蛇をモチーフにしたピアスを紹介していきます。
ピアスの基本知識について解説します。
耳に穴を開けて装着するアクセサリーである「ピアス」は、「穴を貫通させる」という意味の英語の動詞「pierce」が語源です。ただし、海外では「pierce」は穴を開ける行為それ自体を指し、アクセサリーそのものは「イヤリング(earrings)」と呼ばれます。日本語での「ピアス」はいわゆる和製英語となります。
日本では「イヤリング」と言うと、耳に穴を開けずに装着するアクセサリーを指します。そのため、日本における「イヤリング」もまた和製英語なので、外国の方と話す際には注意が必要です。なお、日本におけるイヤリングは英語では「clip-on」と言います。
ピアスは耳に開けるのが定番ですが、耳でも数か所開ける場所がある他、舌や鼻、へそなどにも穴を開けてピアスをつけることもできます。耳以外に身に着けるピアスは「ボディピアス」と呼ばれ、20世紀末頃からファッションの一環として流行しました。
ピアスは耳に穴を開ける位置でそれぞれ名前があります。
耳たぶ:イヤーロブ(EARLOBE)
耳珠(耳の穴の手前(頬側)にある三角形の軟骨):トレイガス(TRAGUS)
耳輪(耳の外周の軟骨):ヘリックス(HELIX)
ヘリックスの手前の平らな軟骨部分:アウターコンク(OUTER CONCH)
耳の穴のすぐ外側の軟骨:スナッグ(SNUG)
また、2ヶ所以上のピアスホールを一つのピアスでつなぐことを「インダストリアル(INDUSTRIAL)」と呼びます。この中では穴を開ける際の痛みが少なく、大きなモチーフのピアスも着けられるイヤーロブが最も一般的です。
ピアスは古代エジプトの時代から身に着けられてきたアクセサリーですが、中世ヨーロッパの時代には片耳にだけ身に着けるのが主流でした。現代でもその頃に着けられていた意味合いが広く認識されており、左耳のピアスは「男らしさ・守る人」、右耳のピアスは「女らしさ・守られる人」を表しているとされています。
そのため、男性が右耳に、女性が左耳にピアスを身に着けると、同性愛者であると受け取られてしまうことがあります。
ピアスはつけ方や形状でたくさんの種類に分類されます。その中でもポピュラーなタイプを解説します。
「スタッドピアス」は、ピアスホールに通す真っすぐな軸(ポスト)と小さな留め具(キャッチ)の2つのパーツで耳に装着するピアスです。その構造から「キャッチ式ピアス」または「キャッチピアス」と呼ばれることもあります。
シンプルな作りなので着脱が簡単で、ピアスホールへの負担も少ないのが特徴です。大きさやモチーフを変えることで、雰囲気をガラッと変えることができます。小さいタイプは目立ちにくいので、オフィス用としても人気があります。
「フックピアス」は、ポストが釣り針のようなフック状になっている形状のピアスです。キャッチがないため、着脱が簡単で、スタッドピアスなどによくありがちなすキャッチの紛失に悩まずに済みます。ただし、ピアスそのものが落ちてしまう可能性があります。
また、フックに装飾パーツが吊るされているためにモチーフが軽やかに揺れるので、柔らかく上品な雰囲気を演出することができます。モチーフが長く大きいものはエレガントな印象になり、小さいものは軽やかでスタイリッシュな印象になります。
「フープピアス」は、「フープ(HOOP)=輪」という名前の通り、輪っかの形状をしたピアスで、リングピアスとも呼ばれます。シンプルながら存在感があるので、耳元からスタイリッシュな華やかさが演出できます。
小さいものから大きいものまで様々なサイズがありますが、サイズにより印象が大きく変わるのが特徴です。大きめのものはエレガントさが強めでしっかりとした印象に、小さめのものは落ち着いた印象になります。
男性にも人気のある形状で、メンズブランドでの取り扱いも多いです。
「チェーンピアス」とは、名前の通りチェーン状のピアスで、長めのチェーンの先に細いバー状のパーツがついている製品が多いです。ピアスホールに通すチェーンの長さを変えることで印象を変えて楽しめます。アメリカンピアスとも呼ばれ、こちらの名称で覚えている方も多いです。
チェーンが耳元でユラユラと揺れる姿がとてもエレガントで、パーティーなどの華やかなシーン向きです。
蛇モチーフのアクセサリーについて解説します。
蛇はキリスト教では邪悪なものとされますが、古代ギリシャやエジプトでは脱皮を繰り返すことから治癒や再生力、生命力の象徴とされていました。また、長生きすることから知恵の象徴ともされます。
また、自分のしっぽを飲み込んで輪っかの形になっている「ウロボロス」のモチーフは、不滅や永遠の循環性の象徴としても有名で、シルバーリングが人気です。
現在は特別な意味合いを気にして身に着ける人は減りましたが、ロック系のファッションを好む方を中心に愛用者の多いモチーフです。
蛇モチーフで有名なブランドは、蛇の頭部を模した「セルペンティ」コレクションが有名なブルガリ(BVLGARI)や、オリエンタルなデザインが多いアナスイ(ANNA SUI)が挙げられます。
個性的なデザインで身に着ける人を選ぶことから蛇モチーフを手掛けるブランドは多くありませんが、小さなブランドがアクセサリーを製作しており、Amazonや楽天で購入することができます。
自分用やプレゼント用でも、様々な選び方ができます。
ピアスを選ぶ際、一番大きいのは素材の違いでしょう。見た目はもちろん、素材次第で値段も大きく変わります。また、金属アレルギーがある場合にはその素材を避ける必要があります。
主に使われる素材には華やかな輝きを放つゴールド系、カジュアルな装いによく合って使いやすいものの劣化しやすいシルバー系、希少価値が高いものの変色や錆びに強いプラチナなどがあります。
ピアスのデザインは豊富で様々なデザインがありますが、モチーフの形や色合いで選ぶ方が多いです。
大きめのモチーフは存在感があり良く目立つため、身に着けた時に印象が大きく変わるので、モチーフのデザインはピアス選びでは一番大きな要素とも言えます。定番のリングやハート、星形以外にも四つ葉のクローバーや馬蹄形、動植物、幾何学模様など様々なモチーフがあります。
真珠やダイヤモンド、宝石を用いたモチーフも人気です。ポピュラーな真珠を使ったピアスは冠婚葬祭はもちろん、様々なイベントやちょっとしたお出かけにも使うことができ、とても便利です。カラフルな宝石や天然石のピアスなら、持っている服をイメージしつつ選ぶと良いでしょう。ネックレスとセットで買うのも人気です。
サイズも選ぶ際には重要なポイントになります。服装によってマッチするサイズがあるので、色々なサイズのピアスを持っていると便利です。
モチーフが小さければ控えめな演出となりますが、大きければ主張の強いエレガントな雰囲気になります。前者はオフィスやお出かけなどの普段使いに、後者はパーティーなどの華やかな場面で身に着けられることが多いです。
ピアスは普段使い以外にも、パーティーや冠婚葬祭などの服装規定があるような場面で身に着けることも多いので、その場に合わせたピアス選びをすることが重要です。
冠婚葬祭などのフォーマルな場面では真珠のピアスを身に着けるのが一般的ですが、比較的カジュアルなパーティーではゴージャスで大ぶりなモチーフがよく映える場合もあります。
また、ホテルのレストランなどのスマートカジュアルな装いが求められる場面ではダイヤモンドなどの主張しすぎない程度に輝くピアスがおすすめです。
ピアスをプレゼント用に選ぶ場合、当たり前ですが自分の趣味を押し付けるのではなく、渡す相手の好みや年代を考えて選んでみましょう。
普段よく会う相手ならばさりげなく服装をチェックしてみましょう。華やかなものを好む方や、シンプルなものを好む方など、人の好みは様々です。過去に一緒に撮った写真などを振り返ってみても良いでしょう。
かわいらしい服装が好みならかわいらしいモチーフのピアスを、落ち着いた服装が好みなら比較的シンプルなデザインで落ち着いた色合いのピアスが良いでしょう。
ピアスをなかなか選ぶことが出来ないときは、価格から選ぶのも手です。ピアスは膨大な種類がありますが、通販サイトなどで探す際は価格を絞るとぐっと探しやすくなります。
また、プレゼント用でも価格を考慮するのはとても大事なことです。友人などの知り合いに高価すぎるものを渡してしまうと相手が負担に感じてしまうかもしれません。過去にプレゼントを貰ったことのある相手ならば、同じ価格帯にするのがおすすめです。
信頼がおける有名ブランドから選ぶという方法もあります。ブランドによってデザインの特徴や価格帯があるので、好みのデザインや予算の限度がある場合には欲しいブランドを先に決めるとスムーズに決められます。
また、修理やクリーニングなどのアフターサービスもしっかりしているブランドであれば長く愛用することが出来ます。
蛇モチーフのピアスを手掛ける人気ブランドを紹介します。
「ブルガリ(BVLGARI)」は、1884年にギリシャ系イタリア人のソティリオ・ブルガリ(Sotirio Bulgari)によってイタリア・ローマで創業された高級宝飾品ブランドです。ブルガリは高級宝飾店として開業しましたが、現在では腕時計や香水もとても有名になっています。
ブルガリの製品には、宝石の輝きと魅力、洗練されたデザイン、そして古代ローマの影響を感じさせるイタリアンエレガンスが結びついており、ラグジュアリー愛好家やファッション愛好家から高い評価を受けています。
前述の通り、ブルガリは1940年代に発表してから現在まで人気の「セルペンティ」コレクションが有名で、2012年には銀座の店舗に光る蛇が巻き付いた作品を展示するなど、蛇モチーフを手掛ける代表的なブランドです。
「アナスイ(ANNA SUI)」は、同名の中国系アメリカ人デザイナーによってアメリカ合衆国のデトロイトで1991年に設立されました。そのオリエンタルで幻想的なデザインで注目を集め、世界的に有名になりました。
アナスイの主要な製品はアパレル、ハンドバッグ、靴、アクセサリーなどで、ビビッドでカラフルな色使いや独自のパターン、ヴィンテージ風の要素が特徴です。ジュエリーのデザインには、花や動物、エレガントな装飾が多く取り入れられており、個性的で魅力的なアイテムが多数揃っています。
蛇のモチーフを持つアイテムも多く手掛けており、特徴的な色使いと合わせて人気を博しています。
「ジュエリー工房アトラス」は、1991年創業の、山梨県に本社を置く有限会社アトラスが手掛ける、オンライン専売のアクセサリーショップです。オンラインショップでは日本最大級の品揃えで、様々なデザインのアクセサリーを探すことができます。
とにかく品揃えが豊富で、プチプラアクセから数十万円するハイジュエリーまで何でも探すことができます。ゴールドやプラチナを用いたジュエリーもリーズナブルな価格で販売しているので、お得にジュエリーを購入したい方におすすめのブランドです。
「Hirotaka(ヒロタカ)」は、日本人デザイナーの井上寛崇(ヒロタカイノウエ、Hirotaka Inoue)によって2010年にニューヨーク・ソーホーの小さなトランクショー(展示会)で始まったブランドです。現在では日本の百貨店などにも店舗を構えています。
高品質な素材を使用した、ミニマルかつエキゾチックなデザインのアクセサリーが特徴的で、様々なハリウッドスターやセレブ達にも愛用されています。個性的なアクセサリーが好みな方におすすめのブランドです。
蛇のモチーフを持つ、エレガントなピアスも手掛けています。
「ELCAMI(エルカミ)」は、2008年に日本で誕生したジュエリーブランドです。ブランドのテーマは「色」で、蛇やカメレオン等の爬虫類を中心に、様々な生き物を体色まで感じさせるような、繊細な質感を持ったジュエリーに仕立てています。
手掛けるアイテムは、モチーフのディテールは勿論、着け心地もしっかり考慮した上で製作されており、広い年代の人々にとって身に着けやすいジュエリーが揃っています。
Most Popular
金属アレルギーの方におすすめのピアスブランド30選【レディース】
ファッション
つけっぱなしにおすすめのピアス人気ブランド25選【レディース】
ファッション
【予算3万円】ピアス人気ブランド35選。ハイブランド以外も紹介
ファッション
つけっぱなしに!フープピアス人気ブランド20選【レディース】
ファッション
50代女性の普段使いに人気なネックレスブランド30選
ファッション
つけっぱなし用ネックレス人気ブランド15選。選び方も解説
ファッション
モード系ピアス人気ブランド20選。定番から知る人ぞ知るブランドまで紹介
ファッション
5万円以内のネックレス人気ブランド30選。有名ブランドも予算内に収まる?
ファッション
【50代女性】一粒ダイヤネックレス人気ブランド15選
ファッション
18金ピアス人気ブランド33選。安くておすすめの商品を徹底紹介
ファッション