)は1924年創業の「株式会社柳田織物」が展開するオンラインショップ限定のブランドです。株式会社柳田織物は、戦時中の影響を受け一度廃業していますが、1951年に再び設立され長い歴史を持ちます。
オジエは長い歴史の中で培ってきた確かな製作技術に加え、豊富なバリエーションが特徴です。高級シャツからデイリーに使えるシャツ、デザインや生地にさりげない個性のあるシャツなど、なんと常時500種類前後から自分好みのものを選ぶことができます。
また、機能性の部分も充実しているのも高い評価を得ている理由の1つで、シワになりにくい形態安定加工シャツも取り扱っています。
土井縫工所(どいほうこうしょ)は、1952年設立のドレスシャツを手掛ける「株式会社ドゥ・ワン・ソーイング」が展開するオリジナルブランドです。
コンセプトは「日本のビジネスマンのためのシャツ作り」で、生地や縫製すべてにこだわったドレスシャツを作り続けている老舗です。蓄積された膨大な日本人の体型データをもとに、メイド・イン・ジャパンにこだわったハイクオリティな商品を適正な価格でビジネスパーソンに提供しています。
INDUSTYLE TOKYO(インダスタイルトウキョウ)は、日本のニット専業メーカーである「丸和繊維工業」が展開するシャツブランドです。職人が手作りで作り上げたニットシャツを中心に販売しています。
ニットシャツはカジュアルな雰囲気に思われがちですが、インダスタイルトウキョウでは目が非常に細かいニット生地で仕立てられているのが特徴で、フォーマルな場面でも活用することができます。そして、動体裁断Ⓡを採用し、かがんだときや車を運転するときなど手を前に伸ばした姿勢を前提に作られているため、伸縮性があり、身体を動かしても抵抗感が全くありません。
さらに、様々なニットシャツのバリエーションを取り揃えています。例えばロンドンストライプシャツなどもありますが、緻密に編み込まれているためパッと見ただけでは布帛のシャツと見分けがつかないほど。ノーアイロンで手入れも楽なので、オンオフ兼用で使いたいという方に非常におすすめです。
STYLEWORKS(スタイルワークス)は、創業70年を超える老舗のシャツメーカー「山喜株式会社」が展開するブランドです。
日本発であることをアイデンティティとし、創業当時から受け継がれてきた技術で上質で装う楽しさを感じられる自由なライフスタイルを提供し続けています。
スタイルワークスの特徴は、手間とコストがかかっても数量生産で様々なシャツを作ることにこだわっている点です。個性的であることを大切にしています。そのため、人と被らないおしゃれなワイシャツを着たいという男性におすすめです。
UNIVERSAL LANGUAGE(ユニバーサルランゲージ)は、「青山商事(株)」が展開する日本のファッションブランドです。
ブランド名の「ユニーバサルランゲージ」には、「世界や国境、人種、性別という垣根を超えて世界に通用するファッションを提供する」という意味が込められており、デザインだけではなく素材や縫製にこだわった製品を提供しています。
ユニバーサルランゲージには、ベーシックでありながらもトレンドを取り入れたおしゃれなデザインが特徴で、吸湿性があるなど機能性が高いアイテムも多く取り揃えています。質が高いので、本物志向の30代の男性におすすめです。
FAIRFAX(フェアファックス)は1976年に設立された日本のファッションブランドです。
フェアファックスではアメリカントラディショナルをベースとしながら様々なタイドアップスタイルを提案しており、ネクタイやシャツに定評があります。
フェアファックスの製品は高いクオリティとハンドメイドにこだわって作られています。シャツは体に程良くフィットし、動きやすく体型の差異に影響されにくい、美しいシルエットを生み出し、有名百貨店やセレクトショップでも高い評価を得ています。
AZABU THE CUSTOM SHIRT(麻布ザ・カスタムシャツ)は、パーソナルオーダースーツやシャツを取り扱う「麻布テーラー」がプロデュースしている既製品シャツを専門とするブランドです。
麻布 ザ・カスタムシャツでは、著名ブランドを手掛けている国内でも有料のシャツファクトリーで、正常技術者資格を有する職人によって仕立てられています。細部までこだわりを持ってデザインされているため、日本肌触りや着心地においても価格以上のクオリティであると高い評価を得ています。
麻布ザ・カスタムシャツも主にビジネスシーン向けのシャツを取り扱っていますが、かわいらしいチェック柄などカジュアルなシーンでも着られるシャツも取り揃えてあります。
BEAMS F(ビームスエフ)は、日本のセレクトショップおよびファッションブランドの「BEAMS(ビームス)」から1978年に誕生したレーベルです。
ブランド名の「エフ」は「未来」を意味する「FUTURE」の頭文字です。アメリカンカジュアルを基盤に展開されているビームスよりも、さらに幅広い世界を展開できるよう、ヨーロッパのクラシックを基盤に現代的な解釈を加えたおしゃれなアイテムを提案しています。
ビームスエフで販売されているシャツは日本製が多いのが特徴で、着心地を作りの良さを追求しています。
なお、楽天市場で販売されているワイシャツのほとんどが中古品となっています。
CURLY&Co.(カーリー)は、香川県にある縫製工場「川北縫製」が2009年から展開するファクトリーブランドです。
川北縫製がニット組織の縫製工場であるため、ニットでほぼすべての商品を作っているのが大きな特徴で、ニットならではのストレッチ製と着心地の良さに提供があります。また、森崇氏がデザイナーを務めており、ミニマムなデザインながらも独自性が感じられるアイテムは幅広い年代に人気があります。
カーリーで販売されているシャツは、滑らかな肌触りの良さが魅力的なレギュラーカラーシャツなどがあります。生地には機能素材ソロテックスとコットンを半分の割合で編み立てたものが使われており、しなやかでやや高級感があります。
SKYRTA(スキルタ)は1949年に設立されたシャツメーカー「フレックスジャパン」が運営するオーダーシャツを専門とするブランドです。2023年よりオーダーシャツ専門店「軽井沢シャツ」と統合されています。
スキルタは日本人のからだと心を研究し、それを形にしてきた熟練の技で質の良い1枚を作り上げています。生地や仕様、サイズをすべて自分好みでオーダーし作ってもらうことができるので、こだわりの1枚を持っておきたい男性にぴったりです。
父の日のギフトなどにぴったりなオーダーシャツギフトもあるので、贈り物にも◎
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