チキン南蛮は冷めたらそのまま食べるのと温め直すのとでは、どちらが良いのでしょうか。この記事では冷めたチキン南蛮のおすすめの食べ方や、温め直す方法やポイントなどについて解説します。
冷めたままでも美味しいですが、温めるともっと美味しく食べられます。
チキン南蛮はお酢の効いた甘酢だれやタルタルソースをかけるので、冷たくなってもさっぱりとした風味で食べやすく、お弁当のおかずとしても人気です。煮物や生野菜と比べると時間が経っても水分が出にくく、悪くなりにくいです。
ただし、タルタルソースは生の玉ねぎを使っているので傷みやすく、夏場は悪くなりやすいので要注意です。気になる方は電子レンジなどで一度火を通した玉ねぎを使うか、タルタルソース無しでお弁当に入れると良いでしょう。
チキン南蛮は冷たくても食べやすいとはいえ、揚げ物なのでやはり冷めると油っぽさが気になりやすいです。電子レンジのある職場など、温めることの出来る場所で食べるならば温め直して食べるのがおすすめです。
トースターやオーブンを使って温め直すのがおすすめです。温め方のポイントや時間などは次の項目で解説します。
チキン南蛮は常温保存は基本的にNGです。お酢を使っていて比較的傷みにくいものの、常温では傷みやすいので、なるべく常温で置いておく時間を短くするようにしましょう。
気温が低い時期なら半日くらいは問題ありませんが、梅雨ぐらいからの高温多湿な時期、気温で言えば最高気温が25度を超えるような時期になってくると3~4時間くらいで傷んでしまうこともあるので要注意です。
可能な限り冷蔵保存を心掛け、すぐに食べる場合でもフタやラップで空気に触れる部分を減らしましょう。
チキン南蛮が怪しいと思ったら見た目や臭い、触感で腐っているか確かめてみましょう。腐った場合の特徴や確かめ方は後述の項目で紹介します。
お弁当や作り置き用の冷めても美味しさが長持ちするチキン南蛮の作り方のポイントを解説します。
チキン南蛮の発祥がむね肉を使ったまかない料理であり、基本的には鶏むね肉を使うことが多いですが、赤身が多く脂肪分の少ないむね肉は冷めるとお肉のパサつきが気になりやすいです。
お弁当用なら脂肪分が多く、ジューシーでパサつきが気になりにくいもも肉で作るのがおすすめです。ただし、もも肉は胸肉よりもやや値段が高く、カロリーや脂質量も多いです。
チキン南蛮は、小麦粉または片栗粉+卵で衣付けを行いますが、片栗粉を使うとサクサク食感の衣になるので、冷めても美味しく食べられます。小麦粉を使うと比較的柔らかくしっとりとした衣になるので、油っぽさが気になりやすいです。
また、衣を厚くすることでお肉の水分が逃げ出しにくくなり、ジューシーさもキープできるようになるので、衣を二度付けする方法や、卵と水、小麦粉を混ぜたバッター液に浸した後に片栗粉をまぶして揚げる方法もおすすめです。
ただし、衣が厚くなる分カロリーや糖質量も増えてしまい、油もたくさん吸うようになるのでさらにカロリーや脂質量も増加してしまいます。
チキン南蛮を作る際は甘酢だれに漬けこみますが、作り置きやお弁当の場合、漬け込む時間が長くなって味が染み込みすぎてしょっぱくなりやすいです。また、お弁当に入れると汁が漏れる、他のおかずにかかってしまうといったトラブルが起きやすいです。
これらのトラブルを回避するためにあえて甘酢だれには漬け込まず、後からかける方法もあります。味の染み込んだ美味しさはありませんが、サクサク感も楽しめます。
味が絡まりにくいと感じる方は甘酢だれに少量の片栗粉を混ぜてみましょう。甘酢だれにとろみがつき、鶏肉に絡みやすくなります。
油っぽさをなくしつつムラなく温め直すにはどのような方法が最適なのでしょうか。
一度揚げてから時間が経ってしまったチキン南蛮はもう一度揚げればまたサクサクになりそうですが、揚げ直すのはNGです。
一度揚げてしまっているので揚げ直すと焦げてしまいやすく、仕上がりも固くなって油っぽくなります。油をまたたくさん用意するのもとても手間がかかりますよね。
温め直す場合はオーブンやトースターで温め直すのがおすすめです。
チキン南蛮を温め直す際、甘酢たれとタルタルソースも一緒になっている場合は、可能であれば別にしておきましょう。一緒に温めてしまうと、水分の多い甘酢たれとタルタルソースは温まりすぎてしまうので煮詰まって味が濃くなってしまい、風味も飛んでしまいます。
温めた鶏肉に甘酢たれとタルタルソースをかけましょう。タルタルソースは温かい状態よりも冷たい状態の方が美味しいです。
揚げ物をサクサクに温め直すには、余分な油を落とす必要があります。油が残っているとべちゃっとしてしまい、サクサク感がうまく取り戻せません。
油を落とすにはキッチンペーパー(キッチンタオル)を活用するのがおすすめです。電子レンジで温める際にキッチンペーパーを敷いたお皿にチキン南蛮をのせて温めると、油が落ちやすくなります。
ただし、キッチンペーパーは高温で熱するオーブンやトースターでは燃えてしまうので使用は避け、アルミホイルやクッキングシートを使いましょう。
オーブンやトースターでチキン南蛮を温め直す際はアルミホイルやクッキングシートを活用しましょう。
油が落ちた際の受け皿になり、使い終わったらそのまま捨てるだけなので使い方も簡単で、掃除の手間も省けます。フライパンを使って温め直す場合でも洗い物の手間を減らすことができます。
ただし、グリルを使う場合はアルミホイルを使いましょう。高火力のグリルではクッキングシートは燃えてしまう危険性があり、とても危険です。
また、アルミホイルを電子レンジで使ってはいけません。電子レンジでアルミホイルを温めると、アルミホイルの表面にある電子がマイクロ波によって放電し、火花が発生して発火することもあるのでとても危険です。電子レンジの故障にも繋がるので絶対に避けましょう。
チキン南蛮をトースターなどで温め直す際、表面に少しだけごま油を垂らすと香ばしい仕上がりになり、時間が経って落ちてしまった風味を改善できます。
また、ごま油を垂らして温めることで表面をカリっとした状態にすることもできます。より香ばしさを求める方は七味唐辛子などを振ってみても良いでしょう。
一度揚げたチキン南蛮を冷凍していた場合、まずは食べる前日に冷蔵庫に移して解凍しておきましょう。凍ったまま温めるとムラが生じてしまい、うまく温め直すことができません。冷蔵庫に移すのを忘れていた場合は電子レンジで解凍しましょう。
ただし、衣をサクサクに仕上げていた場合は自然解凍をすると衣がしなしなになってしまうので、冷凍した状態のまま電子レンジで解凍するのがおすすめです。
電子レンジで解凍する場合、解凍機能を使うか、500~600Wの設定で5分程度温めましょう。大きさによっては十分に解凍できなかったり、破裂してしまったりすることもあるので、時々電子レンジの中の様子を確認しながら温めましょう。
チキン南蛮を温め直すいろいろな方法を解説します。簡単な方法は上手く温められないことが多いです。
作ってから時間が経ったチキン南蛮はお肉から水分が出て衣がしなしなになっているので、温め直す場合はヒーターでじっくりと温めることの出来るトースターやオーブンを使うのがおすすめです。水分をしっかり飛ばしてサクサクの状態に戻しやすいです。
ただし、トースターやオーブンだけでは中までしっかり温め直すのにとても時間がかかるので、電子レンジと併用することで短い時間でムラなく温められます。
電子レンジ(500~600W)で1分程度温め、トースターやオーブン(200~250℃)で2分温めてみてください。短時間で作り立てのような美味しさを取り戻せます。
食品に簡単に火を通せる電子レンジですが、チキン南蛮を温め直すのに使う場合、温めムラが起きやすく、油が落ちにくいのでやや不向きです。ただし、近年ではチキン南蛮も電子レンジで温めるだけで解凍できる製品も販売されています。
電子レンジを使う場合、サイズによって必要な時間は前後しますが、500~600Wの設定で1~2分温めましょう。温め足りていないと感じたら少しずつ時間を追加して温めてみてください。ただし、温めすぎると破裂することがあるので要注意です。
すでに言及している通り、電子レンジはオーブンやトースター、グリルを併用することで美味しく温め直すことができます。
オーブンやトースターのみを使う場合、すでに説明した通り温めムラが少なく、サクサクに温め直せますが、内側まで温めるのにかなり時間がかかってしまい、外側を焦がす失敗が起きやすいです。
温める場合、200℃~250℃の設定で5~10分温めましょう。温め足りないと感じた場合は1分程度時間を追加して温めてみてください。
チキン南蛮はグリルで温め直すと美味しく温め直せますが、グリルでは焦げやすく、内側までしっかり温め直すのが難しいです。
グリルのみを使う場合は、アルミホイルを敷いて並べ、一番弱い設定で2~3分温めましょう。加熱時間は短いので、具材の発火を防ぐための水を入れる必要はありませんが、心配な方は少しだけ入れると良いでしょう。
オーブンやトースター以上にうまく温めるのが難しいので、すでに紹介した電子レンジとの併用による温め直しがおすすめです。
チキン南蛮はフライパンを使って温め直すこともできます。大きめのフライパンを使えば一度にたくさん温め直すこともできます。ただし、フライパンに接している面しか温まらず時間もかかるので、オーブンやトースターを使える方はそちらがおすすめです。
フライパンだけを使うと中まで火を通すのにかなり時間がかかるので、電子レンジで1分程度温めてからフライパンで温めるのがおすすめです。電子レンジで温めたら油を引かずにフライパンに並べ、中火(フライパンの底に火が届かない程度)で両面を2分ずつ焼きましょう。
ヘルシーに食品を揚げることの出来るノンフライヤーはチキン南蛮の温め直しにも使えます。余分な油を落とすことができ、サクッと軽いカリカリな食感が手軽に楽しめます。
サイズにもよりますが、150度の設定で5~8分加熱してみてください。温め足りないと感じたら30秒ずつ時間を追加して温めましょう。
見た目や臭い、触ってみた状態などから腐っているか判断しましょう。
腐った食品の見た目は黒っぽく変色してることが多いので、よく観察しましょう。高温多湿な時期は表面に白い綿のようなカビが生えてしまうこともあります。
チキン南蛮の場合、外側の衣では色の変化がわかりにくいので、鶏肉の身の部分までしっかりと確認しましょう。傷みやすいタルタルソースの様子もしっかり確認しましょう。
鼻をつくようなおかしな臭いがしている場合は腐っている可能性が非常に高いので、食べずに処分しましょう。また、劣化が進むと臭い・味ともに油っぽさが強くなります。ただし、チキン南蛮は匂いの強い甘酢だれがかかっていて臭いに気づきにくいので要注意です。
味の面で言えば、食べてみたら異常に酸っぱい、舌が痺れるような感覚があるという場合も腐ってしまっています。食べてしまったものはなるべく吐き出し、残りも処分しましょう。
見た目や匂いで判断が難しい時は触ってみるとわかりやすいです。ベタベタとした粘り気がでていない場合は問題ありませんが、糸を引いていたり、ぬめりがあるような状態はかなり傷んでいます。
特に湿度と気温の高い梅雨の時期などは傷みやすいので、要注意です。
腐った食品を食べると食中毒(腹痛、下痢、嘔吐、発熱など)を起こす可能性があります。症状は菌にもよりますが、食べてから2~3時間経って出ることが多いです。
ただし、数日経ってから症状が出ることもあります。症状が出た場合には病院に行くことをおすすめします。